宮前区新人戦、沈み行く夕陽の逆光の中での閉会式なんであった。
優勝は泣く子も黙る「富士見台ウルフ少年野球クラブ」
長机の上に燦然と輝くトロフィー、楯たちが整列。
今まではこれを見ても何の感慨もなく無機物のひとつとして撮影していたのであったけれど、今日は違った。
準優勝は「有馬フレンズ」我がチームなんである。毎大会1,2回戦で消えてゆくのが当たり前になって我が身に染み付いていた筆者には、そのトロフィーはあまりに眩しかったんである。
3位は「馬絹メイツ」その昔このあたりでは、馬の産地だったという古文書(こもんじょ)がある。この馬絹も有馬も地名の由来はここから来ているらしい。有馬のすぐ近隣の馬絹メイツなんである。
※因に筆者制作の初代チームロゴにギリシャ神話のペガサスをモチーフにしているのは、この「馬」からのインスピレーションによる。
恒例の協力母たちによるメダル授与。
惜しくも4位に甘んじた「鷺沼ヤングホークス」名物監督Kurosuさん率いる名門常勝チームである。女子野球Queensへの貢献度も、女の子供給保有率ダントツの一位チームである。
解散総選挙公示直後の選挙活動も手伝い、閉会式にもかかわらず来賓ほか多くの議員さんも参列。
式のあとは決勝、準決勝に残った4チームだけで内野を一周して閉幕。
優勝を逃したものの感涙のあとに、ふつふつと胸に湧き起こる準優勝の歓喜。
思い思いの体(てい)で写真撮影の母たち。
ナゼかガッツポーズを取っちゃうShohgo父の本名Tetsueo、愛称てっちゃん。
父の転勤で今年いっぱいでフレンズナインとお別れするYuuta。
昨年から3年生ながらめきめきと頭角を現し、将来はフレンズの中核を担うはずであった左腕の子だった。他チームからもよく「あの子凄いね」と筆者は嬉しい声を聞いていたんであった。今年度4年ながらBチームでの登板試合数はダントツの数であった。
父が記念にと思ったのだろう。フレンズのプラカードと共に息子と一緒の写真を。
来年名古屋の地に行っても是非野球を続けて頑張って欲しい。
お定(き)まりの記念撮影。
セオリーに従い最初は背番号を背負った指導陣と選手たちで。
次は父母含め全員で。
大人たちに呼びかける。「全員入って〜!」路傍を歩く野良犬やブロック塀で日向ぼっこする野良猫も招集したいくらいだった。
筆者はいつも撮影者なのでこういう時は絵の中にいないことが多い。
連盟総務部長兼Web広報担当部長のNishimuraさんが、公式HPのためにたまたま撮影していた。「Nさん、ちょっといいですか?」カメラを渡し撮影を頼んだんであった。
ウルフを母体チームとしウルフ愛はいまだ胸に熱い想いを持っているN氏。でも同時に筆者には自称「フレンズファン」と公言してはばからない。Nishimuraさん、
「はい、いいですか〜!撮りますよ〜」
ハイチーズとか言うかと思いきや、氏の口から発せられた言葉は.....
「来年は優勝するぞー!お〜!」
それにつられて思わず良い笑顔でのシャッターが切られた。
来年は「群雄割拠」
抜きつ抜かれつ、2015は全チーム熾烈な熱い宮前であって欲しい。
もちろんその中でフレンズが旋風を巻き起こすことを祈願して....。
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2014年12月9日火曜日
2014年12月8日月曜日
優秀と憂愁の有終
この一週間はなんてったってアイドルならぬ、なんてったって2014成績表冊子印刷に向けて渾身のチカラを込めて編集作業に没頭していたんであった。やっと土曜にアップしCMでお馴染みプリントパックにWeb入稿を果たし、脱稿したのである。椅子に座り詰めで筆者のケツも脱肛しちゃうかと思ったほどだった。
おっといけない、昨日は祝勝会で興が乗りオヤジどもと鷺沼で4次会まで飲んだくれて帰宅は午前3:00なんであった。ブログはさっさと書いて寝なきゃなんである。
ブログ写真ネタフォルダには、新人戦閉会式、オヤジ飲み会、宮前クラブ祝勝会、新人戦祝勝会、更に今日の南部リーグA最終戦、南部リーグB優勝....と、とんでもなく在庫を抱えて黒字倒産寸前なんである。まずは時系列的、コペルニクス的回転的、コンプライアンス遵守的法則に従い、粛々とブログ執筆に邁進すべきなんであるが、今日は発作的に本日のネタを簡潔に書いて完結したい。
南部リーグAチームの最終戦、イコール6年生の最後の試合である。
その後南部Bの決勝戦も行われた。
うちのフレンズではおそらくナンバー1のイケメン選手、6年Takutoがいる。
線が細くおとなしい性格のメンズなんである。今日写真を整理していて気がついた。
錦織圭と似てなくね?
