2026年7月12日日曜日

村上春樹とW杯ハーランドと少年野球


僕はコンクリートの壁に穿(うが)たれた小さな穴を見ていた。

と言うよりは穴が僕をまんじりともせずジンマリと見ていたような気がする。気になって近づいてみると、穴は僕をますます誘い込むように誘惑するのだ。思い切ってその黒い暗渠のような穴に眼をくっつけて中を覗いてみる。すっと、意識が遠のいたかと思うと、僕は暗い大きな穴の中で佇立(ちょりつ)している自分に気づいた。大きいと言っても直径1メートルほどの、じめりと湿った空気が澱んだような場所だった。暗がりに目が慣れてくると、そこは枯渇した古井戸の底のようで、上を見上げると小さな丸い青空がぽかりと浮かんでいた。微かに大勢の人々の歓声のような声が聞こえる。ふと見ると目の前に、上から垂れ下がっている縄梯子があることに気がついた。ここにいても不安だし暇だったし、今朝は歯を磨き顔も洗ったし、他にすることも見出せなかったので、成り行きで上へ登ってみることにした。上へ登るにつれて丸い青空は徐々に大きくなり直径1メートルに近づいてきた。人々の歓声も比例して大きく聞こえるようになった。ついに最上部の井戸の淵に手をかけた時、歓声が大きなうねりとなって僕の耳に降り注いできたのだった。その音声は太鼓を叩くドンドンというリズムに合わせて、信じられないほどの大勢の人間が一定の規則的な声で「Row!」と叫んでいるようだった。

井戸を抜け出してみると、眩しい光と共に僕の目の前に現れた光景はアメリカのマイアミスタジアムだった。今日はW杯イングランド対ノルウェー戦、ロングヘアの金髪長身の男が不適な笑みを浮かべて跳躍していたのだった。

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村上春樹リスペクト、「晴耕雨読」的小説風序章で始まる今回ブログ。三塁側コンクリート柱の穴を見ていたら村上春樹ワールド的な小説の一節が浮かんできてしまい、思わず筆を取ることに。書き始めると止まらなくなっちゃって。昔このブログ内で1年以上かけて連載していた大人の恋愛小説「月に雨降る」以来である。(興味ある方は右のアーカイブ2016年5月の「月に降る雨1」をクリック。ここから2,3,4...と長編連載)今朝はW杯で5時半起き6時KO観戦するも、延長戦に突入した8時すぎにタイムリミットで第一公園へ。後ろ髪引かれつつ。ちなみにハーランドの後ろ髪を引っ張ると、怪物が怪獣に変身し思い切りぶん殴られるので注意したい。愛すべき心優しき怪物なんである。おいおい、またサッカーかよ、早く少年野球を書かんかい!とお嘆きの貴兄、お待たせしました、なんである。

さて少年野球なんである。今日は変則的3種類の内容。秋季大会開会式+子ども会大会決勝戦+同閉会式というメニューにて。

●秋季大会開会式

前置きの長さは「晴耕雨読」悪癖、今回は特に。よって開会式は写真にてサクサクと。昨年度の優勝は宮前を席巻したレッパ軍。

選手宣誓はウルフ主将くん。心に響く文言で会場を魅了する。嬉しげにスマホを構える監督トメさん。

最後のグランド挨拶では背番号10がずらり並ぶ。合計130番。

●子ども会決勝戦 ヤングVSウルフ

子ども会ならではの決勝特別席にウグイス嬢も参席。

序盤から両軍ともに意外な展開に。投手戦と言って良いのならばそーなんである。スコアボードには初回からゼロが仲良く並ぶ幕開けとなった。

やっとスコアボードに先制点が叩き込まれたのは、3裏のW軍だった。W主軸の長打などで1得点。

するとY軍もすかさず1点を返し同点に追いつく展開。またしても拮抗した試合になる予感、恋の予感、愛媛の伊予柑。

これで互いに暖機運転が終了し、いよいよ打線が温まり火がついた。伏兵と言っては失礼だが9番の小柄な選手が大きな仕事をやってのける。サッカーで言えばクロアチア代表モドリッチやスペイン代表ククレジャなど、身長は筆者と変わらずサッカー選手としては小柄なれど、献身的なプレースタイルと持久力でチームには欠かせない存在なんである。はい、少年野球に戻ろう。3得点勝ち越し1:4となる。

しかしYも意地の攻撃で1点を返し2:4のダブルスコアに持ち込む。更なる得点機にY打者の鋭い打球がW投手くんを襲うも、機敏にライナーキャッチの美技。これが二遊間を抜けていればYは更に加点していたはず。

最終回表、Yがこのまま終わればゲームセットとなる。ところがヤングホークスの若鷹軍は、第一の大空へ大きな翼で舞い上がり、空から旋風を巻き起こし疾風怒濤の攻撃を見せたのだった。流石の狼軍も空からの攻撃にはなすすべなく、あっという間に3点を入れてついに大逆転に成功する。5:4の1点差で終えた。流れはYへ傾く。

