2019年5月19日日曜日

ライオンとネズミ

「ライオンとネズミ」のイソップ童話をご存知だろうか。恩義を感じたネズミがライオンを助ける美談的な童話ではある。大きな猛獣と小さな小動物。転じてそんな観点から見れば、小さな存在でも大きな相手を助けるほどのチカラがあるのだという意訳をしてみたい。童話の本来の主旨とはだいぶ違うのだけれど。

今日土曜は宮前Queens県大会初戦にて、境川球場で強豪多摩ウィンドフラワーズ戦に臨んだのだった。筆者はQueensをこよなく愛する会長Sohmaさんのロールスロイスの送迎にて帯同し、後方の広報の戦場カメラマンとなる。相手は大柄な選手も多い強豪、こちらQは小学校の運動会で主力でエースのYumenoを欠き、本日初めて公式戦になる選手二人、初めてユニフォームに腕を通し、初めて野球をやる子も擁するギリギリの体制で臨んだQueensなんである。ただでさえ厳しい展望の今季Queens、大人の誰もが(失礼ながら)....負けは覚悟の対戦なんであった。

試合前のショット。監督Satoh、コーチMochida、Jinushiの三氏に加えて、総監Koshimizuさんも馳せ参じた。先発バッテリーは投手Hina、捕手Harukaのハルヒナ花フラコンビ。

試合後の後日談だが、試合前総監KoshimuzuさんがHinaに授けた策は「3球続けて同じ球を投げるな。3球とも少しづつスピードを変えて投げろ」だったそうだ。これがのちに功を奏し多摩の猛爆打線を黙らせることになるのだった。

初回表から失点を覚悟していたのだが、前述の策やQナインの堅守でなんとか無失点に切り抜ける。それだけで大盛りあがるQ応援団なんであった。

裏のQ攻撃は圧巻だった。先頭主将のMikuが安打で出塁すれば続くHinaの当たりは外野への大飛球、広いグランドを転々とする間にMikuはもちろん打った本人のHinaも本塁帰還しあっという間の2点先制となった。0:2で大いに湧き上がるQ軍団。

更にAyaneのハズキルーペ級の選球眼で四球出塁すれば、相手PBにて加点し一回終了時0:3とする。

若きコーチ新婚Daiちゃんと双璧の、新婚Ryohちゃん夫妻も応援に。超美人妻はJAの職場結婚なんであった。こーゆーシーンを写真に収めるのは少年野球カメラマンの責務であり本能である。


こんなはずじゃないと思ったのはQよりも多摩ウィンドフラワーズである。実力差は互いに認めているはずであったからだ。美人監督で有名なMinobeさんの表情も次第に険しくなって行くのだった。

アクシデントであった。Sakiとともに今日公式戦デビューだったYuzukiにトラブルがあり、今日初めてQのユニフォームを着たKaedeが急遽レフトの守備へ。お姉さんの立場のサードKarinが優しく背中に手を添えてレフトへ誘導する素敵な場面。ポツネンと広大な世界で途方にくれるKaede。


いつ多摩打線が爆発するか、それをヒヤヒヤ眺めて案じていたのは筆者だけではあるまい。ついにそうなったのだった。4回粘投するHinaの球を捉えて2死後から主軸に安打を浴びて4失点。4:3と逆転される。しかしながらわずか1点差じゃないか。

Sohmaさんなどはもしかするともしかする、これは奇跡が起こるかもだぞと、期待に腹を...じゃない胸を膨らませていたのだったが、それはMurata代表やSatoh事務局長も同じ胸中だった。

迎えた5回QはAyaneの絶妙なスクイズバントに加え、Mikuの世紀の好走塁、Karinのレフトへの超絶タイムリー安打などで3得点し4:6と大逆転に成功。半袖はほとんど長袖状態、バットは7分目を短く握るKaede。Kaedeへのベンチの策は「バットを振るな」であった。究極の四球狙い。



しかし本領発揮のWF軍。最終回四球スクイズ敵失などでまたしても2点加点し6:6と追いつく展開になった。一瞬凍りつくQではあったがなぜかそんな悲壮感は微塵もなく明るい空気感があったように思う。
生まれて初めて野球を体験するレフトについたKaede。親からは「とにかくあそこでじっと立っているだけでいいから」
WHの大飛球がKaedeの頭上を通過する。彼女は大地に根が生えたようにしっかりと打球を見据え、微動だにせず一歩も動かないという、野球史上稀に見る守備フォーメーションを披露したのだった。これほどまでに親との約束を頑なに守った選手がいるだろうか。素晴らしい守備、素敵なシーンを見せてくれたんである。事前にベンチからは「Miku、レフトへ飛んだらおまえ取りに行けよ」と言われていたんである。ショートとセンターがカバーに走りチームプレーでなんとか2失点の同点に抑えたのだった。

同点で迎えた最終回Qの攻撃。運よく1番Mikuからの打順で内野安打で出塁、Hina四球で塁が賑わう展開。3番Ayaneの打撃は強烈な打球が見事ライト前へ落ちるも、ライト前ゴロでアウト、しかしその間に二者が好走塁を絡めて本塁を踏み、土壇場で6:8と再び突き放す。ゲームは決まった。

Qナイン全員の勝利であった。ファインプレーあり大きなミスも連鎖せず、中でもHinataのスローながらも相手強豪打線を幻惑翻弄する粘投は素晴らしかった。

試合前は勝てないであろうと誰しも思っていたこの対戦。しかし「野球は終わってみないとわからない」という先人の格言の通り、実に楽しく素敵な一勝であった。
この後チームは全員がニッコニコの満面の笑顔で参集し、互いに戦況内容を分析し笑い合うのだった。

