2014年10月30日木曜日

笑顔は全てに勝る

宮前5年生連合国軍、ヤンキースJrの「解散式」兼「慰労会」兼「懇親会」なんである。
公的機関が公費を使っての「研修旅行」というものが、実は単なる飲めや歌えの「慰安旅行」であるのに対して、この会は....やっぱり慰労と懇親のほうに重きがあるだろう。それでいいのだ。

歴代マネージャーを務めるSatohさんの仕切で、まずは乾杯なんであった。
総勢70名ほどと聞いたけれど、まるでドアを開けたら外にカラスがみっしり居座っているヒッチコックの「鳥」みたいに、立錐の余地もなく、わいわいがやがや宴会ははじまったんであった。

適当に酒も入ると「宴もたけなわではございますが、ここで...」なんぞという無粋なアナウンスもなく、笑顔のうちに恒例親子でのご挨拶コーナーなんである。
筆者マニアックというほどのカメラキチガイではない。好きは好きだけれど。それでこんなシーンをフレンズでも数々撮ってきたんであったが、今回初めて良い親子写真を撮るコツみたいなモノを会得しちゃったんである。なぜ今まで気がつかなかったんだろうか。皆様に伝授しよう。「笑顔は全てを駆逐する」んである。シーンにもよるけれど、少々カメラの腕が悪くとも笑顔が一番良い写真に変貌させるんである。しかもポイントは女性である。こういう時話している者はほとんど笑顔まじりでしゃべるんである。それを横で聞いている者はその話に聞き入るために、案外無表情なことが多い。次にバトンを渡されたとたんに笑顔で二人目が話し始める....みたいな。発見しちゃったのだった。
つまりは母は話している時が笑顔を保持しているのだ。女性を綺麗に撮るには笑顔が一番。母が話している間がシャッターチャンスと心得た。オヤジと子どもは男なのでこの際少々変な顔でも我慢してもらおう。
一家族につき4,5枚撮った中でベストを切り取り編集。ボケてるのは筆者の腕の未熟さゆえお許し願いたい。

順々と名前が呼ばれて粛々と子ども、母、父の順でスピーチ。最後は監督Hirataさんの子どもへの温かい評価。これは凄い。名前を覚えるだけでも大変だろうに、その子の野球に対する評価とアドバイスを的確に朗々と話す技は素晴らしい。筆者には真似が出来ないと思った。
29番Satohコーチの家族の番だった。お母さんは母マネージャーとして活躍。突然子どもたちからお礼の花束をもらったSatoh母の目には光るものがあった。気持ち分る。今年のQueensの卒団式で、筆者もサプライズで主将Himariからもらった時は熱いものが頬をつたったものだった。

時系列的に怒濤の掲載なんである。
ただし筆者の腕の低さでもし写ってなかった方がいたり、どうしてもヘン顔になったりしていたらお許し下されなんである。ちなみに選手20名中一人は都合で欠席であった。

スコアラーで活躍したNoguchi母にも花束の贈呈。
また挨拶の途中では何度か「来年は打倒ウルフ!」という言葉が聞かれた。そのたびに会場が笑いでどっと湧き、ウルフ監督Ogasawaraさんもでんと構えて苦笑い。
富士見台ウルフは今年、前代未聞・空前絶後・八面六臂・縦横無尽・疾風怒濤の、宮前公式大会を全試合ABともに完全優勝を成し遂げたんである。スーパーグランドスラムの達成だ。狼が立ち去ったあとにはペンペン草も生えないという今年なんであった(^-^)


最後は主将Ryohtarohの挨拶。一段と拍手が大きくなる。
ここでそれまで比較的大人しくしていたKasaharaさんが、むっくりエンジンがかかってしまったんであった。例によって「Kasahara劇場」の開幕であった。それ以降から二次会までの話は今回は書かない。
Hirata監督の苦笑の表情がなんともいえず、楽しい(^-^)

