2018年2月18日日曜日

怒濤の砂嵐の中で

土曜の午後は妙な天気であった。午前中のうららかな陽気から一転、一点の曇りない好天が荒天に転じて天変地異、突風が吹き荒れて「イッテQ」的な南極のブリザード級の砂嵐となった。
南の空はこんなんだったのに。

にわかにかき曇った北の空から凄まじい砂嵐。

偶然カメラを手にしていた筆者、風上に背を向けながらもジャーナリスト魂に火がつき(なんちゃって)、振り向きざまに母たちのいる南極昭和基地有馬支部に、必死にレンズを向けて思わず知らずシャッターを切ったらこんなことに。

かと思えば数分後にはまた回復、練習再開となる。これ以上天候が悪化しないうちに写真を撮らねばだ。毎年作成しているマグネットボードの選手写真。次女が会って.....違った、事情があって、残す二人の子を撮るのが今日の筆者の仕事なんであった。まずはKenzoh。オヤジクリソツの面構え。

そして体験を経て入部を決めてくれた新6年Ichiya。筆者の息子(33歳既婚、男子二人の親)が野球経験なしでフレンズに飛び込んだのは5年生の終りの12月だった。翌年高円宮賜杯神奈川県決勝まで行った。現監督Itoh(33歳独身、恋人募集中)とチームメイトであった。昨年の入部でチームにナニか新しい光を与えてくれたフレンズ姫新6年Rikoに続き、今年の正月から入部した小粒なれど真っすぐ一本筋の通った野球大好き小僧新5年Tsukasaがチームに新風を吹き込み、そしてIchiyaの満を持しての入団なんであった。入団記者会見は開いていない。なぜならユニフォームが間に合わず今日届いたばかりだったからだ。某Y市の某チームから転籍の新6年生。6年なのに20番以降の背番号では可哀想だとの監督Itohの発案で0「ゼロ」番に決定。フレンズでは監督や筆者の息子の代の次のMiyata以来のゼロ番復活、18,9年ぶりである。Miyataはその後東北高校に進み夏の甲子園決勝まで行った選手であった。翌年東北高校ではダルビッシュ有が台頭して旋風を巻き起こす。Miyataは走攻守三拍子揃った、どころか、顔も頭も良く五拍子揃った選手であった。Ichiyaも野球センスが良く守備力はトップクラス。更にシュッとしたイケメンなんであった。中学へ行けば女子が放っておかないに違いない。再来年のバレンタインではコマツの大型ブルドーザーを要請しなきゃいけないほど、山盛りのチョコをもらうのだろうか。

昨年から今年にかけて数人の入部で戦力は間違いなくアップした。このあとも未定ではあるがもう一人新5年の加入も期待されている。シーズン開幕間際でこんな怒濤の変化はたぶん初めてであろうと思う。どんなに新入部員であろうと、入部した瞬間からフレンズの素晴らしい仲間として迎え入れたい。反して今年やっとAチームレギュラーだろうと思っていたであろう、ずっとフレンズで野球をやっていた選手諸君。(むしろその親たちも含めて)これも勝負の世界の厳しさと理解していただきたい。こーゆー問題はどのチームの少年野球にありがちな「あるある」なんである。むしろそれをバネに切磋琢磨、研鑽努力、臥薪嘗胆することを期待したいのである。
それでも新生フレンズの船出は前途多難であることは間違いない。高いレベルの宮前少年野球界では今シーズン苦戦を強いられる場面がいくつもあるだろう。子も親も指導者も一枚岩となって開幕を迎えたいのだった。毎週土日曜、極寒の朝からランニングで体力と忍耐力を培って来た今冬、その経験を花開かせてもらいたい。
........
砂嵐の話はサクッと書いて、とっとと速攻「Queensのオトナ新年会」メインでブログを書こうと企図(きと)して書き始めた「晴耕雨読」。意に反して長く熱くなっちゃった。なので「Queensのオトナ新年会」は次回ブログアップなんである。
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2018年2月16日金曜日

野球マグネットボード

シーズン開幕直前までに作らねばならない、毎年のルーティンワークがある。フレンズでは試合に臨む前のメンバー表を決めるためのサポートアイテムとして、野球マグネットボードを作っているんであった。詳細はここで何度も紹介しているので、今日は割愛しちゃうけれど。