更に今日の南部リーグ相手チーム、野川台フォルコンズにはとんでもない美少女がいたんである。筆者フレンズスコアラーコーチ兼、連盟広報部長兼、Queens広報部長を兼任している身である。(※半分は自称である)ゆえに相手チームに女子がいればQueensの血が騒ぐのだった。是非将来はQに入部勧誘したい。聞けばやはりハーフの子だった。
なんとも爽やかな愛くるしい笑顔は、Queensの赤いユニフォームもきっと似合うに違いない。
ダレノガレ明美いや、ホラン千秋に似ているではないか。
もっともこのタレントらよりもずっと可愛いのであるからこの子に失礼か(^-^)
(女子ゆえに公的了解を得てないので名前は伏せたい)
++++++++++++++++++++++
この日の執筆はいつになるやも知れずの「晴耕雨読」なんである。
秋の日差しを背景にネット裏からレンズを向ければ、
思わず知らず偶然の白い光がグランドを射抜いていた。
秋の定番写真アイテム、銀杏の樹の木漏れ陽もここ西野川ドームにも
日本中平等に射し込んでいたんである。
フォルコンズの6年生4人は最終戦で負けて号泣していた。
ぐっと胸に迫るものがあった。
反してフレンズは次戦のBチームでの優勝。
恒例のエールを送ったあとの帽子投げ。
今年も師走。
もう少しで2014年も、それぞれの人の胸の中で暮れようとしている。
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おっといけない、昨日は祝勝会で興が乗りオヤジどもと鷺沼で4次会まで飲んだくれて帰宅は午前3:00なんであった。ブログはさっさと書いて寝なきゃなんである。
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南部リーグAチームの最終戦、イコール6年生の最後の試合である。
その後南部Bの決勝戦も行われた。
うちのフレンズではおそらくナンバー1のイケメン選手、6年Takutoがいる。
線が細くおとなしい性格のメンズなんである。今日写真を整理していて気がついた。
錦織圭と似てなくね?
更に今日の南部リーグ相手チーム、野川台フォルコンズにはとんでもない美少女がいたんである。筆者フレンズスコアラーコーチ兼、連盟広報部長兼、Queens広報部長を兼任している身である。(※半分は自称である)ゆえに相手チームに女子がいればQueensの血が騒ぐのだった。是非将来はQに入部勧誘したい。聞けばやはりハーフの子だった。
なんとも爽やかな愛くるしい笑顔は、Queensの赤いユニフォームもきっと似合うに違いない。
ダレノガレ明美いや、ホラン千秋に似ているではないか。
もっともこのタレントらよりもずっと可愛いのであるからこの子に失礼か(^-^)
(女子ゆえに公的了解を得てないので名前は伏せたい)
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この日の執筆はいつになるやも知れずの「晴耕雨読」なんである。
秋の日差しを背景にネット裏からレンズを向ければ、
思わず知らず偶然の白い光がグランドを射抜いていた。
秋の定番写真アイテム、銀杏の樹の木漏れ陽もここ西野川ドームにも
日本中平等に射し込んでいたんである。
フォルコンズの6年生4人は最終戦で負けて号泣していた。
ぐっと胸に迫るものがあった。
反してフレンズは次戦のBチームでの優勝。
恒例のエールを送ったあとの帽子投げ。
今年も師走。
もう少しで2014年も、それぞれの人の胸の中で暮れようとしている。
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2014年12月4日木曜日
君よ涙の河を渡れ
宮前区新人戦の決勝は、有馬フレンズVS富士見台ウルフ少年野球クラブなんであった。
