早春の2/27日曜、宮前野球のメッカ、第一公園本塁に立つ。春季開幕の1週間前。今年もこのホームベースで数々の審判が下され、数々の笑顔と涙が悲喜交々(ひきこもごも)交錯するのだろう。今日は恒例連盟審判団主催による、審判講習会である。まずは写真中心に。
「アウトセーフが間違っても全然構わないので。見る位置が違うので当たり前です。自信を持って大きな声で」と審判講師。ほんの少し見る角度、位置によってジャッジが180度変わることを目の当たりにしたのであった。その証拠に3名がそれぞれの位置取りで判定を下すと、見事に三者三様、といかずともバラバラになるケースが多いのである。二人はセーフ、一人はアウトみたいな。1,2,3、アンドゥトゥロワー、アンドゥー審判Andohさんが教えてくれた。「クロスプレーの場合、見る角度によって全く判断が変わってくるんですよ。正確な審判は距離ではなく角度、位置が重要なんです」と。また三塁で講習していたAokiさんも言っていた。「三塁ベンチから見る角度と、三塁塁審から見る角度は自ずと違う」ベンチから見てアウトでも塁審の的確な角度からみればセーフ、ということもあり得るのだろう。またその逆もあるかもしれない。ましてや距離も間近で見ているわけで。もちろん審判だってニンゲンだもの、誤審だってあるさ。明らかにそれと思われる時は審判に説明を求めるべきだ。ただし「説明を求める」のであって「審判への抗議」であってはいけない。更に言えば監督以外のコーチなどが審判に言葉を荒らげるのはもってのほかである。川崎、神奈川の上部大会だったら退場処分級である。真の指導者には野球に対する熱き情熱と同時に、冷静沈着の真摯で紳士たる態度言動が求められるものである。
決して朝のラジオ体操をやっているわけではない。宮前少年野球の若き父たちは真剣に学んでいた。春のウララかな陽光の元、男だけのむさ苦しい集団ではあるが、筆者はこんな野郎どもの光景が好きである。(※紅一点、一人だけ女性カメラマンがいらしたけれど)
子供たちと奥様方、とーちゃんたちは一生懸命少年野球のために頑張っていることを記憶に留めていただきたい。
終盤1,2,3塁でそれぞれの総括講習指導。審判業は一度ハマったら夢中になるという。よくわかる気がする。監督業、コーチ業、スコアラー業も然り。筆者もスコアラーにどっぷり首まで浸かった時期がある。将来この父たちから一人でも二人でも公認審判員として公式戦のマスクをかぶる人材が出てきたらとても素敵なことである。
今回講習会に協力してもらったのはレッパ、花フラの選手諸君。Aokiさんが選手たちにお礼を、との号令で父たちが子供たちへ頭を下げる光景があった。実に奇妙ではあるけれど、反面とても素敵な場面であった。子どもたちはどう反応して良いか分からず、嬉し恥ずかしモジモジ君である。審判部から子どもたちへお礼のドリンク配付となった。
球春まぢか。来週にはいよいよ宮前少年野球が開幕だ。
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