いつもは「イラストレイター」というグラフィックソフトで作っていたけれど、昨年MacのOSバージョンとアプリのそれとのバランスでついに使えなくなった。WinマシンにはないMacならではのウィークポイントなんである。それで苦肉の策で今年は、普段毎日仕事で使っている設計CADソフト「VectorWorks」で作ることにしたんである。めっちゃデータが重くなるのでこれはいちかばちかの決断なんである。

顔写真を撮って名前、背番号を入力し、最終的にPDFに変換し、耐光性のあるめっちゃ高いステッカーフィルムに出力。今日はその途中作業の画像をちょっとだけ。名前は一気に同じ名前を並べて、あとから個々の名前を上書きするのが効率的。

一人ひとりの写真の画像の明るさを調整し、均一の四角にトリミングして所定の位置に貼り込む。打順プレートと守備位置の二つ。これを20数人分繰り返す。チーム名簿のExcelからコピペしつつも、顔写真と名前と読みがなと背番号を全て合致させねばならず、これが以外と間違え易く難儀するんである。細心の注意を払いながら黙々と...。

いやはや今日はこのへんで勘弁してやるか。週末から対外試合解禁でさっそく練習試合が入っている。それには間に合わないけれど、今年はなんとかどーにか出来そうであった。これの価値は試合時の監督とスコアラーが重宝するのであるが、筆者の思惑はそれだけにとどまらない。年末になればこれを各家庭に配付しちゃうんである。年が明ければまたゼロから更新する。そうこうして数年分の我が子の成長過程のマグネットが溜まっていくのって、ちょっぴり素敵なことではないだろうか。
一年ごとに冷蔵庫の扉にぺたぺた貼ってもらえれば、本望である。

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2018年2月12日月曜日

体験会2018Part1

土日からの月曜に続く3連休。クライアントからちまちまと設計の修正依頼をこなして、空いた時間でQueensに行ったりフレンズに行ったり、マグネット2018年バージョンの仕事をしたりの3連休なんであった。

来週からいよいよ対外試合が解禁である。グランドでは試合形式のシートノックなどに熱が入る。鉄棒の砂場ではちいさい妹たちが女子会を開催、滑り台に見立ててきゃんきゃん遊んでいた。

本日月曜はこの時季毎年開催の「体験会」新5,6年は有馬ドームで練習、低学年だけで体験会に臨んだのは西有馬スタジアム。小学生女子の子が一人、他は幼稚園児らが4名の参加であった。体験の子らを中心に。
小さい子ならではの屈託ないプレーに保護者観覧席アルプススタンドからの笑いが絶えない。


体験会担当はフレンズNakamura、Maeda、Yasuda、Danielのオヤジたち。盛り上げ隊、隊長はベテランOhmoriオヤジ。自分も子ども目線になって大いに大森上がって、じゃない、大盛り上がっていた。


最後はティーで試合形式を体験。多少のルール逸脱は甘くして楽しく体験してもらう。フレンズ現役選手らもなんだかんだ言ってもまだ幼いわけで、一緒になって楽しんでいた。
※筆者註。まだ部員でない子らを写真に撮って無断でSNSにアップするのは、きょうび世間がうるさいけれど、人類皆兄弟、寛容さが肝要である。法に抵触しない確信があってこその写真アップであるけれど、そこはそれ、最低限の心遣いとして胸のネームは非表示に加工しておいた。
「お願いしや〜ス」


予報ではがっつり冷え込むとのことだったが、実に良い天気に恵まれた。バイクで疾走すると目尻から真横に「涙がちょちょ切れる」わけだが、グランドでは暖かい日射しが降り注いでいたんであった。

.....
話変わって。
バレンタインデー間近ということで、フレンズでは母マネのんちゃん始め、Fチーム母たちからのバレンタイン。グランドにいた男性コーチや父たちにプレゼント。野郎どもはいくつになっても嬉しいものである。もう一人、うら若き美人女性からも頂いた。これも恒例となった新5年生となるAnjuからコーチへのバレンタインチョコ。Kaneda顧問にとってはほぼ70歳年下の若い女性からもらったチョコなんである。加藤茶夫婦の歳の差を遥かに凌駕して余りある快挙なんであった。
Anju、フレンズ母たちありがとう(^-^)