監督コーチ陣へのお礼の記念品贈呈。Hirata、Satoh、Ohtsuka各氏やSatohマネージャーへ、色紙とフォルコンズOB父OMピクチャーズの試合動画が入ったDVDなど。素晴らしい。Kasaharaさんにはオリジナルラベルを貼った焼酎をプレゼント。このあと更に単独公演「Kasahara劇場」は延々と続くのであった。


親子写真の途中からデジカメのバッテリーが切れてしまい、後半はiPhoneで撮りまくった。最後は集合写真である。日本人は集合写真が好きなのだ。まずは子どもと母たちで。
最後の最後はオヤジたち大人たちも全員入れての撮影なんである。そして締め....。


子どもたちはそれぞれの母体チームへ帰り、この貴重な経験を生かして、またライバル同士であり宮前の仲間同士として頑張ってほしい。また、毎年6年、5年連合に選ばれなかった子たちも母体チームには数多くいることを筆者はいつも心に気にかけている。残念ながら選に漏れたキミたちは、誰にも負けない「自分」を磨けばいい。これをバネに頑張ってほしいと、いつもこの時季切に願うのである。
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2014年10月28日火曜日

日々雑感、 秋も深まり

日曜は有馬子ども会戦があった。そのブログを書かねばならぬ。
更に夜は5年連合宮前ヤンキースJrの「解散式」兼「懇親会」があった。そのブログも書かねばならぬ。
しかし、筆者の悪い性格である。
ボリュームのある徹夜覚悟の大きな仕事をやらねばならないその日の朝のコーヒーは、いつもよりじっくり時間をかけて飲んだり、新聞も日頃よりもゆっくり読んだりしちゃったりするのだ。朝からケツを叩かれてもペースが狂いかえって失態を演じてしまうんである。そのかわり一旦戦闘モードにギアが入れば、一気呵成脇目もふらず寝食忘れて徹夜仕事に没頭しちゃう性格なんである。「褒められて伸びる子」タイプなんであった。...ちょっと違うか(^-^)

そんなわけでこの二つのブログネタは胸の内にしまっておいて、今日は繋ぎとして久々「日々雑感的なんとゆーこともない軽い文章的オムニバス映画的幕の内弁当つまみ食い的少年野球晴耕雨読」的なブログなんである。

長年使い込んできたadidasのスポーツバッグが、ぼろんぼろんの、ぺろんぺろんの、シワッシワになってきた。物持ちはかなり良いほうと自認するけれど、一念発起Amazonで新しいバッグを購入しちゃった。今までよりもひと回り大きいものだ。大失敗はネット画像よりも赤いラインが赤ではなく蛍光オレンジだったことだった。グランドで撮った写真と室内で撮ったそれとでもこんなに大きく色が違うわけで。筆者は広島カープ的或いはQueens的な赤が好きなんである。それが最大の誤算であったが、全体のデザインはオトナチックな渋い風貌で気に入っている。
筆者凝り性である。一銭にもならない仕事に時間を費やしてしまう。このブログがその好例である。早速バッグ用にステッカーを作った。いろんなパターンを作った。連盟ロゴのステッカーも作ったので今度第一公園ドームに持って行こう。

iPhoneに貼ってあるのはQueensとフレンズのステッカーだが、これに加えてイタズラ心で本ブログのバナー画像をステッカーにしちゃったんである。自己満足、自己欺瞞、自己主張、自己責任も甚だしいわけで。

この時季はスコアラーは大変なんである。一年間の集計作業をやらねばならないのだった。手書きシートの全試合の集計、その子どもらの文字通り一挙手一投足をExcelに入力、チーム全体の年間成績の算出、それら10数ページに写真を加えてグラフィックデザイン編集、PDFに変換しネット印刷に発注、ホチキスで止めて冊子の完成、これを12月の「卒団式」に配付....。これらをほぼ一人でこなして来てすでに何年経つだろうか。毎年2,3日徹夜は当たり前だった。しかし筆者は数年前から密かにチーム内部にフレンズスコアラー部を創設し、幾人もの部下を養成してきたんであった。今年からスコアラー部長に任命したOhmori父の八面六臂の活躍も功を奏し、課長Sone母、新人OLのTomioka母、更にInoueOB母、筆者の師匠Kaneda顧問の盤石の体制を築いたのである。えっ?筆者の肩書きはなんだってか。それは、筆者も知らないんである。

