2022年12月22日木曜日

ブログ再開「三笘の5ミリ」?!

 みなさま、長らくご無沙汰しておりました。「晴耕雨読」BLOGを再開いたします。

前回ブログから約一ヶ月経ちました。当時は今年いっぱいは休止しようと思っていましたが、むしろ今年中に再開しないと来年へ忸怩たる思いを持ち越すことになり、非常に不本意なのでここに再開することにしました。

この一ヶ月宮前の多くの読者の方から「いったいどうしたのか?」と訊かれましたが、その理由については詳(つまび)らかにすることができず、これがまたストレスとなって一ヶ月を過ごしました。あえて言うならば「暴風」が吹き荒れたので、一時的にシェルターに避難した...とだけしか言えません。多くの人といくつかのチームを守るためにも明示できなかったのです。今後はブログ記述と写真掲載については「晴耕雨読」表現ポリシーに若干軌道修正を加えて書くことになります。更にF広報の任も放棄し辞することになりました。ただし公式戦だけはFの飽くまでOBコーチとして機会あれば書くつもりです。

......

さて、ここからは空気を一変したい。この一ヶ月宮前新人戦決勝やQueens北部大会決勝などのブログは写真撮影するも、スルーしてしまうことになった。その間筆者は何をしていたか。もちろんサッカーW杯カタール大会で、身も心もカタールへ飛んでいったのであった。「タンタカタンタン〜」のTVカタール公式メロディーが耳に残って仕方がない。言わば「タンタカタンタン〜ロス」で魂が抜けたような毎日。ヘビロテ読者なら知っているはず、筆者はサッカー大好き小僧なんである。前回大会では東京ドームのパブリックビューイングにも行ったくらいだ。今大会のW杯のTV観戦は日本戦4試合含めて19試合観た。深夜だろうが早朝未明の4時キックオフだろうが、観たい対戦カードはTVとAbemaでほぼ観戦できた。日中の仕事も忙しかったけれど、今大会は寝不足もぶっ飛ぶくらいに実に面白かった。

W杯について書けばまた夜を徹することになるので自粛しちゃうけれど、森保JAPANについてはみなさま周知の通り、とんでもない偉業を成し遂げたわけで。大会が終わってもまだW杯の話題を引きずっている。Yahoo!ニュースでW杯の記事があると今でも熱心に読んでしまう自分がいる。サッカーに興味がない人には「バッカじゃねーの」と思うだろうけれど、それはむしろサッカー小僧には褒め言葉なんである。

「ドーハの悲劇からドーハの歓喜」

「三笘の1ミリ」

「権田の18秒」

「権田防衛大臣」

「ブラボー!」

「鷺沼兄弟」....etc。

数々のフレーズが生まれたわけで。筆者的には地元のさぎぬまFCの宮前鷺沼出身の三苫と田中の鷺沼兄弟や、権田、板倉などに思い入れが強いわけで。

てゆーわけで本題なんである。「三笘の1ミリ」考察なんである。

全世界で何千万何億人が見たであろうこの写真。今でも物議を醸しているけれど、間違いなくラインを割っていなくセーフなのだった。本当に1ミリくらいのセーフである。むしろ0.5ミリくらいでも良いくらいの。

筆者はゴール直後も、リアルタイムの中継を観て素直に歓喜できなかった。なぜなら「ヤッベ、三苫ライン割ってるからVARでゴールは撤回されるな、こりゃ」と思っていたんである。これは田中碧もゴール直後に胸をよぎっていたらしい。

この写真はFIFAの公式画像ではない。ゴール直後にツイッターにアップされたAP通信記者のヨセク氏のワンカットである。TV番組で知っている方も多かろうと思うけれど、ヨセク氏の話を少し。国際的に活躍する彼は世界中の戦場や事件現場や国際スポーツ大会を撮ってきたベテラン記者である。初戦の日本VSドイツ戦を取材して一気に日本サッカーのファンになったそうだ。このスペイン戦では、多くのカメラマンはスペインのゴールシーンを撮ろうと反対側の権田のいるゴールラインに密集していたそうだが、日本ファンになったヨセク氏は日本のゴールを信じて一人だけスペインのゴールライン付近でカメラを構えていたのだった。場所は施設のメンテナンスなどに必要な高層にある「キャットウォーク」。命綱をつけて高いところからレンズを向けていたのだった。ちなみに「キャットウォーク」は建築用語で高所の狭い道を歩くニャンコになぞらえて命名された。ちなみにもう一丁、建築用語で建物の周りの細い路地を「犬走り」と言う。実に言い得て妙。

さてこの写真を見て筆者が考察したのは「三笘の1ミリ」を覆す「三笘の5ミリ」なんである。

筆者は「晴耕雨読」でスポーツカメラマンを何十年もやってきた経験値がある。いわばMJBL通信記者なんである。(MJBL=宮少連)これに加えて空間認知能力にはちょっぴり自信のある、空間図面設計を生業としているわけで、パースペクティブ(遠近法)をフツーの人よりは理解しているつもりだ。次の写真を見てほしい。実際ヨセクさんが撮った原本である。スポーツ連写で1秒間に15カット撮れるシャッターモードで、夢中になってシャッターを切ったそうだ。写真中央より僅かに右側に例のボールが配置されている。つまりヨセクさんはゴールラインの少し左側でカメラを構えていたわけで。ラインもゴールバーも僅かにパースペクティブ(遠近法)になって斜めに写っている。この位置で撮ったボールが世界中を驚愕させた「三笘の1ミリ」なんである。ヨセクさんにピューリッツアー賞を差し上げたいと思うサッカーファンは筆者だけではあるまい。

上のこの写真を見た瞬間筆者は「むむむ、おお〜、これは1ミリではなく5ミリくらいセーフだったはず」と確信しちゃったんである。世界中のいろんな報道を見ても誰もこの真実に言及していないので、筆者の分析を全世界に開示したい。もしカメラ位置がライン上ピッタリに位置して撮影していたならば、ボールと白線のカブリは1ミリどころか5ミリくらいあったのではなかろうか。その考察が下のラフスケッチなんである。視線を移動することで物事の様相は俄然変貌を遂げるのは、人生においてよくあることで。

しかしなんである。余裕の5ミリではなくギリの1ミリだったからこそ、この写真の真価があるのである。むしろ余裕の5ミリと解き明かすのは無粋と言うものだろう。W杯の垣根を超えてスポーツ写真記録の絶妙な真骨頂を垣間見た、感嘆と喝采と感動の一枚であった。
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さて2022年、歳も押し迫った師走の今日この頃。筆者的にはこの年になって理不尽のどん底で忸怩たる思いを抱えて年末を迎えることになろうとは想像だにしなかった。でもこーしてブログ再開できたことは少なからず、暗いトンネルの向こうに微かな光明を見た気がしたのだった。

これからも「晴耕雨読」をよろしくお願い致します。

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