2012年9月21日金曜日

渋谷Appleなう

本日打合せで渋谷公園通りの事務所へ。
猫もまたいで通る、もはや珍しくもない慣れっこになったゲリラ豪雨のあと、渋谷AppleStoreの前で。
iPhone5の長蛇の列。
いいなぁ〜!
完璧主義のAppleらしからぬマップ機能の未熟さには、熱帯雨林で雪男に遭遇するくらい驚いたけれど、そろそろ番号ポータビリティーで乗り換えを検討中なんである。

2012年9月19日水曜日

オトナもコドモも楽し

またしても長〜いブログなんである。覚悟されたし。
それにしても少女野球宮前Queensの体験会・BBQ大会なんである。
日曜午前には毎年恒例の「体験会」が開催された。昨年名誉あるQueensの広報部長に就任した筆者としては、ぜひとも取材せねばならぬ一大イベントなのだ。

少女野球及びジュニアチームの甲子園、第四公園のバックネット裏をひこひこ歩いて通り、Qの母たちにご挨拶「おはようございます!」みなさんの素敵なにっこり笑顔で出迎えていただいた。ベンチから目を転じれば...やってるやってる、Koshimizu監督が。早速NikonP100を取り出し挨拶に。古武士のようなサムライの風貌とは裏腹に、刀の替わりにC球を手にして少女たちに優しく指導していた。1,2,3,4....人数を数えればなんと驚きの7人もいるではないか!7人のサムライ少女たちも一生懸命ボールを追っていた。
小ブログ効果は望むべくもないのは承知の上であったが、やはりチラシ配付が功を奏したらしい。是非入団して続けてほしいと切に願うのは筆者はもとより、Qの指導者の面々に違いあるまい。


片やグランドの別のスペースでは現役Qの姫たちがレギュラー陣と小さい子とに分かれ、黙々と(時々笑顔で)、外野ノックを受けていた。うちの少年フレンズにはない柔らかな空気感がまたいい。男子のピリリとした空気感も好きだけれど。
監督はじめ、28番Mochidaコーチ、お兄ちゃんコーチのノックも柔らかい。
女の子の指導に対しては男子に教えるのとはまた違った難しさがあるはずだ。
ふと思い出した。筆者の娘が6年の時の山中湖合宿。上級生選手たちを3塁に立たせて、当時Yanagisawa監督の一人ひとりに地を這うような猛ノック。しかし女子である娘の時には心無しか男子に比べほんの少し緩めだった。「Yanagisawaさん、いいですよ、手加減しないでガンガンやっちゃって下さい」と筆者。Yanagisawa監督「顔に傷つけて嫁に行けなくなったら、俺の責任だ」なんてジョークを言い合いながら笑ったものである。


昼前にオレンジボール大会のスコアラーでフレンズに帰還し職務遂行。(前回ブログ参照)
でもっていきなり時空を飛び越えて、午後はまた第四のBBQ大会へ。

BBQ?
もちろん「バーベキュー」の略称であることは、テナガザルでも錦鯉でもアメリカンバイソンでも知っているわけで。
BBQ?「ちびまる子ちゃん」のテーマソングを歌っていたのはBBQueenである。
BBQ?「BaseBallQueens」我がQueensの略称でもあるのか(^^)/
屋外でやるBBQと生ビール。かつてこれほどの「飲+食の黄金のコンビ」があったであろうか?「ざる蕎麦と熱燗」も素敵だが、やはりここは「BBQと生ビール」に軍配を挙げたい。「飲+食のコラボの金字塔」なんである。
去年に続き楽しいひとときであった。筆者もかつては父コーチだったからこういう時の陰の準備の大変さはわかっているつもりだが、改めて父母たちに感謝したい。ありがとう、お疲れさま...。

Qの子たち、OBの中学生、体験で来た子、そのどれでもない子...。立場関係なくみんな笑顔で打ち解けて、楽しそうだった。通りすがりのノラ猫でも招きかねないオール・ウェルカム。Kasahara代表の人徳の成せる技なんであろうと思う。
それぞれの思い思いのピースサイン。