すでに過半数の試合の集計は終わっているのだったが、グランドでは手書きシートの集計を手分けして皆でやっちゃおうと、スコアラー部社員3名が社内のデスクに真剣に向かっている。2,3試合分のシートの集計を終えただけでぐったりするのだ。全ての成績項目を暗算で計算し、集計していく。そんな彼らを見て写真に撮っている筆者は極楽気分なんである。しかし締めと最終チェックとグラフィック編集は筆者の仕事。11月後半が今から恐ろしいのだった。

昔はこんなことなかったのだが、近年試合数増加とA+B、及び低学年の試合などの細分化が進み、週末のスケジュールが実に煩雑かつ錯綜するんである。「有馬フレンズ」のHPには毎週の予定をアップするんであるが、それも一度連絡網を咀嚼してから載せないと行けない。それでもメール文章を読んだだけでは一度では頭に入らないんである。

そこでまた自分の頭の整理のためにこんなのを作っているんである。みな仕事や他の予定もありスコアラーに穴を開けてはいけないからだ。3連休など試合数が多いときだけ制作。普段仕事で使っている建築設計ソフト(CAD)VectorWorksで制作。有馬フレンズスコアラー部LINEでも流用している。
それがこれ。今度有馬LINEフレンズにもアップしよう。

さてさて、夜は宮前ヤンキースJrの解散式、懇親会であった。
今日はもうガソリン不足でこれ以上走行不能なので最後に一枚集合写真だけ掲載。
会場はQueens夜の部室、宮前平の特設会場、ファミレス「藍屋」。
最後に子ども、父母、コーチ陣全員でハイ、チーズなんであった。この笑顔が宮前のチームの垣根を越えた絆を象徴していると思う。
中央にどでんと座るのは泣く子も笑うKasahara副会長。まるで後ろにいる者が子どもと孫とひ孫の大家族みたいな、アフリカの一夫多妻制の家族写真みたいだった。
この辺のブログはまたいずれなんである(^-^)
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2014年10月25日土曜日

大人への階段

とうとう宮前Queens(スマイリーズ)の川少連秋季大会2回戦を書かねばならないのであった。渾身のチカラを込めて書いたので、長いブログなんである。

昨晩は大好きな深夜番組「アメトーーーーーク」を観ながら写真編集に勤しむ。まずはこの爽やかかつ楽しげな写真数葉から。これは後日28番を背負っているOzawaさんから送られてきたものだった。氏の愛用するCanonの一眼レフを借りたQ姫のYumaとMiiが撮りまくったものらしい。コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の限界を知っている筆者は、デジイチ(デジタル一眼レフ)を絶対的神と崇めているのであるが、その綺麗さはもとより、筆者を感動させたのは、子どもが子ども目線で同じ仲間の子どもを撮ると、こうも素晴らしい写真になるのかということ。オッサンがカメラを向けて「はい、撮るよー笑ってー」なんて声をかけても、こうは素敵な笑顔を浮かべてはくれないかもしれない。子ども同士、仲間同士だからこそのこんな素直な笑顔なのではないだろうか。例えて言うなら、パソコンで描いたイラストと、クレヨンで描いたそれとの違いとでも言えば良いのだろうか。ちょっと違うか(^-^)

初回Qはスタートダッシュの先制3得点。いいぞー!

