2015年8月5日水曜日

負けることで学ぶこと

一気呵成に百花繚乱の3試合連続ブログアップを目指したい。子ども会川崎市大会、準決勝と決勝、更に有馬中学野球部の快挙なんである。

等々力ドームでは有馬中学野球部の準決勝が開始されていた。しばらくこちらを観戦したのち、隣りの等々力スタジアムのフレンズ準決勝へ。VS麻生区千代ヶ丘戦。通称千代チャレ。戦場カメラマンの筆者外野から攻めてみた。折しも1回裏のフレンズの攻撃は先頭打者Rui。カメラを望遠で打席に合わせたとたんに、主将のバットが火を噴いたんである。レフトオーバーの長打コース、ヤツの脚ならば十分ランニングホームランもありと見て彼をレンズでベースごとに追いかける。炎天下を砂を蹴散らし韋駄天のごとくダイヤモンドを駆け巡る。チームに活気をもたらすホームランだった。やっぱり彼は「持っている」

2回には千代Cも長打攻勢に出て更に3得点で5:2と点差を広げる。
しかし、3回裏FはYuiがやってくれた。またしてもライトオーバーのランニングホームラン。こうなると打線が繋がり始めて止まらないのがフレンズ野球。ドカベン的大砲のHajimeにも長打が出て一挙9得点。先発Kyohもこの猛暑の中細い体で良く踏ん張った。
終わってみれば11:5でやっとフレンズらしい展開で勝てたんである。これで午後の決勝進出が決定した。

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準決勝を勝ち抜いた有馬中学。その朗報に湧いた理由はもちろん、川崎市決勝進出が小中学共に地元有馬の2チームになったからだった。有中には筆者の息子も娘も通った学校なので思い入れも強いわけで。こんなに嬉しいことはない。息子は有中でピッチャーをやっていたが当時は弱かった。親も部活の試合を観戦に行くという慣習がなく、筆者はほとんど観ていない。もっともフレンズOBコーチのほうに現(うつつ)を抜かしていたせいもある。
フレンズOBの子らの他にもヤングやアリコのOBも健在。有馬中学校区は鷺沼・西有馬・有馬小の3校区からなるわけで。
東京新聞のTeshigawaraさん。いったいいつ休みを取っているんだろうか。今日もいろいろ談笑した。氏と話をしていて少年野球が好きでなければ出来ない仕事だということ知った。
※註:写真は準決勝と決勝のものが混在している。

さすがに中学野球である。小学生とはレベルが違うわけで。更には高校ともなれば何をか言わんやなんであるけれど。小学生との大きな違いは「スピードとパワー」であることは万人が認めるところであろうか。

フレンズ中学生予備軍も熱中症もどこ吹く風、先輩たちの応援を頑張る。先週フレンズを応援してくれた有中生に対するお返しである。おやおや、元気はつらつオロナミンC的にスタンドを跳躍して応援してる子が目に留まった。
「ちょっと写真撮っても良いかな?」と筆者。
「あっハイ」と彼。続けてニコニコしながら屈託ない笑顔で言った彼の言葉に驚いた。
「元ブルアロのYasumotoです。もしかしてブログに載っちゃうんですか?」
「おお〜載せちゃうぞ」
もしかして昨年まで宮前の南野川ブルーアローズにいてこのブログを読んでいてくれたのだろうか。それにしてもなんで筆者が「晴耕雨読」のブロガーだと知っていたのだろうか、不思議。
煙草休憩のため場外へ。そこではHirotoの母NatsukiがHaruと一緒にセミ捕りしていた。蝉に虫取り網を恐る恐る近づけてはやめて、近づけてはやめてを繰り返すこと数分間。完全に腰が引けている。蝉ごときにきゃんきゃんチョービビっていた。筆者最後に大爆笑(^-^)反面ちょっぴり可愛かったぞ。

1年生ながらレギュラーになったHayate君、Queens繋がりでHonamiの兄Yohdai君など逞しくなった中学生野球を見るのは楽しいものだ。男の子からちょっぴりオトコになりかけの思春期の中学野郎どもなんである。
結果は晴れて優勝。有中おめでとうとココロから祝福したい。監督はKojima先生。フレンズ30周年記念誌の折りには寄稿をいただいたことがある。当時は有中に赴任されて間もない頃だったと思う。寄稿文のタイトルは確か「少年野球があるから今の私があります」だったと記憶している。