最後にK代表+30+29+28で記念撮影。親たちはカメラを持ってきている人は少ない。子ども時代の記念にどうぞ、なんである。これはフレンズで写真を撮りまくり、ブログに載せている筆者のポリシーでもあるわけで。単に写真が好きで撮っているだけではないんである。

一気にまた時空を飛ぶんである。
夜の2次会は近くの自治会館で。例によって垣根を越えてオヤジどもの大宴会。数人の子らや母たちも別室というか、廊下というかあちこちで地べたに座り笑い声は絶えない。5年連合のAbeさんYamamotoさんTakahashiさんやアリコYakabeさんOhtakeさんたちも時間差攻撃でスライド参戦。いっそう場は盛り上がる。


どういう話の流れか知らないが、突然K代表が自前のサングラスをかけだした。
サンダースMatsuiさんのグラサンもかけてみる。ならばと筆者のスポーツグラスもかけさしてパシャリ。
筆者はファッションでサングラスをしているんではないんである。目が光に極端に弱く、ましてや夏の日差しには滅法弱いのだ。目を開けていられないんである。
この写真を編集して思った。俺は室内ではかけないようにしよっと、ね(^^)
Queensで女子野球をやってみようと思っている子へ。
この人全然怖くないからね。おねだりすれば何でも買ってくれる優しいオジサンだから。
Q代表の肩書きの他に数多(あまた)の肩書きを持っているのであるが「アイスおじさん」の異名も持つKasaharaさんであった。

このあとSaitoh本部長のスナックマコトが深夜に開店したのは言うまでもない。

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2012年9月18日火曜日

ばったーやりたいな

昨日は終日Queensの体験会+オレンジボール+QのBBQと盛りだくさんの一日。
BBQのあと二次会ではいろんなオトナが乱入して超盛り上がり。「やっべ、そうだちょっとメールしとこう」と思い席を中座して外の駐車場へ。小砂利が敷いてある地面にどっかと座り携帯をいじった。20時過ぎだったろうか。文面を書き終わり、送信ボタンを押す。....なんか砂利の冷たさが気持ちいいなあ〜。その瞬間スッと意識が遠のく。
気がついたら「トントン、Tさん、大丈夫ですか?」Okumura父のあのニカッと弾けた味わい深い笑顔が目の前にあった。
不覚にも駐車場で寝てしまったようだ。その後電光石火で奥さんの車を手配していただき、自宅まで。お恥ずかしい限りである。帰ってからやっと気づいた。前日は4時に寝て6時に起床、2時間しか寝てなかったことに。この日の朝になってそのことをすっかり失念していたんである。昔は完徹明けでも飲みにいって平気だったのになあ。
このQueensの顛末記はまた後日なんである。

「俺んちのボール」ではない。「オレンジボール」。
もう余計な前置きはなしで書いていきたい。

うちは第三試合。開会式後しばらく第一試合を観戦してからQのグランドへ行った。
開会式のスピーチや試合後の監督を集めた場でのSohma会長の言葉が、この大会の主旨を物語っていた。「勝ち負けもいいが、それより子どもの安全を第一に、楽しく野球を出来るように指導して下さい」と、言葉とは裏腹に眼光鋭くドスの利いた声で話していた。

ヤングvsウルフ。サンダースvsアリコ。どの試合も子どもらの表情が一生懸命である。いみじくも連盟のKuriharaさんが言っていた。一番喜んでいるのは子どもより親たちだろうな、と。小さい子は数年間は試合に出られずに中高学年になってからやっと出られるのが当たり前。それがこの時期から我が子の試合を観戦できるのだから親にとってはたまらないだろう。....確かに言える。


フレンズの対戦相手は松風スラッガーズ。今年強豪チームをさんざん苦しめたチームである。小さい子の戦績データなどないから、うちとの力の差がわからない。とりあえずプレーボール、なんである。
先発は3年生Kohki。ゆっくりしたフォームからいきなり「びゅん」と伸びる球は相手打線を翻弄。打っては7長短打で12得点。もっとも3回には相手暴投7に四死球8では12得点も頷けるというもの。投げてはKohkiが打者10人に対し三振7、1四球で12:0のあわや完全試合か!なんであった。
バックネット裏の連盟関係者の評価もビツクリなんである。うちだけの評価じゃなく、3年生以下の子らが予想外に「野球」が出来てるいることに驚いていた。
スラッガーズのお兄ちゃん格、絵に書いたような野球小僧「ポークビッツ」を彷彿とさせる18番I君もよく頑張ったね(^^)
スコア記録も、例えばAチームなら楽に捕れていたであろう凡飛を逸したらエラーにしちゃうんであるが、ここでは安打を記録することにした。
ベストプレイヤー賞はもちろん投手Kohkiに加えてセンターオーバーの3塁打でチーム唯一の打点を挙げたYuuta、3打数2安打のKyou、小さい体で大きなツーベースを放ったShougo、まさかまさかの三遊間を抜けるヒットを打ったAyuto...他にも全員にあげたいくらいなんであったぞ。