相手チームは中原ルーキーズ。初回のQの猛攻に早々と投手交代。一瞬えっ?と思ったが、これは早計な策ではなく、天下に名を轟かせたQを警戒しての早めの応急処置ではなかっただろうか。初回からの猛爆を懸念した相手監督の英断のように感じたんである。真相はわからないが。

中原Rは2回に1点返すもそのまた3回表のQの攻撃では2点を奪われる。この時点ではQ5:1Rで我がQueensの圧倒的優位とまでは言えないまでも、もうすぐ等々力スタジアムへの切符を手にすることが現実的になってきたんであった。
主将Fuukoの笑顔は昨年の主将Himariそっくり、スマイリーズのスマイリーズたる所以(ゆえん)だ。スクイズも決まる、サイン通りエンドランも決まり監督冥利に尽きる展開。


ちょっと箸休め。
ちょっとここで少年野球「晴耕雨読」的、他の少年野球ブログではおそらくないであろう的、写真のマジック的写真を掲載したい。
この日は前日Qの試合に断腸の思いで来れなかった連盟会長Sohmaさんや、副会長兼宮前クラブ監督のMatsuiさんも駆けつけてくれた。おや?Kasaharaさんは当然として更にはKurihara副会長と総務部長兼Web広報担当兼連盟HP管理人Nishimura副事務局も。どうにもこうにも豪華なメンバーのそろい踏みの絵面(えづら)なんであった。

懲りずにちょっと箸休めPart2。
この上の写真を編集しているうちに想像力ハンパなく豊かな筆者はこんな絵を連想しちゃったんである。筆者の大好きな映画ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」名優ケーリー・グラント、ジェイムズ・メイスンなんである。名画中の名画だ。たぶん中学生のころTBS月曜ロードショーあたりで観たのかな?最初から最後まで全く飽きさせない数少ないミステリー映画なんである。子どもだった筆者はラストシーンのラシュモア山でのアクションシーンでは、手に汗握る思いをした。実際は巨大なセットを作っての撮影だったことを知ったのは大人になってからだった(^-^)
さてこのラシュモア山は米国歴代大統領の顔を14年かけて彫刻したことで有名。ここまで書けば誰もが知っているアレか!と得心した読者諸兄も多いはず。筆者は前出の写真でこれを連想しちゃったんである。皆同じ方向を向いてない。ほらねっ!

なんでんかんでん、なんくるないさあ的な箸休めPart3。
Qの緊迫したゲームを重鎮たちが見守っていたんであった。

閑話休題。もとい、なんであった。
急転直下にわかにかき曇る空、暗雲たれ込める展開になったのは5回裏終盤、中原Rは一挙3得点の5:4にまで肉薄してきたのだった。うららかな陽光のもと田んぼのあぜ道を歩いていたら、突然青大将が足元に出現してきたように。
チームを鼓舞するFuukoの声が一段とトーンが高くなった。いつもの倍以上の悲痛な声を張り上げていた。

例によって外野からのアングルを撮るべく孤独な旅に出る筆者、火星探査機ボイジャーのように。

逼迫したゲーム展開をよそに、名前は知らねども「シュン」とした白黒の鳥がレフトのファウルライン上に毅然と立っていた。筆者話しかける。「おいおい、おまえは線審かっつーの!?」
白黒鳥さんと目が合ったとたん彼女は言った。「アンタ、どこ見てんのよー!」

こんな展開になるとは誰が想像しただろうか。最終回の6回裏Rは必至の攻撃で1点をもぎ取り5:5の同点に追いつき、Qは昨日と同じ特別延長に突入したんであった。二日連続の延長戦っていったい....。来年から試験的に高校野球の地方大会でもこの満塁から戦う「特別延長戦」が導入される見通しになった。回は12回か15回かららしい。昨日と同じなのは延長に入ったことだけれど、昨日と違うのは追いついての同点ではなく、追いつかれての同点であったことだ。追いついての同点と追いつかれての同点では精神衛生上真逆なんであった。

延長戦表Qは2得点。およそセーフティーリードとは言えない。その裏Rは3点奪取し.....。
7:8のQの逆転サヨナラ負けなんであった。
最後の挨拶ではFuukoはすでに号泣、嗚咽を漏らしろれつが回らず言葉にならなかった...。
涙の空気は同じ6年にも下級生にも伝搬していった。

