2017年9月4日月曜日

1年後の証明「完結編」

宮前少年野球にとって春季大会と秋季大会は、ある意味特別なふたつの大会であると思う。春季は野球シーズン到来と全国へ繋がる大きな大会という意味で。そして秋季はもちろん上部大会へ行けるという意味もあるけれど、その年のそのチームの集大成であり、6年生にとっては少年野球生活の最後を飾る意義深いものであるからだ。

第一公園へ行くとジュニアの決勝をやっていた。有馬子ども会、アリコが優勝であったのだが、特筆は女子パワー炸裂なんであった。まれにピッチャーが女子ということはある。ごくまれにキャッチャーが女子ということもある。筆者の娘もBチームでは先発投手だった。しかし、バッテリー両方ともに女子というのは筆者は初めてである。(もっともQueensは全員が女子ではあるけれど)。素晴らしいことだ。「女子力」は「女子力」でもいわゆる流行語の「女子力」ではなく、本当の意味での「女子力」が発揮された試合であった。
しかもキャッチャーの子はランニング本塁打を放った。きっとアリコの将来を背負って立つ存在になるに違いない。
決勝戦であった。写真が多いので文章簡潔に。また、スコアブックはないので詳細部分で若干の誤記があるかもしれない。
鷺沼ヤングホークスVS向丘サンダースの強豪同士の対決。試合結果を踏まえ、またQ広報的にも3人の女子がいるヤング寄りの記載となることを断っておきたい。
先発はS、サウスポーYamaguchiくん、Yは5年生Tamuraくん。このTamuraくんが5年生ながらのちに偉業を成し遂げるのであった。準決から決勝となるとダブルヘッダー、先発投手をどうするか、何回まで引っ張るかは準決の難しいところだ。その意味でヤングの準決は観てないけれど、決勝は5年生投手を先発と聞いて、推して知るべしなんであった。準決を勝たねば決勝はないのだから。
0:0で迎えたY2回表の攻撃は圧巻であった。9番ユリッチことYurikoが先制のタイムリーを放つと、これを1番のAyakaがすかさず鮮やかな送りバントで次へバトンを渡す。そこからは長打爆発、Yの砲撃が始まり一気に5点先制したのだった。(※写真とイニング回数はリンクしてません)
ユリッチやAyakaのようなスリムビューティーを見ると想い起こすのは、水島新司漫画に出て来る女子の選手。どんだけスリムなんだろうと思う。一塁塁上でユリッチの笑顔が炸裂する。
たまらずタイムをかけるS監督、Takeshimaさん。
必死の攻撃で反撃を試みるも、なかなか点に結びつかないS。徐々に焦りが見え始めるか?筆者は相手がサンダースゆえに、壮絶な空中戦を予想したのだったが、前述5年生Tamuraくんの力投とYの堅守がそれを阻止したのだった。
ちょっと休憩。Yの応援にはOBのMochida家が来ていた。Meikaは写ってないが、HimariとHimari母の母娘(おやこ)の笑顔は、実に絵になるわけで。Kitamatsu夫妻と談笑する。
2回に5失点だったものの、その後はY打線に得点を許さず味方打線の起爆を待って、じっと我慢の投球で粘投するYamaguchiくん。滅多に撮れない写真。投手の指先からボールが離れる瞬間と、同じくバットからボールが離れる瞬間。バッターは副将Yamadaくん。相変わらずお見事な打撃であった。