Kasaharaさんに頼まれて3塁塁審のUchimuraさんを激写。川崎や県大会では決勝戦の球審を務める人なんである。あえて小さい子のゲームの塁審をKさんが要請。要所要所でゲームを作っていた。
またうちはこの大会からベンチスタッフを一部変更。コーチャーズボックスには29Sueki、28Nishinakaが入る。
二人とも子ども目線で指導出来るオトナであり、また同時にそれぞれの会社の大人の草野球でも活躍している。新しく28を背負った高知のNishinakaさんは、試合前、我々主な指導陣に一人ひとり「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」と挨拶していた。こちらこそ「よろしくお願いします」なんである。

突然の雨はもう慣れっこ。今日も3回中断させた。最初の30分間の中断では、子らはテントの中で合宿状態の大はしゃぎ。ここでうちの最近入ったばかりのベンチ要員、まだ野球の「や」の字も知らぬ3年生Kyousukeは「ボク、打ちたいなあ。雨でしあいがちゅうしになったら、ボクばったーできないなあ。」と宣(のたま)っておった。「がいやは、いらないから、ばったーやりたいなあ〜」と筆者の横で連呼つぶやくことしきり。
頼もしいじゃないか。なんだか嬉しくなっちゃった。
結局は打席には回らずに、メンバー交代でレフトの守備だけにはついたのだが...。

カラリと晴れて、圧勝の試合後、Hiroが「ねえねえ、Tコーチ、あれ見て。このあいだの鳩がいる!」振り返れば、以前ブログに載せた白い鳩がいるではないか。長年の修行によって鳩やカラスと会話出来るスキルを会得した筆者はヤツに早速問いかけた。
「よう、おまえ元気してたか?」
返ってきたヤツの返事は...
「今日は勝ってオメデトウ!」
なんであった。
ふと、帰る準備をしていた周りの子どもらの喧噪の中から、微かに聞こえてきたKyousukeのちいさな声。
「ボク、ばったーやりたいな〜」
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2012年9月15日土曜日

女子野球 宮前Queens

ヘビーローテのユーザーならもうお気づきだろうと思う。数日前からこのブログのヘッドラインに「宮前Queens」の体験会バナーが張ってあるのを。どの団体スポーツチームにも言えることだが、人が全てである。人がいなければ話にならない。人が多ければ多いほど良い...とも限らないけれど、願わくばある程度以上の人数がいるに超したことはない。うちのフレンズにしても然り。我がQueensにしても同じだ。特に女の子の野球となると、近年のなでしこJAPANの大活躍で女子サッカー人口増加が期待できるのに対して、昨今のオリンピック事情もあり女子野球は爆発的な伸びは期待できまい。

それでも宮前Queensは「小粒でもぴりりと可愛い」素敵なチームなんである。
今年は積年の願いであったライオンズ杯で優勝の冠を手にした。これは偶然の成せることではない。創設以来のKasahaera代表やKoshimizu監督を初めとする指導スタッフ、連盟の全面バックアップ、父や母たちの温かくかつ熱い支えがあってのことだ。今年だけではなく設立当初から関わった多くの子どもたち、父母たちのDNAが結実したものである。

秋季大会開会式に臨むQueensの面々。記念撮影や行進では全くもって可愛いものである。しかし試合になると男子に負けず劣らず真剣勝負の表情になる。そのギャップがまたいい。男子だろうが女子であろうが関係なく、一生懸命に何かに打ち込む子どもの姿というのは、時として大人を感動せしむることがあるわけで。

