2017年5月15日月曜日

中学男子、バトンをつなぐ

昔ある企業の事件で問題になった「3秒ルール」というのがあった。食材を厨房の床に落としても3秒以内に拾ってしまえば、素知らぬふりで調理に戻せる、とかいうものであった。今思い出したぞ。大昔学生時代に筆者がバイトしていた新宿のステーキパブなんか、そんなの当たり前だった。もの凄いデカいフライパンで5,6枚一気にステーキを焼く。スピード勝負で忙しい時間帯は厨房内は戦争だったから、片面焼いてから一枚ずつ返すことはせず、フライパンを両手で持っていっぺんに返すんである。勢い余ってごくまれに一枚くらい落ちちゃう。但しちゃんと水洗いしてから焼いたのだけれど。先輩社員のコックのせいにはしたくないけれど、当時の社員が洗ってすぐフライパンに戻すのを見てそれが当たり前だと思っていた、そんな時代であった。もし筆者が有名なタレントでSNSでこんな話を書いたら速攻芸能界から干されて自粛謹慎、TV復帰までに数ヶ月かかっちゃうのだろうか。18,19歳の時のバイトの話なので時効かなと思い書いてしまったんである。よもや宮前少年野球連盟から干されることはなかろうて。

昔の話なんであった。
このブログではたびたび触れているように「3秒ルール」ならぬ「一週間ルール」というのを自分に課しているわけで。試合等のネタ写真が溜まってブログアップ出来ない場合、一部例外を除き、一週間以内に書けなければほぼ「お蔵入り」となってしまう。それでも書かなきゃと思う写真はMacのデスクトップの隅っこにいつまでも浮遊していることになる。一週間過ぎてもいつかアップしようと思うものである。それでも駄目な時はいよいよ外付けハードディスクの奥、薄暗い倉庫の、更に奥の収納棚の段ボール箱にひっそりと保管されるのだった。
そんなふうにまだデスクトップ上にアップ出来ていないネタ写真フォルダがいくつかある。5月5日のフレンズのカレー大会&記録会のネタなどがそうだ。
さて本日の北部大会Bの試合はといえば、まだ新鮮な食材として仕入れたばかりで適正音頭を保ちつつ冷蔵庫に保管している。しかしこれを調理する前にもうひとつ新鮮なネタが今日同時に入ったのである。「川崎市立有馬中学体育祭」なんであった。
西有馬小での北部大会中に隙を見て隣の有中に行ってみた。数年前ここへ来た時にカメラ持参で来たら、校門受付で名前と生徒との関係とカメラの品名を書かされたことがあった。理由は推して知るべし。この時代はカメラを持った不埒な大馬鹿野郎が徘徊するからである。それを未然に防止する一助ということは理解できるけれどでも、ちょっと善良ないち市民としては正直不愉快な思いをしたのだった。純粋にフレンズOBの子を写真に撮って、親たちにあげたり、ブログに書くだけなのに、何やら罪人扱いされたようで。受付の父母も「決まりなので」と筆者に申し訳なさそうにしていて、それがまた可哀想だった。時代の趨勢というか仕方ないことなのだろうけれど。

過去にそんな経験があったので今日は最後の男子のリレーだけを観に行ったんである。リレーは体育祭における最後の華である。騎馬戦とともに全国の運動会で一番盛り上がる競技だろう。
ここでまた問題なんであった。宮前少年野球のチームを問わずいろんな子を写真に撮ってブログアップするのにも結構気を使って書いたりするんだけれど(前回ブログ参照)、ましてや中学の見知らぬ子たちを載せては本来いけないんである。営利目的や誹謗中傷や悪意がなくなおかつその被写体が一人だけクローズアップされておらず、更に著名人でなければ、しかもその親から「個人情報の侵害だ」と訴えがなければ、たぶんOKなんである。数年前に宮前在住の弁護士をしている方から「Tさんのブログは法に照らして問題ありません」と救済の長文メールをいただき精神的に助かったことがあった。(これも昔のブログに掲載)
「個人情報保護」は時代の趨勢だし大いに大事なことだけれど、異常にやたらと「個人情報保護」を声高に叫ぶ素人の人の気が知れないと思うことがある。フルネームや住所、電話番号まで記載してるわけじゃないんだし。その内容とケースバイケースではないだろうか。反対に「うちの子をブログに載せていただきありがとう」とあとで感謝されることのほうが圧倒的に多いし、子どもも見て楽しんでいますと、言われることがどれほどこのブログの励みになっていることだろうか。
シャワーを浴びて頭髪のハゲが増すのは極力抑えたいが、励ましの言葉はシャワーのように浴びたいのがブロガーの常である。

