2015年3月17日火曜日

つや姫とQ姫

日曜の午後は鷺沼ドームへ場所を転じ、名門鷺沼ヤングホークスとのグリーンカップ2回戦なんであった。ここで何度か書いたけれど、ヤクルトのそして侍JAPANの雄平選手を輩出したチームである。小学時代は筆者の息子と同期で連合チームでもエースだった。そんな歴史と伝統を持つヤングである。歴史だけならフレンズのほうがちょっぴり勝っているのだが、長く低迷を続けていたフレンズに対し、ヤングは宮前でも常勝軍団の名に恥じず、昨シーズンは県大会ベスト8まで行った実力がある。

Kurosu名物監督始め、29Ishikuraさん28Takahashiさんのベンチトリオは今年も健在。
ヤングはQueensの女子を毎年大量供給する唯一無二の存在でもある。鷺沼地方はQueens姫の名産地であり輸出大国なんであった。「子どもをあたかも商品のような言い方をするなんて、なんて酷いことざましょ!許せませんことよっ!」.....なんてゆー野暮なご婦人方はこの「晴耕雨読」読者にはいないであろうことを祈りたい。
「アレッ?Misuzu!いつのまになーんか随分女の子っぽくなっちゃって」3塁ランコーに立ったQueensのMisuzu。今年はQの柱でもある。頑張ってほしい。
「プレイ!」バッテリーはFはRuiYuiコンビ、YはTamuraくんとSashikiくん。のちにこのTamuraくんの走る球にF打線は打ちあぐねる展開になるのだった。

試合は初回表裏にYとFが1得点ずつ、3回裏にFが1点勝ち越すものの、4回表には2死からTakadaくんの中前安打と1番Hiratsukaくんの2点タイムリーツーベースで逆転、3:2となる接戦となった。

これは試合後のことであるが、両軍男たちがネット裏で談笑していると突然「Teshimaさん、こんにちは」とご挨拶された。にこにこと「やっと話すことができました」と。当「晴耕雨読」の読者さんの一人、スコアラーのTakadaさんなんであった。こちらこそ大変恐縮、声をかけていただけるのは嬉しい限りなんである。普段どんな人にどれだけ読んでいただいているのか分らないので、こうしてお会いできることは楽しい気分になるものだ。バーズTakahashiさんのブログにも話が及んだりして。そういえばバーズOBのOさんともブログで知り合い「今度一緒に呑みましょうね」と言ったきり、筆者の都合で反故にしたままであった。Oさん、これを読んでいたら大変申し訳なし....。

写真右下がそうである。立っている二人はイジリーKitamatsuオヤジとイジラレーTanakaオヤジのQueensコンビ。イジリ、イジラレの漫才は実に可笑しいのである。Tanakaさんは酒が入ってないため、今日の眼鏡のずり落ち角度は正常値をかろうじて維持していた。

転じてフレンズベンチ。ここ数年のフレンズの大きな存在であった29番トミーことTomiokaコーチは既報のとおり4月からの異動で大阪転勤になる。チームへの貢献度は計り知れないものがある。こうしてベンチの彼の縦縞ユニフォーム姿を見るのはあと僅かとなった。週末の日曜には子らも含めた盛大な送別会が予定されている。

さてその後のゲーム展開であった。5回裏Fの攻撃。Taichiがインターフェアで出塁、4番Yuiのタイムリーなどで一挙4点奪取し、結果6:3のダブルスコアでフレンズが勝ったのであった。しかし、このブログで再三書いているとおり、「驕(おご)り高ぶることなかれ」「驕る平家は久しからず」なんである。内容は負けていた。ヤング安打5に対してフレンズは2。この4得点はYuiの快打以外は相手連続失策と3個の四球が絡んだものであった。いわゆるタナボタ。しかし得点は得点。だがいつこの立場が逆転するかもしれず、油断は禁物なんである。

