2015年2月13日金曜日

僕の記憶の欠片

だいぶ前にチームの母たちと話していた時に、どえらいカルチャーショックを受けたことがあった。筆者が「昔、女子高生でルーズソックスって流行ったよねえ」と言ったら、「そうそう、私も履いてた」と。「えっ!!!」しばし絶句しちゃったんである。そんな世代が母となり子と一緒に少年野球に携わっていることに衝撃を受けたんである。筆者も歳をとったわけだ。チームに在籍する父母たちは昔も今も常に30代から40代が中心。我が子の小学生時代の記憶の通過点に過ぎない。普通の父母たちは子どもの卒業と共に消えてゆくけれど、しかし、ずっとチームに残ってその有り様を眺めてきた我々古参の時計は止まってくれない。チームに残っているOBコーチや、連盟の役員、事務局や審判部の方たちなら同じように感慨深いものがあろうと思う。

さて今日はそんなことではないんである。いつか書きたいと思っていた「記憶の欠片(かけら)」
概して女よりも男のほうが昔を懐かしむ傾向にある。別れた元恋人に未練を抱くのは圧倒的に女より男であることは周知のこと。女は現実を一番に大事にするけれど、男は時として昔の記憶に飛んで行き、しばらく恍惚としてしまう性癖があるんである。もちろん個人差はあるけれど。「昔を懐かしむ」ようになったらジジイになった証拠であると言われるけれど、筆者は20代のころからその傾向があるので一概には言えないと思う。

以前このブログでヒッチコック映画のDVD豪華セットをオトナ買いしたことは既に書いた。
それ以来なんだか無性に昔の、しかも子どもの頃観ていた海外TVドラマのことが頭をよぎるんである。今日の話は50代前半以降の年代にしか分らない話であろうか。少なくともルーズソックス世代には「ちんぷんかんぷん」なはずである。

小学生時代に田舎で観れたTVはNHK以外は2,3局しかなかった。白黒からカラーになる過渡期である。にもかかわらず、どういうわけかこんなに海外TVドラマシリーズを観ていたんである。時系列は全く考慮しないで列挙してみちゃう。タイトルも中には間違っているのもあるかもしれない。小学生の時にかすかに観た記憶があるもの、夢中になった番組の数々。Wikiに頼らずググってもせずにほとんど記憶だけで述懐。以下、中には間違いもあるかもしれない、あしからず。


「ちびっこギャング」
「逃げろや逃げろ」
「ブラボー火星人」
「それゆけスマート」
「奥様は魔女」
「ルーシーショー」(バラエティー)
「名犬ラッシー」
「ララミー牧場」
「バークレー牧場」
「スーパーマン」
「コンバット!」
「ラットパトロール」
「0011ナポレオンソロ」
「サンダーバード」
「謎の円盤UFO」
「キャプテンスカーレット」
「逃亡者」
「ベンケーシー」
「宇宙家族ロビンソン」
「宇宙大作戦」
「スパイ大作戦」
「モンティパイソン」
「タイムトンネル」
「ザ・モンキーズ」(バラエティー)

ネットで調べたら、YouTubeでいっぱい面白いのが見つかった。
まずはこれ。「謎の円盤UFO」
地球防衛軍シャドーのストレイカー長官がクールでカッコ良かったんである。ドアが上に開くガルウィングのクルマも当時は超未来的で驚いた。ムーンベース、スカイダイバー、インターセプターとかとか、特撮ものは今も昔も子どもの大好物なんである。ちょっとエッチでグラマラスな衣裳の女性隊員の姿は今も昔も男子の大好物なんである。

特撮といえばこれは金字塔である。今でもコアなファンがいる「サンダーバード」
僕はズングリムックリの巨大な2号が大好きであった。大人になったらあの秘密基地に就職しようと誓ったんである。長男スコットの1号やアランもいいがペネロープ(吹き替え=黒柳徹子)の乗るピンクのロールスロイス風機関銃装備のクルマも好きだった。

今でもモノマネが出来るナレーション。
「コー・スターリング(主演)、リック・ジェイスン、....エーンド、ビック・モロー」
「コンバット」
そのあとだったかやはり戦争もので「ラットパトロール」
どちらも白黒で見ているうちに口の中がじゃりじゃり砂っぽくなっていった。ドンパチのアクションも良いが深い人間ドラマでもあった。
ヘンリー少佐よりもサンダース軍曹のほうが圧倒的に主演であった。番組最初のナレーションの「...ビック・モロー」は僕には「ビッ、マロー」としか聞こえなかった。

