2012年8月15日水曜日

愛すべきオヤジども

日本全国お盆の真っ盛り、お盆休みがとれてる人にも、とれずに働いている人にも、万人に等しく、夏の夜の蝉たちの鳴き声が降り注ぐ季節になったんである。毎年この時季は世間がとろ〜んと、ゆっくりキャラメルが溶け出すように、時間の流れが少し緩くなる気がするのは私だけではあるまい。先日のブログ「蝉はどうした?」で書いたことは杞憂だったようだ。やっとこのへん(川崎市宮前区)でもじーじー、ぜみぜみと、盛大な大合唱。夏の始まりには文字通り鳴りを潜めて出遅れていたぶん、今になって一斉大量に樹に這い登り、7年間の暗闇生活から抜け出し、わずか一週間の蝉の一生を謳歌しているようだ。この時間(23時ころ)でも近くの公園の林から、ぎゃんぎゃんと届くやつらの大合唱。ニッポンの夏はこうでなくっちゃだ。安心した。

全国の少年野球(のみならず)チームに携わるオトナの楽しみは、子どもの野球以外に夜の「飲みニケーション」である。特にオヤジたちが集まるオトコの飲み会は楽しい。野球にハマるのはもちろんだが、この身近な地域の大人同士の繋がりにハマってしまうオヤジも少なくないはずだ。筆者もその一人。過去には酒が高じての諍いや、怒号などもあったし、数人だけの飲み会ではしんみりと涙の酒もあったし、以前あるオヤジにはいきなりハグされたこともあったけれど、そんな特殊なケースを除いてほとんどが大爆笑の楽しい酒なんである。

話題は尽きない。
まずは今日の試合の内容について。あの場面であの子がこんなプレーをした、なんであそこであんなエラーをするかなあ、あいつは最近本当に成長している、今日も4回裏にあの走塁は見事だったよね........これで1時間は持つ。またこの時に昼間のグランドでは知り得ない、個々の選手(子ども)の良い所悪い所が聞こえてくることもある。平日一生懸命素振りに励んでいる子のことや、逆に普段グランドではおとなしい子が学校ではかなりの悪ガキ大将なのだとかとか....。

1時間も経てばかなりセブンイレブン、いい気分になっちゃうわけで。
15,6人もいれば分科会よろしく大体3分割くらいの話のグループに分かれちゃうわけだ。
それぞれの話題で盛り上がる。こっちでは野球の話。隣りでは時事問題や仕事関係の話。向こうではナニやら鼻の下を伸ばして大爆笑の歓声が聞こえる。
先日飲んだ時はA金(エーガネと読む)オヤジが珍しく参戦して盛り上がった。話題に事欠くとすぐ下ネタに方向転換する、典型的昭和のオヤジであり、またそれが彼のいいところでもあり、他のオヤジもあながち悪く思わないんである。場を盛り上げるのはうまい。しかし同じ話(特に自分の自慢話)を何度も繰り返すそのしつこさたるや尋常ではない。耳の中にタコが千匹くらい棲みついちゃって。昭和のオヤジと言えば聞こえはいいが....いや愛すべきクソオヤジなんであった。

下ネタに走るとオヤジどもの酒は盛り上がるんである。
こんなふうに書くと世の奥様方は眉をひそめる向きもあるだろう。でも現実は普段はそうは見えないあなたのご主人も、オヤジ飲み会では大なり小なりそうなんである。
先日は最近イジラレキャラとしてめっきり頭角を現してきたS父。ソナチネではない、Sチチである。A金さんのやり玉(槍と玉ではない)に挙げられ、武勇伝、武勇伝....。
普段はグランドでチョコチョコっとボールを追いかけて向かいの畑までタマを追いかけるのであるが、この日はニコニコしながら重い口を開いて武勇伝、武勇伝....。A金さんは「クエッ!クエッ!」と一度受けたギャグを1,000回ほど繰り返し...。Sチチには無に徹することの極意を学んだオヤジどもなのであった。

ブログにも品格というものがあると思う。
筆者のこれは最低限の品格を保ちたいと願う。女性や子どもにもご覧いただいているからだ。でもたまには年に数度だけ、オヤジいや、オトコの世界はこんなにもアホらしくてバカっぽくてHなのが現実なんだということも知ってもらいたいのである。
おそらく賢明な女性読者には「そんなことはとっくの昔に知ってますことよ」と笑って許していただけることを願ってやまないんである。