さて球場カメラマンこと筆者Tは外野スタンドも徘徊彷徨しちゃうんである。ちょうど外野では低学年チームの面々がSashiki監督の指導のもと楽しく和やかに行われていた。どうゆーわけか、往年の昭和の大スター選手、若かりしき頃の長嶋選手もコーチとしてタイムスリップして指導していたんである。
Q繋がりでKitamatsu母とKurashige母がやってきてしばし談笑。前述鷺沼はQ姫の名産地と書いたけれど、まさにこの二人とSashiki、Tanaka母たちは文字通り「名産地」だ。つや姫の産地は山形県の農家であるが、Q姫の名産地は鷺沼県の母たちなんである。
低学年の練習風景はどのチームも穏やかで楽しそうだ。伸び伸び走り回っている子らの笑顔が眩しい。春の陽光に眩しく輝く満開の桜を目にする頃には辛い別れが待っている。同時に春を制した結果が判明する頃でもある。
「サクラ咲く」の吉報はどのチームにもたらされるのであろうか.....。
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2015年3月15日日曜日

確信と杞憂のはざまで

今日はいよいよ満を持しての春季大会なんである。各チームこの開幕戦に焦点を合わせて冬場を調整してきたに違いない。フレンズもその、ご多分に漏れないわけで。練習では例年になく良い当たりを飛ばすし、練習ではエラーも少なく、練習では次の塁を果敢に狙って、練習では......。飽くまで「練習」ではなんである。本番の試合になると全く結果が違ってきたりするから野球は分らない。土曜の練習試合でもスクイズの1:0の辛勝でしかなかった。普段どおりのチカラを出せれば....。「試合になると打てない」はフレンズのほとんど伝統芸のようなもの。圧倒的な力の差があるならまだしも、そうでないのに「打てない」ことが多い。下手すれば今季は「?マーク」だぞと言うのは筆者とYanagisawa代表との一致した意見なんである。反してチカラを出し切れば今年こそは「!マーク」を確保しちゃえると思うのであった。練習どおりのチカラを試合で出せれば、というのはおそらく多くのチームの指導者の悩みどころではないだろうか。
「練習で出来ないことは試合で出来るわけがない」という古来より言われて来た野球格言も当然だが、「練習で出来ても試合でも出来るとは限らない」というのもまた真也り、なんである。一見して相反する言葉のようだが、これは実は同義語と心得よ。だからどうしなきゃいけないのか?という部分において通底するのである。
う〜ん、我ながら良いことを書いた(^-^)

試合前のカードは向丘サンダースVS馬絹メイツ。サンダースの先発はQueensのAyano。柔よく豪を制す、の言葉どおりコントロールの良いピッチングで接戦を演じていた。この成果を今年Qでも発揮して欲しい。ちなみにこの前の1試合目ではウルフVSモンスターズ。こちらも途方もない凄いゲームだったらしい。特別延長戦で無死満塁から先頭打者の内野フライをダイビングキャッチ、すかさず塁を転送させトリプルプレーで一瞬にしてスリーアウトチェンジ。結果勝ったのはウルフだったのは言うまでもない。ウルフのウルフたる所以、接戦を制する王者の真骨頂である。モンスターズの思いを察するにさぞかし切歯扼腕(せっしやくわん)だったに違いない。

フレンズ先発は主将でエース、切り込み隊長先頭バッターでもあるRui。
ここでいきなり余談ではある。
先日多摩川河川敷で試合をやったのだが、その際どうやらスコアラー用の折りたたみテーブルを紛失したとのことでOhmoriスコアラー部長が急遽新品を購入した。今頃あの古いテーブルは河川敷に悠然と構える優雅なブルーシートハウス(なんとソーラーパネル完備)のお庭で、午後のひと時をコロナビールを飲むレゲエのオジサンのものになってるに違いない。存分に活用していただきたい次第である。

先攻ドングリーズの3番Kanedaくんが振り切った打球は一塁手後方に落ちるいわゆるポテンヒット。あのへんには魔のバミューダトライアングルが存在する。ファースト・セカンド・ライトの中間地点あたりだ。お見合い状態なら良いが声が出ずにポトリ。限りなく失策に近い安打であった。

