2015年4月12日日曜日

銀座にて

「ドコソコにて」シリーズ第2弾なんである。別にシリーズ化しているわけではないけれど。土曜日は兼ねてからの所用がありフレンズには行けず、久々の銀座へ向かった。
想い起こせばこの銀座での仕事は若い頃からいくつかあったわけで、近年では4丁目の三越のリニュアル、アイスクリームのHG銀座店、昨年は老舗シューズメーカーY屋の店舗の設計もやった。記憶にあるだけで7,8件はやっただろうか。ただしデザインからではなく実施設計。ミリ単位での詳細設計やクライアントに関することをブログネタにすればオモシロ話が満載なんであるけれど、コンプライアンスの関係でつまびらかに出来ないことも多い。守秘義務があるからであった。

所用の前に銀座に来たならばここへ寄るのが常。Appleストア銀座。折しも世間はAppleWatch発表で湧いているわけで見に行かないわけにはいかないのだ。筆者は世界シェアがWindowsとIBMが世界を席巻していた頃、Appleが三流パソコンメーカーだった頃からのファンなんである。今や世界一の企業になっちゃったけれど。そういえば大阪のAppleストアの仕事も数年前にやったことがあった。憧れのあのAppleの仕事だ、歯を食いしばって徹夜したこともある。夜中の2時に担当者とメールのやりとりもしばしば。(Appleから請け負ったクライアントとの)
何の変哲もないのっぺらぼうの店内のシンプルな造作物。しかしその断面内部構造は想像を絶するほどの緻密な計算と部品によって成り立っていたんである。スティーブ・ジョブスの名言「Macはシンプルで美しくなければならない。それは人の目に触れない内部構造においても美しくなくてはならない」と言って、ICチップの配列の美しさにまでこだわったんである。贅肉を極限までそぎ落し、しかも最強最速のコンピュータを作った。そんなことを想い起こした。
ストアではAppleWatchに人々が群がっていたのは言うまでもない。このディスプレイテーブルも実は見えない部分でしっかり設計されているんである。最低でも数万円、写真のようなEDITIONタイプは数十万から数百万するらしい。


所用を終えて銀座通りを歩いてみる。ホコ天であった。銀座ホコ天は4丁目から京橋方面へは何度もあるが、8丁目への新橋方向へは何年ぶりか。
歩いていると妙に視界が開けて明るいゾーンに出くわした。驚いた。銀座松坂屋が取り壊されてばっくり穴が開いたような空間で、建設の槌音高く巨大クレーン車の首が乱立していたんである。若い頃筆者は学生を終えてのち1年ほどここの近くの銀座のバーで、アメリカ留学資金を貯めるためにアルバイトをやっていた。二十歳そこそこの若造の、結婚前のことである。当時この松坂屋にも思い入れがあった。それがすっからかんになっていたんである。なんだかなあ〜。ココロにもぽっかり穴があいたような気分であった。

それにしてもなんであった。
去年あたりから日本への海外からの観光客が激増し、巷には外国人観光客が溢れていることは周知のこと。確かにその現象は顕著である。アジア圏、西欧からもどっと押し寄せてきているのはみなさんもご存知であろう。筆者は日本が閉ざされた島国根性に汲々とするよりは、広く国際社会に馴染み日本人がワールドスタンダード的にグローバルな感覚を身につけられるという意味で、外国人が日本を訪れることに大歓迎である。更に私たちは国際社会で恥ずかしくない日本になるために努力をすべきで、それを啓蒙する意味においてもだ。

