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2025年11月22日土曜日

Macメモリ増強作戦

 超忙しくなってしまったんである。週末土日の野球もピンポイントで1試合程度か、または全く行けないことも予見されるわけで。今日はQueens練習へ午後は仕事ベッタリだった...。

っと、その前に、朗報である。宮少連所属の花フラがついに「オールジャパン大会」の地区予選を勝ち抜き全国大会へ進出決定とのこと。(※今年のレッパの同大会と今回の花フラとの違いはよく分からない)何はともあれ、全国での眺めを全力で満喫してきてほしい。

秋も深まり晩秋の色が濃くなってきた感のある今日この頃。公園の枯葉も陽の光を受けてキラキラと輝くものだということを発見した。

第四ではQ姫たちの姿は少なくチビッコ姫ばかりで、小春日和のウララかな日差しの中で練習を楽しんでいた。小春日和は11月の季語であり、春に使う言葉ではないことは以前ここで書いた。4割の日本人が誤った理解をしているそうな。本塁に背を向けノックの音を聞いたら振り向いて捕球しファーストへ、という練習。指導ノッカーはOkamotoコーチ。ちょっと動画に撮ってみる。想像してほしい。静かな公園で日向ぼっこしていた猫の群れ、背後で異音を聞いて一斉に振り向くさまに似ていると思うのは筆者だけではあるま...いや、筆者だけか。(^-^)

第四公園名物「ヤマコウバシ」。以前はなかったはずだが、近隣の小学生が作成し掲げたものだろうか、手作りの名札が付いていた。「ヤマコウバシ」の名称由来は、以前何度もここで書いているので繰り返さないけれど。

さて筆者のMacはそこそこのメモリを積んでいる自負があった。16GB+16GB+4GB+4GBで合計40GBである。写真や動画を仕事にする場合はこれでは若干不足かもしれないが、CADを扱うなら十分である。数年前にメモリ増強したのだった。しかし今請けている沖縄のホテル案件は、扱うデータが重く、やたら様々な資料を同時に開いて図面を描かねばいけない。何度か強制終了したほどだ。そりゃそーだ。実際描く図面ファイル以外に、他のCADデータを2,3ファイル開いて、さらに英文で書かれた図面資料(和訳付き)の160枚あるPDFも見つつ、Excelも開きながらの作業である。パフォーマンスが落ちて、動作が遅くなり、挙動不審が続くとしまいには強制終了となっちゃう。うーむ、これを機にもう一丁メモリ増強するか。

筆者のMacは2019年27インチ、レティーナディスプレイ5Kマシン。4Kテレビよりも高精細な画像である。メモリは最大で16GB×4枚で合計64MBまで積載可能。Amazonで16GB・DDR4を2枚購入し、先週積み替えを敢行。

Macは背面にメモリ格納のスロットがある。一旦すべてのケーブル配線を取り外すのだが、最後に元通り配線しなおすのは、案外苦労する。過去の経験から筆者はこうしている。外す前にテープで軽く固定してからそっくり外す。ケーブルがワンセットになって転がるわけで、最後はいちいち確認せずともそのまま順番に差し込んでいけば超楽チンなんである。

背面カバーを開けて現行の4GBメモリを抜き取り、新たな16GBをスロットに挿入。合計限界の64GBになった。

それ以来カクカクだったのがサクサクなんである。冬の早朝、新雪の粉雪が降り積もった歩道を踏みしめるくらいにサクサクなんである。

今年少なくとも12月まで、あるいは来年春くらいまで目一杯忙しくなりそうな気配。必要最低限の少年野球ブログになりそうである。それにしてもブライトン三苫薫、いったいどーしちゃったのさ。怪我の具合が理解できずもう長期間離脱が続いている。あと2時間後にキックオフされるブレントフォード戦もあやふやな状況だ。来年はワールドカップ本番なのに。実践経験が乏しいと代表招集にも影響を及ぼす。甦れ、三苫薫。でも無理しないでね、と願うばかりである。

