2011年6月29日水曜日

宮前歴史調査団

仕事が谷間になった今日の夜は、久々に記念誌の仕事に着手。
表紙を含めたカラーページ数ページ分を担当し、ほぼほぼ完成ではあるけれど、最後の調整や追加、修正などそれなりに手間をくう。中でも宮前区少年野球チームのマップ作り。「戦国絵巻」「群雄割拠」をテーマに宮前区の地図に各チームロゴや本拠地とする小学校のGoogleMap衛星写真を配置。このページのひだり隅がどうにも空きがある。そこで野球とは関係なくても戦国時代にちなんで宮前の歴史を調査することに。これが間違いの元。家にある配偶者所蔵の宮前関連の冊子を見だしたら、記念誌そっちのけで没頭。全国のみなさんも地元の役所へ行けばそれなりのパンフなどがもらえるはず。すぐ近くに古墳があったり、石器や土器が発見されていたり...。
まだこの記念誌ページを掲載出来ないのが残念!!

ここから「タウンニュース」という折り込み紙に掲載された、Ka社長のドアップ写真や、チームロゴを制作し直した宮前Queensという女子軟式野球チームの掲載された記事などを載せようと思ったけれど、今日は断念。宮前歴史調査団から帰還するのが遅すぎた。またの機会に。

さて、先日のブログ写真3択問題の解答編である。
ビンテージカメラに乗せた黄緑の物体はなんぞや?

1=床に落ちていた明治マーブルチョコを拾いあげカメラに乗せた。
2=食卓に転がっていた枝豆をつまんでカメラに乗せた。
3=ドラゴンボールの悟空に頼み込んで一粒だけ仙豆(せんず)をわけてもらいカメラに乗せた。

これに対してKa社長からコメント。
おはようございます♪
いや~レトロなカメラですね!ちゃんと今でも写すことが可能なんですか?
クイズ、三択の前に『そら豆』って言おうとしたら、そら豆がなかった(^^)」


社長、ほとんど正解です。
更に夜中になってメールあり。N村編集長から。相変わらず鋭いのでコピペ。
「3」です。
Inoueさんなら持っていると、以前から思っていました。。
「トモダチ作戦」のワッペンを持っているのも、Inoueさんなら不思議ではありません。「仙豆」、頼めば分けてもらえますよね。ハーレーにまたがって、「下界」と「天界」を何度も往復してくれそうですよね。
P.S
Inoueさんの奥さんは、かなりの包容力のある方だとお見受けしました。
悟空の奥さんの「チチ」にも見習せたい…ですね。

これに小生が返したメール。正解はこれです。
「3で正解!「晴耕雨読」に模範解答として掲載予定〜」(^^)
誰か、悟空の携帯番号おしえて〜!
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2011年6月28日火曜日

100兆円の仙豆?

黒木メイサが言った.....「私でいいんですか?」
香取慎吾が言った..........「キミじゃなきゃだめなんです!」
フジTVの「月9」最終回。晩メシ喰いながら観ていた。
黒木メイサがこのセリフをTVの中で言ったとたんに、筆者は香取慎吾が言う前に茶碗片手にすかさずつぶやいた「キミじゃなきゃだめなんです!」と。
次の瞬間TVで香取慎吾が同じこのセリフを言った。一言一句ドンピシャリ。
俺の勝ち!(何が「勝った」のか不明だけど)

昨日月曜の晩はチームオトナ数人で呑んだことは前回書いた。居酒屋その1で野郎ども数人集合。さんざん呑んだあとお開きになり外へ。
「Inoueさん、さっき話に出た野球カード、もし良かったら今から自宅戻ってあとで持って行こうか?」
「いいっスねえ〜。持って来て下さいよ」
話は決まった。小生オヤジどもに号令。
「30分後にInoue家に集合!」
午前0時くらいまで長居してしまった。秘密基地に夜襲をかけちゃって、Inoue母さんゴメンナサイm(_ _)m

そのInoueコーチは何度もこのブログで紹介してるように「モノマニア」なんである。しかも何かひとつのモノに特化したコレクターではなく、その守備範囲は広い。ライトのイチロー並である。
でこの写真。ヴィンテージカメラの「Argus」(アーガス)。
それに震災復興で来日した米軍の作戦指令名「トモダチ作戦」のレアなワッペン。
そうだ今閃いた。このカメラの上に載っている黄緑色の物体はなんでしょうか?