なので中学男子の力強い走りをまずは数枚。
男子は200mを×4名でバトンを繋ぐ。直線コースからファインダーを覗いて待っていると、いきなり猛スピードで男子の大群がコーナーから直線へ飛び込んでくる。ぎゅんぎゅんこっちへ迫って来る。みな必死の形相でたとえ顔が歪んでいてもそれはカッコいい真剣な表情なんである。子どもからオトナになりつつある過渡期の男子特有の、イイ男の顔をしているではないか。


有馬中はだいたいが鷺沼ヤング、アリコ、フレンズの鷺小、西有馬小、有馬小の子らがいる。当然そのOBが走るわけで。これも中学体育祭あるあるだけれど、リレー選手の選抜は野球部、サッカー部、陸上部の「日本三大がっつり走る部活」の選手から選ばれることが多いのが常だ。
筆者目が悪いので誰が走っているか判別出来ないから、とにかく闇雲にシャッターを切ることにした。誰か必ず写っているだろうと。でもって有中三校区の面々が撮れたんであった。
アリコのHayateくん。野球部である。既報の全国大会では大活躍であった。
(※以下、他にも野球関係のヤング、アリコの子がどこかに写っているとも思うのだけれど、筆者には分からないのが残念)

馬絹メイツからこちら校区へ越して来たRyohtaくん。彼はシニアのほうへ進んだ。宮前連合時代に知り合いになったHazama夫妻を想い出す。フレンズのRuiやYuiたちと仲良く下校する姿を何度か見かけたことがある。
更にこのカットにはフレンズのTaichiが写っており、またヤングのSashikiくん(Queensユリッチの兄)、同じくヤングHiratsukaくんも同じ野球部でしのぎを削っていた。野球部率の高さハンパねえ〜。


フレンズのRui&Yui。こちらも一昨年の全国大会での不動のバッテリー、ふたりとも今は東京のボーイズへ行き頑張っている。


最後はQueens主将Ayakaの兄ヤングOBのKurashigeくんの激走。Ayakaは母似だが彼は父そっくりである。彼も野球部で先の全国大会ではフレンズHiroとともにクリーンナップトリオの一角を担い大活躍であった。


これでやっとブログアップし寝ようと思ったんである。
しかし上の最後の写真を見てまた想い出した昔の小話をひとつ書いてから。
目の前で一人の子が転倒した。廻りの大人たちからは思わず「頑張れ〜」とその子に温かい声がかかったんであった。
そう、17,8年前のあの時もそうだった....。
(大昔にも一度書いたことがあるけれど)

あの時の有馬中体育祭は途中からひどい雨だった。

最後の男子リレーの時はグランド状態はとても走れるようなコンディションではなく、ズルズルにぬかるんでいた。それでも皆必死でバトンをつなぎ走る、走る。ある走者が見事に転倒してしまった。みるみるうちに引き離される。なんとか立ち上がって次に繋いだ。しかしその差は圧倒的で、最後尾に甘んじることは歴然だった。仕方のないことだ。
いよいよアンカーがバトンを受けスタートした。彼の前のランナーはすでに遥か前方で次々にゴールしていく。まだ走り始めたばかりなのにトラックにはもう誰もいない、彼独りだった。違う意味で「独走」となった。それでも孤独に全力で走った。大観衆からは声援と拍手が涌き起こる。
やがてあと少しでゴールは目の前だ。拍手が鳴り止まない。そしてゴール直前になって私は我が目を疑った。

こともあろうに彼はゴール寸前にヘッドスライディングをぶちかましてくれたんであった。見事に泥の上を滑りながらゴールを割った。頭から泥だらけになって立ち上がる彼に、温かい笑いと拍手が惜しみなく降り注がれた。
このアンカーの大馬鹿野郎は筆者の息子、有中野球部の二番手ピッチャーなんであった(^-^)
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2017年5月11日木曜日