連続セカンドゴロを華麗に捌いてチェンジにするユリッチ。ユリッチをユーリッチと書くと、なんだかチェコかルーマニアあたりの人名みたいになる。更にユー、リッチと書けば「あなた、お金持ちね」となっちゃうんである。ついでに言えば「ユーリ」と短縮表記すればYのKitamatsuイケメンオヤジに変化する。失礼しました(^-^)
戦況を見つめる連盟両巨頭、クラブ連合の監督、ヘッドでもあるMatsuiさんとOgasawaraさん。
バッドガールは「悪い女の子」だが、「バットガール」を務めるのは「人なつこく愛くるしい女の子」の5年生Kuu。攻守交代の際にマウンドのPプレートをブラッシングするのは超ベテラン審判Katsuさん。ヤングの三塁からのタッチアップをSのアピールプレーにてジャッジした結果、ほんの僅かな離塁の差を見極めていて、Sの主張を認めたアウトコールの場面もあった。
終盤、YはAyakaを投入する。スピードこそ男子には敵わないが、絶妙なコントロールが真骨頂。Sは最後に満を持してYamadaくんをマウンドに送る。
それでも尚もYは猛爆を開始したのであった。最終回表にほぼダメ押しと言える2点を追加し7:0と引き離す。
攻守交代の際Sベンチでは選手が「最後まで諦めないで、点をとるぞっ!」との声が大空に響き渡る。我がフレンズを顧みるに、大人に言われなくても子ども自らそんな声を出す子はいない。素晴らしい光景を目にしたのだった。
最終回Sの攻撃。ついにYamadaくんの長距離ミサイルが発射された。三塁打である。正に風雲急を告げ、第一公園球場に雷が落ちたのだった。(サンダースだけに。わかりますね)走者が溜まり窮地に立ったAyaka、Y軍団。SはMatsui監督時代から終盤の大逆転劇がお家芸のチーム。これが2,3点差だったらもしやの結果になっていたかもしれない。選手にかかるプレッシャーから失策を誘発し逆転負けもあり得るわけで。
ベンチからAyakaに檄が飛ぶ。「ランナー気にするな」「一個一個取っていけばいいから」「全部ストライクを投げ込め」と。つまり点差を考えよということ。1,2点取られてもどうってことない、それよりも丁寧にストライクを投げることだけに専念し、アウトカウントを積み上げろ、ということなんである。僅差ならいざ知らずこういう時に一番恐ろしいのは、安打で点を取られることよりも四球を出すことなんである。小学生選手諸君、ワカリマスネ?ベンチが伝えたいことは、そーゆーことなんである。
その思いに見事応えたAyakaは恐怖のサンダース打線を相手に無失点でスリーアウトを取り、ついに主審の「集合!」のコールを耳にしたのだった。
試合後Kurosuさんと話した。「5年生投手のTamuraが素晴らしかった」相手サンダースということもあり、試合前は「おまえら、伸び伸びと楽しく野球やってくれや。それで十分だから」と選手に声をかけていたんであった。いかに準決で精魂尽き果てたかを筆者はその時感じ取ったのであった。
更に29いぶし銀のIshikuraさんとも話した。「序盤のあの5点が利いたなあ」筆者は言下(げんか)に、「あれがなければ最後どうなっていたか分からない」という逆説的な思いを受け止めた次第である。
..........
さてこのあと閉会式なんであるが、これも写真枚数それなりにあるので、また寝るのが遅くなっちゃうから、次回に持ち越したい。それでなくともTSUTAYAで借りている映画2本は数週間封も切らずに棚の上でほこりをかぶっているんである。せっかくスカーレット・ヨハンセンの最新映画と、もう一度観たくなった数十年前の映画ケビン・コスナーの「追いつめられて」を観ようと思ったのにである。

