2017年12月11日月曜日

今日の1年、明日の1年

土曜はQueens祝勝会で大盛り上がり大会、二次会でもスーパー盛り上がって来季ベンチスタッフもなんとかKoshimizu監督留任にこぎつけ、気持ちのよい一夜を過ごして帰宅バタンキュー、ちょっぴりグロッキー気味で迎えた今日は、フレンズ6年生を送る会、いわゆる卒団式に臨んだんであった。

このへんの経緯はまた後日、2017年の最後のチカラを振り絞ってブログアップしようと思う。今日は二次会から帰ってきて今は心地よい睡魔に襲われつつも、頭のどこかが冴え渡り今日一日を、いやこの2017年一年を振り返りつつ、ブレードランナーのグラスでウィスキーロックをあおり、卒業生からもらった色紙を肴に眺めて書いているんであった。

やっと1年が終わった。
...と、言うべきか、もう1年が過ぎてしまった。
子どももコーチも父母も、チームとして一枚岩の絆を確認出来て、これほど嬉しいことはない。

もうすぐ今年の1年が終わろうとしている。
そして、もうすぐ来年の1年が手ぐすね引いて待っている。
写真4枚で今日はおしまいさ。




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2017年12月8日金曜日

時代に迎合と逆行

ここ一週間ほどの日々雑感である。
その1
イチョウもいよいよ佳境を迎えた。例年ならこの舗道の落ち葉を蹴散らしながら歩くのが筆者の密かな反社会的行為的楽しみなのだが、年々こまめに掃除されてしまう傾向にあり、どっさり落ち葉がテンコ盛りの光景は見られなくて、その楽しみは今年は奪われてしまったのだった。

その2
週末の土曜はQueensの「遅ればせながらの川崎秋季大会優勝記念祝勝会、兼クリスマス会、兼忘年会的楽しい集い」が鷺沼JAで予定されている。更に翌日曜はフレンズの「6年生を送る会」がオンワードで開催。もうそんな季節なんであった。その会に向けて様々な仕事もほぼ終わった。A1サイズの成績発表用紙もほぼ作り終えて、5名分の写真立ても完成。ただの写真の集合体のように見えるけれど、時間をかけて自分なりにその子の今年の一番良い写真を集め、慎重にトリミングした。

その3
筆者はデスクワークが主で、終日椅子に座って仕事している。椅子の背もたれと座面の隙間にうちのワンコ「りん」が潜り込んで、ぬくぬく寝るのが冬場の彼女の定番なんである。筆者の腰と椅子の間に滑り込んでくるんである。腰痛の筆者は腰が温かいし、りんもミニチュアダックスの習性で小さな隙間に潜り込むのが大好きなんである。

コーヒーを入れようと席を立っても全く目が覚めずに寝ている。いつものことだが。背もたれにかけているバスタオルや、腰を守るためのクッションなどの間に埋もれて、ほとんど犬らしくない容貌になり、くんにょりひしゃげた妙な写真が撮れた。ミヤンマーの奥深い山村で発見されたミイラみたいだ。いびきをかくミイラなんて見たことない。

その4
アイコスなんである。一昨年仕事のクライアントと飲んでる時に「Teshimaさん、ちょっと吸ってみて」と勧められて吸ったことがある。いわゆる電子タバコ。案外タバコ感があって思ったほど悪くないなと思った記憶がある。しかし内心「こんなもん吸えるかいな」と思ったのだった。しかも1万数千円、絶対自分には無理、その金があれば何回飲みに行けるかと姑息な算段をしてしまうのだった。
あれから2年。アイコス以外にもいろんなメーカーが参入してきて、安価なモノが流通している。しかもアイコスの欠点を補っているのに安い。筆者がこれに食指を向けたのにはみっつの理由がある。