再現VTRか

防犯大会のフレンズVSウルフが終わったあとは、連盟キャップをかぶり次戦の試合を観戦取材なんであった。これがなんとまたヤングVSフォルコンズなんである。ついこのあいだジャビットカップでもフレンズ戦のあと同じくこのヤングVSフォルコンズを取材しブログアップしたばかり。組み合わせ抽選の妙と言えばそれまでだけれど、なんとも因縁のカードの偶然の連続なんであった。前回はフォルコンズが終盤猛追し一時は勝利が見えたかに思えたが結果は惜敗。また、ヤングにしてみれば先のジャビットでフレンズ、フォルコンズ両試合ともに結果は競り勝ったけれど、薄氷を踏むようなギリギリでの勝利だったに違いない。
果たしてフォルコンズのリベンジなるか...であるけれど、詳報はもちろん書けない。手元にスコアブックがなければ記憶だけでは書けないからである。曖昧な記述は良くない結果しか生まないんである。スコアを見て書いても過去にこんな間違いを犯したことがある。スコアには打者の安打がどこへ飛んだかを記録する欄があってそれを記号や数字で表すのだけれど、「8︵・9」はセンターライト間を抜ける安打なんであるが、それをブログでつい「左中間を抜ける」と書いてしまった。正解は右中間なのに。これはまだ良いほうだけれど、例えば選手の三振などの表記には個人名は出さないようにするし、せいぜい出しても「主軸のバットは沈黙を守ったまま」とか「4番が三振に倒れて」という表現にする。また相手チームのショートのエラーで決勝点が入った場合などは「相手失策などで」と表現を曖昧にさせている。三振や失策で名前を出すのは自チームのフレンズ選手かQueens選手に限るようにする。(それでもほとんど書かないが)もしこれを曖昧な記憶を元に、他のチーム選手でかつ4番を5番と間違えて書いたら、5番の子に申し訳ないからだし、親も憤慨するだろうからである。うちの子は三振しとらんぞと。昔ここのコメント欄に見知らぬ親から非難めいた書込みがあったけれど、以前から気をつけてはいたものの、それ以降更に気遣うようになった。とても窮屈だけれどブログを書く者としての矜持(きょうじ)だし、襟を正すことにもなるわけで。それでもミスを発見した場合はお知らせ願いたい。早ければ1分以内、遅くとも24時間以内に訂正したい。(先日もQのAkaneとHinataを取り違えてしまったことがある。筆者が助産婦さんでなくて良かった)

あらら、こんなことを書くつもりは子猫の毛ほどもなかったのに、夏の早朝の露ほどもなかったのに、つい脱線してしまった。
防犯大会で偶然にもまた同じ組み合わせとなったヤングフォルコンズなんであった。
写真は当然Queens姫中心になるのは覚悟されたし。また、結果は周知の通りゆえ、忌まわしい記憶を思い出したくないF関係者は読まないでいただいて結構なんである。
フォルコンズには6年Sachikoの他、Q姫のAyane、Mikku、Tohkoがいる。

火ぶたは切って落とされた。初回からFは2得点を挙げて勢いに乗る。



その裏先発のマウンドに立ったのはなんとQのSachikoなんであった。本部席のMurata代表も驚く。試合前父のJeffに訊いたら「本人は言葉には出さないけど相当緊張しているみたい」と言っていたのだった。そういうJeffも心配そうに緊張しているようだった。


ヤングもその裏1点を返す。なんだかつい先日のゲーム展開が脳裏をよぎるわけで。ヤングにはAyakaとユリッチことYurikoがAチームだ。


Q姫が投手同士で投げあう場面はなかったが、投手対打者での対決は当然あるわけで。回が遅くなればSachikoとAyakaのマウンドがあるかとは思ったが、ベンチの采配でそれはなかった。ライトのAyakaがフライを捕る瞬間。ちゃんと左手を添えている基本に忠実な姿勢。それとサードYurikoが走者とクロスプレーでタッチアウトする瞬間。会場中が判定に息をのむあいだにも、すでにYurikoは次のプレーに注意を向けているシーン。


Sachikoは慣れない公式戦のマウンドでよく頑張った。上出来である(印象的だけれど)。途中から投手交代、お疲れさまであった。以下印象的な写真を抜粋し掲載。




ますます痺れる試合展開なんであった。2裏にYが2点を入れて3:2と逆転する。しかしそのあと3表にはFも1点追加しすかさず同点に。
大盛り上がるFベンチ&ギャラリー応援団。応援は圧倒的にFが賑やかに盛り上がっていた。これはフレンズもそうだけれど昔から受け継いだチームカラーというものであろう。



5回ついにFが1点を奪取し4:3と逆転する。欣喜雀躍どころではない、狂喜乱舞しかねないF応援団。(スコアブックはないので写真に撮ったスコアボードを見てブログ執筆)


もう時間もない。最終5裏のヤングはあの時の再現VTRを見ているようだった。ジャビットでのフレンズとのサヨナラゲーム、つい先日のフォルコンズとの死闘...。
怒濤の3得点で一気に6:4とひっくり返しサヨナラとした。さすがは名将Kurosu監督率いる名門ヤングホークス。今年はナニカ「持っている」ぞ。
Ayakaも自ら安打を放ち本塁ベースを踏む活躍。「集合!」のコールで勝利を知った瞬間、立ち上がって喜ぶヤングのヤングな応援母たち。画面の端でニンマリするKurosuさん。大量の胃薬とともに、タイムをかけてマウンドへ行く前に血圧を下げる特効薬も服用されることをお薦めしたい。


またしても苦杯を舐めたフォルコンズナイン。もしこれが自チームだったならばと思うと軽々しいことは書けないが、胸が張り裂けんばかりの悔しさであったろうと思う。泣いている子もいた。2戦連続だもの心中察して余りある。しかしそれでもキミたちのおかげで素晴らしい試合であったことは紛れもない事実だ。


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