2011年12月11日日曜日

記録が記憶を呼び覚ます

昨日のブログで偶然、若いころ天文ファンだったことを書いた。
20代前半の頃がピーク。結婚し恵比寿から2軒目に引っ越した、当時住んでいた桜新町の借家から深夜タクシーに乗り駒沢公園へ。毛布にくるんだバズーカ砲のような天体望遠鏡を運転席まで伸ばして積み込んだものだ。

約25年前のハレー彗星の時なんである。
周りに光のない環境でないと観れないので、暗闇を手に入れられる駒沢公園まで行ったのだった。一晩中天体望遠鏡にセットしたカメラをハレーに合わせて追尾調整しながら、夢中で一眼レフ(もちろん当時は銀版フィルムKodakASA1600)のシャッターを切った。
その時の一番の想い出は...。

配偶者が作ってくれた熱いコーヒーと尻のポケットに入れたIWハーパー。
夜中はハーパーをストレートでちびちび舐めて天空をあおぎ過ごした。
途中近所の男子高校生3人組がハレー見物に来たのだった。真っ暗闇の中、懐中電灯の光を頼りにわらわら彼らがやって来た。
「あの〜すいません...ハレー彗星観てるんですか?」
「そうだよ。コレ、観てみるかい?」
順番に望遠鏡を覗く。次々と歓声が上がった...とまではいかなかった。
天候条件が悪くハレーなのかどうかすら怪しく、微かにしか視認出来なかったからだ。
それでもかなり感動したらしく(筆者が一番感動したのだが)、テンションが上がっていた。
「熱いコーヒーあるけど、良かったら飲む?」
「いただきます!」
3人に分けてあげた。そのうちのひとりの子が言った。
「うわ〜、コーヒーのブラックって初めて飲んだけど、こんなにうまいもんだとは知らなかったです!」
高校生たちは筆者に何度も感謝の言葉を口にし、ちゅんちゅん雀の鳴き始めた朝に自宅へ帰っていった。

さてそんな記憶を再生しながらの、今日の皆既月食だった。
デジイチ(デジタル一眼レフカメラ)なら最高の写真が撮れただろうこの日。
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)しかない筆者にはこれが精一杯の釣果。
皆既中と皆既後半の写真。71枚を撮ってもせいぜいベストの数枚はこんなものだった。
デジタルに記録された写真もいいけれど、アナログに記憶されたあの時の高校生とのふれあいの想い出が、今晩は頭の記憶領域を占めていた。

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