2020年12月6日日曜日

相棒Mac、蘇生の顛末

 長らくご無沙汰でした。近しい親族に不幸があり、休筆宣言をしてから幾星霜、なんとか喪が明けた今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか。この間にアクセスして下さった方々には申し訳なし。

相棒Macパソコンの話で復活なんである。

筆者のパソコンはMacの2013LateインテルMac、MacOSは10.13のHigh Sierra、日々仕事で使う設計ソフトはVectorWorks.Ver2018...etc。このブログはもちろん、仕事で使うMacは筆者にとってもう生命線と言っても過言ではない。だいぶ以前から動作が遅く重く、憂慮していたんであるが、先日とうとうメールが固まってしまい、うんともすんとも言わなくなってしまった。これ以前に有償のクリーニングアプリを導入し、気を配っていたのにも関わらず、メールアプリの崩壊に伴い、他のあらゆる機能が凝固しちゃって強制終了と再起動の嵐となったんである。従ってブログ投稿のためにネットを立ち上げるなんて、夢のまた夢。それ以前に起動した画面がフリーズしたまま、相棒Macは何も語らずあらゆる手を尽くしたが改善の兆しすら見えない。しかし電源が入るだけまだましであった。以前のMacは最後は電源を入れてもブラックアウトしたままご臨終だったから。

ここ数日は大田区の学習塾の改装図面をやっていたんであるが、Macが動かないために仕方なく古いOS環境でどーにか仕事をこなしてきた。HDDにパーティションを切って新旧二つのOSをインストールしているのはこんな時のためである。もっとも新しい方のOSのHigh Sierraはすでに3世代前のOSであるが。10.13から10.9まで落として古いOSの環境下の設計ソフトで、なんとかことなきを得た次第であった。

朝起きてから寝るまで、仕事やこのブログや映画鑑賞などでMacを酷使してきたワケで、そろそろ寿命かと暗澹たる思いを抱えていたけれど、最新Macは27インチ最低で20万、設計ソフトVectorWorksは一番安いバージョンで30万(高いバージョンは50万である)。とほほのほ、コロナ禍で仕事が激減している中でそんな出費は到底無理なのは火を見るよりも明らか。この冬スマホをiPhone12に買い換えようと画策していたが、絵に描いた餅となる。あらゆる再生手術を試みたが一向に改善せず、最終手段としてMacOSのクリーンインストールに踏み切ったんであった。これはHDDの中の全てを消去し真っさらな白紙の状態にして、改めてOSをインストールする方法である。一つ間違うと今までの全てのデータを失うので、致命傷になりかねない。後が無い筆者、清水の舞台から裸で飛び降りる気分で決行。幸いMacにはTime MachineというMac特有のプリインストールアプリがあって、今までの全てのデータや設定を外付けHDに保管する機能がある。過去の経験から筆者は外付けHDは1TBと3TBの二台をつなぎ万全を期していたのが功を奏した。内臓HDのデータ消去はあっという間だったが、Time Machineの外付けHDから本体HDへの復旧データ転送は3,4時間かかった。

という顛末は昨日までの記録。昨日までの八方塞がりの暗澹たる気分は、雲散霧消、晴れて今ではこーしてサクサクブログを書けている。今日土曜晴れたらQueensのグランドへ行くつもりだったが、雨のため仕事に没頭、前述の学習塾の図面もガッツリ描いてクライアントへ送付。

しかし、毎日酷使している相棒Mac。今までプリンターは5,6台買い換えてきて、Macは今のでPower MacG3から2007へ、更に2013となって3台目。今年で7年目なのでそろそろ覚悟しなきゃである。

この間仕事以外でフレンズの「年間成績表冊子」データ作りも並行してやっていた。一時はもう今年はダメかと思っていたが、なんとか古いOSで作成し先日京都の印刷会社へネット無事発注済み。月曜か火曜にはフレンズ母なっちゃんの自宅へ配送できる段取りである。先人たちが「備えあれば憂いなし」とはよく言ったものである。野球やスポーツも同じだ。日頃の練習の積み重ねをしっかり体内に記録していれば、いざ試合になった時に体内のHDからデータを引っ張り出して瞬時のプレーにも対応できるワケで。

