2012年4月1日日曜日

憎きもの

いと、憎きもの。

食事の残り物がある。もったいないから明日また食べよう。
冷蔵庫に保管せねば。おもむろにサランラップを取り出す。
しかし、ここから七転八倒。
サランラップの端っこがどうしても見つからず、
どんなに目をこらしても見つからず、
サハラ砂漠に落ちた1本の爪楊枝を探すがごとく、
爪を立ててローラー作戦も徒労に終わり、
匂いをかいでも、舐めても、かじっても、蒸しても、炙っても、焼いても
端っこはどこなのか分らず、
セロテープを貼って剥がせば簡単にめくれるのは知っているけれど、
セロテープを取りに行くこと自体がしゃくに触り意地になり、
サランラップに一喝、恫喝、恐喝すれど一向にひるむ様子もなく、
こいつに根負けしそうになった筆者が、ヤツに勝つためにとった最終手段は......

皿の残り物を、もさもさ食べちゃった。

ふふふ、これでおまえの出番はないぞ。ざまあ見ろってもんだなんである。
試合には負けたけれど、勝負に勝った気分であった。

さて、こんなバカ話よりも健康で健全で建設的な野球の話に.....
とはいかないのであった。
先日小学校のグランドでスコアブックの整理をしていて、フト見慣れた校舎の時計に目をやると、何か妙な違和感が頭の隅に宿る。
ほっほう、時計に鳩がとまっているではないか。

瞬時にブログネタが浮かぶ。
「鳩時計」=これが本当のリアル鳩時計みたいな(^^)
速攻NikonP100を取り出しファインダー越しにアップにしてみる。
なんか黒っぽい鳩ではある。

この鳩くん、俺の本当の正体を見せてやるといわんばかりに、いきなりこちらへ向かって飛んで来た。真っすぐ一路筆者のすぐ頭上へ。

小さな子どものカラスくんであった。
筆者天の邪鬼なのでカラスが好きなんである。
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2012年3月28日水曜日

広島の車窓から2

久々の一日二回のブログ更新なんである。
前回投稿末尾での《富士山》は、暗雲垂れ込む空模様で、叶わないかもしれず、叶うかもしれない、コウノトリだけが知っているのだ。

男一人新幹線に乗るたび思う。隣の座席が空いている場合に、次の停車駅から乗り込んできた乗客がゾロゾロ通路をやって来る場面がある。「空いてますか?」と問いかけられ「はい、どうぞ」と応えるアレである。
男はあわよくば若い女性に座って欲しいと思うのが常である。筆者も若い頃はそうであった。でも今は「とても若い女性」よりは「さほど若くない女性」のほうが良い。この「さほど」のさじ加減が難しいのだけれど。
反して、隣り合わせたくない乗客ベストワンは、押し出しが強そうでアブラギッシュな営業マンタイプで、世界は自分中心に回っていると思い込んでいるフシがあり、そのくせ常識的な社会規範は何も知らず、周囲の迷惑かえりみず大声で話し、車内販売のお姉さんを「おネエちゃん!」と呼び、揚句の果てに携帯電話をデッキに出ずに座席で話し始めるような男である。これにオプションで、歯槽膿漏ならば文句のつけようがない。《キングオブ嫌な奴》の称号を差し上げたい。

今、静岡を通過。
左側の車窓には富士山はちゃんとそこにいてくれた。ミーハーだけれど、日本人はなぜ富士山を見ると心の底がほっくりするのだろうか。
でも筆者の右側座席には妙齢の女性が座っており、心の周辺が落ち着かないのであった。

広島の車窓から

♪タランタンタン、タ〜ララ〜♪
《世界の車窓から》
今日は広島から東へと向かう列車の車窓からお届けします。
「東へと向かう列車♪」といえど、華やいだ街でキミへの贈り物を探すつもりはないのである。携帯電話からブログを投稿出来る設定にしたら、こんな旅の途中でも日中ブログアップが可能に。前回は夜行バスからの投稿。《電話を切るボタン》を勢いで二度押して、一時間かけて書いた文章が、一瞬にして海のモズク、じゃない、海の藻屑と消えたのには悄然としたけれど。

昨日午後は酒都西条からローカルバスで45分揺られて配偶者の実家へ行き、用事を済ませて帰りもバス。路線は何十もの停留所があるのだけれど、ほとんど通過のスルーパス。乗り込んだのは筆者も含め4人だけの、愛すべき田舎のバス道中なんである。

写真1は、いかにもという感じの素朴な車内。これに室内全面に毛皮を張り込んで、田畑を疾走すれば《トトロ》に出てくる猫バスに変身できるのにな。
写真2は降車ボタン。
降りるためにはかなりの危険を覚悟しなければならないようだ(^O^)《危険…バスが止まるまで席を立つな…の下の部分が欠落したようだ…》