+++++++++++++++++++++
キミたちはかけがいのない経験をすることが出来た。
成功ばかりの人生なんてつまらないじゃないか。
笑顔と涙、
成功と挫折、
高揚と悔恨。
それを経験したことはキミたちが大人への階段を一歩上に登った証拠。
下を向くな。
昨日の悔しさは明日の栄養素。
+++++++++++++++++++++
試合後Koshimizu監督は東京で仕事がありすぐに立ち去っていった。
子どもたちのうちひしがれた姿を見るに絶えない思いがあったからに違いない。
自分を責める気持ちにやりきれない思いがあったからに違いない。
言葉少なに足早に去って行ったその背中を見てそう思った筆者の見立ては、
おそらく間違っていないと思う。
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2014年10月22日水曜日

影は東に陽は西に

その日は午前中に宮前Queens、宮前クラブJrの2試合が行われ、明暗を分ける結果となってしまったんである。そして午後は宮前ヤンキースJrの試合が敢行された。うららかな、むしろ暑いくらいの10月午後の多摩川の岸辺、みなさまいかがお過ごしだったでしょうかの過去に遡るブログなんである。

午前に引き続きKasahara副会長はニコタマ側の川向こうに陣取って眺めていた。おそらく有り余る財力と、押し出しの利く営業力と、黄河のように幅広い人脈を駆使して、マンション間に大会の横断幕と懸垂幕を設置させたのであった。

4,5年前ならフレンズの子を中心に記事を書いたであろうけれど、今は宮前に立ち位置を置いているので、ひいきはしない。しかしフレンズ始まって以来のベンチ、スタメン併せて6名を輩出している5年連合ヤンキースJrなんである。主将Ryohtaroh、先発はGaku、Yuiのバッテリー。ベンチスタッフは監督Hitrata、29Satoh、28Ohtsuka、スコアラーNoguchi母、マネージャーSatoh各氏の最強布陣で臨む初戦であった。

相手チームは北部レインボージュニア。何しろ5年というわりには大柄な選手が多かった。

2回ヤンキースJrはとんでもないファインプレーの連発で危機を脱する場面があった。相手打者がチップした軽い内野フライを、捕手Yuiが腕を目一杯伸ばしてダイビングキャッチ、これだけでも美技であったが彼は起き上がりすかさず2塁へ矢のような送球。飛び出したランナーをわずかの差でホースアウトに仕留めるというダブルプレーの完成。ベンチも応援団も大いに盛り上がったのは言うまでもない。
これで2死となったのだが、気分はスリーアウトチェンジと勘違いしてナインは全員ベンチへ帰ってきた。審判に促され苦笑いしながら また守備に戻ったのはご愛嬌と言えるだろう。


筆者、普段はMacの前に根が生えたようにじっとして動かず仕事やブログを書くのであるが、戦場カメラマンに変身した時はひとつ所にじっとしておれないのである。ホーム付近からレフト、センター、ライト方向へと視点を変えて撮ってみちゃう。Y-Jr軍は途中からマウンドにはRuiが立っていた。普段母体のフレンズでもバッテリーを組んでいる黄金のコンビなのであったが....。

北部R-Jrはよくバットが振れていた。緊張によるものか失策プレーもいくつかあった。再三にわたりY-Jrがピンチを招く。Hirata監督もベンチを飛び出しマウンドへ歩み寄ることしばし。3回を終えて6:1の苦戦を強いられる。

マウンドは3人目Naotoが登場。終盤のY-Jr打線も歯をくいしばり、なんとか閉塞感を打破しようとしたが最終回に1得点でこと切れた。結果は8:2。
試合後の父母へ向けての監督、コーチの言葉は「勝たせてあげられなくて、申し訳ございません....」だったそうだ。

5年生にはまだまだ未来がある。もうすぐ新人戦も始まる。連合チームでしか味わえない、野球レベルと仲間との連帯感。そして今日の悔しさを忘れずにまたそれぞれの母体チームに帰り頑張ってほしい。
選出された2014年宮前ヤンキースJrの母体チームは、メイツ・キッズ・フラワーズ・フレンズ・ワイルダース・フォルコンズ・ドングリーズ・ウルフ。20名の戦士たちであった。

夕刻ともなると、10月の秋の多摩川スタジアムには、彼らの背丈よりもずっと長く、日焼けした腕よりもずっと濃い影が、東に向かって幾本も伸びていた。
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2014年10月20日月曜日

