土曜も日曜も仕事になりそうだ。明日の土曜はグリーンカップ開会式である。宮前区少年野球の、プロで言えばオープン戦のようなものと筆者的には位置づけている。このあと第四公園ドームでのQueens練習に顔を出して、午後はまた仕事になる。
朝から村上春樹の新刊本「騎士団長殺し」の入荷を知らせる書店からの電話を待っていたんである。熱海の物件で高さ2600mmの自動閉止式建具(引戸)ドアの1/2スケール詳細図を描いていたので、没頭しているとすっかり本のことは失念してしまった。昼メシ時に気づいた「まだ電話ないな」と。不安になってこちらから電話したんである。予約した者で入荷次第連絡をもらうことになっているはずだが、と。そしたら、
「順次ご予約のお客様にはお電話を差し上げてるんですが、お客様にはまだのようで失礼いたしました」
えっ、そんなに予約客があったのだろうか。
「はい、T様ですね。確かに2冊お預かりしております」
ほっと安心。本に羽が生えて飛んで行ってしまうことはないと理解していても。
「いつでもご来店下さいませ。ありがとうございました」
こちらこそ疑ってしまってすみませんでした。
ぶろろん、ぶろぶろ、ぶろろろろ〜...。
原チャリで駅前東急の書店へGO。
当然専用ワゴンにあふれんばかりの「騎士団長殺し」が山積みされていた。素直にこれを買えることは予想していたが、あえて予約して購入したかったんである。
レジに並んで言った。
「今日発売の村上春樹を予約したTという者ですが」
「あっ、はい、お待ち下さい」
レジの後ろのキャビネットを開けてそれを取り出し、
「はい、こちらですね」
一種至福の時なんである。重量感たっぷりの春樹本を手にするのは。
改めてよーく見ればレジの女の子は黒ぶちメガネをかけた若い子で、結構な美人さんだった。だからというわけでは決してないが訊ねてみた。
「あそこのワゴンに平積みされてますけど、予約の人っているんですか」
「はい、あれとは別に予約がたくさん入ってます」
「そうなんだ、良かった」
ニッコリしながらついでにもうひと言。
「上・下巻の長編は7年ぶりですもんね」
そしたら彼女、
「ですね。私も今日仕事終わったら早速読むのを楽しみにしてます」
「そーなんだあ、楽しみだね」
互いに春樹ファンとしての心が通じたような気がして嬉しかった。
ああ〜、なんていい子なんだろう。その場でハグしたくなったが、変態オヤジとして宮前警察に通報されかねないのでやめた。宮前区少年野球連盟広報が変態ジジイとして取っ捕まったら、皆に顔向け出来ないではないか。
今日のニュースで知ったことだけれど、大学生の半分は全く本を読まないとの統計があるとのこと。ああ、嘆かわしい。大学時代なんて人生の中で一番、死ぬほど読書が出来る時期なのに。
支払いを済ませてレジを離れる時に、互いににっこりしながら目で笑顔を交換した。
そんなプチ日常のシアワセ感に浸れた今日であった。
今間もなく0時。明日は午前野球、午後は仕事であるが、今からベッドにこれを持ち込みサワリ部分だけ読んじゃうのである。
これも至福の時なんであった。
おやすみなさい。
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