2015年4月2日木曜日

桜は咲いたがVOL.4

「桜は咲いたか」シリーズもいよいよ佳境をむかえたんである。今回は「桜は咲いたか」ではなく「桜は咲いたが」なんであった。

宮前春季大会決勝戦は富士見台ウルフと有馬フレンズ。実は並々ならぬ気概を持って王者ウルフに挑んだのである。昨年の新人戦での決勝も同じカードで、結果サヨナラ負けの苦汁を飲まされたわけで。あの日以来、子どもらはともかく我々大人、コーチはリベンジを誓って臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の長い冬を過ごしてきたんである。ことに新人戦での采配を悔やむフレンズ監督Satohの意気込みはひとしおであったろう。

あの時もそうだった。試合開始の前に決勝戦ならではの選手個々の意気込み発声。
狼という名前は勇ましいけれど、ウルフの選手諸君はこんな時は晴れやかでにこやかな笑顔の、いち小学生男子になるんであった。ただ、このあとは羊の笑顔から一転、狼の牙をむくことになるのであるが。
ウグイス嬢(?)はフレンズからはOB母のNatsukiが参戦、嬉しいではないか。前日までフレンズLINEで母たちが誰がやるやらないのバトルが繰り広げていたんであったが、結果はOBのNatsukiになっちゃったんである。

対するはフレンズ。笑顔では負けないが、やはり緊張するのは否めない。何せ決勝戦慣れしてないのだから。監督Satoh、29番これが最後の試合Tomioka、28番縁の下のチカラ持ち、言葉数は少ないがハートは誰よりも熱いOhshiro、筆者の息子と同期のOBコーチItoh、スコアラーは筆者Teshima(=前半まで後半はOhmori)、更にYanagisawa代表も特別参加のベンチ布陣。

初回ウルフまさかのエラーがらみでフレンズ先制点。打つべき打者Yuiがタイムリー2塁打を放ったことで幸先よいスタートに沸き立つF軍ギャラリー。このままイケルか....。

Wの先発マウンドはSaitohくん。キレのある制球力は折り紙付きだ。
先頭打者のOgasawaraくんは、いきなりの初球を快打、センターオーバーのツーベースヒットにはちょいと度肝を抜かれた。初球と言えど好球必打を指導されているのだろう。かつてスーパー3年生と言われた彼は見事にスーパー5年生に成長し、今やWを牽引するまでになった感がある。走攻守ともにバランスのとれた選手であり、そのどれを取ってしても一級品である。脱帽。Wのキーマンであると筆者は思う。他チームはゆめゆめ警戒を怠ることなかれ、なんである。(W関係者にはこれは最大の賛辞と受け取っていただきたく候)

試合前に「Fさんはエラー四死球さえなければ勝てるはず」とのありがたいお言葉をいただいた。しかし、2回にはそのエラーから2失点、1:2と逆転されたんであった。正にその逆予言通りになったのだった。

Fだって負けてはいない....と言いたいところだったが、その後はAyutoの一安打のみ。
どうしたことだろう。こんなはずではなかった....。
筆者はスコアラーを交代し写真撮影に専念。偶然Tomiokaコーチと息子のAyutoとのツーショットを撮れる位置に気づいた。何枚か激写してみる。手前をボカしAyutoにピントを合わせる...。

主軸のYuiとRuiのバットが快音を放ったが、散発で打線が繋がらない。対してWは安打で出塁、送りバントか盗塁のあとまた適時打が出て打線が繋がる、少年野球の王道を行く展開で、小刻みに加点する。例年と違い諦めの気持ちはなかったと思うけれど、点が取れない膠着した空気が漂うF。
結果は....雪辱はならず。
試合巧者と言ってしまえばそれまでだが、王者Wは一枚も二枚も上であった。
終わってみれば6:1の惨敗だった。
これはナニか決定的な差があるような気がする。筆者の頭の中では理解しているつもりだが、それをつまびらかにしてはおしまいなんである。しかし、これを機に更に上を目指そうとフレンズナイン心に誓うのだった。

負けてこそ学ぶことは多い。勝って浮かれるよりも。出来れば勝って浮かれたかったけれど。
俺たちはこれで終わったわけではない。下を向いている暇はないのだ。気持ちを入れ替えて謙虚にひたむきに、目指すは「次」だ。

試合終了後。筆者は心に決めたことがあった。最後の感謝の気持ちを込めて。フレンズ野郎ども集まれー....。
「Tomiokaさん、お疲れさま〜」....せ〜えの!
トミーの胴上げを敢行。残念ながら高く宙に舞った瞬間は撮れなかったけれど。
このあと彼は人目もはばからず第一公園ドームで嗚咽し号泣したのだった。
トミー、ありがとう。
「桜は咲いたが」...満開の花を咲かせたのはウルフであり、フレンズの桜は8分咲きで春を終えたのだった。

※この日の晩は盛大な残念会=準優勝祝勝会を敢行。春季準優勝の喜びよりも優勝出来なかったことの悔しさが勝(まさ)ったのは久しぶりの感覚であった。
※このあと、「桜は咲いたか」シリーズはいよいよ最終章。
写真編集はまだ。ブログアップがいつになるかは筆者にも分らないんである。
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