2015年2月19日木曜日

コトバ

普段、日常、毎日、常日頃、言葉に接する機会はもの凄く多いものである。
朝刊の中の文字、駅のアナウンス、隣りの乗客の話し声、iPhoneで聴いている音楽の歌詞、朝礼の挨拶、仕事の打合や会議、書類やメール文章、TVから流れるドラマのセリフやニュースのアナウンス、家族の会話、雑誌の中の記事、.......更に、自分の頭の中で、音声に出さなくとも心の中に浮かんでは消える言葉の数々。例えば今、このブログをここまで読みながら、読者諸兄は頭の中で「あんだよー、今回も野球ネタじゃなくて、難しそうな話だなあ」とか、或いは「おっ、今日はやっと更新してんじゃん、ナニナニ、今回は言葉の話か...」と思ったに違いないんである。電車の中のスマホかPCを起動したついでに。

でしょ?

そう考えれば人間は実に言葉に囲まれながら、あるいは言葉に励まされながら、時には言葉に翻弄されながら、或いは言葉に傷つけられながら、逆に言葉で人を傷つけていることに自分でも気づかずに、この日常を過ごしているのである。日常で言葉に接することなくいる状況は夢を見ていない時間帯の睡眠中くらいのものである。
休日に独り。新聞もTVもラジオも雑誌も見ず、何も考えず無言のまま頭をカラッポにしてボーっとして青空を見ている。そこに「言葉」は皆無だろうか?答えは「否」である。なぜなら心の中で「抜けるような青空だなあ。気持ちいいなあ」なんて無意識のうちに、自ら頭の中で言葉を発しているからだ。ボーッとしていつつも「抜けるような青空だなあ。気持ちいいなあ」という言葉に人間は接しているのだった。
このブログを書いていて途中からこの事実を発見した筆者は今、愕然としてしまったんである。この発見は少なくともSTAP細胞発見よりは信憑性があるはずだ。ノーベル言葉学賞受賞の期待は薄いけれど。

こんなふうに筆者は「言葉」が大好きなんであった。いちいち言葉が気になって仕方がなく愛しているんである。
昨年朝日新聞朝刊の『天声人語』に載っていた文章を一部引用させていただく。
本来こーゆー時は著作権法上出典の日付けなども明記すべきだが、忘れちゃったのでゴメンなさい。(写真に埋め込まれている日付け情報を見ると、2014年7月17日であった)また本来新聞記事の写真をブログなどに掲載するには、新聞社にお金を払って借用したのち載せなきゃいけないんであるけれど。
ブロガーの皆さん知ってました?

『.......父親と息子が車に乗っていて事故を起こし、大けがをして彼らは別々の病院に運ばれた。父と離ればなれになった息子が搬送された病院で、担当に出て来た医師がこう言った。
「これは私の息子です!」....』

ちょっとしたミステリー仕立ての話のようでもある。
みなさん解は分りますか?答えは簡単。その医師は息子の母親だったのだ。
「医師」イコール「男性」という思い込みが、簡単な話を複雑にしてしまう....という『天声人語』なんであった。

そこで思い当たることがあった。昔から書きたかったことである。

「女流作家」と言うが、男流作家とは言わない。
「女流カメラマン」と言うが、男流カメラマンとは言わない。
「女性議員」と言うが、男性議員とは言わない。
「女性ガードマン」と言うが、男性ガードマンとは言わない。
更には「女社長」「女教師」「女盗賊」...枚挙に暇(いとま)無し。

昔こういう言葉に対して男女平等同権を訴える女性グループ団体(?)が猛然と抗議したことがある。女性蔑視の言葉であると。
それは違う。
書くことを日頃のルーティンワークとしている筆者に反論の余地を与えて下さるならば、これは差別ではなく区別なんである。誤解を招かないための。
先の天声人語の「医師」が男性という思い込みを避けるためにも、「女医」という言葉をあえて使うわけで。
言葉って面白くも難しいのであった。
逆に言えば難しいからこそ面白いんである。

そこから派生しての話。
昔は「助教授」今は「准教授」
助教授を英語にすると「アシスタント・プロフェッサー」となるんだそうな。助教授は決して教授のアシスタントではないとの、憤懣やるかたなき風潮から確固たる地位を明示するために「准教授」となったんである。

「ある看護師Aが同僚の看護師Bと飲みに行った。深夜になり終電もなくなったのでAが「俺んちに泊まっていくか?」となり、二人はAの家に行って朝まで一緒に過ごした」
という文章で、つい二人は男同士という誤解を持ちつつ読んだ読者もいるだろう。B看護師は女性である。お持ち帰りしちゃったんであった。
昔は「看護婦」今は男も女も「看護師」
男女の別なく職業の貴餞(きせん)なく、男女平等の観点から生まれた言葉であろう。

100年後の将来、医学がめっちゃ進歩して、いつか男も子どもを産めるようになったら、(そんな未来は御免願いたいが)「妊婦」は「妊夫」となってしまうんではないか。
「主婦」に対して昨今「主夫」という言葉が市民権を得たように。

「言葉って面白いですね、それではサヨナラ、サヨナラ」(^-^)/
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