話変わってPart2。
うちのワンコ、りん。機械が大嫌いなワンコなんである。掃除機をかければ速攻ベッド下に身を潜めるほどの。カメラやiPhoneを向けるとそのフラッシュの光やシャッター音が苦手で、すぐに目を背けるんである。ワンコに服を着せるのはあまり好きではないのだが、これだけは別格なんである。Carpのジージャン、ワンコスタイル。
筆者のiPhoneを恨めしげに見上げるその目は「もー、写真撮るのヤメてよ!」と訴えているのだった。

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2018年2月10日土曜日

震災と球春

グランドコンディションが思いのほか良くないわけで。今日、ちょいと西有馬小を見に行った。良い天気の中数人の小学生が赤白帽をかぶって元気に遊んでいた。全体の1/3ほどの日陰になっているスペースにコーンが置かれており、そこはまだグズグズなんであった。今度の連休ではフレンズで体験会を予定している。うーむ、微妙な感じ。でも残りの2/3は全く問題なく使えそうだった。iPhoneで写真を撮ってフレンズLINEにアップしちゃうか、と思いポケットをまさぐっていたんである。そんな風情で校門の外からグランドを眺めていたら用務員さんらしき人がやって来た。
※(用務員という用語は差別用語だとずいぶん昔に聞いたことがあるけれど、当方には子どものころからこの言葉に慣れ親しんでおり、全く差別用語とは思わないのでこのまま使わせていただく。現代では「技能技師」というらしい)
用務員さん「こんにちは」
筆者「こんにちは」
用務員さん「........」
筆者「........」
ビミョウな空気が流れた。
ははん、私のことを「不審者」的に警戒しているに違いない。
無理もない。平日の午後オッサンがウロウロしているわけで。これは自営業者あるあるなんである。ひげヅラに黒いキャップを目深にかぶり、黒い米国製の中古ジャンパーに、はき古したジーンズ、靴だけは新品のプーマの真っ赤なスェードスニーカーというジジイが、校庭の子どもがいる風景を写真に撮ろうとしているわけで。
いったん学校へ引き返そうと踵をかえした彼は、思い直したように振り返り、
用務員さん「あの、保護者の方?お迎えですか?」
やっぱり、そーきたか。
筆者「いえいえ、施設開放団体の者で週末のグランドが心配で見に来ました」
とたんに相好(そうごう)を崩して彼が言う。
「いやあ、あそこの日が当たらないとこは、まだ厳しいですねえ。先週の雪で...うんぬん」
やっとココロを開いて親しげに話してくれたんであった。
筆者の見立てでは立ち入り禁止ゾーンを除けば、グランド使用は全然イケルはずだ。どーか、施設開放団体にお恵みを、なんである。シーズン開幕も間近に控えて、このところちゃんとした練習が出来ていない。球場が休場でこの窮状を救って欲しいわけで。思い切り外野ノックやフリーバッティングや試合形式の紅白試合などの練習をやらねばいけない時期なんである。このところ全く出来ていない。「ニワトリは三歩歩けば全部忘れる」というが、子どもたちも一週間練習をやらなかったら、先週やったことをすっかり忘れる体質なんである。

さてこのところの筆者の少年野球的活動はこの時季ならではの仕事満載なんであった。グランド以外での仕事というのは、監督や事務方やマネージャーや配車係やスコア集計なども同様、平日普段皆の目に見えないところでやることなので、なかなか報われないこともあるが、これらのオトナの陰の支えがあってこそのチーム運営なんである。

1=Queensでは送る会に向けて色紙用シールを作った。Q母たちの要望に応えていずれ何年ぶりかでQロゴのステッカーも作成する所存なんである。ひな形はもうアップしている。

2=毎年フレンズでは役員の名刺を作る。それを活用しているかは個人差があって大いに疑問であるが、それでも良いと思っている。手作りなので原価は知れたものだし。筆者が昔、チームの名刺を作ることを着想したポリシーは、チームの一体感を醸成することと、練習試合の申し込みに「初めまして」と名刺を出せば利便性に富むことと、チームの一員、役員としてのプライドと同時に自覚を持って欲しいからなんである。因に母マネージャーは名刺を使うことはほとんどないと思うけれど、ある時期から母マネにも作ってあげることにした。それはなぜか?。女性は会社員を経験した人は自分の名刺を持ったこともあると思うが、結婚し母となり仕事も辞めた人の中には自分の「名刺」を持ったことがない女性もいるに違いないんである。その思いと、母マネの重責に敬意を表し、同時にある意味「ご褒美」として作ることにしたのであった。そんなこんなで母マネ名刺は2010年から作っているフレンズ名刺なんである。

