2023年3月11日土曜日

梅は咲いたか桜は...

 梅は咲いたか、桜はまだかいな。とは、ちょうどこの時季の言葉である。第四公園球場の小振で低木の梅が遅めに咲いていた。根っこから掘り起こせばそのまま抱えてお持ち帰り出来そうなくらいである。もちろんそれは窃盗罪だから良い子は真似してはいけない。てか、最近は逆に、近所の人が公園に勝手に植木をして育てているのが問題となっていると、ニュースになっていた。なんだか笑っちゃうニュースである。

桜もカチコチの硬い蕾からふんわりした感じに膨らみ始め、一個だけ先端がほんのり桜色に色づいていた。

さてさて、もう早速の北部大会初戦なんである。QueensVS松風である。北部ではQは特別に6年生もメンバー入りが許される。初回Qの攻撃ではAina、Saki、 Suiの1,2,3番の連続長短打が炸裂し、一挙3点先制。「宮前のヌートバー」の異名を取る(勝手に筆者が命名)切込隊長Ainaは、二塁ベース上で「ペッパーグラインダー」の両手でガリガリポーズ。筆者のウチにもブラックペッパーのグラインダーがあるが、あれは香りが引き立ち実に良い。確かにヌートバーが言うように「粘り強く最後まで諦めないで」ガリガリしなきゃいけないんである。特にペペロンチーノには大量のガリガリが必要だ。

連盟Yoshikawa建築士とFujisawa画伯のコラボによる、新生スコアボード。点数マグネットはなんと、こんな感じのバラバラ表記であった。子供たちのクリエイティビティが試される。最初は「えっ?」と思ったが実に楽しいではないか。

QのUrabe姉妹は人数的に厳しい母体チームの松風で参戦。バックネット付近ではボールガールの覇権争い、女子同士のボールの奪い合いは温厚なCoconaではなくアグレッシブなSakuraに軍配が上がった。ちなみにではある。ボールボーイ、ボールガールというのが差別的?となったのか、時代の趨勢のせいか、「ボールパーソン」というよーになったらしい。サッカーではかなり前には自殺点と言っていたが今はオウンゴール。野球のデッドボール(死球)や塁間で殺す挟殺、ダブルプレー併殺などが、この世から消えるのもそう遠くない未来かもしれない。うーむ、なんだかなあ、なんである。

安定の打棒を振るう1,2番コンビ。この二人は今日3打席1四球2打数2安打の打率10割だった。

片やネット裏ではAoi母がスコアブックの練習に余念がない。フレンズスコアラーのために正確なスコアをつけれるようにと、いつも勉強している姿には敬意を表したい。

こちらは本日Q28番、公園デビューしたSuzukiさん。

「Teshimaさんこんちは〜」後ろから声をかけられた。おっと誰だっけこの子は?一瞬QのOGかと思ったら昨年のQ主将Momoだった。エクステにアイシャドウ、付け爪(ネイルチップというのかな?)までしちゃってて驚いちゃった。あのMomoがしっかり女の子しちゃっていたんである。

まだ体験ではあるがとんでもない超新星がいる。現在ソフトボールチームで主将バリバリの選手なんである。ソフトボールらしい大きく振りかぶらないコンパクトなスイングなれど強烈な打球を放っていた。松風のコーチが言っていた。「構えを見ただけでただものではない」と。御意なんである。もし入団してくれた暁にはとんでもない戦力になるに違いない。

試合は松風も健闘したが11:3でQの勝利。賞品がまだ手元にないためエアー授賞式となった。

「晴耕雨読」的オマケなんである。第四公園の地面には、散水栓の位置を示すマーカーが埋め込まれている。これ。

筆者イタズラ小僧の心がムクムクと湧き起こる。これに枯枝を一本加えれば「水」が「氷」となるのだった。真夏の炎天下に散水栓から水ではなく氷が散布されたら至福のグランドになるに違いない。

道標(みちしるべ)を辿ってみる。直角に曲がれとの指示。童話ヘンゼルとグレーテルのパン屑を辿るみたいに。

たどり着いた先には砂漠のオアシスのように散水栓があった。

再度枯枝でイジってみた。「散氷栓」なんである。

なんとか23:30にブログアップ。筆者はこれから毎週のルーティンとなった、0:00キックオフのブライトン三苫を観戦しちゃうのであった。毎週日曜は寝不足なんである。明日は春季2日目なんである。