決勝戦では互いのチームから「ウグイス嬢」ならぬウグイス母嬢が、選手の紹介と試合途中の選手交代のアナウンスを担当。フレンズからは母マネージャーのOhmori母が。試合前から何度も練習をし、ビビリながらも結構楽しんでいたようだった。
その試合前の選手紹介では子ども一人ひとりが大声で挨拶。フレンズは判で押したように「がんばりま〜す」であったが、ウルフは「優勝目指して頑張ります」「絶対勝つように頑張ります」とか気転を利かしたオリジナルの挨拶。さすがは決勝戦慣れしている。もし筆者なら「野球を頑張って甲子園へ行って、将来は鮨職人になりたいで〜す」とでも言いたくなった。
最初これはシャッターチャンスと思い、カメラ片手にグランドへ飛び出したのだが、Fマークの帽子を被っていたことに気づき、速攻で連盟広報部の白い帽子に変えてレンズを向けたんであった。連盟の帽子は筆者にとっては水戸黄門の印籠と同義語なんである。
プレイボール!
1回表F裏W
互いに無得点。眠れる大砲Hajimeが四球を選び出塁、結果相手失策により先制点を挙げることに成功した。実はこの対戦カードはかつてオレンジボールでも決勝を戦った世代なんである。フレンズにとってはゴールデンエイジなのだった。それだけに1点とはいえギャラリーも欣喜雀躍なのだった。
マウンドはあの時と同じ主将のRui。マスクをかぶるのはYui。準決勝と同じスタメンで臨んだ。
3回表F
ラストバッターの小さな巨人Kyousukeが2-2からの5球目を引っぱりレフト前へ初ヒット。1番Ruiが犠打で送り2番Kohkiがショートグラブをかすめて抜けるタイムリーヒットで2得点目。スコアは最初はエラーにつけたが筆者のテンションも上がってご祝儀で安打に変えた。あの王者ウルフを無得点に抑えたまま更に追加点なんであった。ボルテージが上がらないわけがない。
神奈川県、川崎市、宮前区と少年野球のルールは毎年上意下達(じょういかたつ)のお達しがある。学童野球においては、1日に同じ選手が投球を行って良いとされるのは7回まで。つまりダブルヘッダーの場合、エースピッチャーは1試合目を4イニングくらいで切り上げ、次の2試合目で残りの3イニングに賭けることになる。試合内容や得点差にもよるが大事な試合になると、このあたりの計算も重要になってくる。FのRuiは準決勝ですでに3イニング投げているから、決勝では4回までだ。
またたった一球投げて交代してもその投手は1イニングをカウントされる。更に特別延長の場合は9イニングまで可能になるのだが、これには更に条件付きの複雑なルールがあってここで一朝一夕には語れないんである。連盟のNishimuraさんから取材したのだった。
4,5回W
対するウルフ。準決勝対ヤング戦での投手リレーもあってか、やはりピッチャーを変えてきた。先発Saitohくんから2回には早々とShimadaくん、更に3回にもOgasawaraくんにスイッチ。猫の目のようにくるくる投手交代。老獪かつ勝負を知り尽くした名将Ogasawara監督のフレンズを翻弄する作戦か。実にスコアラー泣かせなんである。
Wは初回から4回までゼロ行進の無得点。5回Ruiからマウンドを受け継いだ2番手Kyohから内野安打をもぎ取るも、やはりウルフ打線は沈黙を守ったままであった。
6回表F
初回に投げた先発のSaitohくんがまたマウンドに上る。Fは先頭Ruiがレフト前安打を飛ばすが後続を断ち切られる。新チーム監督のSatohとWのOgasawaraさんとの熾烈な心理戦でもある。スクイズを見事にはずされたこともあったが、互いのベンチのサインの読み合いでもある。フレンズの大砲1号2号のバットからこのゲームでは快音が聞かれることはなかった。
6回裏W攻撃
線の細いFのKyohは実に良く投げた。しかしここでウルフ打線に捕まった。Ogasawaraくんの二遊間を抜ける安打、Saitohくんの内野安打、4番Shirotaniくんのタイムリーで待望の1点を返すと、更に二死後Kimuraくんの中堅前適時打で同点に追いつく。
一気に盛り上がるウルフベンチと応援父母たち。点に飢えた狼軍団が牙をむき出した。
