2017年3月8日水曜日

宮前春季大会開会式

ブログなんて書いている場合ではないんである。このところ土日も含めて仕事、今日も先ほどまで(23時)やっていた。確定申告も迫ってきちゃったわけで。

確定申告のデータとにらめっこしながら、WBCの中継を観戦する。途中JAPANの山田の幻の本塁打を見た方も多いだろう。-38.6°の入射角でフェンス際に飛び込んだ打球は、少年の差し出したグラブにすっぽり収まった。これがビデオ判定となり、結果二塁打となる。スローを見た筆者の見立てではこの行為がなければおそらく数センチの差でスタンドインしていたと思う。
しかし、少年を責めてくれるな。彼は一生忘れないであろう貴重な体験をしたわけで。むしろナイスキャッチ!と少年野球コーチとしては褒めてあげようではないか。元プロ野球の解説者が「グラブなんか持たせちゃいけないですねえ」みたいなことを言っていたが、あれは失言だと思うんである。これがもし、酔っぱらいのジジイがやった行為なら、山田に謝れバカヤロウと思うけれど。

さて、このままでは春季開会式の模様をお伝え出来ない。いや旬というものがあるから急ぎアップしなきゃいけない。はてさて、その狭間で乙女心は揺れ動くのであった。
頑張ってアップすることに決めた。一気にいく。

あらためて球春なんであった。

まずは開会式前に2017Queens姫たちの集合写真を。セオリーとしてちゃんとフラッシュを使ったのだが、まだコントラストがきつくてせっかくの美女たちの顔に濃い影が。

そして一気呵成に全チーム入場行進を掲載。例によって順不同である。





我らが宮前Queens

そしてジュニアの部。いわゆるBチーム。合併チームとして出場したのは「フェニックス」宮崎台バーズと野川台フォルコンズである。ふたつのチームともにBとしては人数が不足しており、よって鋭意合併連合チームとしての参加となった。素晴らしいことである。オトナたちのその熱意に敬服。互いに共通項はバーズ(鳥)とフォルコンズ(正式にはファルコンズ=隼はやぶさ)...。つまり互いに「鳥」なんであった。一個のチームだけでは参加出来ないけどふたつが合体して結束すれば、ヒヨコと言えどまるで不死鳥のごとく蘇り、大空に羽ばたく...というコンセプトで「フェニックス」なんであった。
誰が考案したか知らないが、なかなかのネーミングではないか。(^-^)
全7チーム。


優勝旗返還。昨年の覇者富士見台ウルフ。

Sohma会長、更に来賓からのご挨拶。宮前区長の野本さんは今年で退任なんであった。
長い間お疲れさまでした。ありがとうございました。

恒例丘の上のギャラリーのロングショット。いくら探してもウォーリーは潜んでいない。



選手宣誓は松風スラッガーズのKamedaくん。マイクを通したその大音声(だいおんじょう)には会場がどよめくほどの元気の良さ。時季的にも啓蟄である。地面を揺るがすほどの選手宣誓に、まだ寝ぼけ眼(まなこ)の虫たちもこれで目が覚めたことであろう。会場からの拍手にも力がこもる。


来賓のアップ、Qとフレンズのアップなんぞを。
宮前の大会横断幕はライオンズクラブさんのご厚意で今年刷新されることに。ありがとうございます。このあとの第一試合では始球式を。それはまた後日。


会長は美人に目がないのはこのブログで周知のとおり。しかし待ってもらいたい。会長だけではなくオトコたるもの誰だってそーなんである。それをフランクに態度に示せるか否かの差なんである。日本人はなかなか態度に表せないものだ。さりげなくこういうことが出来る人は羨ましい。この日も会長はガッツリツーショット写真をおねだりしたのであった。宮前区長、グリーンスポーツ社長、山際衆議院銀秘書さんらと。
※このあとの試合はまたいずれ。めっちゃ忙しいのでブログがいつになるかは保証の限りではない。ご容赦。

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2017年3月6日月曜日

春季トヨダカップ開幕


球春なんである。全世界が待ちに待った球春なんであった。
宮前少年野球の熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。

と、本来ならば「晴耕雨読」史上、連綿(れんめん)と続く開会式行進の子どもたちの勇姿を掲載するところなんであるけれど、今日日曜夜は飲み会の帰りにて、ヘベレケ(死語ではある)なので後日に回したい。申し訳なし。