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2023年3月10日金曜日

ブレードランナーLIVE2023

 
ついに行ってきました「ブレードランナーLIVE」in渋谷文化村オーチャードホール。観て以来この感動をどう書こうか、どうすれば伝わるのか迷ってきたけれど、筆者の拙筆(せっぴつ)ではこれは無理だと悟ったのである。淡々とレポートするしかない。

過日渋谷東急本店が閉館したニュースは記憶に新しい。若い頃仕事絡みで何度かきているけれど、とうとう閉館とは実に寂しいものである。跡地の新しい建築計画はあるものの、まだテナント構成など未定な部分も多い。渋谷の開発は東急がリーダーとなって日々様変わりしてもう何年になるだろう。いやもう何十年か。東急と西武の東西渋谷戦争、覇権争いなんて言われた時代もあった。西武とそごう百貨店は10数年前セブンアイHDの傘下になってしまった。当時池袋西武で設計をしていた筆者、西武の担当者が「とうとう俺たち百貨店がコンビニに買われてしまったか」と、彼らのプライドがズタボロだったことを思い出す。筆者が上京した頃は渋谷は西武やパルコの公園通りが賑わっていたが、二十歳の頃バイト仲間と居酒屋を出たら終電過ぎ、夜なんて真っ暗でひっそりと閑散としたものだった。今では考えられない様変わりだ。

文化村に到着。ここも取り壊しが決まっている。入り組んだルートを縫ってオーチャードホールの1階受付ホールへ。随分早めに来たつもりだったが、いるいるコアなブレランファンが。年齢層は中高年以上がほとんどで、筆者と同年代またはもっと高齢のファンも多かった。

劇場内はこんな感じだった。元々音楽ホールで映画館ではないため、スクリーンが特別に設置されてステージにはさまざまな電子楽器機材が並んでいた。映画が再演されるだけでもマニアには嬉しいのに、プラスこのアンサンブルの演奏がリンクする特別な公演なんである。フィルムコンサートに近いかもしれないが、全く似て非なるものである。

バンドメンバー11名が着席し客電が落ちていよいよ始まった....。

ここで「ブレードランナー(以下ブレラン)LIVE」について。ストーリーは語らない。ブレランは40数年前公開された、リドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演の近未来SF映画で、映画にCG技術が導入される直前時代の「SF映画の金字塔」と言われるものである。巨大な実物大スピナー(パトカー)をワイヤーで吊るしたり。公開当時はさほどヒットしなかったのだが、時を追うごとに劇場に足を運ぶリピーターが増大し、今でも全世界に熱狂的なコアなファンが多く存在する。一昨年筆者は40数年ぶりに製作された続編「ブレードランナー2049」を銀幕で観たことはすでにここで書いた。一作目二作目通じて編集バージョンがいくつかあり、DVDとブレーレイは何枚持っているか数えたことがない。7,8枚はあろうか。20代だった一作目のブレランは劇場では観ておらず、VHSレンタルビデオで観てその世界観に圧倒されたのだった。ましてや酸性雨が降り頻る近未来イメージは、歌舞伎町をモデルにしたデザイナー、シド・ミード(エイリアンが有名)。更にこの映画を語る上で欠かすことができない、音楽担当がギリシャ人ヴァンゲリスなんである。ヴァンゲリスは変人っぽいけれど天才的音楽家で昨年逝去した。氏は映像を観ながら直感的にその場でシンセサイザーなどを駆使してメロディーを作ってしまう手法。ゆえにスコア(楽譜)が無いんである。今回の映画+LIVEは2019年にロンドンで初演された。その前に1年がかりで楽譜をイチから作り上げ、音楽は徹底的に当時の音源を精密に再現するようにしたそうである。3台のシンセサイザーと数多くの電子管楽器、二つのドラム群の11名の外国人(イギリス人かな?)アンサンブルが組まれたのだった。2020年に日本公演予定だったのだが、御多分に洩れずコロナ禍で日本は中止の憂き目を見た。しかし今回日本公演が実現したのは奇跡と言ってもいい。ヴァンゲリスのスタジオにあった数多くの電子楽器を、そのままステージに再現したようなものだ。

