文武両道で骨太男子もいれば、ガリ勉野郎や遊んでばかりのプー太郎もいた。
進学校だったので多彩なキャラの野郎どもも、3年2,3学期ともなればみな必死こいて本格的に受験勉強に突入。やがて悲喜こもごもそれぞれの進路が決まり、この時期卒業を迎える。
卒業式シーズンになりフト、想い出したことがある。
当時私は石川達三や大江健三郎、、五木寛之、たまにロシア文学、そして村上龍のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」をリアルタイムで文芸春秋を買って読んでいた、本大好き少年(青年?)だった。筆者が前出の高校2年の時、先輩3年生が書いた卒業文集。活字が好きなブンガク青年Tくんは仲間と一緒に先輩たちの文集を読んだ。
ある先輩が書いていたページを読んで大笑い。
もし大学受験に失敗し浪人生活を余儀なくされたら嫌だぞ!みたいな文脈だったと思う。その彼が一年浪人、二年浪人を大正・昭和初期の文学になぞらえて....。
●一浪=「明暗」...夏目漱石
●二浪=「道草」...夏目漱石
●三浪=「斜陽」...太宰治
●四浪=「暗夜行路」...志賀直哉
●五浪=「地獄変」...芥川龍之介
●六浪=「人間失格」...太宰治
●七浪から九浪までは忘れた...。
そしてラスト、十年浪人したら...。
●十浪=「或る阿呆の一生」...芥川龍之介
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