2010年10月25日月曜日

オトナの草野球報告

10月23日土曜、川崎は等々力ドーム、午後18:00プレイボール。北半球リーグを勝ち抜いた鷺沼ヤングホークスの精鋭と、南半球リーグを制した有馬フレンズの猛者たちが一堂に集結した。全世界シリーズの開幕だ。1戦のみで世界の草野球の頂点を決する闘いが始まった。

先発はハーレー・井上。独特のピッチングフォームから繰り出す魔球は、相手打者を翻弄するのに十分な威力を持っている。対するヤングのマウンドに立ちそびえるは喋るピッチングマシーンの異名を持つペヤング・坂本。ホームベースの巾を目一杯使いながら、内角・外角をミリ単位で刻んでくる恐るべき相手だ。主審のキットカット・勝氏のコールで試合開始。

序盤戦で圧倒的な長打力を誇るヤング打線が猛打爆発。水も漏らさぬフレンズ守備陣のレフト、トーホク・藤家など若干のほころびを突き大量4点をスコアボードに点灯させる。イニングが変わるたびに、、我が軍ベンチに不気味な地響きをたててやって来ては、選手を攪乱し翻弄する敵将監督クロス・黒須。親分不在の敵ベンチを垣間見ると、シートノックの鬼、参謀イッシー・石倉が不敵な笑みを浮かべている。

監督のドラゴン・川上率いる我が名門有馬フレンズは、スタメンにメタボリック・西を4番に据え、現役コーチオヤジ、現役オヤジ、OBオヤジ、オヤジの息子(フレンズOB)、オヤジの先輩後輩友人知人親類縁者一族郎党の、超重量複雑怪奇打線。
フレンズ軍中盤戦は「投手は35歳以上」という草野球世界公認「野球規則2010オフィシャルルールブック」126ページ7.08の(b)を無視した姑息な手段を使い、弱冠27歳の若きエース、ユースケ・佐藤マリアを2番手に起用する。この展開に最年長70ウン歳の名誉監督ハマーダ・金田やエスプリモ・大坪ら総勢18名の選手が応えて打線に火がつき、4点を返し俄然盛り上がる。観衆97,000人をのみ込んだ等々力ドームが割れんばかりの拍手に包まれたのは言うまでもない。

終盤ヤングに1点を勝ち越され、5:4のまさに黒須監督だけに、クロスゲーム。
【1点ビハインドで迎えた最終回、フレンズ軍の攻撃は安打、四球、6-4-3のダブルプレイで2死ランナー3塁。ここで一打同点、一発大きいのが出れば逆転サヨナラホームランだ。ここまで共同通信報道班として、グランド狭しとボロカメラ片手に黒子に徹していた私、テッシー・豊島は腰痛と陣痛と睡眠不足と資金不足を理由に、自分の選手起用に異を唱えていたが、やはり白羽の矢が立ってしまった。しかたあるまい、名門フレンズ復活のためにひと肌脱いでやるか。監督ドラゴン・川上が主審に代打を告げ、バックネット裏のウグイス爺アラガネーゼ・荒金が私の名をアナウンスすると、等々力ドームが地鳴りのような歓声に揺れる。
底なしのスタミナと体力の持ち主、ペヤング・坂本との勝負はツースリーのフルカウント。3塁走者を鋭い目線で牽制しつつ放った渾身の第6球目。私が鋭いインローのカーブを腕をたたんで強振すると、白球は夜空を切り裂き定規で引いたような軌道を保ち、ライナーでレフトスタンドフェンスの遥か上空を飛行し、黒い闇の中へ吸い込まれていった。
6:5の劇的サヨナラゲーム。いつのまに135,000人に膨れ上がった大観衆からはスタンディングオベーションの惜しみない拍手の嵐.....
.....?.....むむむむむ...】

目が覚めた。もちろん【 】内は私の夢想である。(^^)