窮地に立たされた弱者が、自分よりも大きな相手に噛み付くことを「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」という。小学生諸君、いつか教科書に出てくるから覚えておくように。まるで前出のモドリッチやククレジャみたいに...もういっか。(^-^)オオカミたちが本来の牙をむき若鷹に襲いかかったのである。大業小技で確実に点を奪取し2得点で同点、さらに1点を加えて5:6のサヨナラ勝利優勝となった。

恒例帽子投げ。ウルフも先日のフレンズ同様、異常に小さな輪を作り何やらモゴモゴしている。またしても富士見村の悪ガキどもがウミガメをいじめておるのか?否、である。フレンズもそうだったが、これは輪の中心に母のスマホを置いて地面から上を撮る手法ゆえのことである。勢い選手らはスマホカメラを見ようと円陣が小さくなる寸法だ。きっといい画が撮れたことだろう。こちらの画も緑をバックに綺麗に撮れた。
●閉会式

1日のうちに開会式と閉会式を執り行うのはかなり珍しいものだ。子ども会宮前大会も無事終了し、等々力への切符を手にしたのはこの2チーム。普通なら優勝1チームだけだが7年に一度だけこの恩恵に浴することが出来る。

集合写真である。両チーム等々力で宮前旋風をぜひ巻き起こして欲しい。等々力は暑いとコメントあったが、TVニュースでも周知の通りパリは気温45度、クーラー普及率は法令が障壁となって低く、人間は即死しちゃうじゃないかって言うくらい。パリ在住の兄貴は毎晩冷蔵庫で寝てると言っていた。あながち嘘でもないかもだ。

W杯はベスト4が出揃った。なんとFIFAランク1位から4位が綺麗にそのまま残ったのだった。実は決勝戦の間にスマホでイングランドVSノルウェー戦の延長試合を密かに追っていたのだが、イングランドの勝利となった。普段からプレミアで見慣れているマン・Cのハーランドだったが、今大会で一気にファンになってしまった。これを書いたらまた夜が更けそうなのでやめるけれど、実に憎めないイイ奴なんであった。彼の妹がクリソツで、兄のモノマネ爆笑動画をSNS公開している。

あと4試合しか無くなった。いずれも日本時間早朝のキックオフ。まだ一週間は寝不足が続くことになる。同時に日中の短時間爆睡も増えることになる。

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2026年7月9日木曜日

悲喜交々の7月

 この時間にブログを書くなんて、いったいどうしちゃったんだろう。今日夕方沖縄案件の追い込みでMacに目を向けながらも、耳はTVのニュースの音声に集中していた。毎日W杯特集コーナーがあるからだった。すると、アナウンサーが、

「えー、ここで速報です。サッカーの三苫薫選手が、自動車を運転中、全身事故を起こした模様です...事故の女性は...」

...「えっ!?!?!?」

一瞬で頭の中に暴風雨が吹き荒れた。W杯に出場できなかったから?責任を感じて悲観して?まさかイングランド南部のアルビオンの崖から転落?...人間って一瞬のうちにいろんなことを考える動物、しかもバッドニュースには悲観的な憶測を。

すぐに仕事を放り出して、TVニュースを見つつネット検索する。決して良くはないけれどちょっと安堵。単に信号の見誤りで自転車の女性に軽傷を負わせたそう。場所は板橋区だった。「全身事故」は「人身事故」の聞き間違いだった。

もし最初の勝手な想像が現実だったら、W杯で決勝Tで日本が負けたことの1億倍のショックを受けていたに違いない。何よりも被害者が大事に至らなくてよかったけれど、三苫のメンタルが心配でならない。でも彼のメンタルの強さを俺は信じている。きっとこれも「何か意味のあること」と、前向きに思いたい。頑張れ三苫薫。

さて、決勝Tともなると強豪国がひしめき合って、シノギを削る展開が目白押し。劇的で感動的な試合が多い。さらには世界中から批判を浴びている某国大統領とFIFAの癒着案件。スポーツに政治介入なんてあり得ない。絶対に唾棄すべき話だ。金満体質となったFIFAの幹部はそろそろ己を見つめ直したほうが良いと思う。サッカーのみならず世界のスポーツの健全な歩みを促進するために...なんて、綺麗事を言っても無理だろーな。

それはともかく、なんである。朝仕事前にDAZNで主だった試合のショートハイライトをチェックし、夜仕事が終わってから更に見逃したロングハイライトを観る毎日。劇的な試合が本当に多い今大会。メッシ、ロナウド、ハーランド、エムバッペ、ケーン、サラー、モドリッチ、全く精彩を欠いたネイマール...etc。進む者、去る者悲喜交々の2026W杯なんである。

明日も沖縄案件の最後の追い込み。7/21からは今度は北海道のホテル案件が待っている。週末は少年野球、公私共に全く忙しい7月なんであった。

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