6回裏F守備
同時にこちらの目線はフレンズ守備である。
ちょうどファウルゾーンとフェアグランドの中間に、更にYui、Kyohの投本間にフライが上がった。両者猛ダッシュする。今迄のフレンズならどちらかがお見合いをし、ポテンとなるのだったが、この日は違った。執念でボールを追った二人はファウルグランドで激突したんであった。うずくまり起き上がれぬKyoh。サッカーならアディショナルタイムを取るくらい治療に時間がかかった。
ようやくマウンドに戻った彼に第一公園ドームの観客から割れんばかりの拍手。
7回表F
2:2の同点で迎えた最終回。筆者の脳裏にはもしやあの特別ルールもあり得るのではないかとの想像が駆け巡る。
Taichi四球、Shohgoの右前安打で走者が二人塁に溜まった。
普段はおとなしい怪我をしたKyohが打席に。思い切って初球を叩いた打球は右中間を超えて外野を転々と転がる。湧きに湧くベンチと応援ギャラリー。筆者も珍しく興奮気味でベンチの後ろをほとんど振り返らなかったが、いつの間にか大変な観客が成り行きを見守っていたらしい。あとで聞いた話だが球場の8割がフレンズを応援していたそうだ。野球に集中していて全く知らなかった。
苦しい中で最終回4:2と勝ち越したフレンズ。あとは裏を守りきるだけだ。
7回裏W
筆者は一瞬これで勝ったと思ったほどだった。試合後の談笑になるがOgasawara監督もこの時「負けた」と思ったそうだ。
しかし、百戦錬磨、僅差での勝利を真骨頂とするウルフはここからがドラマのラストシーンなんであった。まるで逆転劇を演出するために2点ビハインドに甘んじたかのように。
9番の先頭打者を四球で歩かせてしまった。筆者は思った。
....まずい。
下手すると4番までまわってしまうではないか。4番Shirotani君は前打席でヒットを放っており、鋭いバットスィングが脳裏に焼き付いている。終わってみるまで勝敗は分らないのがウルフ戦なんである。このパターンで十数年何度も苦汁を飲まされてきた。
これが杞憂に終わらなかったんである。
1番Wadaくんもデッドボールで1,2塁とし、続いてダブルスチール、WPで1得点1点差にまでなった。更に2番Ogasawaraくんの起死回生のタイムリーでSaitohくんが生還し同点。
緊迫するベンチ。筆者は試合の行方を見るためにスコアブックを投げ出したくなった。
4番Shirotaniくんまで回ってしまった。監督Satohはここで豪腕Hajimeにスイッチ。
1-3から好球必打。思い切り振り切った打球はセンターへの浅めのライナー性フライ。
センターTaichiが捕球と同時に、3塁走者Ogasawaraくんはタッチアップ、3塁ベースを蹴り果敢に離塁スタート。
バックホーム送球は逸れたものの、捕球した捕手Yuiと走者が交錯し.....。
「セーフ!」
劇的なフレンズのサヨナラ負けであった。
私は12年ぶりの宮前公式戦優勝を夢見ていた。しばらく言葉を失った。
一瞬にして悲鳴と歓声がこだまする。
子どもたちの中には何人も泣く子もいた。
母たちも相当数泣いていた。
観戦していた他チームの母ももらい泣きしていたそうだ。
周りの関係者からも、素晴らしい試合を見せてもらったと肩をたたかれた。
この涙は悲しいからではない。
悔し涙を通り越し、感動の涙であったろうと思う。
一生懸命にプレーした子らの姿に理由もなくこみ上げてくる熱い思いがあったのだろう。
時間が経つにつれ、涙はいつしか静かな歓喜に変わる。
決勝まで行った経験と実績は君たちを大きく成長させるだろう。
絶対王者相手に破れたとはいえ、準優勝という快挙を成し遂げたのだから。
冷たい涙の河を渡れ。
そこにそびえる厳しい冬山を越えろ。
その向こうには春の陽光に満ちたフィールドが君たちを待っている。