一回裏からのFの攻撃。それ以降の詳細は省略したい。
俊足Ruiが3の3、2本の三塁打と1本のランニングホームラン、打点4。途方もない活躍であった。4番Yuiもなんと3塁打を2本連発。今年の打力にまだまだ確信はないが、この結果を見て杞憂に終わることを願いたい。
たらればであるけれど、前述のあの失策に近い1安打がなければ、Ruiはノーヒットノーラン、無死四球、のあわや完全試合達成なんであった。


最後は小さいヒーローが生まれた。
4回裏9:0でFの圧勝ペース。10点目の一点をもぎ取ればコールドゲームである。Yuiを3塁走者に置き、新6年生ひしめく中、途中交代で入った5番の新4年生Shohmaが打席に。なんと思い切り初球を強打し右前適時打で10点目のコールドなんであった。ちゃんとした理由があって小さいShomaを急遽抜擢したんであるが、これには監督Satohも驚いたに違いない。しかしこれもナニか今年の巡り合わせを象徴してるかもしれない。
うかつにもスコアラーしながらこのShohmaの打席はレンズを向けていなかった。

昨年末からこの春の人事異動などで一挙に4名の選手を失うことになった。どのチームにもこの時季付いて回る悩みであろうか。4月から全20名前後に激減してしまうんであるが、少数精鋭、子ども父母指導陣、チーム一丸で臨む春季大会なんであった。
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2015年3月11日水曜日

笑顔と涙は

宮前Queensの監督Koshimizuさんは、東京は晴海、勝どきの銘店「勝どき 輿」の2代目店主でもある。勝どきは東京オリンピック招致決定前からのマンション建設ラッシュの波。その中に「輿」もあった。現在の店舗はマンション完成までの仮店舗である。完成の暁には下層階に新店舗、上層に自宅が出来る予定なんである。昨年このマンションのTVCMも流れたくらいの超高層住宅だ。現在の店は仮設とはいえ立派なお店である。普段は近隣会社の常連や近くの家族連れなどで賑わうアットホームなお店でもある。

6年生が卒部したあと監督のご好意で、6年生とその親たちやQ関係者がご招待されちゃうんである。6年生の慰労会なんである。今年は3月初めの日曜日。昨年に続き筆者は寸前まで楽しみにしていたのだったが、急な用件が入り断念。代わりに特派員Suna母に頼んで何枚か写真をLINEで送ってもらうことにしたんであった。
2014年悔しい思いもあったであろう、6年の少女戦士たち。とはいえこうしてユニフォームを私服に着替えれば、まだまだ、あどけない小学生の女の子なんであった。

下は男どもの楽しげな酒宴のテーブルのショット。行きたかったなあ。残念ながら女子の....いや、かつて女子だった母たちのテーブルの面々の写真は届かなかった。特派員のスマホの調子が悪かったのだろうということにする。スナママノスマホ。なんだか早口言葉みたいだ。今季からはクレママになっちゃうのだろうか。(※妹のKurenaがまだQに在籍しているのだ)

カウンターに陣取ったのはKasahara代表とMurataヘッドコーチ。呑みたかったなあ。

カウンター越しのオープン厨房で立ち働くのは、Koshimizu監督その人である。金曜夜はここで遅くまで仕事をし、翌土曜朝8時にはQueensの練習に愛馬のバイクにまたがり駆けつける。「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」フィリップ・マーロウのあまりに有名なセリフがこの人には似合うかもしれない。

お茶目なSohma会長ではある。Suna母のリクエストで撮ったものか、会長自らおどけてみせたのかは定かではない。どちらにしろなかなかお目にかかれないショットである。早春の梅の枝にウグイスが止まっている写真がなかなか撮れないようなものだ。我ながら全く的を得てないひどい比喩である。