特に中国人富裕層の「爆買い」がマスコミを賑わす格好のネタになったことは記憶に新しい。しかし皆さんも感じているように、この中国人観光客には参った(^-^)
この銀座ホコ天でも大挙して闊歩していた。すれ違ったときに耳に届く会話は日本語よりも圧倒的にチャイニーズのほうが多かったんである。ここまでとは...。
日本人ならば道路を歩いていて正面から鉢合わせになった時は、他人同士でもお互いに道を譲り合い「あっ、ごめんなさい」などと軽く会釈しながら通り過ぎるのは日常である。日本人独特の「奥ゆかしさ」であろうか。彼らは違った。ぶつかりそうになった時によけるという概念がないかのようだ。ラグビーで言えば筆者はボールを持ったフォワードのように、声高に押し寄せる敵を避けながらジグザグ走行し前進するんであった。
昨年仕事をやった婦人シューズの老舗Y屋を見ておこうとその店頭で手を後ろに組み静かに中を観察していた。
ふむふむこんな感じになったのか。ここは図面どおりだが、ここは現場でやむなく変更になったのだな....。
.....と、後ろからドヤドヤやってきたんであるチャイニーズ団体の方たちが。まるでコンビニに入るような気軽さで。リーダー格(?)のオジサンは頭からつま先まで高級ブランドで身を固めたのは一目瞭然。しかし全体のコーディネートはバラバラで一貫性がなく、盆と正月が一緒にやってきたチンドン屋みたいだった。「コーディネートはこうでねえと」という日本のダジャレオヤジギャグの金字塔を知らないようだ。苦笑しながら銀座をあとにする。写真は4丁目交差点。
(※アパルトヘイト的、「JapaneseOnly」的な人種差別の意は全くない。事実を感じたままに書き綴った感想である。あしからず)

しかしなんであるの反面教師。
昭和時代の日本人は西欧において同じ目でもって見られていたことを忘れてはいけないのではないだろうか。ドブネズミ色のスーツに牛乳瓶の底のような眼鏡に首からカメラをぶらさげて、マナーを守らず世界を闊歩していたわけで。「無知は罪である」って誰の言葉だっけか?日本人を揶揄する「イエローモンキー」や尻軽女子の「イエローキャブ」なんて呼ばれた時代もあった。筆者は子どもだったからあとから知ったことだが、子ども心に同じ日本人として恥ずかしかったような記憶がある。

ここまで書いて思いだした。
かく言う私も恥ずかしい経験があった。エラそうに人のことは言えないか。
20代のころパリに兄貴がいたこともあり、フランスとイギリスへ行ったんである。パリから帰国の際に空港の免税店で、会社の女の子とかにお土産のシャネルのNo.5(一番ちっちゃい小瓶)を買うのに時間をくってしまい、あろうことか飛行機に乗り込むのがギリギリの最後の乗客になってしまった。
あのときの免税店の女の子のジャップを見下した目線と、スチュワーデスの眉間にシワを寄せて睨みつけた顔は今でも忘れていない。

傲慢にならず、日本人としての恥を忘れず、かといって西欧に臆することなく...。
そんなJapaneseになりたい。
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2015年4月9日木曜日

赤門前にて

仕事の打ち合わせがあり、本郷三丁目へ。
本郷と言えば、日本の最高学府と称される東大赤門である。打ち合わせのあとちょっと寄ってみた。
東京の桜はあらかた散った頃だが、なぜかここの桜はドストライクに満開に咲き乱れていたんである。

若い頃もしここに通うような学生であったなら、今頃は全く違う人生を送っていただろうか。春の陽気に誘われたわけではないが、赤門をちょっとくぐってみた。
ケツの座りが悪く15秒で出てきた。
チョッピリ頭が良くなったような気がしたのは、無論気のせいであるに違いない...。(^-^)
※iPhoneから投稿。
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2015年4月6日月曜日

ガラスのトロフィー

フレンズにとって貴重な財産であった29番コーチが転勤で関西へ去ってしまった。そこまでのイキサツは先日来から幾度かここで書いてきた。その名はトミー。送別会、最後の試合、そして別れ。春休みということもあり、新幹線に乗り込む前に子どもたちがTomiokaファミリーを見送りに行ったんである。
※写真はフレンズLINEから転載。