もうしばらくは小説も映画もホコリをかぶったままになりそうなんであった。
それにしても冒頭に「今日は絶対文章短くして、サックリ終わらせるぞ」と誓うのにもかかわらず、写真を見ながら書いているうちに、毎度とっぷりと書き込んでしまう俺って、いったい...。意志薄弱で首尾一貫、徹頭徹尾が出来ずに竜頭蛇尾(りゅうとうだび)。そんな己を責めながら筆を置くのであった。
「画龍点睛(がりょうてんせい)を欠く」にならなければ良いが。
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1年後の証明

本日、日曜は午前宮前平小で花の台フラワーズとAの練習試合、続いてオレンジボールの練習試合なんであった。Aのスコアラーをやってのち、オレンジの写真を撮り、終了後オンボロバイクを駆ってオロロンボロロンと第一公園へ急行、宮前少年野球秋季大会の、頂点を極める決勝戦へ臨んだんであった。

ブログアップ順番はどーしよう。当然秋季決勝戦なんである。
がしかし、夕方帰宅後酒を飲みながら膨大な写真を選別するのは、ヒナの鑑別士並に困難な作業なんである。因にヒナの鑑別士の生涯年収は凄いと聞いたことがある。この少年野球ブログ写真鑑別士の生涯年収は、7,8年やってきてゼロ円であった。

なので今日は写真選別が今終わったばかり。今0時を過ぎてしまったわけで。
決勝戦、閉会式の本文は明日月曜以降アップするとして、今日は優勝チーム、名門鷺沼ヤングホークスの数枚アップに留めたい。
思えば昨年の新人戦の優勝チームなんであった。今年開幕から煮え湯を飲まされたような苦しい戦いの末にやっと一年後の今日、晴れてその実力を証明することになったのであった。新人戦王者が一年後、その年の集大成である秋季大会で、また優勝を果たしたことは実に感慨深いものである。

記念の集合写真。少し全体のバランスが悪かった。反省。

東西南北から東奔西走、多くの報道陣がカメラ片手に詰めかけた。(^-^)

優勝チームにだけ許される特権。
最後の夏空に高く舞い上がれ、俺たちの思い。
その一瞬を連写で5,6枚撮ったうちの、帽子が最も高く上がったのがこの一枚。

筆者にとっては昔からの盟友ヤングホークスであるとともに、Queens広報でもあるわけで。
当然会長とヤングのQ姫3人たちとのショットにも腐心し、良い笑顔をモノにすることが出来た。

というわけで、今日は店じまいなんである。決勝戦、閉会式、フレンズ花フラ戦は粛々と追ってアップ予定。てことは、小説のほうは少しお待ち下されましなんである。
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2017年9月2日土曜日

もうひとつの夏の終り

秋季オープントーナメント戦、VS富士見台ウルフA-1なんである。
結論から言っちゃえば、途中から写真を撮るのを放棄したくらい不甲斐ない試合であった。不甲斐ないと思うのは、今日は特別な日であるからだ。この日負ければ6年生は本当の最後にもかかわらず、良い所がひとつもなく、最後の夏を終わってしまったからであった。(いやホームゲッツーなど、ふたつほど良いプレーがあったか。)少年野球ブログなので最後くらい、清く正しく美しく、美辞麗句を並べて、哀愁を誘う言葉で終わっても良かったけれど、あまりに不甲斐ないので正直に書くことにしたんである。相手、強豪ウルフと言えど1点も取れないはずはない、今の6年生の打力ならば。名門ウルフといえど9失点は取られ過ぎ、普通に守っていれば。フレンズだってかつては古豪名門と呼ばれた過去がある。

こんなことは書きたくないのだけれど、有終の美を飾れないまま、もうひとつの6年たちの最後の夏が終わったのだった。これは選手たちだけではない、我々大人指導陣が一番反省すべきことである。打てない、守れないで、試合で憤慨するのは簡単だ。実際今日の筆者やスタッフがそうだった。途中で写真撮る意欲も失せてしまったほどに。しかし、家に帰って胸に手を当てて考えれば、そこをどうしたら打てるようになるのか、どうすればミスをなくせるのかを我々コーチは真剣に考えなければいけない。ちゃんと指導しているのは間違いないと思うし、責任を感じて日夜悶々としていることだろう。しかし、それでも勝てないのなら、もっと子どもを伸ばす指導法を違った角度から模索しても良いはずだ。今の戦力レベルを鑑みた指導法があるはずだ。誤解を怖れず正直に言えば、もともと上手い選手が何人もいれば指導者は楽である。1を言えば10を理解するような子。しかし1を言っても5しか分からないのなら或いは出来ないのなら、いかにしてそれを10に近づけるかが指導者の腕の見せ所と言えよう。自分にはそれが出来ないくせに、よくも偉そうに言えるものだと、我ながら呆れてしまうけれど。
それぞれの感じ方は人それぞれ。こんなふうに思うのは筆者だけかもしれない。しかし、代表もことあるごとに忸怩たる思いを、筆者や周りにこぼすことがあるし、実際今日も呆れ果てて言葉を失っていた。