輿の名物は「こだわりの焼き鳥」「最強モツ煮込み」や「旬の刺し盛り」「ジューシーメンチカツ」.....etc。それに超ビッグなかき揚げ天ぷら。それを目の前に大盛りメシを頬張るのはQueensOGのMeikaだった。バリバリの女子硬式野球選手にはこの程度は朝メシ前、いや、晩メシ前なんである。彼女にとってはダイエットして化粧することよりも、こっちのほうが「女子力」アップだと言わんばかりに。

会長一見して強面(こわもて)の表情だが、誤解してはいけない、これで内心すごく嬉しいのである。2014Qの主将を勤め上げたFuukoとのツーショット。Meika、Himariのあとを追い、女子野球クラブチームの強豪オール京急に入団が決まった。昨年この子のグランドに響き渡る声でチームがどれだけ牽引され、この子の輝くような笑顔でオトナたちがどれだけ救われたことだろうか。

卒業を迎えたQueensの姫たち。
中学生になっても親やコーチたちへの感謝の気持ちを忘れるな。
困難に立ち向かった時は大いに笑って大いに泣け。

笑顔は人を幸せにし自分を救う最強の武器だ。
涙はキミの心を大きく成長させる最良のクスリだ。
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2015年3月8日日曜日

開幕2015の春

今日はあいにくの小雨まじりの空模様、この曇天が一気に晴れるような大曇天返し....いや、大どんでん返しは期待出来そうもない。例年のこの日は晴天に恵まれたんであったけれど、今年の春季大会の開会式はこんな肌寒い天候のもと開催されたのだった。

貫禄十分の連盟Sohma会長、眼鏡を新調したようだ。ツルの部分がなかなかのおしゃれさんである。昨年の驚異の全大会の覇者、驚異とともに脅威ももたらした富士見台ウルフから優勝旗・カップの返還。

来賓、連盟、監督指導者、そして主役の選手たち。いよいよ2015年の瞼(まぶた)は切って落され.....いや、火ぶたは切って落されたんである。これから長い少年野球シーズンの始まりだ。

時系列は逆行しちゃうけれど、数年前から「晴耕雨読」で恒例となった全チームの入場行進写真を一挙掲載。そぼ降る雨とカメラの調子が今ひとつで綺麗な写真とはほど遠い出来。この角度から撮ると行進のうまいチームはほぼ全員の顔をきれいに捉えることが出来るけれど、そうではないチームは直線に整列していないため、顔が欠けて見えなかったりしちゃう。行進は足並みと腕の振りを揃えることが一番重要かなと思っていたけれど、その次に顔は真っすぐ前を見る、歩く軌道も直線に....も大事だと知った次第である。
では本大会の部の一挙20チームである。これには宮前Queensも参加する。




















次は次世代を担うジュニアの部全8チームのチビッコ軍団。本来は全チームにジュニアチームを併設出来ればいいのだが、昨今の野球人口減少、少子化問題のあおりからか8チームとなった。こういうチームは恒常的に安定して強くなれるチームだと思う。羨ましい限りだ。








さてこれも恒例、外野から一塁内野スタンド方面を眺めたショット。コーチや父母たちを順々に撮って切り貼り。雨にもかかわらずなかなかのギャラリー、観客数である。日本野鳥の会を呼んでカチカチ人数をカウントしてもらったら、53,257名を記録したんである。
選手宣誓はAbe連合艦隊司令長官の母体チームである、松風スラッガーズのMorimotoくん。自ら志願しての選手宣誓だそうだ。実に見事なスピーチであった。会場からも拍手が湧き起こる。


今年はオマケのショットがある。例年同じ写真パターンなので、今年はむくつけき男どもの、監督コーチ陣のアップを特集しちゃう。顔が写っていなかったり、イカツイ表情だったりしていても筆者は責任とらない。もし筆者がここに写っていればおそらく誰よりも一番イカツイ、不細工な顔をしていたに違いない。母たちの写真掲載には人知れず結構気を遣うのであるが、まあ、男なら文句あるまいて。肖像権侵害、プライバシー侵害、個人情報保護法、秘密情報保護法、ストーカー規制法etcは一切無視しちゃう。
2015年、今年の宮前少年野球を牽引する野郎どもなんである。
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