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2025年11月10日月曜日

「晴耕雨読」的妄想が暴走

 今日日曜は雨天のため新人戦はリスケとなった。おっと、今、日テレで渡辺謙出演のトーク番組を観ていたが、謙さんが言った言葉にテロップが付いた「...そんな時は針が触れちゃうんだな」と書いてあった。瞬時に間違いであると思った。テロップを書く人は知らないのだろうか。今のクルマはデジタル表示でメーターに針がない。謙さんが言わんとしたことを書けば「...そんな時は針が振れちゃうんだな」ではないか。「触れる」ではなく「振れる」。ある限界以上のエネルギーを放出する時に言う比喩的文言で、「メーターの針を振り切る」という言葉。それを「針に触れる」っていったい。チクリと痛いだけじゃないか。文脈から判断すれば「振れる」なんであろう。若い人がテロップの文を書いていて、こういうボキャブラリーを持ち合わせていないのであれば、それを年配の上司なりがチェックしなきゃと思う。その際に『おいおい、こりゃ違うぞ。「触れる」ではなく「振れる」と書き直せ』とだけ指導してはいけない。ちゃんと謙さんの年代と昔のクルマのメーターと、そんな背景をきちんと説明してほしい。

これは少年野球監督コーチが「ダメだ、ボールを捕る時はこうしろ」と、結果だけを言って指導するのも同じだと思う。なぜこうしなきゃいけないかの、その理由を子どもに分かりやすく示して、初めて野球の指導をしたと言える。ああせい、こうせいと言っただけで指導を「したつもりになっている」人は、本当のコーチとは言えない。野球に限らずスポーツ全体に言えることではないだろうか。たまに「1を言ったら10を知る」ようなオトナな5,6年生もいるけれど、その他多くのそうじゃない子には「1を言っても0.5しか分からない」場合が多い。理由がわからなくても繰り返し繰り返し練習すれば、上手くなるかもしれないけれど、理由が理解できていればもっと早く確実に上手くなるのではないだろうか。

なーんて、偉そうに書いてる自分も自省しなきゃである。上記の考えはフレンズコーチをやっていた100万年前から胸に抱いている考えなんであった。ゴロを捕る際のグラブの構え方が発端である。当時フレンズレジェンド代表Yanagisawaさんの背中を見て学んだのだった。

さて、新人戦試合延期なので今回は日々雑感ブログを。

2,3週間前に雨の翌日の第一公園球場へ行った時。昨晩激しい雨だったのでさすがの水はけの良い第一でも、果たしてどうしたものかと。うーむ。またしても「晴耕雨読」的連想妄想癖が頭をもたげる。レフト外野に川の跡が。

まるでアイスランドの大自然のよう。

角度を変えて撮ってみると。

まるでユタ州のグランドキャニオンのよう。見目(みめ)麗(うるわ)しいご婦人が乗った郵便配達の馬車を狙う盗賊が、山の上から駆け降りてきて、それを迎え撃つ孤高の用心棒ガンマンが馬車の上からライフルをぶっ放す。盗賊のカシラは銃弾のベルトをタスキ掛けに掛けているに違いない。顔はアブラギッシュで顔面ヒゲだらけの小太り男だ。なんて、第一公園のグランドを見て妄想が暴走する。

話変わって。有馬中央公園。筆者の行きつけのスナックならぬ、行きつけの公園なんである。ベンチに腰掛けると妙な忘れものがあったので、親切心からに木にかけておいた。わかるかな?もっと寄ってみる。わかるかな?

もっともっと寄ってみる。わかったでしょ。...コワっ(^-^)

今はもうブライトンVSクリスタルパレス戦をTV観戦。三苫薫が怪我でいないのがとても虚しい午前0時。

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2025年10月31日金曜日

偶然一致のロゴデザイン

MLBのブルージェイズとドジャースの戦いも佳境を迎えている。今シリーズの大谷翔平は今に始まった事ではないけれど、数々の記録を塗り替えて、しかも単なる記録にとどまらず大いに人々の記憶に残る記録を連発しちゃっているわけで。延長18回にも驚いたし、投手陣が枯渇した際に山本由伸が監督に登板を志願していたという逸話にも感銘を受けた。チームメイトか記者か、誰かが大谷に対して言っていた言葉「彼の凄さを表現する言葉はもう言い尽くした」...そーなんである。「宇宙人」だなどとの言葉もあった。筆者的に言えば「もはや少なくともこの地球上に棲息する生物ではない」ではいかがだろうか。