ひとつ。今年仕事部屋を床を除いて全面リニュアルしクロスなどを張り替えた。壁も天井も真っ白である。もうあのタバコによるベージュ色に汚染したくない。コーナンで換気扇ファンを買って来て素人工事で取り付けたけれど、黄変するのは時間の問題だろう。

ふたつ。昨今、世間の異常とも思える健康志向にはあまり興味がないけれど、アイコスにするとランニングコストが今よりもっとかかる。それだけは避けたいわけで。エコーが旨くて310円。ニセ煙草のアイコスは460円。とんでもない差である。しかし本数は減らしたいと常々思っていたんである。ネットで調べると「アイコスにしたらむしろリアタバ(リアルタバコ=普通の煙草の意味)には戻れない」との書込みがあったりして、試してみる価値はあるかなと。値段は高くなっても本数を減らせば、つまり値段が高いから減らさざるを得ない状況に自分を追い込めるのではないか。今のリアタバだとたぶん嫌煙家が見たらどん引きするほどのヘビースモーカーなんである。夜ブログを書き終える頃には灰皿がテンコ盛りになっていることが多い。会社員ならもっと少ないのだろうけれど、自営業はついついチェーンスモーカーになりがちである。

みっつ。フレンズの神的存在である代表Yanagisawaさんは、人一倍健康には気を遣っている人で、煙草に関しては「いい加減煙草なんてやめろ」と、口癖のようにフレンズオヤジに言っているんである。筆者も何度も忠告された。そのたびに喫煙者どもは笑って受け流していたんである。
昨年、校門の外で喫煙しているとアイコスの話題になり、「有害物質の9割をカットする」という話になった。それを聞いた代表、誰もいなくなったあと筆者にしみじみとこう言った。
「Teshimaさん、俺は煙草が嫌いで吸うなと皆に言ってるけど、Teshimaさんの体を心配して言ってるんだからね。せめてその電子タバコに変えたらどう?」
.....筆者はじんときて言葉を失った。ありがたくって、申し訳なくって。
それ以来頭の片隅にこれがあったんである。

先日思い切ってAmazonで購入しちゃった。
「Quick2.0」アイコスより優秀(?)で、半値以下の値段。部屋も汚れず痰も出ず、連続使用も可能、バッテリーも要らない、掃除も容易。しかもリアタバに比べて「依存性」がないのには驚いた。リアタバには及ばないがそれなりの満足感が得られるではないか。ただ、初日はアイコス系タバコ独特の「人工的な焦げ臭さ」が気持ち悪くてずっと鼻腔の奥にその匂いが終日残留していて閉口したが、3日目には慣れてしまって全く気にならなくなった。リアタバはついつい手が出て依存性が否めないのだが、これは1時間経ってもまだ吸いたいとは思わない。気がついたら1時間をとうに過ぎていることがある。これなら本数も減ってランニングコストも今より少し抑えられる計算になる。

ただ。なんとも妙ではある。まるで、大掛かりな巧妙に仕組まれた詐欺集団に騙されているような気分である。別の言い方をすれば....ビールは旨い。初めて発泡酒を飲んだ時はクソ不味くて「俺は一生こんな臭い発泡酒なんか飲まんぞ」と思ったけれど、数年経って味もそこそこに改良された。やはり本物のビールが一番旨いけれど、発泡酒に慣れると全然平気になっちゃうあの感覚に似ているんである。普段家では高アルコール7%の発泡酒を愛飲、しかしたまに居酒屋で本物のビールを飲むとその旨さに感動すら覚えることがある。それと同じで、普段このアイコス系電子タバコを吸って、外では本物のタバコを吸った時の旨さはやはり格別なのだ。