ところでなんである。その盛大に行われた送別会は「6年生を送る会」に匹敵する規模なんであった。子ども、コーチからの色紙を始め、母たち手作りの品や花束...etc。
筆者の役どころは記念の写真立て製作と、会を盛り上げるための企画演出、レジュメ作成なんであった。更に母たちからトミー夫人Mayumiちゃんへの贈り物があるわけで、当然我々オヤジどもからも記念の品を送りたい。密かに暗躍したんである。フレンズ関係のほとんど全員の男どもにメールを送った。トミーへの感謝を込めて皆で記念品を贈ろうではないかと。
ここ数年仕事の関係でチームに顔を見せなくなった元監督のOhtsuboさん。実は筆者先日大田区での仕事の打合の帰りに偶然駅のホームで彼に遭遇したんであった。電車の中で談笑しながらふとOさんが言った「そういえばTさん。今度のTomiokaさんの送別会の記念品ですよね。これお願いします」と、言って財布を取り出したのであった。
一人数百円のカンパであるが数が叶えば大きなうねりとなる。それはまるで突出した少年野球選手が一人いても試合には勝てないが、チームメイト全員のチカラを合わせれば頂点を極めることが出来る、「和のチカラ」に似ているではないか。

記念品のチョイスにはいろんな候補があったけれど、野球用品ではひとかたならぬこだわりを持つトミーのお眼鏡に叶うものは難しい。ならば野球用品ではないものを....。でも野球バカの彼にはナニか野球に関するものを....。腕を組み沈思黙考の筆者。
ネットで検索すること数時間。あった、これだ。
トロフィーである。ただのぺらんぺらんのチープなトロフィーでは面白くない。重量感のあるガラスのトロフィーである。

真鍮のプレートに普通のお仕着せの刻印だと価値が半減しちゃうではないか。オプションでレーザー刻印ならばオリジナルデータでも自由に刻印出来るとのこと。迷わずそれをチョイスし、原稿を練ってデータを作成。タイトルを「感謝」としようと思ったがあえて「Special Thanks!」とした。更にチームロゴもレーザー刻印。これで世界にひとつしかないものになったはずだ。

このブログに登場する人名は公人故人以外は、テキストデータでは日本語フルネームを持ちいずあえて姓・名の片方だけを英文表記としている。筆者なりの少年野球「晴耕雨読」的自主規制なんである。フレンズだけならいざ知らず、他チームにも配慮してのことだ。個人情報保護やら肖像権やらプライバシー侵害やらに少しでも抵触しないがためでもある。でもこれはあえて実名の写真で行っちゃう。トミーなら笑って寛容することを知っているからだ。

レーザー光線というものの詳しい蘊蓄は筆者にはない。しかしレーザーメスなら知っている。外から体内へのレーザー照射により腫瘍除去などの無血オペが出来るアレである。このトロフィーの打者部分の掘込みもそれである。無垢材のガラスの塊に対して内部を3D的にくり抜いてしまう、なんである。
驚きの技術である。昨今話題の「3Dプリンター」もこの技術の延長線上にあるのだろう。

これは絶対やってみたくなるんである。部屋の照明を消して懐中電灯で上からピンスポ的に照射してみる。先の明るい写真と比べられたし。前出の写真は昼光色の蛍光灯での光によるもので暖色が目立つ。プリズムガラスというものの特性なんであろうか。部屋を暗くしLEDの懐中電灯による照射では寒色の青色が強調された姿がおぼろに浮かび上がった。
「青の洞窟」に紛れ込んだような、ちょっと息を呑むような、なんとも美しい凛とした立ち姿ではないか。
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2015年4月4日土曜日

桜は咲いたVol.5

いよいよ「桜は咲いた」シリーズ連載も今回が最終章となる。筆者の敬愛する浅田次郎「勇気凛々ルリの色」や椎名誠「新宿赤マント」のような名エッセイには遠く及ばないけれど、何しろ春季桜シリーズはこれでおしまいにしちゃう。タイトルもシンプルに「桜は咲いた」なんである。優勝も4位もAもBも他の誰の頭上にも、桜は等しく咲いてくれる。夜明けのない夜はないように、陽光は全世界の皆に平等に降り注ぐ。桜は日本人にとっては特別な花であり、新しい希望に胸を膨らませる不思議なチカラを持っているんである。

と言っても今回は春季大会閉会式の模様。
ここからは半分は宮前連盟広報の立ち位置でのブロガーになっちゃうんである。リベンジをココロに誓うも、一旦試合が終わってしまえばノーサイド。広い視野と深い洞察が求められる微妙な立場の連盟ブロガーなんであるが、果たしてその責務は全うしてるんであろうか。