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決勝戦では互いのチームから「ウグイス嬢」ならぬウグイス母嬢が、選手の紹介と試合途中の選手交代のアナウンスを担当。フレンズからは母マネージャーのOhmori母が。試合前から何度も練習をし、ビビリながらも結構楽しんでいたようだった。
その試合前の選手紹介では子ども一人ひとりが大声で挨拶。フレンズは判で押したように「がんばりま〜す」であったが、ウルフは「優勝目指して頑張ります」「絶対勝つように頑張ります」とか気転を利かしたオリジナルの挨拶。さすがは決勝戦慣れしている。もし筆者なら「野球を頑張って甲子園へ行って、将来は鮨職人になりたいで〜す」とでも言いたくなった。
最初これはシャッターチャンスと思い、カメラ片手にグランドへ飛び出したのだが、Fマークの帽子を被っていたことに気づき、速攻で連盟広報部の白い帽子に変えてレンズを向けたんであった。連盟の帽子は筆者にとっては水戸黄門の印籠と同義語なんである。
プレイボール!
1回表F裏W
互いに無得点。眠れる大砲Hajimeが四球を選び出塁、結果相手失策により先制点を挙げることに成功した。実はこの対戦カードはかつてオレンジボールでも決勝を戦った世代なんである。フレンズにとってはゴールデンエイジなのだった。それだけに1点とはいえギャラリーも欣喜雀躍なのだった。
マウンドはあの時と同じ主将のRui。マスクをかぶるのはYui。準決勝と同じスタメンで臨んだ。
3回表F
ラストバッターの小さな巨人Kyousukeが2-2からの5球目を引っぱりレフト前へ初ヒット。1番Ruiが犠打で送り2番Kohkiがショートグラブをかすめて抜けるタイムリーヒットで2得点目。スコアは最初はエラーにつけたが筆者のテンションも上がってご祝儀で安打に変えた。あの王者ウルフを無得点に抑えたまま更に追加点なんであった。ボルテージが上がらないわけがない。
神奈川県、川崎市、宮前区と少年野球のルールは毎年上意下達(じょういかたつ)のお達しがある。学童野球においては、1日に同じ選手が投球を行って良いとされるのは7回まで。つまりダブルヘッダーの場合、エースピッチャーは1試合目を4イニングくらいで切り上げ、次の2試合目で残りの3イニングに賭けることになる。試合内容や得点差にもよるが大事な試合になると、このあたりの計算も重要になってくる。FのRuiは準決勝ですでに3イニング投げているから、決勝では4回までだ。
またたった一球投げて交代してもその投手は1イニングをカウントされる。更に特別延長の場合は9イニングまで可能になるのだが、これには更に条件付きの複雑なルールがあってここで一朝一夕には語れないんである。連盟のNishimuraさんから取材したのだった。
4,5回W
対するウルフ。準決勝対ヤング戦での投手リレーもあってか、やはりピッチャーを変えてきた。先発Saitohくんから2回には早々とShimadaくん、更に3回にもOgasawaraくんにスイッチ。猫の目のようにくるくる投手交代。老獪かつ勝負を知り尽くした名将Ogasawara監督のフレンズを翻弄する作戦か。実にスコアラー泣かせなんである。
Wは初回から4回までゼロ行進の無得点。5回Ruiからマウンドを受け継いだ2番手Kyohから内野安打をもぎ取るも、やはりウルフ打線は沈黙を守ったままであった。
6回表F
初回に投げた先発のSaitohくんがまたマウンドに上る。Fは先頭Ruiがレフト前安打を飛ばすが後続を断ち切られる。新チーム監督のSatohとWのOgasawaraさんとの熾烈な心理戦でもある。スクイズを見事にはずされたこともあったが、互いのベンチのサインの読み合いでもある。フレンズの大砲1号2号のバットからこのゲームでは快音が聞かれることはなかった。
6回裏W攻撃
線の細いFのKyohは実に良く投げた。しかしここでウルフ打線に捕まった。Ogasawaraくんの二遊間を抜ける安打、Saitohくんの内野安打、4番Shirotaniくんのタイムリーで待望の1点を返すと、更に二死後Kimuraくんの中堅前適時打で同点に追いつく。