写真はOhmori父。下戸で飲めないビールを一杯だけ飲んだら、アララ、ぐーすかぐーぐー。本人は横浜DeNaの根っからの大ファンで、気分のいい素敵なオヤジ。彼の奥さんに言わせれば愛してやまないイケメン旦那なんである。ちなみに奥さんは自称「有馬の浜崎あゆみ」なんであった(^^)
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2012年8月14日火曜日

ちいさな震える心

宮前区少年野球連盟主催の公式戦で、6年生が戦える試合は秋季大会が最後である。その秋季大会も最後の試合となった。本大会に駒を進めたチームは幸いである。しかしそうではないチームは8月の盛夏に6年がもう終わるなんて....。少し割り切れない思い。筆者の時代は10月くらいまで存分に試合が出来たように思うけれど。時代の趨勢と言えばそれまでだが......。

最終試合は対野川台フォルコンズ戦である。アウェイの西野川小ドームへ。
ところでスコアブックをつけていて思うこと。「失策=エラー」はガッツリ書き込む欄がある。おそらくそのエラーによって試合を左右する記録的数値が変わるためと、選手個々人のエラー数を記すことによって、今後の発奮材料とすることも出来るためだろうか。
ならば「美技=ファインプレイ」という項目があっても良いではないか!?
ファインプレイはエラーの判断よりももっとアバウトで、記録者の主観が大きく左右するのは百も承知である。でもシャレでそんな項目があってもいいじゃん。「国際野球記録者連絡協議会」=いんたーなしょなる・べーすぼーる・すこあらー・かんふぁれんす=略称IBSCに、次回米国シアトルで開催出席の際には意見してみようと思う筆者なんである。

「美技」(びぎ)。
MensBIGIは筆者が20代の頃おおいに流行ったブランドであるが、「美技」は「美技」であり「美技」以外の何者でもないわけで。ただし西野川ドーム横にはこんな「美技」を発見しちゃったんである。「整体・美技」これをビギと読むかミエと読むかは謎のままである。....ん?もしミエならば「枝」であって「技」ではないか。やはりビギなんであろう。

さて試合はフォルコンズShimoda君、フレンズKoutaの先発で開始。Koutaは普段捕手を務める子なのだが...。

6年最後の試合は奇しくも1,2,3番がShouya、Kouta、Takumiの6年トリオがラインナップ。全員がヒットを記録。主将Takumiは3の2のクリーンヒット。5年のBenも2本、Hiro、Takutoも1本ずつ安打を放つ。

いつもは全身がアングルに収まるように撮るのだけれど、今回は打撃をアップで撮ってみた。さっくりコラージュしてみる。むむむ、悪くないではないか。それぞれの一生懸命さが写真を通して伝わってくるようだ。ところで写真を撮ってあとで気づいたのだが、我がフレンズ母美女軍団に負けず劣らず、フォルコンズ母美女軍団もなかなかなんであった。

4回表からフレンズは満を持しての真のエース、Takumiにスイッチ。
雨の日も風の日も、晴れた時も嵐の時も、顔色ひとつ変えずマウンドに立ちすくみつつ、淡々と投げ続けてきた今年。「淡々と」見えるのはたぶんオトナの浅薄な見方でしかないのだろう。本当は彼だって逃げ出したいくらいに追いつめられたこともあったし、ちいさな心臓が脂汗をかいて締めつけられることもあったはずだ。そんな場面をいくつも作ってしまったのは、筆者も含めた指導陣の責任でもある。俺は今シーズン、彼の震えるちいさな心を少しでも救ってあげられただろうか....。驕(おご)った言い方かもしれぬが....。自責の念。

結果は10:5のダブルスコアで敗退。
しかしてベストプレイヤーは、最後の試合を一生懸命闘った6年生3人にあげたい。

その晩のオヤジ飲み会の話はまた次回なんである。
今回掲載しちゃってはブログの品格にかかわるだからなんである。
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2012年8月12日日曜日

日本人が取り戻したもの

頑張ったじゃないか!ニッポン!
なでしこJapanも男子U23も、そして今日の女子バレーボールも。奇しくもU23と同じ対戦相手は韓国。20数年ぶりに韓国をストレート撃破してメダルに届いたのだから。どれもこれも共通して言えることは、金には届かなかったけれど、試合後のインタビューでは仲間のことに言及している点である。この3つの競技のみならず他の種目でも、今回のオリンピックで強く印象に残っていることなんである。口をそろえて異口同音で発する単語は.....
「仲間」「チーム」「みんな」....に感謝したい、更に「絆」「つながり」「連帯」云々。

