2018年11月12日月曜日

天気の神様、野球の神様

この時期恒例となったジュニアジャイアンツと宮前クラブとの練習試合なんである。プロ野球球団にはそれぞれ下部組織として育成組織のアカデミー小学生チームがある。巨人の場合のそれがジュニアジャイアンツ。年末に福岡か札幌で日本一を決める大会があるのだ。大会のチームに入るには各球団とも厳しいセレクションがある。もう何年も前から宮前連合と交流があり、練習試合を組んでいるのだった。
宮前率いるはもちろん名将Ogasawaraさん。

一見の価値あるわけで第一公園へ。さすがである。唸る豪速球、強烈な打球、隙のない守備と走塁技術。日本の軟式野球、もちろん小学生のトップレベルのグレードである。特に投手の選手は投打に活躍、目の覚めるようなスリーランホームランをレフトスタンドへ叩き込んだ。

今回Jrジャイアンツは都合があって7名だけ。宮前から2名貸してのプレーではある。Gの他の選手は東京で別の大会があり参加出来なかったらしい。その中には小学生にして180cm超えの凄い選手もいるのだそうだ。Gは人数を欠いての試合とはいえ、宮前戦士も奮闘善戦していた。



途中退席し、午後はいよいよ6年最後の冠大会、高津クラブドジャース杯の決勝戦なんである。高津を中心に川崎の4区、東京からも9チームも参戦する大会で今年は全26チーム、宮前からも6チームが参加している。その頂点にたつわけで、フレンズ的には3年前のあの代以来の決勝である。
対戦は品川区の旗の台ワールド。強豪を破って決勝まで登りつめたと聞いているのだが。仕事のクライアントが品川駅前にあるのでしょっちゅう行くけれど、旗の台は駅名は知っているけれど一度も下車したことはない。
筆者的には今回は6年だけを撮ろうと思い、それだけに特化して馳せ参じたのだった。
とは言え、やはりコイツの打席は見逃せない。大の大人についカメラを構えさせてしまうAkiであった。そしたらなんと言うことでしょう。初回にいきなりの大ファウルを連発したのちに、レフトオーバーのツーベースからの本塁帰還となり待望の先制点をもぎ取った。

さて6年生中心に写真掲載。カメラマンの腕は「光を自在に操れること」なのだと一眼レフに変えてから思い知ったわけだが、太陽を背にした時と、その逆とで写真の質が全く変わっちゃうわけで。さらにオートフォーカス(AF)がうまく機能しないけれど、なんとか激写してみたのだった。左打者のKazukiの場合は太陽を背にしているので綺麗にクッキリぱっちりなんである。

毎度お馴染み二子玉の高層マンション。この「晴耕雨読」ではなんどもお世話になったこのカット。来年はこのビルの屋上に誰を乗せようかと虎視眈々。

監督がタイム!...その間いつからだろうか、外野でも自発的に集まってミーティングする慣習がある。一体全体ナニ話しているんだろうか。会話の中心は笑顔の素敵な元気娘Rikoである。

主将Shohの相手打線を封じる力投が光る。四球失策共に2個のみ。2:1のFリードで緊迫した展開で迎えた終盤、一死走者3塁で打席はKazuki。痛烈な打球はライト前で待望の3点目をもぎ取った。がしかし、Kazukiは少年野球にありがちなライト前ゴロとなり、安打は記録されずあえなく一塁でアウト。追加打点を挙げたのに悔し涙でベンチへ駆け戻る。あの場面のこの打点はチームにとって実に大きい。もちろんセーフティーリードとは言えない1得点ではあったが、実に重い重要な1点であった。きっと6年最後の打席でいかにもKazukiらしい、記録上は安打ではないが、記憶に残る打席だったろう。

3:1でついに勝った!優勝だ!の2文字が多摩川の空にこだまする。どーしても欲しかった冠大会の優勝。歓喜のベンチ裏応援ギャラリーを活写。まさに有終の美。

帽子投げは「あの時」以来の快挙である。

一気に閉会式の写真を。


天候はいつの間に曇天。現場はもっと暗かったけれど、目一杯明るく設定して撮影。天気の神様は表情が曇っていたけれど、野球の神様はフレンズナインに微笑んでくれたのだった。

昨年の卒業生の写真立て用に撮影した円陣を組んで下から撮った写真がある。昨年のベスト写真でもあった。これを今年も撮ろうと思っていたのだが、母のなっちゃんがスマホでトライしてくれた。逆光になるため顔が真っ黒になるのがオチなのだが、そこは昨今の優秀なスマホ、見事に画質補正して明るい絵になった。なんて良い表情をしているのだろう。

卒部生は残された時間を有意義に、そして新生フレンズナインは日曜からの新人戦に向けて、前身を脱ぎ捨て全身で前進し全身全霊で前へ進むのであった。
今週は仕事が立て込んでくるので、新人戦の模様はまたゆっくりとブログしたいと思う今日この頃なんであった。
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2018年11月10日土曜日

有終の美

今「ぐでたま」のようにぐでんぐでんなんである。祝勝会の飲み会から帰宅。

どーしても欲しかった今年の冠大会の優勝を成し遂げた。高津ドジャース杯の決勝、3年ぶりにやっと優勝旗を奪還。6年生最後の大会ということも相まって、感きわまるフレンズ父母たち。本日の朗報は他にもあった。モンスターズが若獅子杯での優勝の報に接するに、スケールや土俵は違えども、宮前ベスト4の意地にかけてでも、今日はFも冠を掲げたかったんである。