一気に盛り上がるウルフベンチと応援父母たち。点に飢えた狼軍団が牙をむき出した。
6回裏F守備
同時にこちらの目線はフレンズ守備である。
ちょうどファウルゾーンとフェアグランドの中間に、更にYui、Kyohの投本間にフライが上がった。両者猛ダッシュする。今迄のフレンズならどちらかがお見合いをし、ポテンとなるのだったが、この日は違った。執念でボールを追った二人はファウルグランドで激突したんであった。うずくまり起き上がれぬKyoh。サッカーならアディショナルタイムを取るくらい治療に時間がかかった。
ようやくマウンドに戻った彼に第一公園ドームの観客から割れんばかりの拍手。
7回表F
2:2の同点で迎えた最終回。筆者の脳裏にはもしやあの特別ルールもあり得るのではないかとの想像が駆け巡る。
Taichi四球、Shohgoの右前安打で走者が二人塁に溜まった。
普段はおとなしい怪我をしたKyohが打席に。思い切って初球を叩いた打球は右中間を超えて外野を転々と転がる。湧きに湧くベンチと応援ギャラリー。筆者も珍しく興奮気味でベンチの後ろをほとんど振り返らなかったが、いつの間にか大変な観客が成り行きを見守っていたらしい。あとで聞いた話だが球場の8割がフレンズを応援していたそうだ。野球に集中していて全く知らなかった。
苦しい中で最終回4:2と勝ち越したフレンズ。あとは裏を守りきるだけだ。
7回裏W
筆者は一瞬これで勝ったと思ったほどだった。試合後の談笑になるがOgasawara監督もこの時「負けた」と思ったそうだ。
しかし、百戦錬磨、僅差での勝利を真骨頂とするウルフはここからがドラマのラストシーンなんであった。まるで逆転劇を演出するために2点ビハインドに甘んじたかのように。
9番の先頭打者を四球で歩かせてしまった。筆者は思った。
....まずい。
下手すると4番までまわってしまうではないか。4番Shirotani君は前打席でヒットを放っており、鋭いバットスィングが脳裏に焼き付いている。終わってみるまで勝敗は分らないのがウルフ戦なんである。このパターンで十数年何度も苦汁を飲まされてきた。
これが杞憂に終わらなかったんである。
1番Wadaくんもデッドボールで1,2塁とし、続いてダブルスチール、WPで1得点1点差にまでなった。更に2番Ogasawaraくんの起死回生のタイムリーでSaitohくんが生還し同点。
緊迫するベンチ。筆者は試合の行方を見るためにスコアブックを投げ出したくなった。
4番Shirotaniくんまで回ってしまった。監督Satohはここで豪腕Hajimeにスイッチ。
1-3から好球必打。思い切り振り切った打球はセンターへの浅めのライナー性フライ。
センターTaichiが捕球と同時に、3塁走者Ogasawaraくんはタッチアップ、3塁ベースを蹴り果敢に離塁スタート。
バックホーム送球は逸れたものの、捕球した捕手Yuiと走者が交錯し.....。
「セーフ!」
劇的なフレンズのサヨナラ負けであった。
私は12年ぶりの宮前公式戦優勝を夢見ていた。しばらく言葉を失った。
一瞬にして悲鳴と歓声がこだまする。
子どもたちの中には何人も泣く子もいた。
母たちも相当数泣いていた。
観戦していた他チームの母ももらい泣きしていたそうだ。
周りの関係者からも、素晴らしい試合を見せてもらったと肩をたたかれた。
この涙は悲しいからではない。
悔し涙を通り越し、感動の涙であったろうと思う。
一生懸命にプレーした子らの姿に理由もなくこみ上げてくる熱い思いがあったのだろう。
時間が経つにつれ、涙はいつしか静かな歓喜に変わる。
決勝まで行った経験と実績は君たちを大きく成長させるだろう。
絶対王者相手に破れたとはいえ、準優勝という快挙を成し遂げたのだから。
冷たい涙の河を渡れ。
そこにそびえる厳しい冬山を越えろ。
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2014年12月3日水曜日
