2011年9月7日水曜日

悔恨

人に厳しく指摘されたわけではないし、誰かに正論をつきつけられてぐうの音も出なかったわけでもない。しかし自分自身の気持ちの中で、恥ずべき言動や行為、書いた文章などに後悔の念を持ったことはないだろうか。私は年に数度ある。毎年数度あるところがいつまでも大人じゃない証拠だ。
ブログは波に乗って書くとスムースに筆が運ぶけれど、更に調子に乗ってしまうと時に人の心を傷つけたりすることもある。その時点では自覚がない。しかしのちにゆっくりと自分自身にのしかかってくる。過ちを悔いる心。悔恨の情。

先日9月2日深夜に書いたブログ「ヤキモキタイフーン」がそれだ。
台風の話を思いつくまま書き散らし、調子に乗りつつも少しは被災地のことも念頭に入れながら書いたもの。しかし自分の文章の甘さに気づかされたのはこの数日間。被害は甚大で死者行方不明者の日々の報道が、徐々に私の気持ちを締め上げる。決して荒唐無稽、傍若無人な文面ではないと思うし、普通名詞としての「台風」に対する気持ちは変わらないけれど、この時期に書いたことによってひんしゅくを買っても致し方ない。やはり自分が自分を許せない気持ちに変わりなし。

思い切って全文削除。
これ以上の「釈明」は単なる「言い訳」に成り下がる。
今後は気をつけたいと思います。
下記に全文削除したのち新たに書いた文面を掲載します。


※9/3「ヤキモキタイフーン」というタイトルで、ここにブログを書きました。
台風にまつわる感想を気ままに書いたつもりでしたが、その後今回の台風被害が甚大で深刻になるにつれ、私の書いた内容の一部が不謹慎ではないかと思い至り、自身大いに恥じ入る結果となりました。
とくに第三者から何かのご指摘等があったわけではありませんが、私自身のコンプライアンス、というよりは自己規範に照らして全文削除いたします。
今回の台風で被害に遭われた方々に慎んでお見舞い申し上げます。
               2011年9月6日  少年野球「晴耕雨読」T.T


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2011年9月4日日曜日

ヒロミがヒーロー

先日「甲子園の魔物」についてここで書いた。反面「天使の微笑み」の存在もあることも。今日のブログは我がチームに天使がパタパタ舞い降りて来たお話なんである。

年間50試合前後やっていると相手チームのとんでもない子ども、いや選手に出くわすことがある。そのほとんどが大柄で主将で4番でエースなんてえのが常。オロナミンCのCMに出て来る巨人軍選手のような。今日のドジャース杯初戦の相手にもいた。井田みすぎ子ども会のI君である。エースで4番、そのピッチングフォームはほぼ文句のつけようがない。スピード・コントロール共に中学生クラス。試合前の様子やシートノックを観察すれば、自チームと比較して戦力の優劣がおおよそつかめるというもの。打撃力は未知数でも守備を見ればその輪郭くらいは掴める。守備が下手でも打撃は抜群なんていうチームはまずあり得ない。逆に言えば個々の守備がしっかりしていれば、打力もそれなりのものを持っていると想像出来るわけで。スコアラーとしての今日の予感は「うちと五分五分かまたは、うちが僅かに上か?勝つには相手投手を少ないチャンスでクリンナップが打てるかどうか」というもの。相手には失礼だけれど、バッテリーの存在が大きいチームという印象だった。

会場の西有馬小学校ドームには台風の余韻が残るどんよりした雲の流れ。ドームなのに空模様は関係ないじゃん、というツッコミはこの際毅然と無視しちゃう。
1回表井田Mの攻撃=Otoのピッチングはまずまず。1奪三振を含み三者凡退。
1回裏有馬Fの攻撃=3番Nabeが死球で出塁するもやはりスピードについていけずうちも凡退を喫す。
2回表井田M=先頭打者、4番でエースのI君が右打席に立つ。威風堂々、構えにも隙がない。好きなだけ引っ張るタイプなのだろうとの予測から、思わずFのレフト守備位置を確認する間もなく、1ボール1ストライクからの3球目。快音を残して白球は暗雲を一直線に切り裂き、5万の大観衆の待つ2階席うしろのオロナミンCの看板直撃弾の大飛球。文句なしのホームランである。せめてソロで良かったと胸をなでおろす。1:0先制された。
2回裏有馬F=5番Otoが内野安打で出塁。続く6番Hiromiの四球、盗塁、三振、Koutaのスクイズバントが決まり1:1の同点に追いつく。Hiromiは三本間に挟まれタッチアウトでチェンジ。
4回裏F=3番Nabeが2打席連続死球で出塁、盗塁×2で1アウト3塁。ファーストゴロで一塁を踏む間にNabeが本塁を突き逆転に成功。1:2とする。