結果は5:4の僅差で惜敗。
腹痛と破水と視力低下と気力低下に悩む私は、2打席立ち三振とPゴロの予想どおりの結果。本当の実力(?)を出し切れずに無念。それでもこうしてオトナ同士が和気あいあい、チームの垣根を越えて楽しむのはいいことだ。
試合中現役父がファーストの守備の際、足を怪我して病院へ。せっかく家族で来てもらい楽しんで欲しかったが残念。なんだか申し訳ない気持ちだ。お大事に。
他にもフレンズの現役お父さんや助っ人に来ていただいた方に感謝。
さらに、宮前区少年野球のご意見番、黒須監督をはじめとする盟友鷺沼ヤングホークスさんに感謝。
場所を移して鷺沼駅前に戻り、「居酒屋とんちゃん」でノーサイドの宴会23時。
ここまで沈黙を守って来たフレンズのエスティマ・西原が、俄然水(酒)を得た魚のごとく元気になったのは周知のとおり。
こんな遅くまで宴会をやってて、ええんかい?
案の定、本日日曜は腰痛と寝不足と......に加えて更に筋肉痛に悩むはめになった。
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2010年10月23日土曜日

「魚が出てきた日」

先日のブログで、Inoueコーチから携帯に届いた「飛鳥2」の写真を載せた。
3連休は3連休
それを見たフレンズの重鎮Kanedaコーチから負けじとメールがあった。
Kanedaさんの生まれは島根県は浜田の産。このブログ右のUNIQLOカレンダーでも浜田の美しい浜辺の映像がいくつかエントリーされている。今までKanedaさんから生まれ育った郷里、港町の良さを幾度も聞いてきた。
添付ファイルで送られてきたのは、その浜田の港にあの「飛鳥2」が去年寄港した時の写真だそうだ。
曇り空の灰色と鈍色(にびいろ)に光る海の水面(みなも)。その中央にくっきりと真っ白く圧倒的な存在感を誇るかのように停泊する「飛鳥」......。

この写真を見た瞬間、ある映画を想い出した。
こんな豪華客船ではなかったと思うけれど。小学か中学か高校くらいに(記憶が曖昧模糊)TVの洋画番組で観たんだったと思う。たしか「魚が出てきた日」というタイトルだった。すかさずTSUTAYADISCASで調べたけど...ない。もう廃盤なんだろうな。ネットで他を検索したら、あったあった。簡単に要約すると...「ギリシャ・エーゲ海に墜落した二人のパイロットが、墜落時に紛失したある重要な爆弾を血眼になって探しまわる話」であり、「対する別の軍関係者も極秘裏にこれを捜索する展開」で、しかし「実はその爆弾を拾った田舎のおっさんが、中に入っているのが爆弾と知らずに金属の箱をこじ開けようと必死になり」そして「軍部の言動から島が一気に観光ブームになり、観光船で客が島へ押し寄せる」....といった内容。
この時の観光船と島のコントラストが、先の写真によって筆者の脳みその隅に引っかかっていた、少年時代の映画の記憶とオーバーラップしたのであった。1968年の映画で白黒かカラーかも定かでないけど、二人のパイロットがなんとも哀れなのにコミカルで大笑いしたのを覚えてる。そして、ラストはその笑いが凍りつく衝撃のシーンだった。「魚が出てきた日」というタイトルはこのラストシーンのためだけにある。「チェルノブイリ」を何十年も前に予測したような、コミカルながらも強烈な風刺の利いたいい映画だった。
ん〜む。昔観た印象的な映画の記憶というのは、今は心の水平線の渕にかろうじてぶら下がっているけれど、あと10年もすれば一つひとつ暗闇の底へこぼれていってしまうのかな。一枚の写真からこんなふうに記憶の渕から救出された1本の映画の話でした。
それにしても廃盤と聞くと、ますますもう一度観たくなるのには困ったもんだ。
VHSテープでいいから観たくて仕方がない。
そんな映画、みなさんにも1,2本くらいありませんか?

