2014年7月2日水曜日

完全試合とノーヒットノーラン試合

今日は火曜日。今日中に「川崎女子中学野球」のロゴタイプデザインのプレゼン資料をアップして、事務局Satohさんへ送らねばならぬ。偶然ではあるけれど仕事的には次の打合せまで少し時間ができた。なので年間通じて滅多にやらないのだけれど、日中から終日ロゴデザインに没頭する。野球に関しては今に始まったことではないけれど、こういうことをプロの仕事として換算すればいくらになっちゃうか。余計なことは考えないようにしてなんとか夜に完成。

そのあと、やっと日曜のサンダース戦の写真を編集し終わった。もうすぐ0:00なんであった。いくらなんでも、ここからブログ本文を書くには頭のバッテリー残量が残り僅かなんである。今からあの試合を振り返るのは、タクラマカン砂漠で一粒の米つぶを発見するに等しいくらい気が遠くなるほど困難なのであった。

だから今日はせめてこれを読んでいる野球人たちに、野球に関する問題を呈してみたい。
細かいルールは筆者も自信がない時がある。特にスコアブックを付ける際に迷うことしばしば。それがサンダース戦での1シーンなんであった。

筆者はその時丘の上の本部席で遠くから観戦していた。細かいプレーは分らない。だからその後の周囲の人からの見聞やスコアブックデータも加えて出来るだけ文章を公正に構成し後世に残したい。

3回裏1死走者なし、Fの打者がサードゴロを打つ。相手Sの三塁手は猛然とダッシュして捕球し、すかさずファーストへ送球。これが悪送球となりボールはライト方向へ転々とする。その間にバッターランナーは一塁を踏む。(ここで塁審のセーフのコールがあったかどうかは分らない。明白なセーフなのでコールはなかったのかもしれない)
この時点でまずバッターランナーが一塁走者として成立したのかどうか?
ところがセオリーどおり塁を駆け抜けた打者走者は、ゆっくり戻れば良いものを慌てて一塁に戻ろうとし、雨のグランドで滑って、その際ファウルラインをまたいでフェアグランドで転んでしまったらしい。起き上がり一塁に走り込んだ時、カバーに回ったライトから一塁へ送球、間一髪で捕球が早く.....。審判のジャッジはアウト....。

ここで筆者が皆さんに聞きたいのは、アウトかセーフかの判断についてではない。
バッターランナーが一塁に戻る際にフェアグランドをまたげば、二塁への走塁を狙っていると判断されて、インプレーとなりライトからの送球でタッチプレーアウトになるのは常識だ。この場合本人に二塁を狙う意志があったかや、そうゆう行為があったかは問題ではない。審判は選手が故意にプレーしているかどうかを判断してはいけないからだ。それが許されるなら演技達者な選手が得をすることになる。その典型例が内野フライでの「インフィールドフライ」だ。故意に落球したかどうかをアナログで判断出来ないため、ボールが上空に上がり野手が完全に捕球体勢を取った段階で「アウト」の宣告をするアレである。
それと同じで、二塁を狙う意志があるかどうかは挙動でアナログで判断するのではなく、ラインを超えたかどうかでデジタルに判定しなければいけない。筆者の目にはこのケースでは明らかにバッターランナーは一塁に戻るのに必死で、二塁へ行こうなどとユメユメ思ってなかったのは明白である。しかし、ルールはルール。あとにして周囲から話を聞き冷静に判断すれば審判は正しかったのだろうと思った。あとは少年野球だから「大岡裁き」の寛容さがあってしかるべきなのか、少年野球といえども規則は厳守なのか、の論を待つことになる。

じゃあ、アンタは何を知りたいの?と思った野球人のアナタ。
ここからが本題なんである。

最初の場面を想起してほしい。
A:バッターランナーがサードエラー悪送球によって、一塁を踏んだ瞬間セーフとなりその選手はその段階で既に一塁走者として成立していたのか?!
その後ライトからの送球にて一塁走者としてアウトになったのか?
B:または、一連のプレーのあと最後にアウトになったのは、まだ一塁走者として認定されたのではなく、飽くまでバッターランナーとしてアウトになったのか?

