2012年6月4日月曜日

泣くもんか...

「他人の家に遊びに行って、結婚式の写真やビデオを見せられることほどの苦痛はない」という誠にもって真実を突いた言い得て妙な言葉はない。全くもってその通りである。筆者、こう見えても「親バカ」ではないと自認する。筆者の子どもたちが野球をやっていた頃は、親として子らの成績よりもチームの勝利のために毎週末働いた自負もあるし、チームを見ずして我が子だけを中心に見ている「親バカ」ならぬ「バカ親」にだけは絶対になりたくない、という思いもあった。
今でもその考えは変わらない。まあ母親は別として。

でも今日だけは「親バカ」になっちゃおうと決意。
親バカをさらすことほど、世の中で恥ずかしいことはないと思って生きてきたけれど、今回だけは許されたしm(_ _)m
さてコレはなんでしょう?(^^)

娘の結婚式なんである。
子どもも生まれて安定した家庭を築きつつある娘夫婦。大金を借金して今さら結婚式を無理して挙げなくてもよかろうと思っていたけれど、いざやってみると....やはりいいもんである。以前Netで調べたら結婚した最近のカップルの46%は式を挙げないのだそうだ。更に経済白書の統計によると51%は挙げないという数字も出ているらしい。ウェディングビジネスがあまりにも高すぎるからだ。アレはめちゃくちゃ儲かる商売らしい。そんな金があったら将来の若い家庭のために貯金をしたほうがいいと思う筆者ではあったけれど。地方によって考え方も違うから正解はないのだけれどもね。でも金はともかく、こじんまりと金のかからないココロのこもった式をやるも良し、盛大にやるのもそれもまた良し、要はどちらでもいいから記念としてやるのはとてもいいことだと思う。二人のためにも親のためにも。

さて親バカの恥をさらしてしまおう。
はっきり言って花嫁、娘は....綺麗だった。
更に娘夫のKazumaもイイ男である。二十歳前後まではEXILEのマキダイ似と言われたこともあったらしいが、今は玉山鉄二に似ていると勝手に思う。彼を取り巻く友人たちの層の厚さもいいし、何よりヤツの男気あふれるところと優しい思いやりの共存する性格がいい。
挙式ではウェディングキスというのがある。例のアレである。花嫁の父としては見たくないベストワンのアレである。しかし彼らはオリジナルの演出として、その時になって子どものMinamiを抱きかかえ、Minamiの両頬に二人が左右からキスをするという粋な演出にした。式場内から拍手が起きた。

ブーケトスである。
娘のKanakoはこう見えても、小学校少年野球フレンズ時代には、Bチームでエースピッチャーであった。そのコントロールには定評がある。3つのブーケを同時に投げ上げ背後の独身女性たちに投じる。ストライクであった。しかも一投でスリーストライクを同時に取ったような。

挙式も披露宴も新横浜駅前のとある式場にて。そこそこ大きな、立派な施設である。スタッフたちも親切丁寧で裏方さんを一生懸命務めてくれた。分刻みのタイムスケジュールをトラブルやアクシデントに柔軟に対応しながら調整する姿は、普段結婚式に親族や会社同僚上司友人として参列するだけでは、まず見れない、新婦父ならではの、式場の裏の姿をちょっぴり見せてもらった。

しっかし日本人は写真を撮るのが好きだねえ。筆者も含めてだけれど(^^)

いろんな演出があるもんである。曇りの予報にもかかわらず天気が良くて屋外でもイベントがあった。「お色直し」のあとに。

最後に恒例の「お涙ちょうだい」のアレ。
新郎新婦からの親への手紙の朗読である。
近年、涙腺のゆるゆるになった筆者でも今日はたぶん泣かないだろうと思っていたんである。泣くもんか....絶対....たぶん....おそらく....自信ないけど。
暗い中スポットライトを浴びながら娘が涙ながらに「父への思い」を語る。

聞いているうちに、はっとした。
娘は思っていた以上にオヤジのことを理解していてくれたことを。私は娘が大人になるにつれて彼女との距離を感じて淋しい思いがあったのだけれど、同じ思いを実は娘も感じていたらしいことを初めて知った。
ふいに頬を熱いものが流れ落ちる、とめどなく...。
贈呈品と共に娘からもらったこの直筆の「手紙」が私にとって今日の最高の贈り物になった。

さて、このブログをご覧のみなさんはおそらく、ご自分の子どもたちはまだ小学生かあるいは10代の野球少年少女の場合が多いのであろうと想像する。または20代30代のお子さんをお持ちだろうか。筆者のこの娘が少年野球をやっていた頃の写真をあえて掲載したい。
こんな子がいつかはこんなふうになってくれたら親は幸せである、という思いを込めて....。

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4 件のコメント:

  1. おめでとうございます☆

    娘のいない私には一生経験できないことなんですよね・・・・

    なんとなく羨ましい気がいたします。

    お孫さんはぜひQueensにネ(^^)

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  2. 匿名さんコメントありがとうございます。

    ありがとうございます!

    立派な息子さんがいらっしゃるじゃないですか。息子がどんな花嫁を連れてくるのか?...そういう楽しみが息子を持つオヤジにはありますよね(^^)
    第四公園の近くなので、Queensとも縁がありますよね(^^)

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  3. 初めて、コメントします。

    娘さんの結婚式おめでとうございます。いつも、前向きなレベルの高いスッキリしたブログだと感心しております。

    遠くマレーシアから見ております。マレーシアは常夏で、外が暑いため、室内競技特に国民的スポーツともいえるバドミントンが盛んですが、野球はアウトサイドで、ほとんどやりませんが、こちらに住んでいる若い日本人は、興味がありそう、日本に帰ってからという意味で。でも、みなさん、余裕がなさそうですが。

    子供がいるということ、お孫さんがいるということは、これ、すごいことだと私も最近思います。まさしく「宝」ですね。

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  4. マレーマンさん、コメントありがとうございます。

    なるほど、常夏のマレーシアでは屋外のスポーツがあまり盛んに発展しないわけですね。熱中症どころの騒ぎじゃ済まなくなるかもですね(^^)

    式を挙げる挙げないは、それぞれのカップルの事情や社会状勢があるのでともかくとして、子どもにまた子どもが生まれて更に...というのはやはり良いものですね。いろんな意味で。

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