3=これから作らねばならないモノがある。マグネットボードなんである。これはかなり神経と体力を要する大仕事なんである。筆者が名付けた名称は「BBB」...ベースボールボード。今までフレンズ以外で提供したのは仙台の少年野球チームと、奈良の社会人野球チームと、Queensと、富士見台ウルフである。ウルフのものは連盟事務局Nishimuraさんからの「ウルフ愛」からの思いやりのあるオーダーだった。仙台のチームから注文が来たのは東北大震災の翌年だった。東北を応援する意味で特別に材料原価だけで作って差し上げた覚えがある。仙台から子どもたちの写真が送られて来て、一人ひとり見てみれば震災に負けずに実に屈託なく良い笑顔だった。見ているうちにどういうわけか心ならずホロリと涙してしまった。心の傷に負けずに健気にカメラに笑顔を向けていると思った瞬間だった。この子らの中には震災で両親を亡くした子もいると、仙台のチーム担当者からのメールに書いてあった。

これらのパソコンのフォルダに保存しているデスクトップ画像をアップして、筆を置きたい。
「球春」の鼓動が間近に迫ってきた今日この頃であった。

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2018年2月5日月曜日

天使の分け前、悪魔の取り分

土曜日は午前中Queensへ。午後は帰宅し仕事であった。日曜は二日酔いを抱えつつ仕事だったんである。
第一公園スタジアムは度重なる雪でかろうじて内野が使える状態。木曜の雪には実際参ったものである。やっと先週の残雪が消えかかったところに木曜の積雪は、脚を骨折しやっと退院した怪我人の松葉杖を横から奪うようなものである。傷口に塩をすり込むようなと言うべきか。グランドはぐちょぐちょというよりはもっと粘度が増したねっとり、もっそりしたような塩梅の土であった。

これはどーしたものだろう。スタジアムには立派なスコアボードが建設中なんであった。あのボロボロのボードに代わって、新築の素晴らしいボードがほぼ完成間近の姿を現出させていたんである。前会長Sohmaさんにいきさつを訊いた。
うーむ、どうしよう。「あるところ」からの寄贈なのだった。しかしこれをこの時期に勝手にここでつまびらかにして良いものだろうか?周年行事を控えてまだ公式にお披露目されてないのに、フライイングしてリークしちゃったらマズいのではないか。すでに知っている人は知っているだろうし、関係者に訊けば公開の可否は簡単に分かるだろうけれど、今回は自粛しようと思う。いずれシーズンが開幕すればまた記載しようと思うのだった。
いずれにしても素晴らしい寄贈品であることに違いない。感謝、深謝の念に堪えない。
ありがとうございます。

練習後、午後のメイツにグランドを明け渡すために丘の上に移動するQueens。ここでサプライズがあった。29番コーチSatohさんのバースデイにQ姫から(Q母たちの気持ちだろう)、プレゼントが渡されたのだった。今季主将Yurikoから手渡され、更に「ハッピバースデイ、トゥユー♪」の合唱。めっちゃ照れながら、ありがとうと返すSatohさん。

その晩は友人たちとしこたま飲んじゃって、翌日はちょっと二日酔い。しかしその晩になるとまたウィスキーにちょろちょろと触手が伸びるのは飲んべえの常である。今週半ばから新しい仕事が始まる予定。某有名設計事務所が手がける京都のホテルの実施設計協力なんであった(守秘義務のため詳しくは書けない)。2月いっぱいはかなり忙しくなる。ならばその前に溜まっていたTSUTAYAの映画を今のうちに観ようと沈思黙考し画策。大好きな役者、モーガン・フリーマンが出演する「ジーサンズ(邦題)」。年金だけが頼りの老人3人が、年金支給を奪われることに端を発して、一念発起、銀行強盗をやっちゃうというヒューマンコメディーなんである。モーガン・フリーマンは、この人でないと出せない味わいのある演技、唯一無二の役者、この人が出てるだけでその映画の腰骨がしっかりするような、抜群の安定感がある俳優である。ただし、この名前モーガン・フリーマンは、どーしてもすぐに思い出せない役者名前の代表格なんである。同じ黒人俳優でもエディー・マーフィーやデンゼル・ワシントンやルイス・ゴセット・Jrなどはすぐに出て来るっちゅうに。他には昔はケビン・コスナーがすぐに出てこない名前だったが、「ケビン・コスナー=花瓶、こするな」と覚えれば良いと何かの本で読んでからは忘れないようになった。余談ではある。それにしても洋画の俳優の名前ってなんでこうも、すぐに出てこないのだろうか。年のせいではない、若い頃からそうだった。