メイとアン(明と暗)

宮前Queens奇跡の大逆転勝利なんである。
冒頭からいきなり結果を知らせるなんて、まるでワイルドピッチのようなもの。冒頭から暴投.....なんつって。
川崎市少年野球連盟秋季大会「ジュニアシスターズ大会」の開幕だ。市内の数球場に分かれて熱戦が繰り広げられている、そのうちの女子野球大会である。規定により「宮前Queens」という単独チームとしての名称が使えないため、毎年「宮前スマイリーズ」というチーム名称で臨む大会なのだが、この少年少女野球「晴耕雨読」的には文中ではQueensを採用したい。
対戦相手は今のQueensにとっては格上とも言えるチーム、強豪「多摩ウィンドフラワーズ」いよいよプレイボール!

初回表宮前Qの攻撃ではいきなりの打棒を振るい、一気に4得点の快挙。多摩Wのナイン守備にも緊張の色がうかがえたから、4失点も無理のないところか。大いに湧き上がるQナインとベンチ、父母応援団席。打席の向こうの三塁に常に走者を控えてるアングルで撮ってみちゃったんである。こんなシーンが永遠に続けばいいと思ってしまうのは、攻める側の贅沢な夢。反して相手軍にとっては早く覚めてくれとおもう悪夢。筆者、有馬フレンズではこの悪夢のほうを何度も見続けてきた。夢見心地の経験も少なくないけれど。

また、隣りの球場では同じ宮前勢である5年連合チーム、Abe監督率いる「宮前クラブJr」も初戦に臨んでいたのであった。試合前ベンチスタッフに挨拶。Yamamotoコーチに「たまにはこっちにも来て下さいよ〜」と言われた。今日はQとこちらと両方を行ったり来たりになるんである。
おっといけねえ。球場の説明を忘れていた。ここは東京神奈川間の多摩川を挟んで川崎市側にある少年野球専用球場。川沿いにいくつもの球場があり、大人用、中学シニア用とさまざまだ。おそらく全国の都市部の主な河川敷にも同じような球場があるはず。東京世田谷区二子玉川サイドには、東急電鉄がらみによる大規模都市再開発事業の高層マンション群が林立している。
昨年の同時期のブログでは、このマンションにSohma宮前連盟会長がどっかりと腰を下ろし試合を睥睨していたのだったが、今日(10/18)は会長は宮崎第一公園ドームの本部席にいる。しかも徹夜明けなんであった。
しかしこの人がいたんである。隣りの宮前クラブJrのベンチ、応援席の面々全員が高層ビルの屋上を見上げて驚く。「アレはなんだっ!?」

Queensをこよなく愛する会長は不在であったが、代わりにこの人がビルの屋上にどっかりと試合を見据えていたんであった。
「おーい、Suna〜!しっかり投げろよ〜」とマウンドのSunaの声を掛けていたんである。連盟副会長兼Qの代表Kasaharaさんであった。

さて試合である。
初回に4点とったものの、その後2回に1点を返されて更に3回には大量6失点のQueens。7:4に逆転さる。4回にもほぼダメ押しかと思われる2失点で9:4の5点差まで点差は広がった。
奇しくも先発マウンドは両チームとも美少女対決なんである。QはエースSuna。今年になってぐんぐん成長した選手である。

筆者はバックネット周辺を中心に外野からもシャッターを切ることを心がけている。このアングルからのショットは、通常の応援席にいる父母たちにはなかなか見れない我が子の姿を見られるだろうからだ。子の打席をセンター外野から撮るのは、一眼レフとごつい望遠レンズを持っているよほどのカメラマニアの親に違いない。
外野のフェンス外側には鬱蒼とした茂みがあって、思わぬちいさい命の姿を垣間見ることがある。苦戦を強いられているQ姫やベンチスタッフを尻目に、一匹の蝶がちゅるちゅると花の蜜を吸うことに余念がなかった。

転じてクラブJrである。
こちらは初回無得点のあと相手チーム小杉オールスターズに1,2回に3点2点と畳み込まれて5:0。形勢はかなり不利な状況であった。ベンチスタッフの表情には苦悶の色が滲む。

