2022年2月20日日曜日

エラそうに言っちゃうけど

 今日日曜は「6年生お別れ試合」と銘打ち、6年生の宮前野球少年を集めてのイベントマッチがあった。奇しくも19日からは川崎で対外試合解禁となり、晴れて交流試合的な試合が開催されたのだった。「解禁」...実にいい響きを伴う素敵な日本語ではないか。いつかはマスク着用「解禁」なんて夢想しちゃう。ただしコロナ禍マンボウ延長時期ゆえの、川崎市外での活動には依然制限があるのはお忘れなく。筆者は雨模様もあり、所用も重なって会場には行けなかったのだが、きっと6年最後の良い思い出になったに違いない。TA-Yoshikawaさん主導で開催されたのだった。

前日の土曜のQueens点描なんである。この日は解禁とあって早速各チーム同士練習試合が組まれて二ヶ月ぶりの試合を謳歌しているようであった。フレンズは例によって遠征を組み虹ヶ丘まで。QueensはAM第四公園で花フラBチームと。第四の午後はすったもんだがあって、モンタリトグリ戦となったようだ。第一公園では今年初のグランド整備となり、連盟及び各チームの父たちが整備の仕事を全うしてくれた。感謝、感謝である。以下は筆者の個人的感想である。連盟に言われて貴重な時間を割き、朝早くからゲンナリと第一や第四を整備しに行く...という感覚ではなく、自分のチームや子供たちが大会などで1年間お世話になるグランドを、子どもたちのために整備しに行く...という気持ちで臨めば、モチベーションも変わるのではないだろうか。

さてQueensVS花フラBであった。

マンモス軍団花フラはBチームでさえ今季20数名(?)、フレンズや少人数のチームからすればとてつもない大所帯である。さらに小さいと言えど素晴らしい打撃フォームの子も何人かいた。さぞかしAも今季宮前のトップ争いをする一角を成すであろう。「推して知るべし」「1に接して10を知る」あながち間違いではあるまい。

Queensは今季の主力の一部選手は母体チームの試合などで欠き、急遽現役6年生も招集して対戦となった。Ueshimaコーチ代理監督の采配のもと、ピッチャーは頻繁に変えていく。この時期はお試し期間キャンペーン中につき、何人もがマウンドに立つ。

Ueshima母のあと今季のQスコアラーはAina母が就任。リトグリ兼任だろうか?大変だけれどよろしくお願い致します。「私がピッチャーよ」的お試しキャンペーン中、続々とマウンドを入れ替わるQ戦士たち。

花フラのUreshinoさんJrくんも素晴らしいバッティングフォーム。将来が楽しみである。まだまだ少年野球を楽しむことができて、さぞかし「嬉しい野お〜」なんである。

試合は6:3で花フラB。やっと今年も無事野球シーズン開幕となったのであった。東北大震災の時に盛んに言われた言葉を思い出す。「野球ができる幸せを当たり前と思ってはいけない」転じて今はコロナ禍である。

ちょっとだけ子どもたちに、大人としてエラそうに言いたい。野球ができることが当たり前と思ってはいけない。ここまで育ててくれた父さん母さん保護者や、大会や野球環境を準備している連盟メンバーがいるからこその、野球ができる幸せなんであることを。転じて今度はオトナたちにエラそうに言いたい。野球(スポーツ全般も)を通じてスポーツを楽しみ一喜一憂、同時に素晴らしい大人の仲間と知り合い地域社会と交流ができるのは、ひとえに子どもたちのおかげである。逆に子どもらに感謝したいと思うのであった。この世にこんなふうに思える大人や子どもたちが一人でも多くなれば、世界から戦争や紛争や衝突や事変や事件がなくなるに違いないのだが....。

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2022年2月17日木曜日

ゴジラの背中

 昨年後半から今年にかけて、Queensにも新しい仲間が数名増えてきたのだった。6年生が卒団後も、なんとか人数的には存続の危機を免れたんである。春まだ来ぬ、早春と呼ぶにはおよそ寒い、けれどお天気の良い先週土曜、第四公園での練習風景なんである。走塁の練習を活写。