さてそんなポストシーズンをTV観戦していたらあることに衝撃を受けた。ブルージェイズのユニフォームの袖のロゴを見て「あらま、どこかで見たような...」このグリーンのロゴである。※ブルージェイズHPより

「な、な、なんじゃこりゃあ〜!」と松田優作のように心で叫んだのだった。筆者は「晴耕雨読」ブロガーではあるが、何を隠そうテシマデザイン事務所の代表でもある。互いのロゴがあまりに酷似していたのだった。

筆者はテシマデザイン事務所のCEOである。CEOとは、ちょっと・エロい・おじさん、...じゃなかった、ちょっと・偉い・オジサンの略である。テシマデザインホールディングス執行役員からは、ブルージェイズとウチがスポンサー契約したなんてゆー話は聞いてない。ならばと、ちょっと調べてみたら...。TDとはカナダの「トロントドミニオン銀行」の略称だそう。日本でTDといえばカセットテープのTDKか、弊所テシマデザインのTDWと相場が決まっている。相当昔に作った筆者の名刺印刷原稿がこれ。

トロントのTDとウチのTDを並べるといかに酷似していることか。単純にアルファベット2文字でオリジナルロゴをデザインしようとすると、当然こういう偶然の酷似は生じざるをえないだろう。なので「国際著作権保護連合」(そんなのあるのか?)に訴えることは控えておこうじゃないか。と、鷹揚に構えてみるのであった。(そもそもウチの方が後発だから文句のつけようもないのだった)

さてついでに余談を。以前書いたような覚えもあるけれど、ドジャースの袖に付いているロゴ「グッゲンハイム」が気になっていた。筆者にとってグッゲンハイムと言うと、ニューヨークセントラルパーク近くにある、フランク・ロイド・ライトの「グッゲンハイム美術館」が脳裏にあるからだ。30歳の頃実際に一人で行ったことがあって感銘を受けたものだった。螺旋状のフォルムで有名な建築である。内部も螺旋状のスロープになっており、壁に展示された美術品を鑑賞しながら最上階からスロープをゆっくり降りてくる仕組みである。※Wikiより

それでもってドジャースのグッゲンハイムである。グッゲンハイムは米国の巨大な投資グループで、ドジャース低迷期に買収した筆頭株主オーナーなんであった。本題はここから。このワッペンを付ける位置が問題なんである。最近Queensで応援Tシャツをデザイン作成したけれど(Qの母デザイナーの傑作である)、20周年記念ロゴを付けるのは右袖か左袖かの質疑あり、左袖にした経緯があった。神奈川県連、市学童のユニフォーム規定では左袖に地域名「神奈川(英文可能)」、右に主将マークやチームロゴを入れることがマストなので、Queensの赤ユニの円形シンボルマークは、右袖に入れてある。しかしながら両袖とも空いている場合は、通常左袖にマークを入れるのが世界的に通例(「晴耕雨読」調べ)である。(下記シンボルはデザイン筆者)

それでMLBはいかがなものか気になったので、「晴耕雨読」調査班を米国へ派遣して調べてみた。MLBの規定ではスポンサーロゴは打者を基準にして「右打者は左袖に」「左打者は右袖に」が基本なんであった。ちなみに投手の場合は利き腕の反対側の袖に付けることとある。なぜか?沈思黙考すること5秒間。わかったぞ!TV中継時にセンターカメラから投手越しに打者が映った際、右打者は左袖しか映らず、左打者は逆なんである。つまり打者が立つたびにしっかりスポンサーロゴが放映されるように計算されているからに違いない。(「晴耕雨読」アカデミー学院調べ)ちなみに二刀流大谷翔平は投手よりも打者基準が優先されるので「左打者は右袖」が適用されている。左袖はドジャースのLAロゴがある。

こんなふうに観戦時ちょっと視点を変えて、斜め見することも楽しいものである。

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2025年10月25日土曜日

「晴耕雨読」的東北紀行

 
宮少連的には連合再結成の市長杯と新人戦に向けて、今はちょっと小休止である。Queensでは選手用の新しいTシャツを作り配付も済んだが、続いて大人用応援Tシャツのデザインを終えて、ただいま全世界に向けて絶賛応募中なんである。いずれここでも披露したいと思う。Qの母がデザインして普通のTシャツと違ってべースボールTを選択した。