優勝旗を検分。そこには「優勝有馬フレンズ」の文字が...。これは第五回春季優勝のものだ。現監督Satohくんが6年生だった頃の証なんである。この頃筆者は会社員でまだ日曜と言えば、惰眠を貪り昼前に起きだして子どもと公園なんかで遊ぶのが好きだった。まさかこの優勝の1年後にフレンズで息子が野球をやり始め、早朝から設営や審判などをやり、めくるめく充実の一年間を過ごすとは。ましてや更に20年近く少年野球にハマることになるとは、なんである。

今年も富士見台ウルフの独壇場なのか否か。優勝旗と賜杯を手にするウルフの選手たち。もしかして、これだけ数多くの優勝旗やカップや賞状などを保管するために、テラダトランクルームなんかを借りているかもしれないぞ。または億ションを一戸購入して冷暖房完備で陳列しているのかもしれない。(ジョーダンです。せめてこれくらいの揶揄は許しておくれなさい。ごめんなさいまし(^-^))
メダルの授与は後援日刊スポーツさんとそれぞれのチームの母たちが首にかける。いい光景である。協賛はJAセレサ川崎さん。常務のダンディーMurataさんはQueensのヘッドコーチでもある。

準優勝はフレンズ。以下同文なんである。4ヶ月前のビデオテープを見ているようだった。しかし、フレンズに限らず他チームも切磋琢磨、日々精進し少しでも上を目指そうではないか。それがとりもなおさず宮前全体のレベルアップになるはずだ。

その他の3,4位チームサンダース、ヤング、更にBチームのチビッコ(チビッコ....もはや死語か)戦士も表彰。

それでは一気呵成に行進の模様を掲載。






記念撮影が日本人は実に好きだ。筆者もその例外ではない。ブログのためということもあるが、やはり勢いでレンズを向けてしまうんである。親たちが群がってスマホで何枚も撮る姿はこの手のクライマックスの通例である。
事務局Nishimuraさんが連盟HPのためにカメラを向けている。それを更に後ろからこっそり狙ってみる。「劇中劇」のような場面。

もちろんフレンズも集合写真。親たちが、筆者が、みなでカメラを向ける。笑顔の桜は咲いた。
桜はいずれ散るもの。桜は別れの季節の象徴でもある。団旗の前でTomiokaファミリー4人の撮影。母たちもこぞって「はいはーい、笑って〜」と撮影。

桜が散りこれからの季節が野球シーズン本番に入る。
宮前や全国の少年野球が熱くなるのももうすぐだ。
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2015年4月2日木曜日

桜は咲いたがVOL.4

「桜は咲いたか」シリーズもいよいよ佳境をむかえたんである。今回は「桜は咲いたか」ではなく「桜は咲いたが」なんであった。

宮前春季大会決勝戦は富士見台ウルフと有馬フレンズ。実は並々ならぬ気概を持って王者ウルフに挑んだのである。昨年の新人戦での決勝も同じカードで、結果サヨナラ負けの苦汁を飲まされたわけで。あの日以来、子どもらはともかく我々大人、コーチはリベンジを誓って臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の長い冬を過ごしてきたんである。ことに新人戦での采配を悔やむフレンズ監督Satohの意気込みはひとしおであったろう。

あの時もそうだった。試合開始の前に決勝戦ならではの選手個々の意気込み発声。
狼という名前は勇ましいけれど、ウルフの選手諸君はこんな時は晴れやかでにこやかな笑顔の、いち小学生男子になるんであった。ただ、このあとは羊の笑顔から一転、狼の牙をむくことになるのであるが。
ウグイス嬢(?)はフレンズからはOB母のNatsukiが参戦、嬉しいではないか。前日までフレンズLINEで母たちが誰がやるやらないのバトルが繰り広げていたんであったが、結果はOBのNatsukiになっちゃったんである。

対するはフレンズ。笑顔では負けないが、やはり緊張するのは否めない。何せ決勝戦慣れしてないのだから。監督Satoh、29番これが最後の試合Tomioka、28番縁の下のチカラ持ち、言葉数は少ないがハートは誰よりも熱いOhshiro、筆者の息子と同期のOBコーチItoh、スコアラーは筆者Teshima(=前半まで後半はOhmori)、更にYanagisawa代表も特別参加のベンチ布陣。