Sohma、Murata、Satoh、筆者はこのあとロールスロイス号で宮前の里へ帰還し、高級バーミヤン宮殿で中国4千年の本格中華料理で舌鼓を打つ遅い昼食となり、本日の試合内容を酒の肴に楽しい酒宴となったのだった。

明日は高津戦。Qの勝利で宮前の防犯大会は延期となったがどーかお許し願いたい。女子と言えど同じ宮前の少年少女野球。寛容に子供の野球を見守ってくれる大きなオトナの心があれば、スケジュール変更もやむなしとしていただきたいものである。

試合後のオマケ写真。

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2019年5月15日水曜日

赤と緑の激突

お待たせ第二弾的、防犯大会二回戦二試合なんである。筆者が行った頃はすでにウルフVSブルアロ戦は10:0のコールドですでに終わっていたのだった。二試合めはグリーンズVS花フラの「緑対決」。遠目に見ると両軍のユニフォームはともに緑なので、見分けがつかないくらいである。試合前「緑対緑」の対決だなと、周囲に漏らせばある人物が言った。「そう、負けた方は黄緑になっちゃう試合」だと。

写真中心に。
初回裏HFが先制すれば2回表にはすぐにLGが同点に追いつき、さらにその裏またHFが1点勝ち越すという緊迫の展開。

ねっ?両軍ベンチとも一瞬見分けがつかないほどなんである。壮大かつ大規模かつ広大で盛大で遠大な紅白戦を観てるようだ。
ご存知HFにはQ姫コンビの「ハルヒナ」がいる。ネット裏運営席ではこれまた「ハルヒナパパ」軍団が責務を全うしていたのだった。

3回表にはLGがとうとう逆転に成功、3:2とする。

しかーし、なんである。その裏今度は追う立場になったHFがまたしても1点奪取しまた3:3の振り出しへ。ますます白熱しちゃうではないか。

おっ、遠くに見えるのは筆者の相棒赤カブである。ここの駐輪場所や方法にはマナーが必要だ。手前に停める分にはいいが、どんどん奥の狭い道を行かねばならない場合、平気で道を塞ぐように駐輪しているのがたまにある。しかし奥は道幅が極端に狭くなるので、キャパ的飽和状態問題もあり、一概には非難できないが、明らかに自分さえ駐輪できればいいもん、後からくる人は知らんわい、という停め方には毎回閉口しちゃう。バイクを奥へ運ぶのは結構危険な状況になることもあるんである。ちなみに筆者のカブはまだ50ccだから怖い思いをしながらも、なんとかジャングルをかき分け奥へいけるものの、ビッグスクーターや大型バイクが奥の細い道へ潜入するのはまず無理で危険だし重量的に厳しいはず。
うーむ。利用数に対してスペースの狭さが一番根本的問題なんである。筆者が大金持ちならば竹中と鹿島と大成とYoshikawa技建の4社相見積をとって、自腹でここを平坦で安全で広大な駐輪場に均してしまうのだが。

おっと閑話休題。最終回裏劇的な結末が待っていた。HFがついにサヨナラの本塁を踏み、激戦に終止符を打ったんである。3:4でHF勝利。

さてインターバルの間に例によって砂嵐土煙つむじ風プチ竜巻防止のために、Fujisawa工務店の散水車がスクランブル発進。

三試合目は今度は「赤対赤」の対決である。これを周囲に言えば今度は冒頭の人物とは別の人が言った「負けた方は薄いピンク色に変わる」んだと。レッパVSモンタであった。赤いきつねと緑のたぬきも生きていくのが大変なんである。
例によってレッパにもQ姫Karinがいる。終始男子に負けないくらいの大声で真剣に声を出していた。両軍の赤白ユニフォームの様子。



初回にMが先制する幕開けだった。

モンタのマウンドは宮前でも屈指の超高速本格右腕投手くん。長身痩躯から放たれる速球は健在である。

今日は偶然だろうか。この試合でもQueensとーちゃんずが運営席に。ルパン三世的Karinパパであった。ちなみに奥様は峰不二子的長身の美人妻なんである。試合はレッパがすぐに逆転し1:2とする。

筆者は例によって途中退席。のちの連盟速報によると結果は8:3でモンタであった。

....さてオマケ。Part1。
「緑対決」後に審判団へ事務局長Satohさんが用意したお疲れさんドリンクの麦茶には、可愛いトマトが添えられていた。そーなんである。会長Matsuiさんからのいつもの差し入れである。種が少なく中身がギュギュッと詰まった美味しいトマトなのだ。筆者は昨年縁があって会長にいただいた1箱分のトマトを毎晩酒のツマミに調理していたことがある。レシピはこうである。冷蔵庫で冷やしたトマトをスライスし皿に円弧状に盛り付けた後、藻塩を多めにパラパラ、ポッカレモンをパシャパシャ、その上に玉ねぎのみじん切りをパランパラン、更にマヨネーズをピチョピチョしたのち、決め手はパルメザン粉チーズをパサランパサランふりかけるんである。あれば最後にパセリのみじん切りも加えたい。そうすればこれも赤と緑の素敵なコントラストで完成。これをビールとともにつまみながらブログを書けば酒も筆も進むのであった。

....さてオマケ。Part2。
バーズYoshikawa夫妻であった。Queens時代から親しくさせてもらっているが、二人の会話は「ねえダーリン、今晩のご飯は何が食べたい?」「ああ、君の作る料理なら僕はなんでもいいぜ」てな会話はひとっつもこれっぽっちも微塵もなく、いつもバーズとQueensと野球に関する解説や分析や反省や将来の展望の話ばかりなんである。そんな夫妻とよく丘の上で談義するんであるが、夫唱婦随のナイスカップルなんであった。談笑の後別れを告げて立ち上がり、そっと後ろからiPhoneで盗撮しちゃった写真がこれ。

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