さてそんな中今回は筆者の個人的東北紀行を。兄弟(姉)は6名いるが、長兄は故人となり、姉は施設に入っているので、4名と兄の奥さん一人の5名での、山形・青森の旅に出かけたんである。長兄が亡くなったのは2020年11月のコロナ真っ盛りだった。コロナゆえの東京での少人数での葬儀をおえて、山形の墓地へ納骨。その墓参であった。青森の温泉まで足を伸ばしたのは、全員高齢ゆえいつまた集まれるかわからないから、動ける今のうちに行こうと言う次兄の提案によるものだった。ちなみに次兄は82歳、それ以外は70代で、筆者だけが60代。幸い誰も腰が曲がっている者はいない。

集合場所は山形の墓地にて。新潟から、マレーシア帰りの栃木から、フランスパリから、そして神奈川代表選手の筆者である。行きの新幹線では東京駅で購入した昼メシ「崎陽軒のシウマイ」弁当。シウマイもさることながら、あの筍の煮付けが大好きである。白飯がバクバク進んじゃう。インスタにも書いたけれど、インスタビギナーなので食す前に写真を撮る習慣がない。食べた後フタをして撮った次第である。食べた後の空の容器は絶対アップしてはいけない。他人は見るとゲンナリするから、食べる前に撮るのが鉄則だ。

墓参を終えて一行は蔵王温泉の宿へ。何度も来ているがいつ来ても硫黄の匂いが強烈なんである。湯の温度もかなり高い。子供が小さい頃訪れた時は、うっかりシルバーのネックレスをしていて、キラキラだったのが硫黄で真っ黒クロスケになったのを覚えている。川には源泉が流れ込み常に盛大に湯気を立てている。部屋では兄弟で酒盛り大会。オヤジは酒好きだったがそれを受け継いだのは筆者だけで、あとの皆は酒量は控えめだった。それでも久々の顔ぶれで話が尽きることはない。

翌日は仙山線で仙台経由して東北新幹線で青森へ。山形39同級生LINEには、今回は時間がなく同級生の飲み会はできないことは伝えてあった。駅前の喫煙所から再度39LINEへ「次回は絶対飲もうね」と発信。

仙山(せんざん)線は大昔の子供の頃はまだ機関車が煙を吐いて走っていた。小学生の頃家族で仙台の塩釜へ海水浴に行った時は、トンネルにさしかかると、乗客は皆して窓を閉めるわけで。なぜならトンネルに煙が充満してうっかり窓を開けていると、車内に煙が入ってくるからである。芭蕉の句で有名な山寺を通過する。これもまた子どもの頃険しい階段を登った記憶が蘇る。崖にいくつもの寺を建築した当時の職人の苦労を想像すれば、気が遠くなるわけで。季節は夏ではないので「岩に染み入る蝉の声」はなく、冷気が北から南下してもうすぐ紅葉になるのを待つ山肌だった。

仙台から青森への車中の人となった。山形の駅弁といえば、常に全国人気駅弁上位に君臨する「牛肉ど真ん中」。久しぶりのこの駅弁、マジ美味かった。一口食べてから「おっといけねえ」と一人ゴチて慌てて写真を撮った。インスタビギナーから一段階上に行った気がした。東京で980円コーヒー付きのランチを食べることを思えば高価なのだが、旅に出ると財布の紐が緩み大盤振る舞いになっちゃうのは、皆さんも同じだろう。

青森の温泉宿は「酸ヶ湯温泉」酸ヶ湯と書いて「すかゆ」と読む。写真は公式HPから。全国初の国民温泉宿1号の歴史深い宿だった。いわゆる「八甲田山事件」のずっと前に温泉が発見されている。