当然ながら上演中は写真が撮れないわけでiPhoneの電源を切る。程なくしていつもの見慣れた映像が流れ始める。そしてアンサンブル演奏が映画と全く同じタイミングで、全く同じ音色で音楽をスタート。想像以上に素晴らしかった。バンマスは中央で右手で指揮を執り、左手でシンセを演奏する。電子音楽なので全てアンプを通じて増幅されスピーカーに流れ行き、一瞬ののちに我々の耳に届く。映画と音楽がリンクしどちらも引けを取らず主役だった。生前ヴァンゲリスは当初サントラ盤を出すことに難色を示したらしい。なぜならこの音楽は映像と一体となって初めて意義を持つからだと。貧乏人の筆者ならば全世界でのCD売上収入は計り知れないから、ホイホイ喜んでOKしたに違いない。

当然上演中の画像はないので、せめて2019年ロンドン公演時のネット画像を。

※出典ontomo.com+メディアスパイス。

1時間上映後、途中で20分の休憩を挟む。2階席から見下ろすと客席は8割方埋まっているようだった。年配客に加えて女性も意外に多く、また外国人観客も目立っていた。ステージに近寄って多くの客がスマホで撮影。タバコ摂取に走ったのだが喫煙ルームは長蛇の列、諦めて踵を返した。

後半である。多くの見慣れたシーン、これに数々の聴き慣れた挿入曲。見事なマッチング、映像と音楽のLIVEの一体感が素晴らしい。

最後のシーンになった。ロイ(ルトガー・ハウアー)がとうとう絶命し鳩が空に飛び立ち、「デッカード、レイチェルは残念ですな」との同僚ガフの声に続き、デッカード(ハリソン・フォード)とレプリカントのレイチェル(ショーン・ヤング)の逃走が始まる。これが40数年後の続編2021年公開の「ブレラン2049」に続くのだった。人に「好きな映画は?」と訊かれたら迷わずコレだと言えるけれど、アナタも絶対観たらいいとは勧めない。暗くてジメジメしていて誰もが好きになれる映画ではないから。女性には敬遠され一部の男達に熱狂される名画なんである。

エンドロールが下から迫り上がる。いよいよあの名曲「ブレードランナーエンディングテーマ」だった。音を追うごとに心が打ち震える。もう泣きそうになるくらいに。歳を経るごとに若かった頃のような感動や、歓喜にはあまり動じなくなった。感覚が慣れたのか、鈍ったのか。若い人も年を経るごとにいずれ経験することだ。60も過ぎてこんなに感動させてくれたこのブレランLIVEに感謝したい。

普通の映画のエンドロールでは、徐々に観客が立ち始めて退場するのが常だが、ここではそれは全くない。最後の演奏を1ミリでも聴き逃すまいと全員固唾を飲んでアンサンブル演奏に耳を傾けるのだった。

全て終わって場内が明るくなった瞬間、怒濤のような割れんばかりの拍手の嵐。マスク着用、大声禁止が残念だったが、日本人らしく黙ってただひたすら大きな拍手で、演奏アンサンブルバンドに大きな敬意を表す。そのシーンにも感動してしまうのだった。一旦11名のメンバーは袖にさがるけれど、拍手に応えてまた登場し礼をする。なんとこれが4,5回繰り返したのだった。10分近くずっと拍手しただろうか、手が痛くなるくらいに。アンコール演奏はない。なぜならヴァンゲリスの言うように「演奏だけの音は、映画なしでは意味がない」に由来しているからだろうか。このアンサンブルのライブ音源のCDが出たら絶対購入したい。

全て終わってからもステージに歩み寄ってスマホで写真を撮る観客が大勢いた。筆者普段は少年野球戦場カメラマンで、この日は午前中第一公園で春季開会式を撮ってきたばかりだ。ここでは戦場ならぬ会場カメラマンとなって写真を撮った。難を言えばスクリーンはもっと大画面で観たかったけれど仕方ない。待ちに待ったこのブレランの映画と演奏に、久しぶりに心が満たされて豊かになった気がしたのだった。

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