順番を待つ子は例によっておしゃべりに花が咲く。フレンズなら「コラ〜!」と叱責されるはずだ。それはそれで正解である。かつて筆者もそーだった。花が咲くにはまだ早い冬だけれど、女子たちが集まればオトナ女子も小学生女子も、話に花が咲くのは一年通じての日本の常識なんである。(※女性理事が多いと会議が長くなると言うのとはチト違うので悪しからず)コーチングスタッフが熱心に個別指導するときはちゃんと話を聞くわけで。Mochidaコーチがキャッチングから送球への動作を丁寧に指導。Qに限らず少年野球選手たちはこうしたコーチや大人の指導に真摯に素直に耳を傾けてほしい。キミたちの野球を上手くしたい一心で教えているのだから。しっかり聞いて指導を咀嚼(そしゃく)しそれを実行に移せれば、どんどん上手くなるはずだ。(そう簡単にいかないのも現実だが)...しかし選手によってその速度は違う。ちょっとずつでもいいから上手くなってくれたら我々コーチ冥利に尽きるというものである。新人の子にも目を見張るほど成長する子もいれば、ゆっくり育つ子もいる。それでいい。上手くなれば楽しくなる。楽しくなればもっと上手くなりたいと思う。この成長の好循環のループに乗せてあげるのがコーチの役目だと思う。グラブのポケットにドンピシャでボールを捕らえた時の手の痺れ、球をバットの芯で捉えた時のあの手のひらに残る重量感、一度でもそんな経験ができれば素敵なこと。選手にそう思ってもらえたらこっちのものである。

※ちなみにQでは子供にも感染する今回のオミクロン株の特性を考慮し、強制ではないけれど練習中も子どもたちにマスクを装着すことを推奨している。ただし息が苦しいなどの問題もあるため、その場合はこの限りではない。

まだルールも何もわからない子もたくさんいるわけで。それでもナニカ楽しそうに走る姿はとても素敵なことである。女子野球と言えど笑顔のないスパルタ野球のチームも他の地域にあるけれど、Queensから笑顔が消えたらQueensではない。まずは野球を楽んでみよう。その先には厳しさも待っているはずだが、その厳しさや辛さ、悔しさもきっとキミたちの身体の成長と心の糧になると思う。

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宮崎第四公園にゴジラ現る。「ガオおーん」

まるでゴジラの背中みたいだ。樹齢何百年だろうか?果たしてあと5ヶ月後の夏には、このゴジラの背中を切磋琢磨して、ここをよじ登る蝉の幼虫は何匹出てくるのだろうか。Q姫たちや少年野球諸君も互いに切磋琢磨してほしい。

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最後にご報告。過日断捨離で本とレコードを大量処分したことはここに書いた。本は数百冊ブックオフに出して、買取価格はなんとたったの350円前後。レコードは100枚金沢の業者に出して581円だった。昔恵比寿の設計事務所を処分した時、本棚の本をブックオフに査定してもらった時はもっと高かった。もっと少ない冊数で千円は超えていたかと思う。儲けようと思って出したわけではないものの、それにしても驚くほど安いというのが正直な気持ちだった(^-^)。レコードは多くの業者の中から金沢の業者を選んだ理由は、ちゃんと買取価格リストを作成してくれることだった。他の業者は合計振込金額だけをメールしてくるだけである。このリストをきちんと作ってくれるだけで、値段以上のコストがかかっているのではないだろうか。どのレコードがいくらだったのかを知れることが、この金沢のBeRecordsというサイトを選んだ理由である。思い入れのあるモノを一枚一枚きちんと評価し、見送ってくれたという感覚が欲しかったわけで。

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最後に。Queensの女子選手、美人母たちからコーチたちへ素敵なバレンタイン。

この場を借りて、ありがとう(^-^)