明日土曜日は調布でシスターリーグ西東京大会の準決勝、決勝。Queensもベスト4で明日に臨む。シスターリーグとは、2007年に女子硬式野球であるヴィーナスリーグがジャイアンツ球場で行われた際に、その決勝戦前にエキジビションで行われた女子学童の試合が発端だ。いわばヴィーナスの妹分だからシスター。2009年以来、川崎市宮前区を始め、麻生区・多摩区、東京調布・狛江・江戸川・町田などが参戦する大会である。当時はシスタージャビット大会との呼称からも想像出来るように、読売巨人軍がバックアップしている。このあたりの自軍のジャイアンツのことのみならず、ジャビットカップ少年野球はもちろん女子野球までの底辺を広げ、ひいては日本全体の野球の底上げに陰ながら努力している読売巨人には脱帽である。ファンやアンチファンの垣根を越えて...。

筆者の娘も小学校の時フレンズで野球をやっていた。
男子に混じり土日女友達とも遊べずに野球浸けの週末。それは全然悪くない。そこでしか経験出来ないことがあるのだから。でも更に当時女子だけのチームがあったならば、こんなに楽しいことはあるまい。「...だって、女の子なんだもん」
しまった!これはバレーボール、アタックナンバーワンか。
宮前区内で男子チームに所属して活躍し、同時にこのQueensでも活動している女の子は大勢いる。もちろん女子単独での入団も大歓迎だ。それどころか宮前近隣区からの入団も大歓迎なんである。
この小ブログをどれだけの女子または女子の父母たちが見て下さっているのか知る由もないが、今度の日曜、ちょっとでも野球に興味がある女の子・父母は是非、宮崎第四公園に散歩がてらいらして下さい。
少なくともAKB48に入れるよりもずっと易しく、もっと楽しい毎日があるに違いない。
女子野球Queens及び広報担当筆者Tからのお願いである。もちろん筆者もQ広報として取材に参戦します。

宮前Queens(くぃーんず)体験会開催
9月16日(日曜)
AM8:00〜12:00
宮崎第四公園にて
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2012年9月13日木曜日

社長、獅子奮迅

いよいよ6年生は連合チームの活動に入った。3年生以下がオレンジボールに向けた練習試合後、今度は5年生以下が会場を移動して西野川ドームへ。野川台フォルコンズとの南部リーグ大会Bチームの試合である。

サッカー日本代表には黄金世代と谷間世代と揶揄する風潮があるけれど、それになぞらえばフレンズの下級生は結構良い感じなんである。マンモス名門チームの数の論理には勝てないかもしれないけれど、「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」ってこともあるわけで。

先発のMamoruは正直いろんな意味で心配だった。体調その他も含めて。試合前の投球練習を見ていたら、おやっ?いつもとフォームが違うぞ。肘を曲げないで腕を真っすぐに伸ばして投げている。これだと肘のバネがボールに伝わらず、しかも制球しにくいのではないか....。いつか崩れるかもと思いながらスコアをつけていたが、杞憂であった。6回を4四球・被安打6本ながらそのうち4本は内野安打でクリーンヒットは2本のみ。最後まで大崩れせずによく頑張ったぞ。

こんな替え歌がある。大笑い。チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」
「♪ちっちゃな頃から若ハゲで〜、15で社長と呼ばれたよ〜、タタタ♪」
うちにはその貫禄からして社長がいるのだ。髪はふさふさのTakuto。大柄な子が打席に入るとベンチとしては「むむむ!?」となるんである。ところが最初のバットスイングを見れば、真のスラッガーなのか、または一発屋なのかの判断はおおよそつくものだ。Takutoも後者のほうであろう。ところがヤツは打率は悪いが「持っている」んである。
若干振り遅れぎみのフルスイングで、目の覚めるような右中間を破るツーベースを2本。2打数2安打。更に5回には相手3番打者がライナー性のレフトフライを打った。瞬間、こりゃダメだなと思ったら、反応は遅いながらTakutoがギリで捕球しツーアウト、すかさず2塁へ送球し飛び出した走者を併殺でチェンジ!!
社長の名に恥じない大車輪の活躍であった(^^)