筆者は蝶のようにあっちこっちと飛び回る。再びQueens会場に舞い戻るわけで。
ビッグイニングなんであった。5点差で迎えた最終回、再びQueensに野球の女神が微笑んだのであった。一気呵成、猛攻爆裂、気がつけば5点差をプラマイゼロまで埋める5得点。
なんと最終回に同点に追いつき9:9のイーブンに持ち込んだ。
とうとういわゆる「特別延長戦」に突入である。同点5点目のホームを踏んだ瞬間はQベンチ、親たちは欣喜雀躍(きんきじゃくやく)であった。

蝶の羽がはえた筆者はまたクラブJrへヒラヒラと。
どうにも打てない点が取れない、いわゆる「ゼロ行進」であった。3回は無失点に抑えたものの、4回裏には更に3失点を喫し8:0のビハインド。子どもたちは一生懸命戦った。監督ベンチスタッフも与えられた条件の中死力を尽くしベストを尽くした。父母たちも声を限りに応援した。しかし結果は....そのまま完封負けの苦汁を飲んだのであった。
もしかすると筆者のような輩(やから)がこのような負け試合を記事にすることを、快く思わない親もいるかもしれない。毎年この連合チームに賭けているAbe監督には断腸の思いがあったろうとも推察し、筆者とて同じ気持ちなんである。
しかし子どもたちはよく頑張ったと言ってやりたい。この悔しさを来年の6年生になった時の糧にすればいい。キミたちにはまだ1年間あるではないか。
「宮前魂」を忘れるな。


特別延長戦とはやっかいなものだ。無死走者満塁からの試合開始。地域によってはワンアウトから始めることもある。権謀術数のうごめく通常の野球試合とは裏腹に、特殊な空気感の中で一気に試合が決まることもあれば、拮抗しすぎて互いにゼロ行進のまま、最後はやむなくジャンケンで勝敗を決めるという惨(むご)い選択肢を選ばざるを得ないこともある。
Queens姫は躍動した。表の攻撃で1,2点しか取れない時はその裏が非常に厳しい守備になる。反してそれ以上の得点をものにした場合は、よし、裏は守って勝つぞという気概が生まれる。Qはこれであったに違いない。特別延長表Qは6点をもぎ取ったんであった。
その裏同じく無死走者満塁の同条件でのSunaはよく頑張った。仲間の守備にも助けられて僅か1失点。結果は15:10の勝利。最終回に同点に追いついた姫たちの勢いが勝った結果と言えるだろうか。

我々オヤジどもはこんな場面やゲームは幾度も見て来た。(上から目線でごめんなさい)
Queensの母たちは感極まって何人もが号泣していた。筆者でさえ昨年の同じここ河川敷でのMisakiの涙の本塁帰還のシーンなどを想いだして、少しうるっときちゃったくらいである。今年の主将Fuukoはどんな試合でも誰よりも大きな声を出し、誰よりもいつも笑顔を忘れず、誰よりもチームを牽引してきた子だ。そのFuuko母はもう涙声で今日来れなかったOzawa父に電話で報告していた。
負けて下を向くよりも勝って感涙を流すことがどれほど素敵なことか。
勝っても負けても、明日に繋がる涙を流せることがいい。

この日は(10/18)午後からは満を持して宮前ヤンキースJrの登場であった。
更に翌日は(10/19これを書いてる日)Queensの2回戦の試合が展開したんである。
明日から仕事が忙しくなるため、このへんの記事は多少アップが遅れてしまうこと必至。
長い目でおつきあい下さいませ、なんである。「髪は長〜い友だち」と言うではないか。筆者の髪はいつの間にか友だち絶交しちゃっていなくなってしまったけれど。

※尚、どーしても観たいと思う読者諸兄には朗報。前回ブログで紹介した「OM Pictures」さんがすでにヤンキースJrの映像をすでにアップしている。この「晴耕雨読」左側のリンクをクリックで観られるんである(^-^)/
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