普段ここではキツイ言葉で非難めいたブログは書かないようにしているけれど、まあ、たまには心情を吐露させてほしい。自チームを揶揄したりディスることが本望ではない。今年のチームフレンズを、シーズン後半失速しあまり良い結果を残せなかった、そういう自分を含めた我々コーチへの戒めとして、書いちゃうのであった。ここで言う指導者というのは何もベンチスタッフだけではない。自分も含めたオトナのコーチ陣の自戒の記録として書き残したい。
筆者は昔と違って子どもへの直接の指導は、簡単な事以外滅多にしないようになった。ならばスコアラーや広報的ブログ以外で、チーム内で自分に出来る働きは何かというものを考えてここ数年きたけれど、その力が足りなかったのかもしれない。

いや、....。

かつては陰で人と人を繋げる役割や、母の悩みを個人的に聞いたり、父の愚痴を聞いて深夜の公園で3時まで飲み明かしたり、代表に相談しつつチーム全体を大きな視野で見てきたささやかな自負があったけれど、もう自分には、見方によってはその立ち位置は失われつつあるような気がする。あれは自分の思い上がりだったのだろうか。実に寂しい。

う〜ん、久々シリアスに書いてしまった。チームを愛するがゆえの駄文とご笑納されたし。
なので以降は写真だけでサックリ行きたい。ここからはいつもの「晴耕雨読」的駄文。
シートノックを見ればFとの差は明らか。Wは毎度ながらソツがなく隙がなく穴が無い守備陣。

有馬小ドームでのホームゲームだしオープン戦でさほどの緊張感はないはずだった。しかし、初回からエラーの連続。「6年の夏は終わった」という悪い意味での緊張感のなさがあったのかもしれない。
ウルフの攻撃も決していつもの猛攻というわけでもないのに、あっと言うまの5失点。W4安打(+内野安打1)に対しF2安打。その差以上の点差の開き。Wの安打はどれもが痛烈な打球だった。フレンズの2本は奇しくも今年のうっぷんを晴らすように、6年主砲のShohmaとTakashiのヒット。


昨年の全国大会の激戦ののち、今年は監督を自ら退任したものの、変わらずWの重鎮のOgasawaraさん。Matsuiさんとともに連合クラブのベンチにも入る。少年野球ハウツー本の監修もされた。

5年連合チーム監督をここ何年も担ってきたHirataさんが来ていた。来週から本格始動する連合のための視察であった。毎年なのだがこの熱心でひたむきな姿勢には年下と言えど本当に敬意を表したい。今日だけではなくシーズン当初からこうして各チームの子らを見つめてきた。F監督Itohも29番でベンチ入りスタッフの予定。Itohはまだ若く未婚だが、子どもの心を掴む兄貴的存在として、選手とHirataさんを支え連合に貢献して欲しい。

途中スコアボードの写真を撮ったのだが、
一瞬「513対0」かと思っちゃった。

.....
試合後何やら母たちが真剣な話し合い。
し〜んとなってオヤジどもはどーにも近寄りがたい空気感。

しかしこのあとオレンジ練習になってこの輪がとけたときには、飲み物やお菓子を手にし、まるでスズメバチの巣をバズーカ砲で撃ったあとみたいに、一斉に賑やかな黄色い声がぎゃんぎゃん聞こえてきたのだった。いつもの楽しく元気なフレンズ母たちである。


今日を境に新チームの始動となるが、大方のどのチームでもそうだろうと思うけれど、これからオレンジや低学年大会、更に5,6年の一部や監督は連合に行き、新チーム始動と言っても簡単には移行出来ない時期がやってくる。毎年少しチームがバラバラに活動する難しい季節なんである。
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