その晩は西条へ戻り、ホテル近くのファミレスで晩飯を摂取。ほどなく部活の団体とおぼしき高校生が25人ほど群れをなしてやって来た。お揃いのジャンパーには《県立広島》の刺繍。女子も数名ほどいたから、男女混合の部活といえば陸上部であるのは昔から相場が決まっている。春休みなので遠征か合宿だろうか。最初は女子だけ固まって座っていたのだが、女子マネージャーの電光石火の指示で席を分散させた。将来合コンの時は優秀な幹事になれるだろう。先輩後輩男女入り混じり、和気藹々と食事をする高校生を見るのはなかなか良いものだ。
それにしても驚いたのは、キョウビの若者は方言をほとんど話さなくなったことだ。筆者は地方へ行くとその土地の訛りを聞くのが愉しみなんであるが、全くと言っていいほど願いは叶わず。これは全国的な時代の趨勢かも。
彼等がオッサンオバサンに成長した頃は、1億3000万総標準語化した日本になっているかもしれない。ただし、大阪弁だけはしぶとく生き残るに違いないけれどね(^^ゞ

写真3は岡山あたりの車窓から。
これから別役実を読み、静岡あたりで居眠りこいてなければ、かつ天気が良ければ富士山の写真ものちほどアップしようかな(^O^)/

2012年3月26日月曜日

広島へその2

またまた広島である。夜行バスから携帯電話からの投稿。
実は一時間かけて書いた文章が、変な揺れで、先程全部消失。
改めて書き直すも、これが限界である。もうじき消灯だし。
とりあえず車内で読んでいる本のワンカットを掲載す。
では朝までサヨウナラ。
ああ〜、あの文章を返してくれ〜(T_T)

2012年3月24日土曜日

雨とスコアブック

毎年参加している関団連大会シリーズの開幕。藤沢方面への遠征が多いのが玉にきずなんであるけれど、区内のトーナメント試合では早々に敗退を喫するチームには、年間通じて子どもらにより多くの試合経験をしてもらうには良い機会であるに違いない。

朝Macを起ち上げメールチェック。外はビミョーな雨模様。二日前の天気予報では今日は終日傘マーク。一日前の予報は曇り。今朝はといえば午後からガッツリ晴れとのこと。少年野球を15,6年もやっていると、天気予報を妄信すると痛い目にあうのは経験済みなんである。「明日は雨だから今晩遅くまで飲んでもOK、どーせ中止だろうて....」これで何度失敗したことか。
昨晩からずっと雨、今も小雨。どうにも午後から晴れる兆候はないのだけれど....と思っていたら監督からの一斉メール。「午後の試合は決行します」

雨空を見て家を出る時ふと思いついて、半ば衝動的にA3サイズのクリアファイルを持って出た。これがのちに松下幸之助的電球のパッと閃くアイディアだったことの照明、じゃない、証明になるんである。
目指すは一路藤沢方面。会社のでかいワンボックスを操るのはOhshiroさん。高速を爆走し1時間で到着。藤沢天神小学校スタジアムである。まだ天気ははっきりしない。降るのか晴れるのか。その優柔不断さと言ったら、初めて女の子にコクられた男子中学生のモジモジ感に似ていなくもない。

試合は初回に一挙4失点。2回は三者凡退に抑えたけれど、この頃からポツポツ雨が降り始めた。これだから天気予報はアテにならんちゅうに。
ところで、スコアラーで雨の試合を経験した方でないと理解できないかもしれないが、スコアブックに小雨が降り掛かると、シャーペンで記入しようにもどうにも書けないのである。また傘をさしても風向きでどうしても濡れるのだ。水に濡れた紙に鉛筆でモノが書けない状態を想像していただきたい。無理に力を入れて書こうとすると紙面が破れそうになる。つるつるしてシャーペンの芯が滑る。切れない包丁で白髪ネギを作ろうとするような感覚。
ここで発作的に持ってきたあのA3クリアファイルが大活躍なんである。
クリアファイルの中にスコアブックをずっぽり入れてしまい、ワンプレーごとに中を覗き込み記入するんである。一見面倒なようだけれど切れない包丁よりは数万倍素敵な空間がそこにはあるのだった。冷たい深海に潜った潜水艦の中で日光浴をするような気分なのだ。未だかつてやったことはないけれど(^^)
これをご覧のスコアラーの方はA3クリアファイルは雨の日の常備品である。お試しあれ。

後ろから誰かに傘をさしてもらいつつスコアをつけたことも何度もあったけれど、アレはその人がかなり濡れてしまうので申し訳ないのだ。
雨中、何も言わないで黙々と付けていたら、Inoue母マネが傘を持ってきてくれた。その気遣いはさすがである。
3回からはかなり降ってきた。この回終われば主審の判断で中止だろうと思っていたら、案の定、宍戸錠、あしたのジョー、5:1のまま命拾いのノーゲームとなった。後日再試合である。
クモの子を散らすように車に分乗し退散。しかして、ほどなく高速に乗るころにはガツンと太陽が顔を見せる。天気予報は当たっていたのか、ハズレだったのかよく分らない一日。本拠地有馬小学校スタジアムに帰れば、水たまりに反射する春の日射しが眩しかった。