名門VS名門
本日筆者の脳内バッテリーが僅か7%にまで激減したにもかかわらず、前回ブログに続き一気呵成に二つ目のブログを書いちゃうんである。
もうひとつの準決勝なんである。ここでの勝者とフレンズが決勝で対戦することになる。
因縁の好カード。強豪対強豪、名門対名門。しかもセレブVSセレブなチームの対戦なんである。
鷺沼ヤングホークスVS富士見台ウルフ少年野球クラブなんである。潮見台ウルフではない(^-^)
好敵手とはこのことか。近年あまりにウルフが強すぎてその陰に甘んじて来たヤングではあったが、我がフレンズも含めてその昔は互いにシノギを削った仲であった。
対するウルフ。今年の連盟主催試合の全てはおろか、その他の大会でも優勝旗を根こそぎかっさらった、グランドスラム達成のチームなんである。そこのけそこのけウルフが通る。ウルフが通ったあとにはペンペン草も生えないのだった。同時にあまりに強すぎて孤高の軍団でもある。
終盤ヤングホークスがジワリぎゅんぎゅんと猛追を開始するも僅かの点差で、ウルフには追いつかなかった。逃げ切って僅差での勝利はウルフの真骨頂なんである。
若鷹軍団はまたしても孤高の狼軍団に苦汁を飲まされたのであった。
このあと午後は劇的な幕切れとなる決勝戦。
フレンズ対ウルフの新人戦劇場が開演となるのである。
そのへんのブログはまた後日なんであった。
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もうひとつの準決勝なんである。ここでの勝者とフレンズが決勝で対戦することになる。
因縁の好カード。強豪対強豪、名門対名門。しかもセレブVSセレブなチームの対戦なんである。
鷺沼ヤングホークスVS富士見台ウルフ少年野球クラブなんである。潮見台ウルフではない(^-^)
好敵手とはこのことか。近年あまりにウルフが強すぎてその陰に甘んじて来たヤングではあったが、我がフレンズも含めてその昔は互いにシノギを削った仲であった。
対するウルフ。今年の連盟主催試合の全てはおろか、その他の大会でも優勝旗を根こそぎかっさらった、グランドスラム達成のチームなんである。そこのけそこのけウルフが通る。ウルフが通ったあとにはペンペン草も生えないのだった。同時にあまりに強すぎて孤高の軍団でもある。
終盤ヤングホークスがジワリぎゅんぎゅんと猛追を開始するも僅かの点差で、ウルフには追いつかなかった。逃げ切って僅差での勝利はウルフの真骨頂なんである。
若鷹軍団はまたしても孤高の狼軍団に苦汁を飲まされたのであった。
このあと午後は劇的な幕切れとなる決勝戦。
フレンズ対ウルフの新人戦劇場が開演となるのである。
そのへんのブログはまた後日なんであった。
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2014年12月2日火曜日
「優勝」の二文字
「宮前区新人戦」予告編で周知の通り、準決勝VS馬絹メイツ戦なんである。
先攻有馬フレンズは来季のエースRui。今年すでにAチームで数十試合投げているわけで。対するメイツのエースはHazamaくんである。
1表Fの攻撃。3番Yuiのタイムリーで先制点を挙げると、続く2回にはまたしてもYuiがタイムリー3ベースヒットなどで3点を加点。
エースRuiとこれまたAで揉まれた捕手を務めるのはYui。RuiYuiコンビは来年もバッテリーを組むことになりそうだ。
新人戦はまだ本当のチームではない。さなぎが羽化したばかりのメンバーなんである。この冬をどう練習しどう成長するかで、来年のポジションだって変わって来ることもあり得る。現時点でのレギュラーはこんなオーダーであった。
対するメイツはエースHazamaくん、主将で捕手のFukahoriくんのバッテリー。
まさにプラス(+)とマイナス(-)ががっちりくっつきあって初めてバッテリーと呼べるわけである。ちなみに筆者のおんぼろバイクは先日バッテリーが上がってしまったんであった。