N村編集長の強い希望により、今回は三択問題でいっちゃう。
1=床に落ちていた明治マーブルチョコを拾いあげカメラに乗せた。
2=食卓に転がっていた枝豆をつまんでカメラに乗せた。
3=ドラゴンボールの悟空に頼み込んで一粒だけ仙豆(せんず)をわけてもらいカメラに乗せた。

もし3番なら...ネットオークションにこの仙豆を出品したら、100兆円以上の値が付くに違いない(^^)
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2011年6月27日月曜日

ブログの引出し

今は日曜日の深夜AM1:00前。
フレンズオヤジの飲み会の帰り、ママチャリでやっと帰還。
最近たんまりとブログネタを引出しにしまい込んでいる。書きたいのはヤマヤマ。でもこんな時間。TVではF-1のエキゾーストノートが金切り声をあげている。
明日もがっつり仕事もあるし....。

1=連盟Ka社長(通称)が、あるタウン紙に載った話。
2=同じく宮前Queensも載った話。
3=小生の娘の夫が起こした会社のロゴデザインの話。
4=本日Inoueさんちに行ってチームオヤジ数人で飲んだ話。
5=震災復興支援米軍の「トモダチ作戦」のワッペンの話。
6=諸々の世間のよしなしごと。
7=「サンダーバード」や「謎の円盤UFO」の話.........,8,9,10.....
こんなに書けるネタがあるのにじっくり書いてる時間がない。
ということで今日はご勘弁。
ずるずると今日はもう寝ます....ZZZZZ
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2011年6月26日日曜日

1=m/3mec...予想だにしない展開

賢明な読者の方あるいはヘビーローテのリピーターの諸氏ならば、以前の小文5月に書いた「新単位について」をご記憶の方も多いはず。
強風によってスカートが何度かメクレルうちに、奇跡的に見えちゃったことを表す単位が...(m/mec)=ミエテル・パー・メクレルなんである。
3回めくれてそのうち1回見えちゃったら...1=m/3mec。

昨日所用にて自宅を出て、すこすこ歩いて10分ほどのある店へ出かけた。
強風の吹く日だった。(←この一行を読んだ瞬間、聡明なる男性読者はきっとニンマリしているに違いない) あるバス停に近づいた。前方には5,6人の行列が見える。全員女性である。中に妙齢の素敵な女性がいた。しかもフレアーのミニ。
各方面の種々の厳しい条件が奇跡的に三拍子出揃ったわけで。
「妙齢の女性」「フレアーのミニ」「強風」
あたかも新垣結衣と長澤まさみと加藤綾子が一緒に自宅へ押し寄せて来たかのようだ。

小生がバス停の列に到着するまであと10メートル。最初の波が来た。
1めくれた。...ちょっと心臓がぷるんと震えたような気がした。

小生がバス停の列に到着するまであと5メートル。次の波が来た。
2めくれた。...かなり心臓がばくんと震えたのを認識した。

小生がバス停の列に到着するまであと1メートル。3番目にして最大の波が来た。
3めくれた。
1=m/3mec、行くか!と思った次の瞬間...かの女性はスッと右手でスカートの裾を押さえてしまった。熟練のスキル保有者であった。
(う〜む、敵もさるもの、なかなかやるのうオヌシ!)
と思いココロの中で彼女に拍手を送りつつ、平常心に戻りバス停を通りすぎようとした瞬間、彼女の前にいたコブ取り爺さんならぬ、小太りオバチャンのスカートがめくれて、すげえ至近距離で見えちゃったんである。
あまりに予想だにしない展開に一瞬何が起きたかすら理解できず。
今晩夢にうなされることを覚悟しつつも、頭の中のDVDレコーダーから今の映像を速攻消去。
どーか、一切なかったことにして下さい。(^^)
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2011年6月24日金曜日