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2022年2月13日日曜日

遠い記憶 二十歳の頃

 7日の月曜日は仕事の現場打合で、東横線の多摩川駅へ行ってきた。住所は田園調布である。築45年ほどの古いマンションの設備配管更新工事の、住民説明用図面を描いてくれとの依頼である。現場の住戸で打合して驚いた。建物全体が傾いており排水管の勾配が小さく流れにくくなっていて、排水管を全取っ替えするとのことだった。あの有名な田園調布とはいえ古いマンションなども多く、高級住宅地のイメージからは程遠い建築だった。お邪魔した住戸の奥さんが明るくさばけた方だったので、クライアントのリフォーム会社の社長にも言ったのだった。「もう建て替えも視野に入れたらいかがですか」と。これに対し筆者と同年代とおぼしき奥さんは「ここの住民はもう、ここを終(つい)の住処(すみか)としていますから」...考えさせられる言葉だった。筆者のマンションもそこそこ古いけれど、伝統的に理事会(住民構成)と管理会社(東急系)がしっかりしており、建て替えも長期的展望にしながら、これまで10年ごとの大規模修繕計画を着実に実行してきた。おかげで建物診断士からは優良マンションとの評価がある。しかし当時新築分譲で購入した人はすでに高齢者になってきており、理事会では「高齢者支援班」の枠も新設したり。それでも建築という人が造形した無機物はいずれ朽ち果てる。思えば今年、また大規模修繕工事の年なんであった。仮囲いで日中も薄暗い日が何ヶ月も続くことを想起すると今からちょっぴり憂鬱なんであった。

仕事である。この田園調布マンションの他に、戸建て3階建てのリフォームに加えて、大手クライアントから沖縄の恩納村リゾートホテル改修、福岡のシティーホテル改修、代官山のビル全館改修などがあるのだが、これらに共通するのはコロナ禍での経営逼迫が関係している。加えて最近一つ増えたのは新築案件だった。新宿歌舞伎町ミラノ座跡地の東急や東京都が絡む大規模再開発。その巨大超高層ビルの、あるフロアの体感アミューズメント施設の実施設計である。

筆者20歳前後の頃、この旧ミラノ座の映画館へ映画を観に行った覚えがある。大藪春彦原作、松田優作主演の「蘇る金狼」だった。うーむ、懐かしいぞ。もっと懐かしいのは、学生時代この歌舞伎町の一角の有名なディスコで1晩だけバイトをやったことだった。行ってみると筆者も含めて応募してきた多くの新人バイトの働きぶりを見て、先輩バイトと社員が採用不採用のふるいにかけるのだった。筆者は黒服に蝶ネクタイでホールのウェイターには経験があり自信があったのだが、数時間後見事不採用となった。全体の2/3くらいは落ちた。あとで他の新人に理由を聞くと「おい、そこのお前!って、先輩から声をかけられた時ちゃんと返事しなかったヤツは不採用らしい」と。笑っちゃった。こっちはめちゃくちゃ忙しくて声をかけられたことすら気がつかなかったようだ。こっちから願い下げだわいとなって、封筒に入った数時間分の時給をもらって、終電間際の電車で中野坂上(初台だったかも)のアパートへ、くたびれた足を引きずり帰ったのだった。ちなみにそのディスコ(当時はどこも皆当たり前)では、客に提供する酒はサントリーオールドの空ボトルに、漏斗で安いサントリーレッドを注入して、ウェイターが客席で水割りを作ってからテーブルに置くのだった。ミネラルウォーターのボトルはただの水道水を詰めただけなのは言うまでもない。このところの熊本のアサリ産地偽装が想起されるが、今の時代なら即行営業停止に違いない。

いやはや、冒頭から書くつもりもない話でつい脱線しちゃった。本題は田園調布の打合前後に訪れた公園であった。公園マニアの筆者、時間に余裕がある時は近隣の公園へ行ってみるんである。古墳などもある「多摩川台公園」は素敵な大きな公園だった。このあとは昼食をとりに駅近くの「せせらぎ公園」へ。昔の多摩川園の跡地だった。

マンションでの打合後駅へ向かう途中、天気も良く多摩川が綺麗だったので、現場から1,2分の河川敷へ降りた。以前にも「晴耕雨読」に掲載したが、ここから川崎武蔵小杉の高層ビル群が遠望できる。公園に行くとすっかりルーティンになった一連のストレッチをやって、のんびり東京から川崎方面を見やる。目の前の遊歩道で子犬の散歩をする光景に複雑な思いも過(よ)ぎる。「りん」がいなくなった傷はもう癒えたと思ってはいるのだが。少し雲がかかった美しく雄大な多摩川の風景をiPhoneに収めて、1本のIQOSを吸い熱い缶コーヒーを飲み干し帰路に着こうと多摩川駅へ足を向けたのだった。二十歳の頃の自分と今の己を比較対象しながら。

※最後はQueensの練習風景を活写執筆と思ったけれど、上記文面とギャップがありすぎて、それは次回持ち越しなんである。

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