2017年11月10日金曜日

歓喜のその瞬間

昨日のブログで書いたように、今日待望の「ブレードランナー2049」を観に行ってきた。感動と興奮で頭の中がいっぱいだった。帰宅後すぐに仕事にとりかかったが、ややもすると映画のシーンが頭の中から溢れてきて、それを両手ですくい取り頭蓋骨の中に戻す作業に手間取り仕事のペースが鈍ったほどだった。今でもまだ興奮が冷めずに、軽い脳震盪を抱えながら書いているわけで。これにはいつかまた触れて、「映画」のカテゴリーで書いてみたい。

さて、こちらもまだ感動と興奮が冷めやらぬうちに、Queens川崎大会優勝の軌跡を記しておこうと思うのだった。
イっちゃうぞ!超長いぞ!

仕事のスケジュールの隙間を縫って監督Koshimizuさんが愛馬HONDAのカブを駆って大師までやって来た。魂を込めた入念な試合前のノック。先発マウンドはもちろんエースAyaka。決勝の相手は麻生シスターフレンズ。先発はYamaguchiさん、監督は玉置宏似のいつもにこやかなKatsukawaさん。しかし今日は互いに真剣勝負だ。


初回裏、Qは先頭いきなりAyakaが右中間安打で出塁し、4番Akaneの打席で相手WPで1点先制。まずは上々の滑り出し。

実況席にはQ代表Murataさん。インカムとか装着しちゃってからに、いったいどんな解説をしていたんだろうと12月の放映が楽しみなんである。試合後は「どっと疲れた」と言っていた。

2回表には早速麻生がQと似たような展開で1点を返して同点に持ち込む。

Qの3塁側応援席には、ぎゅんぎゅん宮前関係者が詰めかけて大声援を送る。決勝4試合に宮前が3試合にからんでいて、前後の試合の選手や指導者親たちが応援してくれたのだった。OGたち親も来てくれた。

1:1の同点で迎えた3回表Aの攻撃。下位打線の打者をQが連続失策で出塁させてしまうと、更に伝染したようにまた失策がからみ逆転を許す。緊張の決勝で怖いのがエラーである。筆者の経験上、大事な一戦で負けるその敗因は概ね、四死球か失策に起因することが実に多いことを知っている。その後Aの4,5番が安打を放ち、Qは3失点、4:1と一気に点差を広げられてしまう。

しかし、なんである。更にその裏QはMikkuが内野安打で出塁するとDBや相手失策などが絡んで4人が続々本塁へ帰還する展開。これもまたAと同じような経過でQが4得点し僅か1点差で3回を終了、4:5とQがまた主導権を握る。握ったのは主導権だけではない、手にも汗を握る緊迫したゲームとなった。





4,5回はAもQも互いに1本ずつ安打を放つも走者三塁到達とまでは行かず、無得点の拮抗した後半戦。このままQリードで最終回を終えることが出来るのだろうか。或るいは終盤波乱が起きるのだろうか。近隣住民が観戦に訪れて立錐の余地もない外野席から筆者はひたすらレンズを向けていた。
4:5でQリードで迎えた最終回となる6回表。Aは一死後下位打線に連続安打が飛び出した。走者を二人塁上に背負いながら、ここでマウンドには満を持してHinata。
Ayakaの球を計算された制球力のあるカミソリ速球と比喩するならば、Hinataのそれは、ターボエンジンを搭載した対戦車バズーカ砲のような速球である。対極的な「投球の色の違い」に相手打線は翻弄されてくれるか?しかしAベンチはここでスクイズを敢行、これが結果的にツーランスクイズとなり、Aが再逆転に成功し、土壇場で6:5とする。大いに湧くAベンチとギャラリー。対してQは一瞬息を呑み言葉を失う。

1点ビハインドで迎えた最終回裏Qの攻撃。
先頭Yurikoが死球で出塁。それだけでも最後の望みをかけてQギャラリーが大いに湧いた。筆者はこの時球場の周りの徘徊を終えてベンチ横へ帰還していた。(余談だけれど、最後の瞬間を撮るために最終回はたいてい本塁近辺に戻るようにしている。これは長年の戦場カメラマンとしてのルーティンなんである)
Yurikoが盗塁をふたつ決めて三塁まで到達した。これが帰れば同点だ。当然「特別延長」の場面を想定する。続くHasumiがセンター前への安打...と思いきやセンターゴロで一塁アウト。しかしその間に当然Yurikoが同点の本塁を踏んだ。どっと湧く応援団。
これで負けはなくなったのか?

一死後続く8番Kuuが四球で出塁し盗塁。逆転サヨナラのランナーだった。9番ラストのMikkuには送りバントのサイン。これが犠打にはならず奇しくも内野安打となりKuuは三塁まで進塁した。なんとか上位打線に繋ごうと必死のベンチとQ姫たち。

筆者はベンチ横からネット越しにDaiちゃんだったかYamaguchiさんだったか忘れたが、そっと訊いた。

「時間は?」
「あと1分」

打席はAyakaである。ここまで強豪Aに対して3の2を打っている。誰しもが信じてやまなかった。この日最後の3本目を。
普通なら初球は見送る場面。しかしランエンドヒットのサイン(?)だったらしい。
相手投手の鋭く重い速球がミットに吸い込まれようとした瞬間、Ayakaのバットが完璧なスィングで一閃し球の真芯を捉えた。
打球は糸を引くようにセンター方向へ。一瞬ライナーか?タッチアップか?それとも中堅手前に落ちるのか?

芝の上にボールがバウンドした瞬間、センター方向を凝視する観衆。

そしてKuuが本塁を踏む瞬間を見届けようとホームへ目を転じる。

その瞬間、時間切れでの大逆転サヨナラゲームとなったのだった。

ベンチのこの喜びよう、応援してくれた宮前関係者。何よりもこの過酷なゲームを勝ち抜いて頂点に立ったQueens戦士の姿に、筆者思わず知らず目頭が熱くなってしまった。私は出口付近にいたのでQ姫の一人ひとりの肩や頭ををたたいて祝福する。気がつけば応援団みんな握手やハグをしあっていたのだった。


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素晴らしい試合だった。両軍ともに頂上決戦に相応しい死闘を繰り広げ全力で闘った結果だった。Queensナイン、控え選手、ベンチ、最後まで声援を送り続けた父母、宮前関係者。全てが一体となり価値ある優勝だったと思う。
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このあと連合宮前対決。最後の単独の部決勝戦は、筆者ついに腰が悲鳴を上げ、こともあろうに脚までつり始めてきたので、写真は撮っていない。まだ硝煙くすぶる外野席芝で休養をとっていた。せめて両軍先発投手の写真だけアップ。

以下、決勝に臨んだ各投手の勇姿と閉会式の模様を簡潔に写真にて。怒濤の枚数になる。Q関係者には写真ストレージサイトにいずれアップしてDL出来るようにしたい。(※写真は順不同)
この閉会式でなぜ自分が場内でカメラを構えることが出来たのか。急遽川崎市少年野球連盟の帽子を貸与されて広報的な任務を拝命したのだった。Satohさんの機転と、穏便な「大岡裁き」で許可をされた川崎連盟審判部に感謝したい。よってそれに報いるためにも宮前以外のチームの姿も収めて、閉会式のスナップを掲載。









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そして、やっぱり最後はコレだよね。

明るく写っているけれど、実際はかなり夕闇迫る11月の季節。
心地よい疲れを全身にまといつつ、川崎少年少女野球のメッカ、大師球場をあとにした。

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