初回ウルフまさかのエラーがらみでフレンズ先制点。打つべき打者Yuiがタイムリー2塁打を放ったことで幸先よいスタートに沸き立つF軍ギャラリー。このままイケルか....。

Wの先発マウンドはSaitohくん。キレのある制球力は折り紙付きだ。
先頭打者のOgasawaraくんは、いきなりの初球を快打、センターオーバーのツーベースヒットにはちょいと度肝を抜かれた。初球と言えど好球必打を指導されているのだろう。かつてスーパー3年生と言われた彼は見事にスーパー5年生に成長し、今やWを牽引するまでになった感がある。走攻守ともにバランスのとれた選手であり、そのどれを取ってしても一級品である。脱帽。Wのキーマンであると筆者は思う。他チームはゆめゆめ警戒を怠ることなかれ、なんである。(W関係者にはこれは最大の賛辞と受け取っていただきたく候)

試合前に「Fさんはエラー四死球さえなければ勝てるはず」とのありがたいお言葉をいただいた。しかし、2回にはそのエラーから2失点、1:2と逆転されたんであった。正にその逆予言通りになったのだった。

Fだって負けてはいない....と言いたいところだったが、その後はAyutoの一安打のみ。
どうしたことだろう。こんなはずではなかった....。
筆者はスコアラーを交代し写真撮影に専念。偶然Tomiokaコーチと息子のAyutoとのツーショットを撮れる位置に気づいた。何枚か激写してみる。手前をボカしAyutoにピントを合わせる...。

主軸のYuiとRuiのバットが快音を放ったが、散発で打線が繋がらない。対してWは安打で出塁、送りバントか盗塁のあとまた適時打が出て打線が繋がる、少年野球の王道を行く展開で、小刻みに加点する。例年と違い諦めの気持ちはなかったと思うけれど、点が取れない膠着した空気が漂うF。
結果は....雪辱はならず。
試合巧者と言ってしまえばそれまでだが、王者Wは一枚も二枚も上であった。
終わってみれば6:1の惨敗だった。
これはナニか決定的な差があるような気がする。筆者の頭の中では理解しているつもりだが、それをつまびらかにしてはおしまいなんである。しかし、これを機に更に上を目指そうとフレンズナイン心に誓うのだった。

負けてこそ学ぶことは多い。勝って浮かれるよりも。出来れば勝って浮かれたかったけれど。
俺たちはこれで終わったわけではない。下を向いている暇はないのだ。気持ちを入れ替えて謙虚にひたむきに、目指すは「次」だ。

試合終了後。筆者は心に決めたことがあった。最後の感謝の気持ちを込めて。フレンズ野郎ども集まれー....。
「Tomiokaさん、お疲れさま〜」....せ〜えの!
トミーの胴上げを敢行。残念ながら高く宙に舞った瞬間は撮れなかったけれど。
このあと彼は人目もはばからず第一公園ドームで嗚咽し号泣したのだった。
トミー、ありがとう。
「桜は咲いたが」...満開の花を咲かせたのはウルフであり、フレンズの桜は8分咲きで春を終えたのだった。

※この日の晩は盛大な残念会=準優勝祝勝会を敢行。春季準優勝の喜びよりも優勝出来なかったことの悔しさが勝(まさ)ったのは久しぶりの感覚であった。
※このあと、「桜は咲いたか」シリーズはいよいよ最終章。
写真編集はまだ。ブログアップがいつになるかは筆者にも分らないんである。
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2015年4月1日水曜日

桜は咲いたぞVOL.3

「桜は咲いたか」シリーズのVOL.3なんである。「桜は咲いたか」を若干いじって「桜は咲いたぞ」なんである。今後もビミョーに変化するのだ。

土曜の第一試合は富士見台ウルフVS鷺沼ヤングホークスの名門かつ強豪同士の対決なんである。サッカーで言えばイングランドVSイタリアみたいなものだ。全国の方はご存知ないかもしれないが、因にこの2チーム、鷺沼と土橋というお隣どうしでもある。
Ogasawara監督とKurosu監督の名将対決でもあったが、結果はウルフに軍配が上がった。