フレンズは7安打のうち単打3、二塁打4である。最終回フォルコンズの猛攻で2点差まで追い上げられたものの、Mamoruが踏ん張り8:6で逃げ切り勝利。
ナイスゲームであった。
ベストプレイヤー賞はMamoru、Takutoの他、逆転タイムリーツーベースを放ったBenと2安打3打点のRuiにあげよう。Bチームだから大盤振る舞いなのだ。

新人戦に向けて期待させてくれるゲームであった。しかし上には上がある。努々(ゆめゆめ)慢心してはならぬ。がしかし、オヤジどもは嬉しくてその晩大宴会に突入したのは、先日のブログなんであった。
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2012年9月11日火曜日

無題

北林さん....。

息子、娘がフレンズに在籍中にはたいへんお世話になりました。
我々夫婦ともども仲良くしていただいて感謝いたします。

かつて柳澤代表とともにフレンズ草創期の混沌とした時代から、黄金期に至るまでの長きに渡り監督を務め、当時の連盟をして「宮前の名物監督」と言わしめたひと。

実質監督の柳澤さんが選手を厳しく叱咤激励するのに対して、北さんは「俺はその子どもをフォローして、優しく諭す役目に徹するからな」と言って、ベンチ裏にうなだれる子を呼んで肩を抱きながら話をしていた光景は今でも目に焼き付いている。

黄金期にはほぼ毎週のように祝勝会。「俺はマグロの刺身さえあればいいから」と、多くを頼まず、目を細めていとおしそうに刺身を頬ばる北さん。

昔フレンズ内部で問題があった時に、「いいよ、俺がなんとかするから」と自ら憎まれ役を買ってくれた北さん。

昨年電話で話した時に「もう俺、フレンズコーチ名簿からはずしてもらっていいよ」と言っていたけれど、私は頑として今年のコーチ名簿に載せた。
だってフレンズにとってそれだけの人だったんだもの....。

どうしたものか。パソコン画面がゆるゆると滲んできて、これ以上書けない。

享年68歳。
ご冥福をお祈りいたします。

いつかそっちでまた酒を呑もうね、北さん。


子ども目線に立つこと

オレンジボール大会なんである。今年から宮前区少年野球連盟で正式開催されることになった、3年生以下の子らによる「野球のルールを覚えて、まずは野球に親しんでもらう」ことを主旨とした大会である。試合機会になかなか恵まれない小さい子にはとても良いことだ。(※連盟HPよりDL)

我がフレンズは下級生が多いこともあり、昨日今日入部した3年生の子もメンバーに加えなんとかエントリーに成功。子どもたちもワクワクドキドキ楽しみなんであるが、むしろその親のほうが熱くなっちゃって、若干ヒートアップしすぎかもと憂慮しているのは筆者だけではあるまい。
勝つことは「目標」ではあるが、「目的」ではない。目的は正に先に挙げた連盟の主旨が正解だと思うからだ。でもやるからにはやはり勝ちたいのは当たり前。勝つことの喜びは何にも増して最高の良薬である。しかしそのために怒号は必要ないし、難しい野球専門用語を連発してはいけない。平易な文章でちゃんと低学年でも理解出来る「ひらかな」で指導すべきだ。我々オトナは熱くなると、ついつい自分の持っているあらんかぎりの野球知識を総動員して、子にまくしたてちゃうことがままある。子どもにしてみれば、耳元で大人がハンディーマイクを使用してスワヒリ語でがなりたてられている気分だろう。自分が小学校3年生だった頃を思い出してみれば、筆者の言わんとすることは自ずと氷解出来るはずだ。このオレンジボール大会は少年野球の指導者や親にとって、少年野球指導の原点のひとつでもあるはずの=「子ども目線に立つこと」に立ち返る意味でも有意義な大会であると思う。
う〜む、いつものことだが前置きが長過ぎるぞ、俺。
筆者も大人げなくついつい熱くなって書いてしまった。自戒の念。