最近フレンズではオヤジ飲み会が激減していたんである。この春季を契機にして、初戦祝勝会兼オヤジ飲み会をやろうではないかと、事務局Toyodaオヤジからの提案があった。連絡網によると「トヨダカップ」または「Toyoda杯争奪オヤジ飲み会」なんである。勝っても負けてもやろうよ、というノリであった。

初戦対するはフォルコンズ戦。ほとんどのフレンズサイドの下馬評では、勝つのは難しいかもとの悲観的な見方が大勢を占めていたんであった。シートノックを見比べても守備力はフレンズのほうが一段落ちるのは火を見るよりも明らかである。

しかしなんであった。主力の打棒が振るわない中、下位打線の伏兵たちの意外な活躍によって勝ったんである。フレンズのチーム事情で怪我人が多く、まだ野球を知らない経験の浅い子がグランドに先発出場しているわけで。「絶対勝ってくれよ、でも負けても元気一杯のプレーをしてくれれば良し」と筆者は思っていたんであった。でも、勝ったのだった。普段おとなしいYuunosukeの目覚ましい活躍や、怪我を押して出場のKenzohの地道なバントなど、オトナたちの評価が上がった。春季初戦を勝つことの意味は大きい。試合後オヤジたちと歓談しながら「おっしゃあ、これで全国大会が見えて来たぞ」なんて軽口を叩きながら喜びあった。

フォルコンズとフレンズとは近年連合などを通じて父母たちとの交流がとても親密で、Queens広報の筆者的にもQ姫のSachikoらがいるわけで、こうして能天気なブログを書くことは、惜敗のフォルコンズには申し訳ない気持ちがある。今日もSachikoの父Jeffと再会し握手をしたんであった。フォルコンズさんどうか赦(ゆる)されたし。体制一新、新監督Tanakaさんの初陣を飾れなかったことは、悔しかったことと思う。でもフレンズでは「負けても最後にちゃんとグランドに挨拶して帰っていったフォルコンズは立派だった。それに比べてフレンズは...」とフレンズToyodaオヤジが言っていた。左に同じ。御意(ぎょい)なんである。

で、オヤジ飲み会なんである。勝って久々の飲み会だったから大盛り上がり大会なんであった。口々に「今日は本当に勝って良かった」が共通項になって乾杯を何度やったことだろうか。それだけ待望の「一勝」なんであった。
真剣な野球のマジトークから酒が入るにつれてだんだんゆるゆる、じゅんじゅんじゅわじゅわ、猥談まで炸裂して夜は更けていった。「父飲み会」から「乳飲み会」更には「乳揉み会」的なトークに発展。お下品ではあるけれど、これがフレンズカラーなんである。そんな野郎どもが好きだ。気がつけば筆者も猥談トークの渦の中で笑い転げていたんであった。他のチームのオヤジ飲み会も盛んにやっていると思うけれど、どんな話に興じるのだろうか。

お開きなんであった。
こうしてオヤジどもも母たちも指導陣たちも一枚岩となって少年野球を支えて行くのが理想だ。中学高校に比べて特に少年野球では父母たちの支えが大事なことと思うんである。

最後に子どもらが試合前にやるように、オヤジどもも円陣を組んで結束を高める。中心は主将の親、本日のトヨダカップ主催者のToyodaオヤジ。彼を中心に皆が輪を作る。
「頑張るぞ〜!」
「おお〜!」
その時に筆者がヘリに乗って上空から俯瞰しながら撮った写真がこれ。
それぞれ実に個性豊かな靴をはいてきているものだ。(^-^)/
※春季開会式ブログは仕事と確定申告の合間になんとか後日アップ予定。

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2017年3月2日木曜日

申告は深刻

困ったもんだなんである。このところの仕事の詰まり具合もさることながら、この時期は自営業者にとっては確定申告・青色申告の季節なんであって、3/15までに税務署に提出せにゃいかんのであった。