Queensオリジナルオーダーマスクの話を書くつもりであったが、それはまたいずれ。替わりにフレンズ2020成績表の表紙だけ掲載。他のページは公開できない。選手の年間成績が全て網羅しているし、チームには送別会配布までのお楽しみだからだ。しかし今年は夏合宿同様、送別会の模様はブログアップ出来ないだろうと今は思っている。推して知るべしこんなコロナのご時世だから。成績表冊子は今年もページ数が少ないものの特別な内容となった。しかし昨年とページ数も冊子数もほぼ変わらないのに、料金は驚きのほぼ半額になっていた。コロナでかなり無理をして値段を下げているんだろうかと、逆に印刷屋さんを心配する今日この頃である。

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村
少年野球ランキング

2020年11月22日日曜日

秋の砂塵

新人戦は準決勝を迎えた。筆者が行った時には第一試合は終了、ウルフVSサンダースはウルフの圧勝だった。第二試合は松風VSモンタ。 今回は訳あって試合内容に関係なく、ほぼ写真だけで展開したい。

写真はカメラモードを色々変えて撮影したため、いろいろの色々が散在しちゃっている。秋の紅葉のように、色濃く影を落とすものもあった。太陽の位置関係で色は濃くなったり明るくなったり、とかくこの世は住みにくいわけで。いや、とかくカメラは難しいわけで。

タイトルは「秋の砂塵」。スライディングなどで砂煙をあげた写真は、少年野球写真家にとって大好物なんである。他にもヘルメットに宿る光や、歯をくいしばる表情、少年少女の頬を伝う汗や涙、子どもの一挙手一投足に歓喜する大人たちの笑顔、etc。そんなこんなの一瞬を捉えると、むふふと悦に入ってしまうのはカメラマン冥利と言えようか。

松風のQ姫Momo。主審は笑福亭Andoh鶴瓶さん。1,2,3、アン、ドゥー、トロワ、のアンドゥさん。

第一公園上空をやたらとセスナ機とヘリが旋回していた。ははん、さては、はるばる米国から、蜜月関係だったトランプとの確執で愛想を尽かしたFOXテレビのクルーが、気分転換に日本の少年野球の取材に飛んで来たに違いない。セスナ機といえば昔、佐渡ケ島から新潟空港へ行く時に乗ったことがある。フワフワとまるで鳥になったような気分だった。更に昔々、大阪から出雲空港へYS11で飛んだこともあった。いずれもプライベートで単独搭乗、今ではいい思い出である。

これに誘発されたか、宮前区所属の第一公園航空隊、ブルーピジョン鳩軍隊も編隊を組んでグランド上空を旋回し始めた。

もとい。少年野球だった。快晴の秋空の下、土のグランド戦場では砂塵が綺麗に舞っている。

試合はモンタの圧勝。明日はウルフVSモンタの決勝となった。来季も今年同様、強豪が競合する展開となるのか。宮前全体を盛り上げるためにも他のチームの奮起に期待したい。

※過日身内に不幸があったため、明日月曜はコロナ禍での家族葬、ブログは当分休止させていただきます。

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村
少年野球ランキング

2020年11月20日金曜日

Jrフレンズと夢中になれること

 少年野球の人口減少を嘆く声を聞いて久しい。少子高齢化、野球人気の低迷、時代の変化とともに野球以外の選択肢が多岐にわたる、更には親の教育観念の変化、etc。しかし野球であれ他のスポーツであれ、体を思い切り動かし、人とのコミュニケーションを身につけ、礼儀や思いやりなどを学べることは、少なくとも子供にとっても保護者にとっても損はしないわけで。子や親や指導者も含めて、その資質でまた違ってくる場合もあるから、絶対とは言えないけれど。だってこの世の中に「絶対」という価値観は喪失しちゃっているから。米国の9.11なんていったい誰が予想し得ただろうか。東日本の2.11然り。また昨年の今頃、2020年の世界がコロナ渦でこんなになるとは誰が想像できたろうか。しかし絶対はないけれど、野球(スポーツ)をやって良かったと思うことは、そうでないことを凌駕して余りあるはずだ。


大昔、聞いたことがある。花フラやレッパには「ジュニアの部」なるものがあって、未就学児を対象として楽しく野球をやるスタイルがあることを。フレンズでは(Fに限らないが)チームの人数確保のために体験会をなんども開催している。勝った負けたはまず人がいなくちゃ話にならない。ここ数年で宮前内でも浮いたり沈んだりのチーム事情を抱えているところが多いわけで。以前「晴耕雨読」で取り上げた神木マーキュリーズは、指導者や大人の努力と忍耐で不死鳥のように蘇り、見事返り咲いたことは記憶に新しい。向丘キッズが新生イーグルスとして再出発したことも特筆だ。フレンズでもつい5年前には少人数なれども、全国大会まで登りつめたけれど、慢性的な「少数精鋭」には変わりない。


