2010年10月23日土曜日

「魚が出てきた日」

先日のブログで、Inoueコーチから携帯に届いた「飛鳥2」の写真を載せた。
3連休は3連休
それを見たフレンズの重鎮Kanedaコーチから負けじとメールがあった。
Kanedaさんの生まれは島根県は浜田の産。このブログ右のUNIQLOカレンダーでも浜田の美しい浜辺の映像がいくつかエントリーされている。今までKanedaさんから生まれ育った郷里、港町の良さを幾度も聞いてきた。
添付ファイルで送られてきたのは、その浜田の港にあの「飛鳥2」が去年寄港した時の写真だそうだ。
曇り空の灰色と鈍色(にびいろ)に光る海の水面(みなも)。その中央にくっきりと真っ白く圧倒的な存在感を誇るかのように停泊する「飛鳥」......。

この写真を見た瞬間、ある映画を想い出した。
こんな豪華客船ではなかったと思うけれど。小学か中学か高校くらいに(記憶が曖昧模糊)TVの洋画番組で観たんだったと思う。たしか「魚が出てきた日」というタイトルだった。すかさずTSUTAYADISCASで調べたけど...ない。もう廃盤なんだろうな。ネットで他を検索したら、あったあった。簡単に要約すると...「ギリシャ・エーゲ海に墜落した二人のパイロットが、墜落時に紛失したある重要な爆弾を血眼になって探しまわる話」であり、「対する別の軍関係者も極秘裏にこれを捜索する展開」で、しかし「実はその爆弾を拾った田舎のおっさんが、中に入っているのが爆弾と知らずに金属の箱をこじ開けようと必死になり」そして「軍部の言動から島が一気に観光ブームになり、観光船で客が島へ押し寄せる」....といった内容。
この時の観光船と島のコントラストが、先の写真によって筆者の脳みその隅に引っかかっていた、少年時代の映画の記憶とオーバーラップしたのであった。1968年の映画で白黒かカラーかも定かでないけど、二人のパイロットがなんとも哀れなのにコミカルで大笑いしたのを覚えてる。そして、ラストはその笑いが凍りつく衝撃のシーンだった。「魚が出てきた日」というタイトルはこのラストシーンのためだけにある。「チェルノブイリ」を何十年も前に予測したような、コミカルながらも強烈な風刺の利いたいい映画だった。
ん〜む。昔観た印象的な映画の記憶というのは、今は心の水平線の渕にかろうじてぶら下がっているけれど、あと10年もすれば一つひとつ暗闇の底へこぼれていってしまうのかな。一枚の写真からこんなふうに記憶の渕から救出された1本の映画の話でした。
それにしても廃盤と聞くと、ますますもう一度観たくなるのには困ったもんだ。
VHSテープでいいから観たくて仕方がない。
そんな映画、みなさんにも1,2本くらいありませんか?

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