これは中々いい試合になってきた。緊迫感漂うベンチの空気の中でスコアラーを務めるのは快感なんである。クールに戦況を見ながら、また子どもらの表情を観察しながら助言をしたり、檄を飛ばしたり...。
ピリピリした空気の中でグランドの視野の片隅にHiromiのママがのしのしやって来たのを確認。そうかHiromiの母は今日はお茶当番だったはず。ベンチの後ろの母軍団の中に納まり、一層の賑やかさを増す。

5回表井田M=このところのOtoの悪いクセが再発、極端なサイドスローによる制球難病が出て来た。四死球が遠因で2点を入れられノーヒットで逆転に甘んじる。スコアは3:2。ベンチの空気は再度霧に包まれる。そんな時...。
ベンチにいると後ろの声が全く耳に入らない時と、逆にスコ〜ンと聞こえる時とがある。愛すべきキャラのOnoママ、Hiromiの母の声が聞こえてきた...。
「アタシさあ〜、今朝久々にスズメを見ちゃってさ〜...」
確かに最近あんまりスズメを見かけることがなくなったなあ〜、なんて思いつつも、おっといけねえ試合はどんどん進む。

5回裏F=3:2のビハインドからなんとか相手エラーでもぎ取った1点が入り、3:3の同点に持ち込む。5回終了時点で時計を確認(フランクミュラーではない)。次の表裏で時間切れなはず。相手打線は6番からの下位打線。その裏うちはクリンナップ3番からだ。勝機はFにあり。

6回表井田M=Otoが踏ん張りなんとか4人で無失点でチェンジ。3:3同点のまま最終回裏のFの攻撃へ...。
6回裏F=ここまで内野安打1本に抑え込まれていたFの主将先頭打者Nabeのバットが火を噴いた。鮮やかなセンターオーバーの二塁打で無死2塁。暴投で3塁進塁を果たす。続く4番Taguchiは投前ゴロ。Nabeは性格的な果敢さが裏目に出て、また前回の得点スタイルの成功が頭にあったのか本塁へ突進。冷静に判断した投手I君は迷わず一塁ではなく本塁へ送球、捕手によりタッチアウト!あああ〜サヨナラのチャンスだったのに...。続くOtoはファーストゴロで二死走者3塁.....。3:3の同点の場面。

魔物はNabeの走塁に目覚めたようだった。魔物はNabeに一瞬だけ三塁スタートを早めたけれども、おそらく魔物も昨晩飲み過ぎたのだろう、すぐに興味をなくしどこかへ消えた。替わりにパタパタと舞い降りてきたのが暢気な天使である。同点で迎えた最終回ツーアウト3塁で普段おとなしい目立たないHiromiに天使がニンマリ微笑んだのである。三遊間を鋭く抜けるクリーンヒット!!逆転サヨナラゲームであった。
私はスコアブックを片手に万歳のジャンプ。すぐに後ろのHiromi母と握手。一瞬思いっきりハグしようかと思ったけれど、筆者、彼女に抱きしめ返されたら腰痛が悪化することが頭をよぎりやむなく断念。
3年生から入部の彼。今年一年でぐんと伸びた、最終学年のHiromi。
彼が一塁手になりどれだけ内野手の悪送球をすくいあげて走者アウトにし、チームを陰で支えたかしれない。もちろんその逆もあった。捕れる球もとれずなんて。でもこんな普段目立たない子が6年最後に劇的なヒーローになってくれたことが何よりも嬉しい。誰がなんと言おうともだ。
筆者がコーチとしてスコアラーとして、少年野球にかかわっている大きな理由のひとつは、こんな子の一瞬の笑顔を見たいからに他ならない。
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2011年9月3日土曜日

九者九様...でも。

昨晩のブログで「明日は雨だろう」と思って寝て、あにはからんや翌朝晴れていたりしたらガッカリきちゃう的なことを書いたら、今朝目を覚ました時は本当に焦ったわけで、風は若干強かったものの、ベッドの中の耳に届く、外を走る車の走行音に「ビチャビチャ」的な水分を含んだ音質を検出することはなく、ましてや大型台風の大暴風雨の咆哮する声が聞こえる気配は微塵(みじん)もなく、やおら目覚ましを手にとり目視すれば、長針と短針の指し示す数字の意味を理解するまでしばらく時間を要し、確かに午前五時にセットしたはずだが、と思った瞬間「やっべ!!!」と言うのと同時にガバリと跳ね起きるのと同時にトイレ洗面歯磨きを終えるのと同時に着替えと身支度とアイスコーヒーを飲み、更にこの期に及んで往生際悪く煙草を一本吸いつつ、普段は乗らないバイクにまたがりグランドへ急行してみれば、まだ打撃練習の球音を確認し出発には間に合ったと安堵のため息をもらした途端にNishimura副事務局長からの直電あり、天候不順のため試合開始時間を極力早めたいとの要請、急な雨で洗濯物を部屋に取り込むようにバタバタと子どもたちを車に詰め込んで、ターボエンジン全開一路第一公園ドームへ乗り込むやいなや、いざ試合が始まり手元のフランクミュラーじゃない、携帯時計を開いてみれば朝の8時12分......とここまでブログを書いて句読点の「。」を使用せず「、」だけでどこまで書けるかを久々に挑戦してみたけれど、さすがに息切れしてきて今日はこのへんで勘弁してやるかと思っている筆者ですが、皆さんは今日一日いかがお過ごしですか?