2010年10月21日木曜日

オヤジオバサン犬発見!?

先日町田方面へ行った。川べりのフェンスに取付けられた、ニッポン全国どこでも見かける「犬のフン・後処理啓蒙告知ぺカペカベコベコ板」である。

右下の犬のイラストをじっと見てるうちに、気がつくと尻のポケットから携帯を抜きカメラモードにしていた。どうにもこうにも愛すべきキャラに思えて仕方がないんである。

犬のイラストにありがちな、キラ〜ンとした晴れがましくニコヤカな表情とはほど遠く、上目遣いで斜(はす)に構えちょっとすねたような眼元の雰囲気。少年野球の集合写真を撮ると一人くらいこんな表情の子がいるものだ。

Tシャツに短パン、左手にはビニール袋。
初夏の土曜の朝、カミさんに「休みの日くらいはクリーニング屋にアンタ行ってきてよっ」と言われたサラリーマンおやじが、シブシブ着替えて街を歩いてる姿に見えてしょうがない。日本のサラリーマンは普通スーツを着ているけれど、本当にカッコイイ男は、スーツという制服を脱いで日常の普段着を着た時に、どれだけサマになってるかで決まる...という筆者の偏見的基準がある。平日スーツというバリアを身にまとっていても、素に戻った時の普段着が全くダサイ男が多いような気がする。ましてやこのイラストでは、お腹のあたりがメタボリック的兆候を予感させる一本のシワが入ってるし。

オヤジっぽいと思ったら、果たしてこの足もとの雰囲気はどうだろう。
脚のO(オー)脚的な曲線とミニーマウス的ハイヒールっぽい靴。豹模様のジャケットを着て都会の百貨店のバーゲンセールにいそいそと出かけて行く、関西系の田舎のオバチャンの脚に見えて仕方がないのは私だけだろうか。

誰が描いたのだろう?描き人知らず。全体のバランスが絶妙で見れば見るほど味わい深く、デジタル全盛の今、なかなかお目にかかれない手描きの良さ満開のイラストである。
ところでこのオヤジオバサン犬。この絵を見る限り、自分で排泄したウ○コを自ら拾って袋に入れているのかもしれないな。エライッ!
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2010年10月19日火曜日

夜のオトナの楽しみ

夜になり...子どものいない時に...たまには....お互いオトナなんだから....いいだろう?

Hなコトを連想した方は、心身ともにすこぶる健康な証拠である。
今週の土曜日は...オトナの野球なんである。
普段から仲良くさせてもらってる超マンモスチーム「鷺沼ヤングホークス」さんのコーチ・父たちと一戦交えることに。ヤングさんはその名のとおり若いお父さんが多いと聞く。しかも子どもの数が多い分、オトナの人数にも事欠かないであろう。対するウチは人数少なく、年齢も若干いや、結構いや、相当上かな。なので高校・大学生のフレンズOBを投入予定だ。(ズルイ?)
随分昔には、小学校の先生チームとやったこともあるそうな。筆者は参加してないけど。こんなふうにたまには子ども抜きでオトナ同士で草野球を楽しみ、親交を深めるのも断然悪くない。筆者、昔はよくノックをやったけど、ここ何年かはトントご無沙汰で出番があまりないしだし、バッセンに行った記憶と言えば、20代新婚旅行の最後に富士急ハイランド(?)かどこかで1回やったきりだし。ましてや、ボールもA球で等々力の広いナイター球場でやるらしいしだしだし....。
ウ〜ン、よし、三振した時の言い訳はこれくらいでいいだろうて。
でも、かつてのサッカー小憎の、スポーツ大好き魂に火がついちゃったら知らないかんね。
な〜んて、最後までベンチウォーマーだったりして(^^)
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2010年10月18日月曜日