違う角度で見てみよう


仕事でちょいと忙しく、もう寝なきゃの午前1時。
しかしながら昨日の写真クイズの回答をお寄せいただいた、大勢の方の期待を裏切って自分だけ安穏と寝るわけにもいくまい。どんだけ大勢かと言えば、全世界中からなんと2通の回答を頂いたわけである。
しかもそのうちの一人には半ば脅迫じみた脅しをかけて、無理矢理答えてもらった。相当惜しい回答がこれ。
匿名さんから
最初は「将来を見据え、変化球を覚えようとしてる少年」と思ったのですが、どうやら違うみたいですね。
ズバリ「キャッチャーが盗塁を差そうとセカンドに投げようとしたが、ピッチャーと2塁の間にいるカメラオジサンにケガさせちゃマズイと思って送球を止めた心優しき少年の右手」でしょう。
やっと当たったぁー。

ほぼ正解...だけど完璧にあらず。キャッチャーではなくピッチャーでした。
私はセンターの更に後方のネットの後ろにカメラを構えて撮ったんである。
つまりピッチャーが打者に今まさに投球せんとす、という投手の後ろ姿を捉えたもの。握ったボールと主審のマスクがカブりドアップにして掲載。



たまに掲載するこの写真クイズは、正解かどうかということよりも、こんな角度やこんな見方をすればちょっと違った世界が見えてきて面白いよねっ...というのが狙いなんです。
これにはオチがあって....その意味で実際に撮った全体写真はこれ。実はセンターHiroの股ぐらから狙ったアングルである。地面にへばりついてカメラを構えた小生をチラチラ見ていたHiroは、ずっと怪訝そうな顔をしていたもんだ。
まさにこれが昨日のブログに書いた「センターライン」である(^^)
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2011年6月23日木曜日

グランドルール

本日千駄ヶ谷で打合。しばらくは仕事でかなり多忙になりそうな気配。このブログ更新も果たしていかに....。
その前に先日のBチームの試合をとっとと報告せねばいけない。
基本、Bの試合は勝ち負けよりも、バクバク緊張して、ダクダク汗をかき、ヘナヘナエラーをし、ガシガシ打ちまくればそれで良し。その先に勝つことの喜び、仲間との連帯感、野球をもっとうまくなりたいという欲が出てくれば言うことなし、というのが現フレンズBでの筆者の考え。かつての黄金期においてはBといえども、真剣勝負で勝ちに行ったものだけれども、今のBチームはこれでいい。Aチーム予備軍というよりは、Cチームに近いBだもの。

高津区の諏訪ウィングスとの対戦。昨年2,3試合相手にしていただいたチーム。この試合スコアは16:13の敗戦。いかにもBらしいスコアだ。例によって3回までスコアラーを務め、以降はサブスコアラーのInoue(み)女史にバトンタッチ。筆者はいそいそとNikon.P100を片手に校庭の周りをうろちょろ徘徊す。
この写真を撮って思い出した。

ずいぶん前にWeb上の少年野球ブログをネットサーフィン(くわ〜、死語かな?)していたら、その校庭特有のいわゆるローカルな「グランドルール」というテーマについて語っていたサイトがあった。
「うちはこんな特殊なルールがありまんねん」
「うちはこんな特殊なルールがあるでごわす」
「うちはこんな特殊なルールがあるんじゃけんのう」....。みたいな。
面白かった。グランドルールとは違うけれども、数年前に夏合宿で行った千葉木更津の校庭のファウルグランドには、なぜか赤いポストが鎮座していたし、宮前の松風スラッガーズさんの本拠地小学校校庭にも、同じようにポストがその存在を誇示していたように思う。
そのブログの中で凄いグランドルールがあった。
センターライン...というのがありますね?本塁---投手板---2塁---中堅手を結ぶラインのこと。ある小学校ではこの2塁とセンターの間にナント!大きな樹が生えてるのだそうだ。(写真の赤い楕円のあたり)確か樹にボールが突っ込んだらワンベースかツーベース扱いになり、ランナーはそれに準じて進塁する...だったような記憶がある。しかし、センターを守っている選手はたまったものじゃない。中堅方向への飛球は一瞬ボールが樹の存在で消えたのち、いきなり目の前に再び出現することになるわけで。ちょっと野球にならないような気(樹)がする(^^)