毎大会似たような言葉を聞くけれど、今年は特に多いような気がする。角度を変えた見方をすれば、ニッポンはあの東日本大震災以降、半年過ぎあたりから「絆」という言葉が一人歩きして、マスコミで大安売り状態になったことに筆者はひそかに眉をひそめたクチなんであるが、しかし、今大会でそこかしこで耳にするそれには、確かな重みを感じている。軽はずみには使いたくない「絆」ではあるけれど、世界の狩猟民族に対してフィジカルで劣る農耕民族の小さい躯の日本が武器とするのは、チーム力、組織力、一体感、などのメンタル部分の中枢を司る、言い換えればその「絆」なんではなかろうか。あの震災以降日本人が失ったものは星の数より多いけれど、反して得たものはこれではないだろうか。彼ら彼女らの言葉を聞いていて、震災以前には日本人が忘れかけていたもの、震災後に日本人が取り戻したもの、それが彼らの言葉の中に脈々と息づいていると感じたのは、筆者の穿った思いなんであろうか.....。

久しぶりにマジメなことを書いてしまった。
ここからはいつもの調子で。
今五輪サッカー決勝戦がキックオフ。筆者はマニアックではないけれど心底サッカーが好きだ。だからメダルを逃したU23のあとも楽しみだったのがこれこれ、決勝戦なんである。ブラジルとメキシコ。ブラジルは理解出来る。U23のメキシコは全く知らなかった。対日本戦、こんなにいいチームだとは思わなかったぞ。開始たったの28秒でメキシコが電撃先制ゴーーーーーール!これは面白い展開が期待出来ちゃうんである。
どっちが勝てども決勝戦に相応しい、いいプレーが観たいぞい。
近頃のサッカー雑感。(サッカー好きじゃない方は読み飛ばして下さいまし)
その1=キーパーへの不用意なバックパスが多すぎるぞ。
その2=キーパーからディフェンス陣への不用意なパスが多すぎるぞ。
(日本はこれで負けた)
その3=縦のロングパスからカウンター狙いの一発勝負のサッカーも面白いけれど、鋭いワンツータッチのパス回しでエリア内に切り込み、ファーのゴール片隅ぎりぎりに、鋭く突き刺さるシュートで決めるサッカーのほうが好きな筆者なんである。

さて、なんだかんだで結局野球である。
先日のブログでInoueさんからの甲子園便りの写真を掲載。翌日の桐光戦も観たかったらしいのだが家族サービスでユニバーサルスタジオJAPANに行ったらしい。USBじゃない、あのUSJだ。

今日代々木で打合をしている時に懐かしい人からメールがあった。フレンズOBのMuroi母である。そのInoueさんの写真ブログに誘発されたわけではないそうだが、郷里福島「聖光学院」の応援で甲子園に来ているらしい。強豪日大三に勝ったとのこと。えっ、えっ〜?以外な展開。彼女はそんなに野球好きだったっけ!?
返ってきたメールは....
「野球の応援を通して、生まれ育った郷里と繋がる一体感がたまらない!」
更に、
「もし私が知っているフレンズの子が甲子園に行ったら、絶対応援に行く!」
とのことだった。

ここでも肉眼では目にすることは出来ないけれど、暗に「絆」の存在をふわりと感じたものであった。
サッカー決勝は、こうはさせん、挿入!
....ん?違った、後半戦突入!なんである(^^)/

2012年8月10日金曜日

胸を張って帰れ

惜しかった!
なでしこたちのロンドンは米国と互角以上に戦いながらも惜しくも銀。
宮間よ思い切り泣け、ロンドンのピッチで好きなだけ。
だけどそのあとは、上を向いて堂々と胸を張って帰ってこい。
それに値するだけの素晴らしい闘いを、キミたちは僕らに見せてくれたのだから。
ありがとう!なでしこJAPAN!

