2020年11月22日日曜日

秋の砂塵

新人戦は準決勝を迎えた。筆者が行った時には第一試合は終了、ウルフVSサンダースはウルフの圧勝だった。第二試合は松風VSモンタ。 今回は訳あって試合内容に関係なく、ほぼ写真だけで展開したい。

写真はカメラモードを色々変えて撮影したため、いろいろの色々が散在しちゃっている。秋の紅葉のように、色濃く影を落とすものもあった。太陽の位置関係で色は濃くなったり明るくなったり、とかくこの世は住みにくいわけで。いや、とかくカメラは難しいわけで。

タイトルは「秋の砂塵」。スライディングなどで砂煙をあげた写真は、少年野球写真家にとって大好物なんである。他にもヘルメットに宿る光や、歯をくいしばる表情、少年少女の頬を伝う汗や涙、子どもの一挙手一投足に歓喜する大人たちの笑顔、etc。そんなこんなの一瞬を捉えると、むふふと悦に入ってしまうのはカメラマン冥利と言えようか。

松風のQ姫Momo。主審は笑福亭Andoh鶴瓶さん。1,2,3、アン、ドゥー、トロワ、のアンドゥさん。

第一公園上空をやたらとセスナ機とヘリが旋回していた。ははん、さては、はるばる米国から、蜜月関係だったトランプとの確執で愛想を尽かしたFOXテレビのクルーが、気分転換に日本の少年野球の取材に飛んで来たに違いない。セスナ機といえば昔、佐渡ケ島から新潟空港へ行く時に乗ったことがある。フワフワとまるで鳥になったような気分だった。更に昔々、大阪から出雲空港へYS11で飛んだこともあった。いずれもプライベートで単独搭乗、今ではいい思い出である。

これに誘発されたか、宮前区所属の第一公園航空隊、ブルーピジョン鳩軍隊も編隊を組んでグランド上空を旋回し始めた。

もとい。少年野球だった。快晴の秋空の下、土のグランド戦場では砂塵が綺麗に舞っている。

試合はモンタの圧勝。明日はウルフVSモンタの決勝となった。来季も今年同様、強豪が競合する展開となるのか。宮前全体を盛り上げるためにも他のチームの奮起に期待したい。

※過日身内に不幸があったため、明日月曜はコロナ禍での家族葬、ブログは当分休止させていただきます。

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2020年11月20日金曜日

Jrフレンズと夢中になれること

 少年野球の人口減少を嘆く声を聞いて久しい。少子高齢化、野球人気の低迷、時代の変化とともに野球以外の選択肢が多岐にわたる、更には親の教育観念の変化、etc。しかし野球であれ他のスポーツであれ、体を思い切り動かし、人とのコミュニケーションを身につけ、礼儀や思いやりなどを学べることは、少なくとも子供にとっても保護者にとっても損はしないわけで。子や親や指導者も含めて、その資質でまた違ってくる場合もあるから、絶対とは言えないけれど。だってこの世の中に「絶対」という価値観は喪失しちゃっているから。米国の9.11なんていったい誰が予想し得ただろうか。東日本の2.11然り。また昨年の今頃、2020年の世界がコロナ渦でこんなになるとは誰が想像できたろうか。しかし絶対はないけれど、野球(スポーツ)をやって良かったと思うことは、そうでないことを凌駕して余りあるはずだ。


大昔、聞いたことがある。花フラやレッパには「ジュニアの部」なるものがあって、未就学児を対象として楽しく野球をやるスタイルがあることを。フレンズでは(Fに限らないが)チームの人数確保のために体験会をなんども開催している。勝った負けたはまず人がいなくちゃ話にならない。ここ数年で宮前内でも浮いたり沈んだりのチーム事情を抱えているところが多いわけで。以前「晴耕雨読」で取り上げた神木マーキュリーズは、指導者や大人の努力と忍耐で不死鳥のように蘇り、見事返り咲いたことは記憶に新しい。向丘キッズが新生イーグルスとして再出発したことも特筆だ。フレンズでもつい5年前には少人数なれども、全国大会まで登りつめたけれど、慢性的な「少数精鋭」には変わりない。