午前のG-Jrと宮前クラブとの練習試合も含めて、この顛末ブログは筆者は今「ぐでんぐでん」なのでまた後日なんである。Macのキーボードが二重に霞んで見える状態であった。
数枚の写真だけアップ。
帽子投げ...これが見たかった。
6年生は文字通り「有終の美」を飾ったのだった。
明日はいよいよ新人戦なんであった。

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2018年11月9日金曜日

苦悩のアングル

筆者は写真やカメラは全くのアマチュアである。しかし写真は絵画やデザインに通底する「創造」的なところがあって大好きだ。思えば小学生の頃、町内会のキャンプへ行った時、友だちから借りたカメラで白黒の写真を撮ったり、中学の時はオヤジのカメラを持って屋根に上がり、沈みゆく真っ赤な夕陽を撮った時などの感動が忘れられない。20代桜新町に住んでいた頃は、真夜中に天体望遠鏡を持ってタクシーで駒沢公園へ行き、夜通しでハレー彗星を追っていた。写真も撮ったのだが上手く写らなかった。その代わり夜中にハレー見物に来た近所の高校生数人に望遠鏡を覗かせてやったり、水筒のコーヒーを分けてやったりした覚えがある。その時生まれて初めてブラックコーヒーを飲んだと言う男子高生が言った言葉。
「コーヒーってこんなに美味いもんだとは知らなかったス」
夜の底が白み始めて、明け方になり、彼らは「ありがとうございました」と言って個々の家へ帰って行った。
なんだか、こっちの方が嬉しくなっちゃったのだった。

写真には苦い想い出もある。30歳の頃当時勤めていた会社のインテリアデザイン研修でニューヨークへ行った。会社経費でポジフィルムを何本も買い込み、NYをバシバシ撮って来たんである。ティファニーや全身金づくめのトランプタワーの五番街や、エンパイヤステートビルから見下ろした幻想的な夜景も、今はなきワールドトレードセンターも。帰国後分厚いアルバムにして会社に全部保管していたんである。約10年後筆者は独立し恵比寿に設計事務所を構えた。ところが独立して一年後にその会社は倒産。あのNYの写真は全て紛失し、記憶の中にしか存在しないのだった。あの時アルバムも持ってくれば良かったと思っても、アフターフェスティバル、あとの祭りなんであった。

おっと、もとい。
写真のアングルについてなんである。少年野球の写真を何年も撮っていると、素人ながら場面場面で自己流ではあるが独自の技を習得するようになる。写真撮ってる人なら理解できるはず。例えば打撃のボールを打つ瞬間をモノにしたい場合は、打者が打つ瞬間シャッターを切ったのでは全然間に合わない。テイクバックに入って「今まさに振り降ろさんとす」あたりの動作を読み取り、すかさずシャッターを押すのだ。そーすると実際には打つ瞬間あたりが撮れるわけで。しかしこれが意外と難しい。打つと思いきや見逃したり、空振りだったりもする。でも長年やっていると「見逃すのか?打ちに行くか?」の瞬間が判断できるようになる。それは投球を見つめる表情と目ヂカラと、上半身の微妙なチカラの入り具合を総合的に瞬時に判断すると分かるんである。それでも頭が横になって表情が写ってないこともあり、ボツにする写真は山のようにあるのだった。まるで前方後円墳の古墳の小山くらいに。

前回新人戦の行進を掲載。もう何年も主だった宮前の大会の行進をアップしている。ホームとバックネットの微妙な場所に位置どりして撮るんである。これも簡単なようでいて結構厳しい制約があるのだった。カメラマンは目立ってはいけないという自意識からなるべく望遠で中心部に近づかないように撮る。連盟役員の列の後方にて、なおかつ筆者の後方にいる司会の視界を遮ってはならぬ。「広報は後方で、司会の視界」なんちゃって、高尚なダジャレの連発である。因みに開会式司会はこの道ウン十年のベテラン、連盟事務局Yanagiさんである。娘さんはかつてQueens姫であった。余談ではあるがついでにネットで「日本の名司会者」と検索すると児玉清、久米宏、玉置宏、関口宏などとある。おお、なんと偶然「宏」の多いことか。現代の上位にはタケシやタモリ、さんま、中居正広、ダウンタウン浜田なんかがランクインするが、これは「名司会者」ではなく「人気司会者」だろうと思う。ただし上田晋也は名司会者の仲間入りをしても良いかもしれない。上田宏と改名してくれたら「晴耕雨読」的にはもっと良いのだが。

おっと、もとい。
開会式の行進風景アングルであった。前述の「カメラの位置どり」を仕事用のスケッチブックにサラサラ図式化してみた。平面図を描くのは筆者の本業である。
パターン:Aのアングルは広角。選手の顔が平均的に撮れるけれど、全体的に散漫になりがち。
パターン:Bのアングルは鋭角。先頭の主将がアップで撮れるが後方の選手は顔が隠れがちになる。
毎回その都度、連盟役員と司会者の隙間の位置どりをして撮るのである。
今年の新人戦入場行進はパターン:Bであった。

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