そこでついにFも未就学児から小学1年生を対象とした、楽しく野球ができるジュニアフレンズの部を発足させるに至ったのだった。Nakamura夫妻を中心に父母たちが努力した結果である。来季も厳しい展望は変わりないが、フレンズは子どものみならず保護者や指導者のオトナの空気感も和やかで、「野球が楽しくて、そして強いチーム」を目指している。楽しいだけでは強くなれないし、強ければなんでもいいかと言ったら否、その両方のバランスをとっているチームだと自負する。...と、筆者的には思うのだが。あくまで筆者の理想的フレンズ論だけれど。過日開催した体験会では「F体験会史上もっとも多い」人数の入部希望者があったそうである。Nakamura、Maeda両家と父母たちの努力に感謝したい。今日フレンズLINEにアップされたチラシを掲載。携帯番号はさすがに消してあるけれど、下のQRコードを読み取ればNakamura事務局へメールで連絡が取れる。


さてここからは「晴耕雨読」的「日々雑感」ブログ。ここ1,2週間の日々。コロナの行方が急変し右肩上がりの急な数字を記録している。八ヶ岳を下山する途中にいきなり目の前にチョモランマの急峻な姿が現れたかのように。連日マスコミも騒然とする今日この頃、それを尻目に日本の秋は深くなってきた。11/14に撮った銀杏の黄色。まだレモンイエローと言った段階か。それから1週間後の今朝同じアングルで撮ってみると、少なからずクロームイエローになってきた。レモンからマンゴーの断面に変わったみたいだ。もう少しで全部葉が散っちゃうのだろうか。

今日の黄色。濃くなった。

近所の禅寺にはこれまた年季の入った銀杏の大木がある。実にバランスがいい。以前有馬小にも大きな銀杏があったが、近年枝が伐採されて面影はなくなったけれど。

エルトン・ジョンの「グッバイ イエローブリックロード」にちなんで、この時季秋の銀杏などをモチーフにここでなんども書いてきた。「行きつけのスナック」ならぬ「行きつけの公園」の、枯葉に埋め尽くされた坂道は、秋の柔らかい陽光を身にまといしっとりと輝いていた。

この近くには大きな植木屋さんがある。散水のためにスプリンクラーが作動していた。シャンシャンシャンシャン、ガルルルルーーーー、シャンシャンシャンシャン、ガルルルルーーーー、.....の繰り返し。その見事な機動の様を飽きもせずに眺めていた。しかも下にはくっきりと虹が出来ているではないか。霧雨の時に太陽を背にすると虹が見えるのは小学生でも知っているけれど、スプリンクラーの運動と相まってずっと見ていられるのだった。散水兼自動虹製造機である。

その規則正しい運動の様子をウットリ眺めていると、下校途中の男の子が目をまん丸にして通りかかった。筆者少年に声をかけた。このご時世知らないオジサンから声をかけられたら、すぐに110番なんて悲しいフレーズが浮かんだけれど、構うものか。

「ほら、凄いだろ。こっちから見てごらん。虹ができてるよ」

「うん。これどーやって動いてるんですか?」

「....えーとね、キミもオトナになればわかるよ」

....。なんて、筆者の3行目の言葉は嘘。そんなこと言ってない。しかしスプリンクラーの構造や機構の科学的根拠、コロナの今風に言えば「エビデンス」は大のオトナとして説明出来ず、言葉に詰まったのだった。どう見ても電源は接続されておらず水道のホースだけ、なのにこの規則的な動きは素敵だった。おそらく水圧のチカラとスプリングが絡んでいるのかな?と想像する。

別れ際ランドセルの少年は不思議そうにスプリンクラーの周りを行ったり来たりして、丹念に観察していた。実にいい光景であった。仮にスポーツしなくてもその探究心があれば将来ノーベル物理学賞かもしれない。筆者はスポーツであれ勉学であれ、夢中になれることを見つけることが子どもには一番大事だと思っている。

小学校のグランドのスプリンクラーは大きいので今まで不思議には思わなかったけれど、これは小さいメカニズムなのに不思議で楽しくて動画を撮った。まるでイージス艦に搭載された、1秒間に75発を打てる20mmシウスガトリング砲みたいであった。帰宅後ネットでカラクリを調べたら、やはり水圧と内蔵されているバネの反復運動の相関関係で、この規則的な運動が繰り返されるようだ。それでもまだよく分からなかったけれど。スプリンクラーは周囲の緑に水分を与え、同時に虹を生成して人の心にも潤いを与えていたのだった。


にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村
少年野球ランキング