2017年2月24日金曜日

「騎士団長殺し」予約

予約の電話を入れたなんてえのは何年ぶりだろうか?レストランとかの予約なんかは別として。予約の話を要約しないでようやく書くことになったんである。

7年ぶりの複数巻の長編小説が明日発売されるのだ。村上春樹の「騎士団長殺し」1部+2部同時発刊。ワクワクドキドキなんである。筆者はハルキストというほどのマニアではないものの、村上春樹の小説は全て読んでおり大ファンなんである。今回の「騎士団長殺し」というタイトルもどうにもシンプルなだけに蠱惑(こわく)的である。カーマニアがアルファロメオの深紅のボディーを撫で回す時にエロスを感じるように。春樹のかつての小説タイトルには「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」のように、とんでもなく長いタイトルがあるけれど、「騎士団長殺し」も素敵なタイトルである。以前にも書いたけれど、村上春樹は長編を上梓するのに1,2年かけるのだそうだ。しかもである。普通売れっ子の作家というのは出版社や雑誌社や新聞社から引っ張りだこで連載をいくつも抱えて締め切りに追われるのが常であるが、彼の場合はじっくり納得のいくまで小説を書き上げて、それから自分から出版社に売り込みに行くのだそうだ。「こういうのを書いたけれど、本にしてもらえまいか」と。何度もノーベル文学賞にノミネートされた世界的な人気作家とは思えない行為である。出版社はおそらく宝石箱をひっくり返したような状況になり歓喜に沸くに違いない。ある意味小説家の理想的な創作活動のスタンスだろうか。

発刊前にすでに異例の増刷を決定したとYahooニュースだったかLINEニュースだったかで知った。鷺沼駅前の書店に電話してこれを予約しちゃったんである。
その昔、フレンズの夏の合宿所を予約するためにフレンズ母たちと電話をかけまくった経験がある。その当時筆者はすでにOBコーチであった。6,7年前だったろうか。今は毎年山中湖の民宿を安定して確保しているけれど、あの当時は子どもの人数が少なくてチーム予算が厳しく、また合宿にかかる費用も親子一家で参加するとなると、相当な負担増になるのだった。HISならちょっとしたアジアあたりの海外旅行の値段。(もっともHISが異常に安いとも言えるけれど)そこでなるべく各家庭に費用負担をかけないで、近場の公営グランド、公営の宿を予約しようという話になった。7,8月は合宿の申し込みが殺到するので、人気のある公営のグランドは早い者勝ちなんである。しかも予約開始はその年の4月1日午前9時。8時55分からかけた。繋がらない、話し中である。焦って家電とガラケー両方を両手に持ち、リダイヤル機能で交互にかけまくる。...話し中...話し中...話し中...。結局予約ならず。まるで当時のEXILEのドームツアーの予約電話のようだった。あっという間に予約完売みたいな。そのあと機材置き場の近くや柱の陰とかステージが見えにくい席をまた発売するんである。

というわけで「予約の話」を要約しないでようやく書くことが出来た。
明日鷺沼の書店から「本、入りましたよ〜」と電話が入ることになっている。
これをワクワクドキドキと言わずして何をワクワクドキドキと言うのだろう。
街角で元カノに7年ぶりに偶然遭遇したみたいな気分なんである。

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