今週からコレにしたのでしばらくは様子をみながら併用しようと思う。良く言えば「ハイブリッド」
「だったらいっそ、100%禁煙すればいいじゃないか」とお思いの貴兄。
禁煙には興味がないんである。禁煙出来ないのではなく禁煙する気がないのである。世の中の趨勢や時流や流行にちょっとでも逆らいたいという、へそ曲がり的なささやかな反逆精神がそれを支えている。更に周囲への副流煙などには一応自分なりに気を遣っているつもりである。煙草がなかったら名画「カサブランカ」のハンフリー・ボガードの名シーンも色褪せてしまうし、古今東西の文学から「紫煙をくゆらす」という素敵な言葉も消滅してしまうではないか。スタイリッシュにかっこ良く電子タバコを持っているよりも、泥臭く本物の煙草をくわえているほうがずっとカッコいい、と思うのは筆者の歳のせいだろうか。

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2017年12月3日日曜日

新チーム出航前の12月

悠久の彼方に忘れ去られてしまったような気がするけれど、南部リーグのBチームの試合なんであった。しかしBと言えどこの時季となっては来季のAチームを意味するわけで。
秋晴れの快晴の午後、有馬小スタジアムのイチョウの大樹もやっと深く色づいてきたんであった。

VS松風スラッガーズ。互いに「いくぞ〜」「おお〜」試合開始。

試合前のMピッチャー陣数人と監督Abeさんとの投球練習を見ていたら、一目瞭然その差は明らかだった。イッテQの宮川大輔風に言えば「見たらわかるヤツやん」「これ、絶対無理やて」...。エース、中継ぎ、ストッパーの区別は別として、みな素晴らしいスピードボールを投げ込んでいたのだった。今のFでこれに対応出来るのはShohとAki二人しかいない。おそらく打てない試合になるなと予想したんであった。人はこれを悲観的な省察と言うかもしれないが、筆者に言わせば怜悧で真摯かつ的確な洞察なんである。予想は的中してしまう。

初回Fは先頭Shohが9球粘りなんとか四球で出塁し、3番Akiがやはり7球を粘ったのち8球目を叩きセンター前へのヒットで幸先良く先制点を挙げた。しかし、その後の展開はここまでだったのだが。

Mは1,2,3回と猛打を振るい、またFの失策も絡んで大量失点。これが現実というものである。M先発は連合ジュニア、ヤンキースJrの主将でもあったTaharaくん。きりきり舞いどころか手も足も出ない展開だった。



悲観ばかりで終わっては何も始まらない。来季シーズン開幕までに何が足らずに何を伸ばすべきかを、コーチ陣はじめチーム一丸となって考え実行しなきゃと思う。少年野球コーチの指導にも限界があると思う。勝ちたい、野球がうまくなりたいと思うならば、子どもたちも同じ方向を向いて前に進まなければ、コーチの教えも空回りしちゃう。特に小さい子はその同じ方向へ顔を向けさせることが結構難しいものだ。我々Fのような少数精鋭(言い過ぎか?)チームは潤沢な人数に恵まれたそれと違って、レギュラーには新5年も多く含まれる構成にならざるを得ないからだ。
しかし、良い面もある。ShohやAki以外にも、来年このまま成長してくれればきっと良い選手になるのではと、期待させてくれる子もいる。特に6年になるとシーズン中に急激に上手くなる子がいるものである。今年の6年生がそうだった。昨年のこの時季はどうなることやらと、それこそ悲観していたが、今年日を追うごとに上手くなって行く姿を見て、目を細めたものである。今年もみなそういう選手になって欲しいと願うのだった。
(但し正直に言えば、シーズン後半や終盤ではなく、開眼するのはお早めにお願いします、なんである)
来季に向けて確かな手応えを感じ、目を細めるAbe監督なんである。いつにもまして背中が大きく見えるではないか。Abeちゃん独特の「帽子半かぶりスタイル」は健在だった。



二番手FはAki、Mは左腕Takaharaくん。どのチームも投手は最低でも二枚用意するのが常套だ。Fは来季このバッテリー間の交代が主になるだろうか。そこに食い込むのがこのところ成長目覚ましいM.Harutoだろう、是非期待したい。