さて最後に例によって軽くクイズ出題。
この日に撮った数十枚の写真の中からの一枚である。
C球を握る子どもの手であるのはご理解いただけよう。では...。
この写真はどんな位置からどんな場面を撮ったものでしょうか?
すぐにピンとくる人もいれば、思い悩んで夜も8時間しか眠れず、ゲッソリ痩せ細る方もいるかもしれない。
実はこの写真クイズ。簡単に解ってはつまらないし、全く理解出来ないのも意味がない。すんごく出題のクオリティーが難しいのである。
今回はいかがだろうか?(^^)

※緊急報告!
今、最後に写真をアップしようとしたら全く不可能、機能せず。
これでは意味ないですね。
たぶん「Blogger」サイドのトラブルと思われます。
明日また写真掲載を試みます。

※6月22日AM
再度写真掲載、やっと成城に家を昨日建てた....。
ん?違った。....やっと正常に写真を機能させた(^^)
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2011年6月22日水曜日

「お〜いっ!ボクっ!」

今日こそは日曜のBチームの試合速報ならぬ、試合遅報をと思ったのだけれど、つい目の前で体験した話を書いてみたくなるのは、アダムとイヴの時代からの人類共通の性(サガ)なんである。てなことで、今回もフレンズ関係者にはゴメンナサイ。

二人の子どものお話。
午後自宅を出て打合のため外出した。蒸し暑い中ブラックスーツに身を固め近くのバス停へ。ほどなく歩いていると、目の前の小学1,2年生とおぼしき坊主頭の男の子が、何を思ったかいきなり舗道から車道へ降りて、後ろも顧みずズンズン車道のセンターライン近くまで歩いて行くではないか!小生後ろを振り返ると幸いクルマは一台も来ず、とりあえず安堵のため息。でかいリュックを背負って、てれんこてれんこ歩いているのを見て小生もすかさず車道に飛び出し、声を掛けた。オトナとして当然の成り行き。
「お〜い!ボクっ!」「危ないからこっちへおいで。ちゃんと舗道を歩かなきゃ!」
瞬時に心の中で(...舗道を歩かないと補導されちゃうぞっ...というダジャレが浮かんで言いそうになったけれどそこはグッとこらえたわけで)
かの小学生は小生を振り返り(ナニ言ってんだこのオッサン?)みたいな色を瞳に浮かべて知らんふり。
「おい、ボク!こっちへおいで」と言いつつ車道の真ん中へ歩み寄り、彼の肩に触れようとしたら、急にきびすを転換、舗道に無事帰還。
(...ったく、世話の焼けるやっちゃ。結果オーライだから、まっいっか...)と独りごちて駅へのバスに乗り込み車中のヒトとなったんである。

ところが今日は子どもの話はこれで終わらなかったんである。
ここで関東圏の読者なら理解出来ようけれど、全国の方にはちょっと説明がいるかも。東急田園都市線は中央林間から途中、たまプラーザ、鷺沼という駅を経由し東京渋谷まで。更にそのまま東京メトロに乗り入れ、最長で東武動物公園まで行けちゃう超長〜い路線。鷺沼で電車に乗った小生。車内はガラガラ、座席は埋まっているものの、立っている乗客はほとんど皆無状態のアンニュイな午後4時。座席には母息子とおぼしき親子連れの隣が空いていたので子どもの横に座った。持参の水筒のネームプレートには「いちねん」の文字が。少年はグッタリ熟睡、安眠を貪り左右に舟こぎ状態だ。その子を横目でチラ見すると私立小学校のワイシャツを着ており、土ぼこりであちこち茶色のシミが。(...おお〜、男子たるものこうでなくっちゃ。もっとシャツを汚してガッツリ遊べよぉ...)