つまり、このアウトの判定は一塁走者のアウトなのか、バッターランナーのアウトなのか?なんである。
「Tさん、そんな基本的なことも知らないのかよ」と言われそうだが、ネットなどで調べるよりも、賢明なる読者諸賢に回答を求めるのである。そのほうが読んでいるアナタも楽しいに違いないだろうから(^-^)ルールブックよりも競技者必携あたりに書いてあるのかもしれないが。

では、どーしてこのプレーにそんなにこだわるのか。
実はお恥ずかしい話だが、このサンダース戦フレンズの完敗であった。完敗にもほどがあるわけで、4:0の完全試合達成なんであった。球速はさほど速くないものの、見事なピッチングを披露したSのKibaくんもさることながらFが貧打線でもあった。のちにスコアラーのOhmori父から「完全試合」と訊いたのであったが、翌日彼からメールがあったんである。このワンプレーを考慮すると、完全試合かノーヒットノーラン試合か、Tさん分りますか....?と。

もし上記Aのように一塁走者が成立したあとのアウトであれば、完全試合ではない。味方エラーで走者を出してしまったことになるからだ。無四死球でかつノーヒットノーラン試合である。少年野球ではたまにあるがそれでも大記録だ。
反してBであれば、一塁走者は成立せずにバッターランナーアウトで、一人も走者を出さず完全試合達成なんである。

この正解がどちらに転ぶかはフレンズよりも、むしろサンダースにとって大きな勲章となるであろうか。うちのOhmoriスコアラーはこの試合のベストプレイヤーに相手チームSのKiba君を選出しているくらいだ。筆者のDNAを受け継いだフレンズ的ユーモアの分る男である。

連盟役員、連盟審判局、Queens関係者、かつて名門ウルフでスコアラーだったNishimuraさん、サンダースベテランスコアラー当事者のTsudaさん、松風Tawaraさん、全国のママさんスコアラー、そして我こそは「俺がルールブックだ」と自認する野球好きなアナタ、...etc。
是非教えて下されましm(_ _)mなんである。

正解者にはもれなく筆者のチューとハグをプレゼントしたい。但しママさんスコアラーに限るけれど(^-^)/
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4 件のコメント:

  1. ご指名いただき光栄であります!

    あの場面、私はバックネット裏でノートPCのモニターと向かい合っておりました。
    両ベンチ・スタンドから嬌声・歓声が第一ドームにうなりをあげて私の耳を劈きました。
    「何が起こった?」と顔を1塁ベースの方に向けた時、小さな選手が、1塁ベースを越え、そしてフェアグランド内を転げるように1塁に戻ったところで「アウトっ!」と宣告されたのを覚えております。
    あんとき相手のSチーム(ホントは「T」が正しいはずなんだけどなぁ(^^;;)のファースト君は「1塁ランナー」にタッチしたか、今となっては確信が持てません。

    私なら「5E-3-9-3TO」とスコアブックにつけますが、タッチがあったか。。
    裁いていたのが何せ、神奈川県連審判部最高幹部の雲上人でありますので、判定に間違いあるはずはない。
    なので私は、バッターは「打者走者ではなく、1塁ランナーとして相手1塁手にタッチされてアウトになった」と解釈します。
    が、Tesseyさんの「間一髪で捕球が早く」の文面が頭にこびりつき、朝から悶々としておる次第です・・・。

    平成21年度市長杯大会優勝.
    宮前クラブスコアラーの2460でした(あれを花道に後ろ髪を引かれると思いで、引退をしたのですが、誰も後ろ髪を引く人はいませんでした(ーー;)。


    ちなみにTさんが作り終えた「ロゴ」は、民間会社相手なら安くて100万円で売れますよ(^O^)/。

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  2. 追伸です。

    故に「完全試合」ではなく「無四死球試合」だと、私はここに宣言します!

    ※1.宮前クラブ現役&これからもずっとのTyudaさんどうでしょ?

    ※2.もしお読みでしたら、、。
    その時、1塁審判だったU県学童審判部副部長、実際のところの正解はいかがでしょうか?

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  3. 2460さん、どーもです。
    必ずや2460さんからはコメントあるだろうと思ってました(^-^)

    タッチは私も見てませんし、間近で見てないのでいい加減なことも書けないのですが、私も思いましたよ、スコアは5E-3-9-3T.Oと書くだろうなと。あとでもらったOhmoriさんのスコアも同じ記述でした。

    大岡越前守はあのUさんでしたか。やはり正解でしたね。「間一髪、云々」は私も分らないのでタッチのことはボカして書いたのでした。

    是非Tsudaさん、Uさんの見解が訊きたいですね。
    ただ、私が逆の立場ならなんとかして「完全試合」にしちゃうかもしれませんが(^-^)

    引かれるほどの後ろ髪はすでにない、テッシーでした。

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  4. こちらにスレッドがありましたね。

    一塁のオーバーランから
    「二塁に行こうとする行為」を見せると
    タッチアウトなることもあるようです。
    一塁線の出入りは関係なしで
    審判さんの判断らしいのですが。。。

    細かすぎて伝わらない野球ルール。。。
    好きです。

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