ジャビットカップ宮前大会、準決勝第一試合はウルフVSアリコであった。筆者が来た時はすでにAが4得点しなんと0:4でアリコリードだった。しかし、ここでなんども書いているけれど、1失点すれば1得点し、3点の時は3点取り返し、打撃戦には長打力で対抗し、投手戦になれば投手力と堅守で応じ、いつの間に終盤で逆転勝利するのがウルフのお家芸。筆者の息子が現役の頃からそーゆー印象があるから、能楽か猿楽に匹敵するほどの、ほとんど伝統芸能と言っても過言ではない。
案の定すかさず3点返し3:4とするウルフ。
この後の展開と結末はいったい誰が予想しただろうか。普通筆者はフレンズ中心に写真を撮り、他の試合はダイジェスト版的に掲載するんであるが、この試合は熱に浮かされたように何度もシャッターを切ってしまったんである。(ちなみに熱にうなされる、は間違い。うなされるのは怖い夢や悪夢)
その裏Aはすかさず主軸のキャッチャー女子選手のタイムリーなどであっという間に4加点。空中戦、長打戦となった。3:7と突き放すA軍団。
ところが、粘るWの攻撃。前述のように「目には目を、打には打を」2点返し5:7と肉薄。この試合打撃戦には違いないが、両軍ともに守りでもファインプレーの応酬となって、余計に熱を帯びる試合となったんである。
そして終盤6回とうとうWの真骨頂、ついに逆転しちゃったんである。9:7。「今大会、やっぱりウルフか」という空気感が漂い始めた。
今年のAは本当によく打つ。最終回またしても捕手の女子選手の殊勲打などで何と3得点の大逆転、9:10とする劇的なサヨナラゲームとなったのだった。
.......
準決勝二試合目。サンダースVSフレンズなんである。まずはFが1点先制す。
しかしその裏悪夢が待っていた。5連続四球に一本の安打でまさかの初回4失点のF。のっけからタイムを要求する監督Itoh。たまらず二番手左腕のTsukasaがマウンドへ。「えっ?オレ?」みたいなキョトンの表情でセンターから駆け寄って来た。小柄ながら体幹のしっかりした野球小僧のTsukasa。このあと、強豪S打線を散発三安打、1回につき1安打のみのナイスピッチングでマウンドを守りきることになる。
コンニチハ〜。近隣の幼稚園児たちが散歩に来た。君たち大きくなったら宮前で少年野球を、女子はQueensにどうぞおいでなさいまし。
Q選手をこのブログで取り上げるのはQ宣伝部長筆者の責務。SにはQのYumenoがいる。一塁手である。たまたま一塁側でカメラを構えていた筆者。内野手からの悪送球にジャンプ一番捕球を試みるも、わずかにミットをかすめてキャッチならず。しかしその姿は華麗なる鶴の舞のようであった。
フレンズ応援団席では中学部活で野球を続けているOGのRikoが来ていた。彼女の笑顔はどんな不幸をも幸福に変える魔法なんである。大声でランナーへ檄を飛ばし的確な指示を与えていた。根っからの野球大好き少女なんである。
5:1でS優勢のまま迎えた4回のFの攻撃。Junが二死からタイムリー安打で出塁、打席はAki。もうどこのチームにもマークされちゃっているわけで、Akiが打席に入れば大概のチームは「Akiシフト」を敷き外野バックするわけで。しかしリスクマネジメントの観点からこの打席では「申告敬遠」となった。ところがこれで発奮したのかどうか、次の四番Manatoが大仕事をやってくれた。二者を返すタイムリーツーベースで4:5とSへ肉薄。
Sの守備ではライトくんが再三のファインプレーで窮地を救う場面もあった。
1点取るごとに大歓喜の渦、F軍ベンチと応援母軍団。
1点差で時間ギリで突入出来た最終回のF。これも一つのベンチワークである。筆者も全国大会へ行った年にはスコアラーとして何度も緊迫した経験がある。
一死後またしてもJunがこの日2本目となる安打、三塁打で出塁すると四球を挟みKaito、Kenzohの連打などで一挙4得点、首の皮一枚で大逆転に成功。打点は5,6,7,9番にマークされた。何度もここで書いているが、今年のフレンズは万一Akiが打てなくても、チーム一丸となって他のメンバーが奮起活躍すれば必ずや上位を狙える、どころか優勝を狙えるチームであると心密かに自負して来たんである。猛攻打線ではないし、投手台所事情は苦しいし、守備も完全ではない。攻守ともに弱点はいっぱい抱えているけれどもだ。この試合Akiは4打席2打数無安打。しかしこうして逆転するゲームが出来る試合となったんである。
(※だから恐れることはない、Akiだって10打数10安打するわけではない。だからみなさん、勝負しちゃって下さいね。F応援団としてはAkiの爆裂弾が見たくて仕方ないんだもの。でもまあ、自分が逆の立場なら回数、点差、走者、アウトカウント、などを鑑みれば確かに申告敬遠する場面もあるだろうと思う)
さて最終回裏、8:5とされたSの攻撃。Akiの唸る豪速球をものともせず下位打線が安打すると内野安打を挟み1点を返し8:6と迫るS軍団。しかし反撃はそこまでだった。
最後の打者を三振にすると、大歓声が湧き(沸き)起こる。
この日は2試合ともとんでもない熱戦、接戦であった。
さてもうお気づきだろうか。5/2の決勝は有馬VS有馬なんである。筆者の記憶でも宮前公式戦決勝で有馬対決というのは、どこを探しても見当たらない。地下鉄サブウェイシリーズのニューヨークヤンキースVSニューヨークメッツみたいなものである。
さて結果やいかに。
......
あらら、あと1時間ほどで平成にサヨナラ、令和にコンニチハであった。
筆者は元号が変わることに世間やマスコミが大騒ぎしているのを、どこかちょっぴり冷めた気分で眺めている派ではあるけれど、それでも流石になんだかソワソワしちゃうのは何故だろう。平成の大晦日、令和の元旦のボーダーラインはすぐそこにある。
新しい気分で新しい時代に臨むことは、決して悪い気はしないからだろうか。
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