特撮ならこれも。「宇宙家族ロビンソン」
スミス大佐(中尉?)の卑劣極まる言動行動を見ていて僕は生まれて初めて、大人のことを嫌悪する経験をしたんである。なんてヤツだと思った。卑怯で姑息なスミス大佐に腹が立って仕方がなかった。反してロボットのフライデーが大好きであった。家にこんな友だちみたいなロボットがいたらいいな、なんて。
「タイムトンネル」も面白かった。記憶は曖昧模糊・五里霧中だが、トンネルで過去に飛んでいった先が「トロイの木馬」の歴史的事件に遭遇したりとか、何しろ超スリリングSFドラマであった。

他にも盛りだくさん。今僕は一介のジジイからあの頃の小学生にタイムスリップしちゃうのだった。
「それ行けスマート」靴を脱ぐとレシーバーになるシーンは何度観ても笑えた。
「名犬ラッシー」犬も人間と会話が出来ると信じていた。ラッシーが愛おしくて仕方なかった。将来絶対コリー犬を飼いたいと思ったけれど、今家にいるのはミニチュアダックス。これはこれでめっちゃ可愛い(^-^)
「キャプテンスカーレット」....我々はミステロンだ。出た〜悪者軍団。「SIG〜!」
「奥様は魔女」若い人でも知っているだろう。ピコピコピンの唇の動きででなんでも動かしちゃう、可愛い魔女サマンサ。「....ただひとつ違っていたのは奥様は、魔女だったのです」のナレーションはあまりに有名。

「逃亡者」デビッド・ジャンセン主演。暗くて辛いドラマだがいつかきっと真犯人を見つけ出すことを子どもながら心から願っていた。早く片腕の男を見つけてくれ〜、と。
「0011ナポレオンソロ」スパイものの大人気シリーズ。ロバート・ボーンのソロと、デビッド・マッカラムのイリヤ・クリヤキンのコンビ。クールなイリヤが「ナポさん」と呼ぶ粋な大人の会話が好きだった。大人になったらアンクルに就職しようと思った。ブルドッグのような顔のアンクルのボス「タヌキオヤジ」も名優であった。

「バークレー牧場」...ララミー牧場のほうが有名だが僕はこれを観ていた。
「スパイ大作戦」言わずと知れた近年の映画「ミッションインポッシブル」の原型である。「....例によって君もしくは君の部下に....尚、このテープは自動的に消滅する」の大平徹のナレーション。電話ボックスを眉間にシワを寄せて出るジム・フェルプスことピーター・グレイブス。テープからは白い煙が...。のちに日本のHONDAのクルマのCMにも出てビックリ感動した。確かHONDA:Zという今で言う軽自動車だった。
以下はもう中学生以上になっていたかと思う。
「モンティパイソン」イギリス特有の過激で風刺の効いたお笑い番組。大人のブラックな笑いに初めて触れたような。確か深夜番組でモンティパイソンの合間に(?)日本のスタジオ収録番組が挿入されて、当時全く無名のタモリが「イグアナものマネ」とか「デタラメ広東語、FEN放送ものマネ」なんかをやっていたと思う。
「ザ・モンキーズ」てっきりイギリスのバンドかと思っていたが、アメリカのビートルズを目指して作った米国のバンドなんだそうな。彼らの名曲「デイドリーム・ビリーバー」は忌野清志郎がカバーしているが、僕にはモンキーズの印象が強い。

これらの記憶と共に名声優たちのナレーションや吹き替え、テーマソングなどが今でもありありと脳裏に蘇る。大平徹、納屋悟郎、広川太一郎、野沢那智、小林昭二......。
更にこの海外ドラマの他に、トムジェリやディズニーなどの海外アニメ、日本の特撮ウルトラQやウルトラマン、巨人の星や鉄腕アトム、おそ松くん、パーマン、タイガーマスクなどのアニメ、その他もろもろ、いっぱいありすぎてビッグ・モロー。明日も仕事でビックリ・トゥモロー。

そろそろ寝なきゃ。やっと過去の記憶の淵から現在へタイムトンネルで帰還した。気がつけばジジイになった僕なんであった。
今、玉手箱を開けちゃった浦島太郎みたいな気分の僕なんである。
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