申告は深刻なんである。なぜか?
去年まではめっちゃ使いにくい申告用ソフトを駆使してやっていたんであるが、昨年Macを新しくして当然OSもバージョンアップして今に至るのだけれど、そのアプリケーションソフトがOSに追いつかず、ついに使用不能となってしまった。使いにくいソフトを新しいものに更新して購入するのも癪に障るわけで。ならばいっそ同じなけなしの金を支出するのならと、ネットで別のソフトを検索。それで見つかったのが「クラウドタイプ」のオンラインソフトなんであった。(Mac対応ソフトは実に少なく限定されている中で奇跡的に見つかった)

今まで使っていた古いソフトのやり方と若干違うので戸惑ってしまい、1時間も試行錯誤してると頭がこんがらがってしまうんである。元来こういう経理的な数字にはめっちゃ疎いわけで。単純な「仕訳」を積み重ねていけば自動的に「貸借対照表」やら「総勘定元帳」やらが生成されるのだけれど、体質的に辟易するんである。会社で経理畑のセクションにいる人はまこと、尊敬するんであった。

それでもなんとか夜な夜な続けているうちに少しは慣れてきた。基本中の基本「貸し方」「借り方」はいまだに謎のままであるけれど。自営は本来の業務以外にこんなこともやらにゃあいけないのである。がっぽり儲かっていれば税理士に頼むのだろうけれど。ただ、最後の数字がピタリと整合性を伴って合致すると、それはそれで達成感を味わうことが出来るのは楽しいものだけれど、「貸借対照表」の左右が合わないと阿鼻叫喚の地獄である。期限が迫っていると尚更だ。設計もある意味平面の世界で(2D)細かい数字を統御しながら、立体を(3D)構築する仕事なので、ちょっと似てるところはあるかもしれない。

という訳で、時間がなくて小説もこのところ筆を執っていない。佳境に入っており最後の場面もほぼ決めてあるのに、まだ迷いがあるんである。他に違う展開、ラストがあるんではないだろうかと、逡巡しちゃっているわけで。
余談ではある。今度の村上春樹の「騎士団長殺し」の序盤を読んで驚いた。
「最初に女がいなくなる」「月」「雨」など、「月に雨降る」とよく似たキーワードが出てくる。もちろんこれは筆者が村上春樹に心酔したがために、必然的に「月に雨降る」が似てしまったのかもしれない。断じて言うけれど筆者は村上春樹を一度も意識して書いたわけではなく、ましてや模倣したのでは全くないのだけれど、筆者の体の中に村上春樹的なナニかが染み付いてしまったがために、気がつけば結果的に似てしまっていることは否めないのかもしれない。
それで、「騎士団長殺し」の序盤のシーンが筆者の小説に通じるものがあってなんだか嬉しくもあり複雑でもあった。畏(おそ)れ多くも村上さんとあたかも同列的な記述をしている自分が怖い。決してそうではないのでハルキストのみなさんにはご理解いただきたい。

さて今度の日曜はいよいよ宮前春季大会の開幕なんである。
少々忙しくても開会式の全チーム紹介写真だけは撮りに行こうと思っている。このブログでは数年来の恒例になっているし、広報として宮前少年野球を盛り上げるためにもね。
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2017年2月27日月曜日

ちいさな一歩は大きな一歩

土曜日はGreeeeenCupの開会式であったけれど、半ば予想していたとおり朝は起きれず第一公園ドームには行けなかったんであった。しかしそのあとのミッションがあって、Queensの第四公園ドームには行ってきたんである。

あらら、第四公園、どしっちゃったの。しばらく見ぬうちに公園が整備されていた。以前もグランド周囲の遊歩道が整備されてされて見違えるようになったけれど、今度はグランドそのものが改良されて、新しい砂が敷き込まれていた。あの忌まわしき外野の草原は姿を消し、心なしか広くなったように思う。
筆者の娘が現役だった頃。フレンズでBチームのエースだった娘。対する相手はウルフのB。しかも相手投手も女の子だった。先発女子投手同士の対決となったんであった。あの頃は内野はまるでパリ・ダカールラリーのようにガタガタ、外野に至っては果てしなく広がるモンゴルの草原のように高い雑草がこれ見よがしに生い茂っており、外野手がひとたび草に埋もれたボールを見失えば、バッターランナーは悠然とベースを駆け巡るのが常であった。第四ではバウンドがイレギュラーするのが当たり前と思って守備につけよと、当時28番のユニフォームを着てベンチに入っていた筆者は、子どもたちに口酸っぱくして言っていたけれど、あにはからんや、捕れないものは捕れないのだった。まるで、草むらからいきなり飛び出してきたバッタを素手で捕まえろと言っても無理なように。