有馬フレンズはいよいよ強豪向丘サンダースとの対戦。近年のチーム実力を鑑みればベスト4に残るだけでも素晴らしいのに、ましてや常勝サンダースと相まみえるとは....。なんていう思いがよぎるが、そんな感傷は捨てても良いところまで来ている。現実のチカラを信じれば絶対勝つぞという気概がチーム全体に溢れているんである。
サンダースはこれまた名将、連合でも采配を振るうMatsui監督。先発はYoshiiくん、のちに数人の投手リレーとなるのだが、その中には男子に負けない速球を持つQueensのAyanoもマウンドに上ることになる。セカンドYazawaくんは小さいながら良いプレーをしていた。うちのKyousukeみたいだった。頑張れー。

FはRuiの先発。初回1得点するも2,3回と1:0のまま。4回に先頭4番Hajimeのツーベースで加点を期待するものの本塁で憤死。しかし、エラーがらみでやっと1点追加。

ところでなんである。
以前ブログで書いたとおり、ベンチ内のカメラ持ち込みは野球規則(?)で禁止なんである。危険防止もあるが相手ベンチのサインを盗む行為と取られかねないという、高校野球的なモラルの問題も孕んでいるらしい。筆者は清廉潔白である。しかし、清廉潔白をゲーム中証明する手だてはないわけで、「疑わしきは罰せず」ならぬ「疑わしきは未然に防ぐ」のが規則というものなのだろう。初回から4回まではスコアラーに専念しOhmori部長にバトンタッチ、その後やっとカメラを持ち出撃したんである。よって前半戦の写真は存在しない。

試合の行方ももちろんだが、今日で最後となるTomiokaコーチ、Ayuto、Kurumiの動向も気になって仕方なかった。7番のAyutoはやっと内野安打で出塁し溜飲が下がる。Kurumiもボールガールで一生懸命だった。
これを見つめるのは母、Mayumi。モデル並みの長身スレンダーなスタイル。Ohmori母に言わせると「フレンズ母の中で一番の美人妻」なんである。大人しく控えめなので目立たないが、確かにパリコレに出してもおかしくはない。
じっと見つめる彼女の視線の中に映る子どもたちは、きっと輝いて見えたことだろう。
春の陽光に負けないくらいの...。
(※このブログ執筆時点ではすでにTomiokaファミリーは転居している。このブログを読むのは琵琶湖の近くの家、または大阪への出勤途中の車中であるはずだ)

サンダースは3番Sonobeくんが気を吐き3塁打を放つも点には結びつかずゼロ行進が続く。写真で見ると素晴らしいフォームでスィングしてる子が何人かいる。

今までのフレンズは後半弱かった。相手に先制されると...。あまり書けない。チーム事情をありのまま書くのは戦略的に妥当ではないだろうから。しかし、今年のこの野郎どもは少々のビハインドでは動じないと思う。実力にメンタルな自信が伴うことほど大きな財産はない。このあとのウルフはフレンズのそれを凌駕していたのだったが....。それは次回ね。
5回にRuiYuiの二人がこれまでの閉塞感を打破するような二塁打を連発し3得点、更にShohgoの打力と脚を生かした活躍とHajimeの二打席連続二塁打も爆裂し、その後も1,2点追加、結果は8:0の完封勝ちの勝利。これで決勝戦へ進出が決定した。と同時に最悪でも川崎市の上部大会への出場権を獲得したんである。ここ数年の新参者ではない10数年近くの積年の想いを持つ筆者にとっては格別の勝利であった。
この瞬間、間違いなく「桜は咲いたぞ」なんである。

このあと決勝戦なんである。
相手は昨年の新人戦でサヨナラの苦杯を舐めた、強豪・古豪・常勝・名門の冠を全て欲しいままにしている富士見台ウルフ。狼を野放しにしては危険なんである。しかし、終わってみればノーサイドが基本の少年野球。ウルフの方たちにはかなりの数の「晴耕雨読」読者がいるらしい。筆者もOgasawara監督始めQueensやブログ繋がりで笑い合える幾人かの知己がいる。しかし勝負は勝負。

「桜は...」シリーズ連載はまた次回なんである。
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