そこでついにFも未就学児から小学1年生を対象とした、楽しく野球ができるジュニアフレンズの部を発足させるに至ったのだった。Nakamura夫妻を中心に父母たちが努力した結果である。来季も厳しい展望は変わりないが、フレンズは子どものみならず保護者や指導者のオトナの空気感も和やかで、「野球が楽しくて、そして強いチーム」を目指している。楽しいだけでは強くなれないし、強ければなんでもいいかと言ったら否、その両方のバランスをとっているチームだと自負する。...と、筆者的には思うのだが。あくまで筆者の理想的フレンズ論だけれど。過日開催した体験会では「F体験会史上もっとも多い」人数の入部希望者があったそうである。Nakamura、Maeda両家と父母たちの努力に感謝したい。今日フレンズLINEにアップされたチラシを掲載。携帯番号はさすがに消してあるけれど、下のQRコードを読み取ればNakamura事務局へメールで連絡が取れる。


さてここからは「晴耕雨読」的「日々雑感」ブログ。ここ1,2週間の日々。コロナの行方が急変し右肩上がりの急な数字を記録している。八ヶ岳を下山する途中にいきなり目の前にチョモランマの急峻な姿が現れたかのように。連日マスコミも騒然とする今日この頃、それを尻目に日本の秋は深くなってきた。11/14に撮った銀杏の黄色。まだレモンイエローと言った段階か。それから1週間後の今朝同じアングルで撮ってみると、少なからずクロームイエローになってきた。レモンからマンゴーの断面に変わったみたいだ。もう少しで全部葉が散っちゃうのだろうか。

今日の黄色。濃くなった。

近所の禅寺にはこれまた年季の入った銀杏の大木がある。実にバランスがいい。以前有馬小にも大きな銀杏があったが、近年枝が伐採されて面影はなくなったけれど。

エルトン・ジョンの「グッバイ イエローブリックロード」にちなんで、この時季秋の銀杏などをモチーフにここでなんども書いてきた。「行きつけのスナック」ならぬ「行きつけの公園」の、枯葉に埋め尽くされた坂道は、秋の柔らかい陽光を身にまといしっとりと輝いていた。

この近くには大きな植木屋さんがある。散水のためにスプリンクラーが作動していた。シャンシャンシャンシャン、ガルルルルーーーー、シャンシャンシャンシャン、ガルルルルーーーー、.....の繰り返し。その見事な機動の様を飽きもせずに眺めていた。しかも下にはくっきりと虹が出来ているではないか。霧雨の時に太陽を背にすると虹が見えるのは小学生でも知っているけれど、スプリンクラーの運動と相まってずっと見ていられるのだった。散水兼自動虹製造機である。

その規則正しい運動の様子をウットリ眺めていると、下校途中の男の子が目をまん丸にして通りかかった。筆者少年に声をかけた。このご時世知らないオジサンから声をかけられたら、すぐに110番なんて悲しいフレーズが浮かんだけれど、構うものか。

「ほら、凄いだろ。こっちから見てごらん。虹ができてるよ」

「うん。これどーやって動いてるんですか?」

「....えーとね、キミもオトナになればわかるよ」

....。なんて、筆者の3行目の言葉は嘘。そんなこと言ってない。しかしスプリンクラーの構造や機構の科学的根拠、コロナの今風に言えば「エビデンス」は大のオトナとして説明出来ず、言葉に詰まったのだった。どう見ても電源は接続されておらず水道のホースだけ、なのにこの規則的な動きは素敵だった。おそらく水圧のチカラとスプリングが絡んでいるのかな?と想像する。

別れ際ランドセルの少年は不思議そうにスプリンクラーの周りを行ったり来たりして、丹念に観察していた。実にいい光景であった。仮にスポーツしなくてもその探究心があれば将来ノーベル物理学賞かもしれない。筆者はスポーツであれ勉学であれ、夢中になれることを見つけることが子どもには一番大事だと思っている。

小学校のグランドのスプリンクラーは大きいので今まで不思議には思わなかったけれど、これは小さいメカニズムなのに不思議で楽しくて動画を撮った。まるでイージス艦に搭載された、1秒間に75発を打てる20mmシウスガトリング砲みたいであった。帰宅後ネットでカラクリを調べたら、やはり水圧と内蔵されているバネの反復運動の相関関係で、この規則的な運動が繰り返されるようだ。それでもまだよく分からなかったけれど。スプリンクラーは周囲の緑に水分を与え、同時に虹を生成して人の心にも潤いを与えていたのだった。