今は昔。光陰矢の如し、少年老い易く学なりがたし、青年は荒野を目指す、蒼(あお)ざめた馬を見よ、...。あらちょっと違うか。
昔を思えば見違えるようなグランドになった。野球場らしくなったというのが正直な感想であった。ちなみに昨年12月にブログアップした写真はこれ。森の向こうにはカビゴンが鎮座しており、まだ外野には短い雑草がちょびちょび生えている。まるで筆者の頭髪みたいに。

さてさて、Queensである。
フレンズからはかつての「記録よりも記憶に残る」選手、Haruka以来、Queensへ女子選手を輩出していない。Harukaはもう立派な社会人になっている。そして近年フレンズに女子が入ってきたんである。監督Itohくんの姪っ子(姉の子)、新4年Anjuなんである。昨年から水を向けてもずっとQを拒んで来たんであるが、Itohくんが説得に成功し、とうとう見学に行くまでこぎつけたのだった。筆者が第四に行った時にはすでにAnjuは見学どころかガッツリ練習に参加していたんである。
心の中で「うっしゃあ〜」と快哉を叫ぶ。諸般の事情があってすぐに入部は出来ないけれど、ちいさな第一歩なんであった。人類初の月面着陸に成功したアポロ11号のアームストロング船長の言葉のように。
「この私の一歩は小さな一歩だけれど、人類にとっては大きな一歩だ」
(あれは実は虚像だったのではないかという説もあるが、それはここでは論じない)

写真を活写。数枚アップ。グランドの平坦な土にも注目されたし。

QのイケメンオヤジKitamatsuさんと監督Itohとは武相高校の先輩後輩の間柄。それに前監督Satohくんも武相出身であった。


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2017年2月25日土曜日

「騎士団長殺し」購入

土曜も日曜も仕事になりそうだ。明日の土曜はグリーンカップ開会式である。宮前区少年野球の、プロで言えばオープン戦のようなものと筆者的には位置づけている。このあと第四公園ドームでのQueens練習に顔を出して、午後はまた仕事になる。

朝から村上春樹の新刊本「騎士団長殺し」の入荷を知らせる書店からの電話を待っていたんである。熱海の物件で高さ2600mmの自動閉止式建具(引戸)ドアの1/2スケール詳細図を描いていたので、没頭しているとすっかり本のことは失念してしまった。昼メシ時に気づいた「まだ電話ないな」と。不安になってこちらから電話したんである。予約した者で入荷次第連絡をもらうことになっているはずだが、と。そしたら、
「順次ご予約のお客様にはお電話を差し上げてるんですが、お客様にはまだのようで失礼いたしました」
えっ、そんなに予約客があったのだろうか。
「はい、T様ですね。確かに2冊お預かりしております」
ほっと安心。本に羽が生えて飛んで行ってしまうことはないと理解していても。
「いつでもご来店下さいませ。ありがとうございました」
こちらこそ疑ってしまってすみませんでした。

ぶろろん、ぶろぶろ、ぶろろろろ〜...。
原チャリで駅前東急の書店へGO。
当然専用ワゴンにあふれんばかりの「騎士団長殺し」が山積みされていた。素直にこれを買えることは予想していたが、あえて予約して購入したかったんである。
レジに並んで言った。
「今日発売の村上春樹を予約したTという者ですが」
「あっ、はい、お待ち下さい」
レジの後ろのキャビネットを開けてそれを取り出し、
「はい、こちらですね」
一種至福の時なんである。重量感たっぷりの春樹本を手にするのは。
改めてよーく見ればレジの女の子は黒ぶちメガネをかけた若い子で、結構な美人さんだった。だからというわけでは決してないが訊ねてみた。
「あそこのワゴンに平積みされてますけど、予約の人っているんですか」
「はい、あれとは別に予約がたくさん入ってます」
「そうなんだ、良かった」
ニッコリしながらついでにもうひと言。
「上・下巻の長編は7年ぶりですもんね」
そしたら彼女、
「ですね。私も今日仕事終わったら早速読むのを楽しみにしてます」
「そーなんだあ、楽しみだね」
互いに春樹ファンとしての心が通じたような気がして嬉しかった。
ああ〜、なんていい子なんだろう。その場でハグしたくなったが、変態オヤジとして宮前警察に通報されかねないのでやめた。宮前区少年野球連盟広報が変態ジジイとして取っ捕まったら、皆に顔向け出来ないではないか。
今日のニュースで知ったことだけれど、大学生の半分は全く本を読まないとの統計があるとのこと。ああ、嘆かわしい。大学時代なんて人生の中で一番、死ぬほど読書が出来る時期なのに。