うーむ、実によろしい。上のHPの写真では昼間の光景だが、夜は天井の照明は一切なく、壁のわずかなブラケット照明のみで、薄暗く目を細めないと隣人の顔の判別すらできない。実に幽玄な雰囲気漂うのであった。ラフカディオ・ハーン(NHK朝ドラで話題の小泉八雲)の世界に迷い込んだような。簡単な仕切りのある混浴なので、女性は湯衣(水着的な)を着て端の方で静かにお淑やかに入浴していた。インバウンドの欧米人のカップルは平気で男性エリアに来ていたが、一線を超えるようなイチャツキはなく、小声で会話していた。日本の文化にリスペクトしているようで実によろしいではないか。むしろマナー違反なのは日本人のほうで、昨今の外国人観光客の傍若無人ぶりは事実だが、日本人のそれを黙視しているように思う。日本人だって悪事を働くことは少なからずあるんである。日本文化にリスペクトしている外国人だって多いわけで。マスコミの偏向報道に踊らされてはいけない。

例によって部屋では兄弟同士、酒盛り大会である。筆者以外の兄たちは皆糖尿病を患っており、終始糖尿病のスキル披露でああった。注射器やらを取り出しては、対処法には2種類あるそうで、筆者に言う「お前も5年後はこうなるよ」と。筆者も自覚がない訳ではないので、ヤバイのだった。思わず己のビール腹をさすったわけで。

夕食前に付近を散策。宿から見上げる遠景は紅葉には未だ至らず。ところが上の大駐車場に登ってみると、壮大な紅葉が広がっており、圧巻の光景だった。八甲田山の歴史に触れることもできた。

何かのTV番組で見た覚えがあるが、諸外国でも山々の紅葉はあるものの、日本の紅葉のように色とりどりのカラフルな紅葉はないのだそうだ。確かにそれは言えるかも。八甲田山登山道入り口から20mほど進んだが、熊出没注意なので断念。映画の高倉健にはなれなかったわけで。温泉宿の遠景に垣間見える八甲田山は、眼前に凛として立ちはだかっていた。

翌日は兄弟三々午後解散となった。筆者は青森駅前限定で探索開始。港の津軽海峡連絡船ミュージアムにある、八甲田丸に行ってみた。いやはや素晴らしかった。当時は列車を船底につぎ込み運んだそうだ。どんだけの重量に耐えたのだろうか。館内には台風沈没で有名な洞爺丸の模型もあった。若い頃に読んだ小説、水上勉の「飢餓海峡」のモデルになった歴史的大惨事の事故である。

船首から船底へ。この日最も感銘を受けたのはこの機関室、圧巻のエンジンルームだった。これが当時全部のエンジンが一生懸命稼働して、青函を往復していることを夢想すると、石川さゆり「津軽海峡冬景色」のメロディーが自然と湧いて出るのだった。仮に世界遺産に「工業製造部門」があるならばイチオシである。

館内を出て潮風に吹かれながら電子タバコを吸う、禁煙エリアを気にしながら。八甲田丸の勇姿、当時はどんなにか活躍したのだろうか。青函トンネル開通に伴い今は連絡船は無くなった。この船底にあの列車たちが何両も潜んでいるとは、にわかには信じ難いのだった。

すぐ近くにある青森ねぶた祭りの「ワラッセ」ミュージアムへ。こちらも圧巻のスケール感で圧倒された。ねぶたの造形物は毎年一年かけて制作し、終われば廃棄する運命なのだそう。ここではその儚い命の一部分を保存展示している。建築デザインは海外の女性建築デザイナーによるもの。バーチカルブラインドをモチーフにした軽快でかつ重厚な外観は秀逸だった。

筆者はあさりラーメンが好きである。滅多にないけれど、あれば必ず注文する。普段は味噌ラーメンが大好きではあるけれど。青森名物はカレーラーメンなんだそう。これを楽しみにきた訳だが散々駅前を探索したが、「これだ」という店に巡り会えず、列車の時間も迫ってきたので、駅ビルのラーメン店へ。ここは煮干しダシ系の店だそう。カレーラーメンはなかったので「しじみラーメン」を食したのだった。これが実に旨し。煮干しダシにしじみの絶妙なコラボレーション。旨くないわけがないではないか。インスタ初心者から第三ステージへステップアップし、食う前にしっかり写真を撮った。

帰路新幹線の車窓から垣間見えた風景。靄(もや)と言うより、雲が低く垂れ込めて、地平の市街地にゆったりと降りてきたのに気づいた。手で掴めそうな雲ってなんか凄い。これもまた幽玄な光景だった。改めて旅はいいものだなと思ったのだった。

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