真剣勝負とは言えない南部リーグで結果は惨敗だったけれど、どんな試合でも負けることの悔しさを感じ取っていなければ成長はない。
来季、暗雲垂れ込める空を前にして多難な船出は覚悟している。しかし今はまだ出航前だ。悪天候になってもそれに立ち向かうための準備を怠ってはいけない。体力を養い、技術を磨き、チームフレンズ号が荒波に揉まれても沈まないように、この冬を粛々と黙々と鍛錬に励むことを望みたいと思う、師走の今日この頃なんである。
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2017年11月30日木曜日

創造と想像、夢想と妄想

哀愁のヨーロッパ、ではなく晩秋の有馬地方なんである。晩秋というよりすでに初冬か。毎年この時季は一度は触れる銀杏いや、イチョウのことについて。
筆者の仕事部屋からは見事なイチョウ並木が見えることはすでに全世界の人が知っているわけで。まだ落葉の序盤戦だというのに、すでに今年も枝切りが始まったんである。筆者、イチョウの色、山吹色というか、鬱金(うこん)色というか、クロームイエローが好きなので、もう少し目の保養に残しておいて欲しかった。

仕事しながら窓外のその庭木職人の伐採作業を見る。ニッポンは誰かの仕事で出来ているわけで。

写真はイチョウ本体を強調するため、周囲を極端にボカしてある。これってまるで、TV番組で芸能人が自宅へ案内する時のロケ映像みたいではある。
下から半分まで進んだ。

作業を観察すると二人の職人が、はじめは二人でガッツリ刈り込んでいくのだけれど、半分を過ぎると一人だけが上へ登り、切った枝を下のもう一人に手渡し落下させるようだ。なるほど。上の梢になれば樹は細くなり二人同時には作業出来なくなるし、ましてや荷重がかかり危険でもあるからだろう。
植木職人二人、下で落下物の安全を管理する係、清掃車に黙々と枝を投げ込み処理する係、クルマの誘導交通整理二人の計6人の連携プレー。無死満塁の場面で内野間でのトリプルプレーで無失点チェンジみたいな気分。一本の樹を全部やり終えるのは30,40分くらいだろうか。通行人が下を通る時「通りま〜す!」と上に声をかけると、上の職人は枝を投げ落とす作業を一旦中止する。安全を最優先した世界に誇るニッポンの仕事である。それ以外は何も言わず黙々と作業を続ける。筆者の知る建築現場などもそうである。男は黙って仕事するんである。
いよいよ佳境に入って来た。

てっぺんの最後のひと切りになった。
ぎゅんぎゅん、ぎょりぎょり、ぎーこぎこ。

スポンッ。

すっかり丸坊主。生きてるだけで丸儲け。
そんなことないやろ、どれどれ...あっホンマや。
先々週床屋を終えて店を出てきた己の頭を思い出してしまった。

樹を伐採するという、言わばマイナスの引き算の仕事をすることで、逆に地球の一部にプラスの要素を加えていると思った。いわば引き算の行為でひとつのモノを作り上げているわけで。二律背反のように見えて実は一心同体なんである。
建築現場の作業や町工場の金属部品製造、将棋の駒を作る様子などを見るのが好きで、うっとりと眺めてしまうんである。自分はナニかのモノを作る事がつくずく好きなのだと、今改めてそう思う。だから筆者は今の職業を選んだのだろう。もっとも筆者のそれはモノを作るための計画図を描くことではあるが。ガキの頃から絵を描くのが好きでモノを作るのが好きで、創造と想像と、加えて夢想と妄想が大好き少年だった。

この日は所用があってバスでセンター北方面へ繰り出した。近くのスーパー前のバス停にて。

黄色く染まった街路を眺めていると、エルトン・ジョンの「グッバイ・イエローブリックロード」のイントロ部分がいきなり立ち昇って来る。

ひーらり、ひらひら、ひらひらり。
ベンチに二葉のイチョウが舞い降りた。

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