秋季大会決勝トーナメント戦、対野川レッドパワーズ。古豪の名にふさわしく宮前で一番古い歴史を持ち、昔からとにかく打ちまくる「強打」のチームである。
相手投手の素晴らしいピッチングもさることながら、うちが打つべき人が打てなくて、四死球で相手を助け、小さな失策の山を積み上げて...つまりは悪いときの典型的負けパターンで、結果は完敗。宮前連盟主催の公式戦は9月3日で早々と幕引きとなった。

写真その1は三塁側ベンチから見た「ランナーコーチ・三塁手・遊撃手・二塁塁審・中堅手」の惑星直列的偶然のショット。試合集合前の整列は緊張で顔がこわばり(?)、試合終了後の円陣では心なしか皆うなだれて元気がない。惨敗を喫し晴れがましい笑顔でいられるわけもないのは当然だけれど。

写真その2。いつもスコアを付けながらのベンチでの撮影なので、如何せんアングルが同じになってしまうことしきり。たまには守備のシーンも撮りたいのだけれどスコアと両立させるのは神業なんである。被写体が動くのを撮るのはスコアブックを放棄することと同義、職場放棄である。勢い固定された打者の写真くらいしか撮れないのだ。それもだいぶマンネリ化してきたわけで、思いついたのがこれ。打者がベンチのサインを確認する姿特集である。相手投手に「ちょっと待っておくれよ、今サインを見てんだから、このスキに投球したらいかんぜよ」的に片手を軽く挙げこっちを見るわけだが、昔の野球少年たちは誰もこんな仕草はしなかったように思うけれど、どうだろうか...。
よーく見ると十人十色じゃない、九者九様で普段のその子の特徴が出ていて面白い。普段のその子の特徴を知らないであろう全国の読者には面白くもなんともないであろうけれど。
でも、どの子にも共通しているのはサインを確認する目だけは真剣な眼差しであることだった。
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ヤキモキタイフーン

※9/3「ヤキモキタイフーン」というタイトルで、ここにブログを書きました。
台風にまつわる感想を気ままに書いたつもりでしたが、その後今回の台風被害が甚大で深刻になるにつれ、私の書いた内容の一部が不謹慎ではないかと思い至り、自身大いに恥じ入る結果となりました。
とくに第三者から何かのご指摘等があったわけではありませんが、私自身のコンプライアンス、というよりは自己規範に照らして全文削除いたします。
今回の台風で被害に遭われた方々に慎んでお見舞い申し上げます。
               2011年9月6日  少年野球「晴耕雨読」T.T

2011年8月31日水曜日

天職は転職しない

仕事というものは何故にこうも波があるんだろう。逆に言えば波があるからメリハリもでき、波の頂点では大変な思いをするけれど、波の低い時は頂点の時をむしろ懐かしみながら過ごすわけで。

筆者のクライアントO社から電話があり仕事の依頼。数人の小さい会社だけれど、このインテリア設計業界の資本金60数億円超えの業界トップ企業No1とNo2からの引き合いが絶えない企業だ。酒好きの社長とは長い付き合いだけれど、そこに所属してる女性社員Nさんが凄いのである。正直、筆者などは足元にも及ばない。仕事の精密さとスピードは時として反比例するけれど、彼女はどちらも完璧。しかも性格が良いし、電話応対やお茶出しもこなす。しょっちゅう会社泊まり込みで2徹3徹で図面を描き上げるのだ。むむむ、労基署にばれたらまずいかな。でも本人は平然としているんである。たまに彼女とチームを組んで仕事することもあるけど、筆者が図面1枚描くあいだに3枚くらいはペロリと描いちゃう。こういうのを天職というのだろうね。
「Nさんなら転職しても独立しても絶対成功するぜ」と言ったら「いえいえ、それを考えてるヒマすらありませんから」.....みなさんは男女年齢問わず尊敬できる人を何人知ってますか?

女性にちなんで話を女の子の野球に強引にもっていっちゃう....。少女野球の宮前Queens。何度かこのブログでもロゴデザインの話を書いた。今日、フト思い立つことがあって仕事のあと勢いでMacで乱暴に作ってみたものがある。これがナニカ?は来週のお楽しみなんである。
仕事が忙しくなるのに、墓穴を掘ってしまったかもしれない。
翌月曜朝、早起きしなきゃいけないのが分っているのに、日曜の深夜までカラオケで酒を呑んでしまうように....(^^)

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