4表には4番にどっかり座り込んだHajimeの2点タイムリーツーベース、続くフレンズ歴はベテランShohgoのタイムリーなどで3得点。7:0の完封ペースであった。
Hajimeの未完成なバッティングを敢えて名付けるならば秘打「仁王立ち腰無回転打法」なんであった。腰がぐっと入って回転を利かすことが出来るようになれば、末恐ろしいホームランバッターになるに違いないんである。
メイツナイン奮闘するも未だ得点ならず。
今日は勝つ気満々で臨んだ新人戦。5年生が多いゆえに当然の帰結ながら、父母応援軍団も鈴なりの一塁側スタンドなんであった。
結果はそのまま7:0での完封勝利。
筆者の天の邪鬼な目線で評価したいのはこの大量得点よりも、被安打1、四死球1、無失策の成績なんであった。この時季の例年のフレンズ5年生ならば信じられない内容であった。少年野球の最低限のセオリーを堅守出来たことが嬉しい。
球場を徘徊する戦場カメラマンの筆者の琴線に触れた子がいた。
ひたむきに、ちょこちょことボールガールを務めてくれた紅一点のKurumi。
手前味噌ながら健気で愛くるしいKurumiなんであった。来年はQueensの女子友だち(フレンズ)がキミを待ってるぜっ(^-^)
いよいよ決勝へ駒を進めた。12年ぶりの「優勝」の二文字が見えてきたのだった。
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先攻有馬フレンズは来季のエースRui。今年すでにAチームで数十試合投げているわけで。対するメイツのエースはHazamaくんである。
1表Fの攻撃。3番Yuiのタイムリーで先制点を挙げると、続く2回にはまたしてもYuiがタイムリー3ベースヒットなどで3点を加点。
エースRuiとこれまたAで揉まれた捕手を務めるのはYui。RuiYuiコンビは来年もバッテリーを組むことになりそうだ。
新人戦はまだ本当のチームではない。さなぎが羽化したばかりのメンバーなんである。この冬をどう練習しどう成長するかで、来年のポジションだって変わって来ることもあり得る。現時点でのレギュラーはこんなオーダーであった。
対するメイツはエースHazamaくん、主将で捕手のFukahoriくんのバッテリー。
まさにプラス(+)とマイナス(-)ががっちりくっつきあって初めてバッテリーと呼べるわけである。ちなみに筆者のおんぼろバイクは先日バッテリーが上がってしまったんであった。
4表には4番にどっかり座り込んだHajimeの2点タイムリーツーベース、続くフレンズ歴はベテランShohgoのタイムリーなどで3得点。7:0の完封ペースであった。
Hajimeの未完成なバッティングを敢えて名付けるならば秘打「仁王立ち腰無回転打法」なんであった。腰がぐっと入って回転を利かすことが出来るようになれば、末恐ろしいホームランバッターになるに違いないんである。
メイツナイン奮闘するも未だ得点ならず。
今日は勝つ気満々で臨んだ新人戦。5年生が多いゆえに当然の帰結ながら、父母応援軍団も鈴なりの一塁側スタンドなんであった。
結果はそのまま7:0での完封勝利。
筆者の天の邪鬼な目線で評価したいのはこの大量得点よりも、被安打1、四死球1、無失策の成績なんであった。この時季の例年のフレンズ5年生ならば信じられない内容であった。少年野球の最低限のセオリーを堅守出来たことが嬉しい。
球場を徘徊する戦場カメラマンの筆者の琴線に触れた子がいた。
ひたむきに、ちょこちょことボールガールを務めてくれた紅一点のKurumi。
手前味噌ながら健気で愛くるしいKurumiなんであった。来年はQueensの女子友だち(フレンズ)がキミを待ってるぜっ(^-^)
いよいよ決勝へ駒を進めた。12年ぶりの「優勝」の二文字が見えてきたのだった。
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