支払いを済ませてレジを離れる時に、互いににっこりしながら目で笑顔を交換した。
そんなプチ日常のシアワセ感に浸れた今日であった。
今間もなく0時。明日は午前野球、午後は仕事であるが、今からベッドにこれを持ち込みサワリ部分だけ読んじゃうのである。
これも至福の時なんであった。
おやすみなさい。

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2017年2月24日金曜日

「騎士団長殺し」予約

予約の電話を入れたなんてえのは何年ぶりだろうか?レストランとかの予約なんかは別として。予約の話を要約しないでようやく書くことになったんである。

7年ぶりの複数巻の長編小説が明日発売されるのだ。村上春樹の「騎士団長殺し」1部+2部同時発刊。ワクワクドキドキなんである。筆者はハルキストというほどのマニアではないものの、村上春樹の小説は全て読んでおり大ファンなんである。今回の「騎士団長殺し」というタイトルもどうにもシンプルなだけに蠱惑(こわく)的である。カーマニアがアルファロメオの深紅のボディーを撫で回す時にエロスを感じるように。春樹のかつての小説タイトルには「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」のように、とんでもなく長いタイトルがあるけれど、「騎士団長殺し」も素敵なタイトルである。以前にも書いたけれど、村上春樹は長編を上梓するのに1,2年かけるのだそうだ。しかもである。普通売れっ子の作家というのは出版社や雑誌社や新聞社から引っ張りだこで連載をいくつも抱えて締め切りに追われるのが常であるが、彼の場合はじっくり納得のいくまで小説を書き上げて、それから自分から出版社に売り込みに行くのだそうだ。「こういうのを書いたけれど、本にしてもらえまいか」と。何度もノーベル文学賞にノミネートされた世界的な人気作家とは思えない行為である。出版社はおそらく宝石箱をひっくり返したような状況になり歓喜に沸くに違いない。ある意味小説家の理想的な創作活動のスタンスだろうか。

発刊前にすでに異例の増刷を決定したとYahooニュースだったかLINEニュースだったかで知った。鷺沼駅前の書店に電話してこれを予約しちゃったんである。
その昔、フレンズの夏の合宿所を予約するためにフレンズ母たちと電話をかけまくった経験がある。その当時筆者はすでにOBコーチであった。6,7年前だったろうか。今は毎年山中湖の民宿を安定して確保しているけれど、あの当時は子どもの人数が少なくてチーム予算が厳しく、また合宿にかかる費用も親子一家で参加するとなると、相当な負担増になるのだった。HISならちょっとしたアジアあたりの海外旅行の値段。(もっともHISが異常に安いとも言えるけれど)そこでなるべく各家庭に費用負担をかけないで、近場の公営グランド、公営の宿を予約しようという話になった。7,8月は合宿の申し込みが殺到するので、人気のある公営のグランドは早い者勝ちなんである。しかも予約開始はその年の4月1日午前9時。8時55分からかけた。繋がらない、話し中である。焦って家電とガラケー両方を両手に持ち、リダイヤル機能で交互にかけまくる。...話し中...話し中...話し中...。結局予約ならず。まるで当時のEXILEのドームツアーの予約電話のようだった。あっという間に予約完売みたいな。そのあと機材置き場の近くや柱の陰とかステージが見えにくい席をまた発売するんである。

というわけで「予約の話」を要約しないでようやく書くことが出来た。
明日鷺沼の書店から「本、入りましたよ〜」と電話が入ることになっている。
これをワクワクドキドキと言わずして何をワクワクドキドキと言うのだろう。
街角で元カノに7年ぶりに偶然遭遇したみたいな気分なんである。

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