悠久の彼方に忘れ去られてしまったような気がするけれど、南部リーグのBチームの試合なんであった。しかしBと言えどこの時季となっては来季のAチームを意味するわけで。
秋晴れの快晴の午後、有馬小スタジアムのイチョウの大樹もやっと深く色づいてきたんであった。
VS松風スラッガーズ。互いに「いくぞ〜」「おお〜」試合開始。
試合前のMピッチャー陣数人と監督Abeさんとの投球練習を見ていたら、一目瞭然その差は明らかだった。イッテQの宮川大輔風に言えば「見たらわかるヤツやん」「これ、絶対無理やて」...。エース、中継ぎ、ストッパーの区別は別として、みな素晴らしいスピードボールを投げ込んでいたのだった。今のFでこれに対応出来るのはShohとAki二人しかいない。おそらく打てない試合になるなと予想したんであった。人はこれを悲観的な省察と言うかもしれないが、筆者に言わせば怜悧で真摯かつ的確な洞察なんである。予想は的中してしまう。
初回Fは先頭Shohが9球粘りなんとか四球で出塁し、3番Akiがやはり7球を粘ったのち8球目を叩きセンター前へのヒットで幸先良く先制点を挙げた。しかし、その後の展開はここまでだったのだが。
Mは1,2,3回と猛打を振るい、またFの失策も絡んで大量失点。これが現実というものである。M先発は連合ジュニア、ヤンキースJrの主将でもあったTaharaくん。きりきり舞いどころか手も足も出ない展開だった。
悲観ばかりで終わっては何も始まらない。来季シーズン開幕までに何が足らずに何を伸ばすべきかを、コーチ陣はじめチーム一丸となって考え実行しなきゃと思う。少年野球コーチの指導にも限界があると思う。勝ちたい、野球がうまくなりたいと思うならば、子どもたちも同じ方向を向いて前に進まなければ、コーチの教えも空回りしちゃう。特に小さい子はその同じ方向へ顔を向けさせることが結構難しいものだ。我々Fのような少数精鋭(言い過ぎか?)チームは潤沢な人数に恵まれたそれと違って、レギュラーには新5年も多く含まれる構成にならざるを得ないからだ。
しかし、良い面もある。ShohやAki以外にも、来年このまま成長してくれればきっと良い選手になるのではと、期待させてくれる子もいる。特に6年になるとシーズン中に急激に上手くなる子がいるものである。今年の6年生がそうだった。昨年のこの時季はどうなることやらと、それこそ悲観していたが、今年日を追うごとに上手くなって行く姿を見て、目を細めたものである。今年もみなそういう選手になって欲しいと願うのだった。
(但し正直に言えば、シーズン後半や終盤ではなく、開眼するのはお早めにお願いします、なんである)
来季に向けて確かな手応えを感じ、目を細めるAbe監督なんである。いつにもまして背中が大きく見えるではないか。Abeちゃん独特の「帽子半かぶりスタイル」は健在だった。
二番手FはAki、Mは左腕Takaharaくん。どのチームも投手は最低でも二枚用意するのが常套だ。Fは来季このバッテリー間の交代が主になるだろうか。そこに食い込むのがこのところ成長目覚ましいM.Harutoだろう、是非期待したい。
真剣勝負とは言えない南部リーグで結果は惨敗だったけれど、どんな試合でも負けることの悔しさを感じ取っていなければ成長はない。
来季、暗雲垂れ込める空を前にして多難な船出は覚悟している。しかし今はまだ出航前だ。悪天候になってもそれに立ち向かうための準備を怠ってはいけない。体力を養い、技術を磨き、チームフレンズ号が荒波に揉まれても沈まないように、この冬を粛々と黙々と鍛錬に励むことを望みたいと思う、師走の今日この頃なんである。
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