2011年2月24日木曜日

プレハブの東京都庁

月曜日。
デジカメ一眼レフをPENTAX本社に修理に持ち込んだInoueコーチから、夜の都庁の夜景の写真が送られて来た。

火曜日。
筆者は新宿のバーを設計する打合のために、西新宿に現場調査に来た。すぐ近くから携帯で昼の都庁を撮影。

水曜日。このブログを書いている。
ずいぶん昔、丸の内から新宿へ都庁が移転した。その丸の内旧都庁舎ビルのパブリックゾーンを改装デザインする仕事をしたことがある。この写真を見て今突然思い出した。
この新宿都庁舎は鈴木都知事時代に大々的にデザインコンペを開催し、確か10社くらいの建築設計事務所が参加し、結果、丹下健三建築設計事務所に決まったもの。当時は鈴木都知事と丹下さんが蜜月関係にあったためデキレースに違いないと、業界では巷間まことしやかに囁かれたものだ。
さてこの巨大で立派な建築物。実は「プレハブ建築」なのをご存知だろうか?
「プレハブ」=「Prefabrication」=プレ-ファブリケーション=前もってあらかじめ壁などを工場で製造し、現場では単に組み立てるだけの建築工法...なんである。
その最たるものが建築現場でよく見かけるペラペラの「現場事務所」のプレハブ。イナバ物置などもその範疇に入るだろう。
都庁舎もしかりなんである。
工場で数メーター×数メーターの巨大な壁をPC板(プレキャストコンクリート)やALC板(気泡入り軽量コンクリート)と呼ばれる軽いコンクリートで作り、一見窓風に見える凹凸をつけてグレーの色をつけ製造。これを何百枚も作って現場で組み立てるわけだ。遠くから臨むと複雑な幾何模様に見えている窓のようなものは、実はただの模様にすぎない。(もちろん本当のサッシュ窓もたくさんあるけれど)
巨大なプレハブ建築物であり、壮大なハリボテの積み木のようでもある。
今日はちょっぴり専門的なことを書いちゃいました。
これがイナバ物置ならば、100人どころか10,000人乗っても大丈Vだろうね。
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