さて気分を変えて、それでもオレンジボールはめっちゃ楽しいことに違いないんである。
筆者の予想は、「うちはかなりいい線行ってるはずだ」なんである。連盟事務局のNishimuraさんも優勝候補の一角を占めているんじゃないかと予想。小さい子にしてはちゃんとそこそこ野球になっているんだもの。ただクールに俯瞰すれば低学年の人数が多く、広いグランドで年間通じて専門の練習が出来ているマンモスチームにはかなわないかもだ。「努力(練習)は嘘をつかない」からね。うちは極論すればオレンジ用の急造チームであるから。
しかし何が起こるかわからないのが少年野球の常でもあるわけで。宮前で勝てば来年東京での試合出場が確約される。ただしここでもAチームと重複している選手がいるフレンズにとってはエントリーに関して大きな問題を孕んでいるのだが...。

お隣チーム有馬子ども会、愛称「アリコ」と練習試合を組んだ。
オレンジだし練習試合だしでスコアは付けないことにした。数試合しかないから成績集計しても意味がないし。心置きなく筆者報道班のNikonP100が唸りをあげて起動するんであった。1回の表を終了し愕然とする。オレンジ特有のルールがあり、10得点した時点で攻守交代なのだった。つまり誰かが得点を正確にカウントしなきゃなんである。
ここで救世主が現れた。フレンズOBで中学部活野球をやっているHirotoとOtoが遊びに来た。
筆者独白「ヤッベ、やっぱスコア付けなきゃだな〜」
Hiroto「あ、俺やりましょうか?」
筆者思わずこのイガグリ坊主頭を食べてしまいたいと思うくらい、ヤツを可愛く思ったのは言うまでもない。1時間の労務報酬として今度ガリガリくんを買ってあげよう。


完勝である。
1回4得点、2回2、3回5の猛攻で3回裏終了時11:0の7点差以上でコールド。
Hirotoのスコアブックによると2回以降はシングルヒットのみながら5本の安打ノーエラー、投手Kohkiは2回以降の記録ではノーヒットノーラン・打者7人に対して三振5の快投である。ベストプレイヤーは投手のKohkiと2安打のRui。(※初回の記録は空白なので考慮しない)
筆者実は楽しみのひとつにしていたのは、三振振り逃げの時に「走れっ!」とコーチに言われて一目散に3塁へ駆け出す子とか、攻守交代の時にグラブを持ってヘルメをかぶったまま一目散に守備位置へ駆け出す子とかを見たかったんである。さすがにそれはなかったものの、ちょっと面白い場面があった。アリコピッチャーが投球の時。主審が試合を止めてアリコベンチへ行き何やら確認作業。それでも無我夢中のピッチャーは主審が立っていないのに投球しちゃったんである。しかもうちのバッターも空振りするしで、両軍とも大笑いであった。低学年のゲームはこうでなくっちゃ。
小さい子の打撃にありがちな代表的なダメパターンをふたつ列挙出来るだろうか?
ちっちっちっ、ち〜ん!
答えは「振り遅れ」と「高いボール球をつい振ってしまう」なんである。
全員の打撃を編集してみたのがコレ。

すんごく良い写真が撮れた。
小さいけれど入ったばかりの3年生の代打Wakamiyaが2塁ランナーの時、相手がショートフライを打ち上げたけれど一生懸命スコスコ3塁へ進塁。ショートからセカンドへ転送されてホースアウトの併殺。
これを三塁コーチャーの28番Suekiコーチが立て膝になり子どもと同じ目線で説明していた。この日一番のシャッターチャンスとビビビッときた筆者は、カメラを起動させるあいだ「Suekiさん、シャッター切るまでもっと長くその姿勢でいてくれよっ!」と念じて撮った。(註※オレンジではオトナ30,29,28番が子どもの代わりにコーチャーズBOXに入れる。これもなかなか素敵なルールである)
ピューリッツアー賞に応募したくなるほどの、いい写真である。前述の名実共に「子ども目線」の持論とリンクしていると感じた読者はエライ!

最後はNishikawaさんの発案でノーサイドのワンショット。
これもちょっと不思議な写真なんである。圧倒的に右のフレンズのほうが人数が多いように見えるけれど、フレンズ11人に対してアリコ10人の差はたった1人だけ。でもこのボリュームの違い。よく見て分析すれば簡単なカラクリなんだけれど、ちょっとオヤッと思ったんである。穿った見方をすれば仲間同士がギュッと集まったこれがアリコの良いところでもある。

次回ブログは南部リーグBチームの「快勝」編である。
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