惨敗と完敗の向こうに

今年も南部リーグが開幕。今日は午前と午後の2試合Wヘッダー。
南部リーグとは、宮前連盟主催の公式戦とは違い、区を南部・北部に分けて、有志のチームが集まって行うもの。もうすぐ卒業となる6年生たちに最後の想い出にと、古豪野川レッドパワーズさんが南部各チームに参加を呼びかけて始まったもの。筆者がフレンズに関わるようになった15年前にはすでにあったから、歴史はもっと古いのだろう。言い出しっぺのレッパさんが提供した立派な優勝旗には、ウチの「○○年優勝有馬フレンズ」の短冊がザックザク。今でもレッパさんはニガ笑いしながら恨めしげに言う。しかし近年、うちはサッパリ優勝旗とは縁遠くなってしまった。

その初戦が対レッドパワーズ戦。試合結果は惨敗。
先発ピッチャーKawaharaは球の球威が増したようで、決して悪くはなかった。10失点のうち自責点はたったの1点。つまりは守備のエラーで周りが足を引っ張った結果である。試合途中、攻守交代の時に選手たちにスコアブックを見せて「喝!」を入れたのだけど効き目なし。まあ、スコアブックを見せたところで奮起出来るわけもないのだけど、今日はいても立ってもいられなかった。
3個も失策を重ねてベストプレイヤーをあげるのはいかがなものか、と自分でもおもうのだけど、ひとつはOhtakeに。いつもボテボテの内野ゴロが多いのだけど、今日は中堅手右横を深く破る久々のタイムリーツーベースを放ったからね。
もうひとつはやはり孤軍奮闘のエースKawaharaに。

第2戦目はお隣チームの有馬子ども会。試合結果は完敗。
惨敗の次は完敗である。ウチは内野安打の1本だけ。8失点のサヨナラコールド負けだ。どんな負け試合でも、光ったプレーをした選手にBP賞をあげるのがこのブログでのコンセプト。しかしながらさすがにこの試合ではいいところナシ。
試合後今年入部した子の父親でもあり、飲み仲間でもあるTanakaさんが筆者にボソリ。
「なんか覇気がないですよね。野球がうまい下手以前の問題のような気がします」と。同感。技術指導うんぬんの前にそこの根本的なところをどうにかしないといけないと思う。抜本的に大ナタを振るうにしても、そのための原因を求めない限りは同じ事の繰り返しであろう。自分も含めて指導陣に名を連ねている以上、これを他人任せ・他人事とせず、正面から向き合う必要があると思う。
その「解」はどこにあるのだろう?
そこかしこの道ばたに落ちているわけではないと知りつつも、足もとの地面ばかりを見ながらトボトボ帰路についた。

さて、気分を変えて!
写真は6年生5人組の一枚。

試合開始前の選手整列とギャラリーたち。

シートノックをするKawakamiコーチ。
会社のチームでは監督兼選手をやっているKawakamiちゃん。今日はうちのチームでの監督代行デビュー戦だった。試合後彼も筆者にボソリ。「デビュー戦が完封負け試合とは...トホホ」
膨大な数の写真を撮っていると、偶然こんな一枚に出くわす。ノッカーが持っているべきノックバットが消えて、まるで素手でノックをしているかのような写真。実は腕の向こうにバットが重なり見えていないだけなんだけどね。

随分前のブログでも同じ現象の写真を載せたことがあった。こちらは更にもうひとつの偶然が重なりちょっと面白い.....この記事は2009年2月の松風スラッガーズ戦だったけど、当時いろいろトラブルがあり、この「晴耕雨読」の初期のブログ記事をかなりの数を削除したのだった。写真だけはWeb上にあったので再掲載しよう。
Kohtaのバットのグリップだけが見えて、バット本体は消えている。代わりにその向こうの黄色いトンボが重なり...黄色い棒切れでバッティングしたかのようでしょ!?(^^)
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