上の写真に写るサントリー山崎は数年前にもらった前会長Sohmaさんからの頂き物である。もちろん今は中身は安い酒でAmazonで購入している「樽香る」、4リッターのペットボトルのウィスキーを詰め替えているんである。香りが良くガツン系の重いウィスキーなので気に入っている。
ここで何度も書いているけれど、昨年ブレードランナー2049が公開されて劇場に観に行き、ネットでこのグラスも購入した。しかし先日やっちまったんである。限定品的な品だから値段は高いくせにモノはチープなのは理解していたけれど、ついに台所で割ってしまったのだった。いとも簡単にパキリコンとあっけなく。今はアロンアルファでくっつけて置物になった。道具としての機能は消失したが、飾り物として眺めれば割れて欠けたグラスも悪くないものである。バカラのグラスだったら泣くに泣けないだろうけれど。

まだウィスキー繋がりの話は続くんである。下の写真。
右端はチリの赤ワイン。チリワインの赤はガツン系で重くフルボディーが多いし、おまけに欧州ワインに比べたらかなり安価なので、年に何回かはコンビニやスーパーで買うことがある。すぐに飲まなくても棚に1本あるだけで安心しちゃうのだった。「おし、今日は映画観るぞ」という休日前のそんな時に、この赤ワインとブルーチーズかピスタチオなんぞがあれば至福の時を過ごせるわけで。

左端にあるのはジムビーム。ただのジムビームではない。「DEVIL'S CUT」(デビルズカット)。これもちょいと高めだけれど昨年衝動買いしちゃったものである。
ウィスキーは樽に入れて醸造し数年から数十年寝かせて熟成したのち、やっと商品になるわけで。その間毎年、数%が蒸発し中身が少なくなるんである。10年ものになると8割くらいに減っちゃうのだった。しかしこの蒸発分があってこそ旨いウィスキーなんである。これを「天使の分け前」と言う。実に素敵なネーミングではないか。若い頃それを知った時にちょっと感動したのだった。それは知っていたけれど、この「デビルズカット」という単語を見た時にまた興味が湧いたんであった。「デビルズカット」とは「悪魔の取り分」なんである。8年、12年経ってやっと樽から出してボトル詰めする。一滴残らず出し尽くすわけで。しかし空っぽになったそのあとも、樽本体の木の中にはまだ幾分かの酒が含浸(がんしん)されている。これを独自の技法で搾り取ったウィスキーを「悪魔の取り分」という。蒸発して天に昇った分が「天使の分け前」に対し、樽の木に含まれた酒を無理矢理搾り取ったものが「悪魔の取り分」。人は実に素敵な言葉を考えるものである。

中央にどどんと構えているのは、ジョニ黒の「ダブルブラック」
ジョニ黒12年を更にヘビーにブレンドしたもの。普段安酒ばかり飲んでいる筆者には手が出ない代物だ。ジョニ黒を買ったのは以前ここでも書いたように、ブレードランナーの影響である。それがこともあろうに更にその上を行く「ダブルブラック」なんである。ああ、当分封は切れない。そーだ、3月になればブレードランナー2049のブルーレイが手に入るので、その時に飲もうか。
実はこれも頂き物なんであった。筆者には何でもない普通の行為なのに、それに対するお礼としてある団体の方たちからの贈答品なのだった。感動してしまった。しかもちゃんとこの「晴耕雨読」を精査して筆者の好みを見極めていただいたらしい。さすがはあの団体なんであった。いつかはお返しをしようと思う今日この頃なんであった。

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