しばらくすると、とうとう小生の脇腹あたりにコテンと寄りかかり、小さな右手は私の太ももの上。ここでオヤジは夢想するわけで。
(...う〜ん、これが可愛い女子大生かOLか、またはそれなりにイイ女だったらなあ。大喜びで肩でも胸でも貸すのだけれど...)しかしながら、小生の子どもが小さかった頃を想い出し、少年の頭の熱を脇腹に感じつつ、そう悪い気分ではないことに気づいた。(よしよし、寝ろ寝ろ好きなだけ)
少年のすぐ隣の母親を見ればケータイメールに夢中で、他の乗客に我が子が迷惑をかけてることにも気づかず...。(...イマドキの母親はこれだからなあ...)と心で思った。
そうこうしてるうちに駅はどんどん通りすぎ、轟音を発しながら東京渋谷方面へ驀進、溝口駅へ。
少年は微動だもせずコンコンと眠りつづけている。隣の母親がやっと席を立ち上がった。小生は当然こんなセリフを期待したわけで。
「あらまあ!すみません。ほらほら、○○ちゃん、起きてっ、降りますよ」みたいな.....。
あにはからんや、その女性はケータイを手にすーっと電車を降りてしまった。
全くの他人だったのである。
瞬時に小生の頭の中のハードディスクがフル回転。理化学研究所のスパコンに負けないくらい秒間8兆億のスピードで。
(....こいつ一人で電車乗ってたのか!?乗り過ごしてはマズイことになる。そもそも鷺沼のような郊外から都内の有名私立に通う子はいるものの、東京の自宅から神奈川の小学校に通う子はまずいるまい。こいつヤバイな。起こさないと...)
「お〜いっ、ボクっ!」「大丈夫か?そろそろ起きたほうがいいんじゃないのか?」
ところが全く反応なし。仕方なく頭を軽く叩いたがダメ。ええい、仕方ない、ほっぺをつねった。周りは折悪しく女性の乗客ばかり。怪訝(けげん)そうな顔でこちらを傍観。なんと思われようが構わない、小生の直感を信じてこの子を起こすまでだ。
うっすら目をあけかけた。
「おい、もう起きたほうがいいんじゃないの?降りる駅はまだか?」
少年「むむむ....※◉☆☂❖☀☃〠⁂♬....はい...むにゃやむにゃ....」
半信半疑ながら少し安心。寝過ごしてはいないようだ。ならば二子玉川あたりで降りるんだろうと勝手に想像す。また少年は瞼のシャッターをガラガラドッシャン、更に深い深い眠りの渕の辺に落ちた。
二子玉川到着。ヤツは降りない。寝てるから降りようもないのだけれど。
東京に入り地下へ潜る。
さすがに焦った。(...俺が渋谷で降りてもまだこんこんと寝ていたらどうしよう。このまま東武動物公園駅まで行ってライオンに食べられたらあまりに可哀想だし...)
もう一度起こしにかかった。「おいっ、ボク!起きなよ...こらっ、起きろってば!」
大声を出した。先ほどより数倍に膨れ上がった乗客から数十倍に膨れ上がった非難の目線を感じつつ。(...このオヤジ、小さい子にいったい何をするのかしら。変なオヤジ!...)的な視線が後頭部にぐさぐさ突き刺さるのを感じつつである。
衆人環視のもと、私は今一度自分を信じることにした。やっと少年を起こすことに成功し、その虚ろな目に問いかけた。
「キミ、どこのえきでおりるの?」「まだだいじょうぶなのか?」
少年「....♤⁑⌘@☎▼◐...むにゃむにゃ...たまぷらーざえきでおりる....」

やっぱりだった。小生が電車に乗った時点ですでに寝過ごしていたことになる。
次はすでに駒沢大学駅。シャキッとさせて事情をのみ込ませ、次の駅で降りて反対側の電車に乗りたまプラへ戻るよう言って聞かせた。
「おじさんの言ったことワカルか?」
「...わかんない...」...........(あちゃ〜!)
私も人の親。よっぽど駒沢で一緒に降りて、ホームを乗り換えて電車に乗せてやることも脳裏をよぎらなかったわけではない。
が、しかし。これもひとつの少年の試練だと思えば、甘やかすことになりかねないわけで。うむ。むしろ可愛い子には旅させよと言うではないか。このまま路頭に迷い朽ち果てるわけじゃなし。ましてや最悪のケース、シマウマに食べられちゃうことは回避できたわけで。
眠い目をこすりつつ少年がすっくと座席を立ち、電車を降りる間際、声をかけた。
「気をつけて帰るんだぞ」
「ハイッ!」
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