2022年8月19日金曜日

夢 甲子園 叶う


2017年の2月に、目をキラキラ輝かせたある少女がフレンズ体験会にやってきた。走り出したら止まらない、ニコニコしながら水を得た魚のように、ピチピチと笑顔を弾かせながら走っていた。男子に混じっても全く引けを取らず、ボールを追いかけ実に楽しそうだった。すでに何度か体験に来ていたこの少女はまだ4年生。程なくしてフレンズへ正式入部となった。

Rikoだった。大のカープファンの両親を持つ、カープ女子のRiko。カープ女子と言っても本当の小学生女子だった。国会図書館に匹敵する膨大な「晴耕雨読」収蔵写真アーカイブから、その当時の写真を発掘。スカートでの参加だったことが微笑ましい。。

フレンズ的オマケ。この時もう一人の少女がいた。1年生だったはずだ。3人の兄たちがフレンズを通過したことで、その流れで参加したSatsukiだった。この子が今年のフレンズ主将を務めていることを思えば光陰矢のごとし、実に感慨深いものがある。現フレンズの親たちやQueens関係者が見たら思わず頬が緩んでしまうことだろう。

Rikoのこの下の笑顔がのちのフレンズに多大な好転をもたらすことになるとは、この時一体誰が想像しただろうか。

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2018年6年生となったRikoの成長目覚ましく、フレンズに新しい風を吹き込んでくれた。楽しい時も苦しい時もいつも笑顔だった。野球を純粋に楽しむその姿を私は忘れない。少年野球と言えど「勝利至上主義」になった今、本来の少年少女野球のあるべき姿を見て取った思いがした。

2018年宮前秋季大会決勝トーナメント、VSヤング戦の守備は今でもくっきりと記憶する。ライト守備についていたRiko。大事な場面でヤングの打球がライト線へ上がった。誰しも捕球は無理と思ったその瞬間、猛進してきた白い影が見事ダイビングキャッチでスリーアウトチェンジ。Rikoだった。あの時の感動は今でも脳裏に焼き付いている。当時その時のブログも書いている。あの時の体験会の少女は逞しくなり、ユニフォームをどろんこにしてチームを救った。ベンチへ帰還するRikoを全員が笑顔で迎えた。当時の監督は現理事、連盟TAのItohくん。観覧席では両親も歓喜していた。その後Rikoの活躍は目覚ましい限り。有馬中学野球部主将や、神奈川代表ヤマユリで全国大会にも進んだことは昨年「晴耕雨読」で既報の通り。

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昨年から甲子園では、女子硬式野球の決勝も開催されることになったことは実に喜ばしい限りだ。女子プロ野球が停滞している今、せめてもの起爆剤になってほしい。今年の甲子園優勝は横浜隼人。Rikoは1年生ながらベンチ入りメンバーになった。控え選手ながら1年でベンチ入りは凄い快挙だ。今度はぜひ甲子園のグランドでプレーする姿を見てみたい。宮少連では毎年ベンチ入りメンバーとなった甲子園へ行った宮前出身選手に、連盟規約でお祝い金を出している。ましてや優勝メンバーだ。...そーだ甲子園で思い出した。甲子園決勝はRikoが初めてではなかった。筆者の息子の一個下だったフレンズOBのMiyataくんは東北高校3年の夏、甲子園決勝まで進んで準優勝だったことを思い出した。(彼は現エネオス社会人野球)。言わばフレンズは甲子園出場どころか、決勝戦まで行った二人の選手を輩出したことになる。優勝と準優勝だ。実に嬉しいものである。筆者以上に嬉しく思っているのはYanagisawa代表とKaneda顧問に違いない。

詳細は今朝のタウンニュースをどーぞ。フレンズやQueensグループLINEにも載せた。※出典タウンニュース宮前版2022/08/19

Riko卒業後、今でも一年に1,2度、女子野球絡みでRiko父とLINEすることがある。今でも「晴耕雨読」を読んでもらっているそうだ。今回の快挙でおめでとうのLINEしたら、下の2枚の写真が返ってきた。Rikoの笑顔は健在だ。

「夢 甲子園」

夢は見るものではなく叶えるものだ...とは太古の昔から言われる格言だが、Rikoの夢は叶った。次の夢=甲子園3連覇に向けて、頑張ってほしい。フレンズもまさかの全国大会出場ベスト16になったことも記憶に新しい。ん?いや新しくはないか2015年だった。Fの当時を知らない今の若い親御さんや子どもたちに、当時を知る監督だったSatoh総監とかItoh、ShohtaやOhmoriコーチNakamura父などが連綿と語り継いで欲しい。ブログでの語り部は筆者の役目である。

※今回Rikoに関して少女だった体験会からの一連の流れを書き綴ったのは、今野球をやっている少年少女にも夢を叶えて欲しいからだ。甲子園優勝だけにスポットを当てて簡単に書き終えたら、単に遠い夢や憧れで終わってしまうかもしれない。そーではなくその選手も昔はキミたちと同じ小学生の少年少女だったこと、その時系列を同系列に並べることで、より現実味が増し励みになるのではないかと企図したんである。

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