高校野球と少年野球

神奈川代表の桐光のエース、松井裕樹選手がどえらい記録を叩きだした。みなさんもう知ってますよね。22奪三振の大会新記録に加えて、6回から9回までの10人連続三振も新記録なのだそうだ。純粋に凄い!としか言いようがないわけで。因に参考記録ながら、大昔に延長18回で25奪三振を獲った投手は、現タレントの板東英二なんである。「うでたばご、めっちゃ好きやねん!」のあの人なのだった。松井裕樹選手は森山未來に似ていると先月このブログに書いたけれど、顔や風貌もしかり、エンジ色のユニフォームとかぶったりもして、早実のハンカチ王子斉藤佑樹にも似ていると思いませんか?「ユウキ」という名前も同じだしね。相手打線今治西の打者もずいぶん高めのボール球を振らされていたように思う。失礼を承知で言えばまるで「三振」のサインが出てるかのごとく、ブンブン空振り、ハッと見逃し...。おそらく今治西の打者は「絶対俺だけは三振にならないぞっ!」の思いが逆に空回りし、あの結果を誘発したのではないか?中には高校野球レベルとは思えないような、スイングもあった。筆者仕事しながらの断片的なTV観戦だったので正味15分くらいしか見ておらず、エラそうなことは言えないのだけれど。それにしても松井くんアッパレ!(あとで知ったことだが、中学時代は横浜青葉緑東シニアに所属。ここはフレンズからも宮前区からも子どもたちが何人もお世話になった、全国制覇常勝の名門なんであった)
※写真:時事通信より
な〜んて、スポーツライターのように素人分析を書いてみたくなった筆者である。
さて先日の南部リーグAチームの続編、やっと少年野球のブログなのだ。
普段スコアをつけながらベンチからの撮影なので、アングルが画一化してマンネリなんである。2試合目のBチームのスコアは怖れ多くも70代のKaneda師匠にお願いして、筆者はカメラマンに。試合前に徘徊してるうちに心に余裕があるとこんな写真も撮ってみたくなるわけで。

両チームの面々、試合をコントロールするは主審Kumadaさん。
南部リーグだしBチームだしで、ちょっとユルイ空気感もあったりして。でも筆者は「負けたAの仇(カタキ)を取ってくれよ!」とハッパをかけた。強豪にして名門、ヤングBの実力のほどは全く知らないけれど、うちの今年のBは野球はデタラメなところもあるけれど、勢いで勝っちゃうようなナニカを持っているのを知っていたからだった。イケルかもしれんぞと。

先発は5年Mamoru。ヤングはHirowatariくん。鷺沼ヤングホークスらしいイケメンピッチャーである。

結果は5安打:3安打、がそのままスコアに反映し9:7で有馬フレンズの勝ち。
ヤングはベストメンバーではなかったらしいけれど、勝ちは勝ちなんである。三振するだろうと思えた小さい子がヒットを打ったりすると5万の大観衆からヤンヤヤンヤの大声援。これは両チーム問わずの微笑ましい現象なんである。
さてこの南部リーグは6年生のための試合だけれど、Bチーム参加に際しては全員試合に出してやろうというのがうちの主旨だった。そこで全員を激撮し2枚にまとめたんである。
Aでも多いけれどBの打者はやたら高めのクソボール球を振りに行くのが、おそらく全国共通の現象ではないだろうか。追い込まれてからの高めのボール球に手を出しちゃうその気持ちはワカルけれどね。オトナでもよくあることだし、今日の今治西でもそんなスイングがいくつもあったもんな。写真で見るとまあ首の高さの球にバットを出しちゃっている子が何人もいるいる。


うちにはShohgoという子がいる。1年で入部当初は将来の主将候補と言われた。その後兄貴たちのDNAを受け継ぎかなり成長してきたんである。代打で出場し見事本塁へ帰還。Yuusukeの打席と一緒に写真編集のワンカット。更にShougoの親、Kamiya夫妻に4人目の赤ちゃんが出来た。そのショットも小さく掲載。左手で妙なピースサインをしているいかにも怪しい兄ちゃんがいるが、これが全くもって愛すべき「いじられキャラ」の、子どもには大人気の「てっちゃん」なんである。

Bは全員試合に出すということで最後にライトの守備についたのが、2年生ルーキーTakeru。高知出身のNishinakaオヤジは日本酒が大好きだ。野球指導にも熱が入る好漢である。高知のおじいちゃんもこのブログを見ていただいているそうで、孫の活躍を楽しみにしているらしいそうな。
Takeruは最年少にしては声をハッキリ発声し、挨拶なども大声で元気がいい。素直で将来が楽しみな子である。試合前のボール廻しでは健気に白球を追っていた。僅差の勝負だったのでライトに打球が飛んでいたら結果はどうなったか分らなかったかもしれないが、幸か不幸か捕球機会はなかったんである。初めての試合出場。小さな心臓がぷるぷるしたに違いない。その思いをいつまでも忘れないでほしい。一生に一度しかない経験なのだから。
さてさて、これからちょいと仮眠をとって、AM3:45に起き、なでしこJAPAN決勝を観ちゃうかどうか逡巡してる筆者なんである。
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