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2020年11月15日日曜日

秋深し、赤と黄

 2020宮前新人戦二日目@第四公園である。

愛車赤カブでしゅんしゅん、しゅるるる、第四へ到着した時はモンタVSフォルコンズ戦が佳境に。ちょうどTohkoが二番手(?)にマウンドを譲る場面であった。

すかさずスコアボードを見れば強豪モンタに対し苦戦を強いられるF軍。近年宮前広報としてフレンズ以外にも各チームの試合を書くようにシフトしてきたが、実はちゃっかりQueens選手のアピールも兼ねて、各チームのQ選手にも注視して書いているんである。時に宮前、或いはフレンズ、更にはQueens各広報ブロガー兼任として、記事のバランスが難しい場面もあるのだけれど。でもってフォルコンズ兼QのKana&Emiである。Kana&Emi姉妹の妹Emiはライト。赤丸印、後ろから厳しく時に心配そうに見守るのはKidani父と、フレンズのAyumuオヤジ。

Tohkoがバットに想いを込めて打撃で快音を響かせ気を吐くも、圧倒的にモンタリードの展開。

近年女子の台頭めざましいF軍。低学年のKanaもEmiもドキドキの打席で頑張る。

モンタにも女子が光るプレーをしていた。是非Qへ。Fのなんとかせめて1点をの願い虚しく、結果はMの圧勝、と同時にFの完敗であった。

二試合目、松風VSフレンズなんである。シートノックの点景も活写。

初回表Mは打つわ打つわ、安打を重ねて3得点す。

「今のこーげきはさ、一塁らんなーが二塁へ行ってるあいだに、二塁らんなーがさ、三塁へ行ったのさ」などとベンチ後ろでちびっ子二人が声高に解説する。これが延々と続く。実に愛すべき光景である。がしかし的を得た的確な評論はよしとするも、侃侃諤諤(カンカンガクガク)、喧(かまびす)しく少々大声でうるさいくらいであった。真夏の深夜に耳元で蚊がまとわりつくように。筆者思い余って注意しようかと思った矢先、監督のShohtaが振り返り「お前らもうちょい声のボリューム下げろよ」と釘を刺したのだった。二人はしゅんとなりそれでもまだ小声で評論し合っていた。小さい子らの少年野球ベンチに入った者ならば誰しも経験あるはず。真剣に試合に向き合っているときに、後ろで声高に雑音が聞こえると時にイラつくことがある。スコアラー約20年近くやってきた筆者が断言しちゃう。低学年ベンチならまだしもAチームでこれがあると実に「全集中!水の呼吸」ができない訳で。。背番号の18番の1は「秋深しコウベを垂れる稲穂かな」的にビロンビロンであった。フレンズらしいと言えば言えなくもないのだけれど...。

3:0となった裏Fの反撃開始。...と言えば聞こえは良いが、実際は相手四球と失策による無安打での4得点。うーむ困ったものだ。

一人果敢にベースを駆け巡るSanちゃん。来期のブルアロの行く末は分からないけれど、是非Queensへ来たれ。※試合後であるが、主審が彼女を評論していた。「野球が好きっていう感じがひしひしと伝わってくる子だね」と。まさしく同感である。

ちょっとひと休み。

秋深い陽光きらめくうららかな午前、空気が凛として澄み渡り、樹々の葉色は濃度を深める季節。晩秋にて少し淋しい気分にもなるが、四季折々を感じられるこの国に生まれて良かったと思う今日この頃である。お笑い芸人みやぞんが上手いこと言っていた。「気分は高揚、紅葉を見に行こうよう」

第四の大駐車場には筆者の赤カブと共に(松風の?)まっ黄色のイエローキャブ、いやイエローカブ。丸目LEDの原チャリコンビ。赤は1200km、黄色は120kmのパリッパリの新車だった。同じカブ主走会のカブ主として実に共感。赤と黄色、紅葉の時季に相応しい取り合わせではないか。

閑話休題。もとい試合に戻る。Mは9得点、対するFは5点の9:5の点差。

F美魔女軍団Part1。

F美魔女軍団Part2。バッテリーコンビの母二人である。来季第41期Fの母マネージャーはShunto母の美人妻Naoちゃんになった。ますますネイルにも磨きをかけてほしい。

試合は最終回Fが1点差まで追い上げるも...いやいや猛打で追い上げたならまだしも、相手四球敵失でのごっつあんゴール的、棚からぼたもち的、一点差なわけで、決して褒められる展開ではなかった。がしかし経験値の浅い子も多い中、選手一人ひとりが一生懸命躍動したことは、少なからず来季への期待に胸が膨らむのだった。

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