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やっとFの決勝戦なんである。対するは強豪栗木ジャイアンツ。予断を許さない接戦が予想されるわけで。しかも全国的な猛暑の炎天下である。気象庁に是非提言したい。「猛暑日」よりももっと暑い時はなんと言うのだろうか。「酷暑日」というカテゴリーを新設して欲しいものだ。この日は正に選手や審判にとっては酷暑。
Iharaオヤジと双璧の応援団長Nakamuraオヤジのエールが球場にこだまする。

栗木Jは噂通りの打撃のチームだった。Fが1点先制するも4回にはKが2点奪取で逆転2:1。すかさずその裏Fの長打攻勢で3得点で逆転、2:4と湧き上がるF軍ベンチと応援団。今日もイケルぞ。中学応援団も白熱する。ありがとう。



主軸の3人にそれぞれ3塁打が出た。ことに3番Yuiの打席ではいわゆる「Yuiシフト」彼が打席に立つと相手守備陣は一斉に外野を下げる、これでもかと言うくらいに深い守りだ。ところがその最終ラインを凌駕する飛球を飛ばしてしまうYuiなんである。大人の球場ゆえに外野を突破されたらひとたまりもない。
しかし終盤全く同じことがFを襲うことになるんであった。

混戦の模様を写真で。
2:4とFリードの最終回表、Kが起死回生の2得点で4:4のイーブンに持ち込む。



体が溶けてしまいそうな炎天下、五臓六腑が燃えてしまうんではないかと思える、死闘激闘の末に同点でゲームセット。
今大会特別ルールはない。無情の抽選で雌雄を決するのであった。
Kはどこか期待感に満ちた表情に対して、Fの面々には悲壮感があった。祈るような気持ちでクジを引く。
筆者はカメラマン宮前連盟キャップを被ってその一部始終を目の当たりにした。顔に出してはいけない。責任者が主審にクジの結果を小さく耳打ちした。....『くりきじゃいあ......』
「ああ無情」ジャンバル・ジャンなんであった。

応援席ではおそらく分からないであろう。ベンチに戻った選手たちは声をあげて号泣する者、嗚咽をかみ殺し下を向く者、その下のコンクリートの床には熱い汗と熱い涙が点々と黒い染みをいくつも作っていた....。大人たちの悔しさの何倍もの悔しさがこの子たちの全身にあふれていた。筆者にはどこを探しても彼らに掛ける言葉が見つからなかった。
抽選は仕方がない。サッカーで言うPK合戦のようなものだ。抽選まで持ち込まれ、同点に追いつかれたことを反省しなければいけない。
しかし、筆者は思う。「負けたわけではない」胸を張れ。
今年は常勝軍団の名を欲しいままにここまで来たが、全国を直前にして今大会の悔しい涙は彼らを初心に戻らせて、新たなるパワーをその背中に宿らせたのではないかと思う。不安を抱えたままの全国という考え方ではなく、むしろ負けることで多くを学ぶとても良い経験をしたと、私は思いたい。ひと回り心が大きく成長してくれたのではないだろうか。

優勝の栗木ジャイアンツ。

準優勝のフレンズ。昨年の新人戦では準優勝でもやがて笑みがこぼれて大いにチーム全体が高揚感に包まれたものだが、今日は選手の表情は堅いまま。特に主将Ruiの表情はただならぬ気配があった。

有馬中学の表彰の面々。優勝おめでとう。来年からは中体連などのからみで、このとんでもなく歴史ある中学の部の大会は消滅となる。中学56年、小学生に至っては64年の歴史のある大会だ。昭和の歴史の長さと全く同じではないか。来年はFやその他の小学生を4649なんである。中学生は優勝旗、カップなどはそのまま返還せず譲り受けることになった。

最後は集合写真。「はい笑って〜」という母たちの声にも反応無し表情が堅い。笑う子はほとんどいない。親たちも交えての集合写真になるはずだったが、その親も気軽に入っていけないくらいのオーラがあった。
ファインダー越しに真っ黒な顔を夕陽に晒したそんなヤツらを見て、筆者は逆に頼もしいと思ったのだった。
この悔しさをバネに、いざ全国へ....。

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