2014年5月18日日曜日

事故責任は自己責任

今日のブログ予定はお隣有馬中学校体育祭の、男子組体操の一部を活写するつもりだった。五月晴れに恵まれた晴天下、なかなかのいい画が撮れたのだった。
しかし、このあと午後、筆者はまた地獄を体験することになるとは、想像だにしなかったんである。

骨折というのが伝染するものとは思ってもみなかった。
バッティング練習であった。筆者フェアグランドに入るときはほとんどグラブをはめて行く。子どもの守っていない外野を転々とし一度校門の外へ休憩に入り、今度はグラブを持たずにまた外野へ。センターからレフトへ歩いていた時。強烈なライナーが飛んできたんである。見過ごせば良かったものを、素手で捕球する自信めいたものがよぎり、自分でも気づかぬうちに勝手に体が動いて2,3歩進んで両手で取りにいっちゃったんである。

若い頃と違う。それを忘れていた。妙な自信はあるくせに、体のほうは頭で考えているほど機能の精密さは劣っていたのであった。
ボールは右手小指の爪先から甲の方向へ向かって真っすぐ直撃したんである。取りこぼしたボールを内野へ返球したあと、指の感覚がおかしいことに気づいた。触ってみるとぐんにゃり小指は薬指方向に曲がって元に戻らないではないか!激痛はないのに、ぐにょぐにょしている。
これはヤバイ....。すぐに自宅近くの整形外科へ。
「すみません脱臼したみたいなんですが、診てもらえますか」

最初の見立てと違ってレントゲンを見た医師が自分でも驚いたように言った。
「骨折ですね」...「まずこの第一関節のこの骨に縦に割れてヒビが入ってるでしょ。それとこの第二関節のこれ、この骨は完全に潰れてます」
.....つつつ、潰れている!......。見ると隣りの薬指と違って明らかに丸く変形している。実際の指も左手に比べて少し短くなってるんであった。
手術となると聖マリへ通うことに。元どうりになる保証もない。ここでのギブス固定の苦渋の選択をした。骨は1,2ヶ月でくっつくが、たぶん完全な元どうりにはならないし、形も変形したまま、以前のようには曲げることも出来ないだろうと医師に言われた。2ヶ月以上かかりますよとも....。
あの地獄の数週間、数ヶ月がまた始まるのである。

先日びっこを引いていたQueensのKasahara代表と話した。
Kさんも過日飲み屋でやらかしたんである。掘りごたつ席から立ち上がろうとした時に足をギクリ。同時に股間をもぶつけたらしい。Kさんは股間の痛みで足の骨折に気づかなかったと豪快に笑い飛ばす。実は骨折しちゃっていたのだった。筆者は言った。
「Kasaharaさんなら股間のほうは平気でしょ。Kさんのアレ、鉄で出来てるんだから」
「ガハハハハ」....Tさんなんで知ってるの、と言いたげだった。
そんな会話をしたのが2週間ほど前だった。

それにしてもなんである。骨折は実は伝染するんであった。
ここのところ、連盟副会長Kuriharaさんが足の骨折、ヤングホークスのKurosu監督もゴルフ場で足を骨折、フレンズのHiroも全治3ヶ月ほどの骨折、更にQueensのHimariも足を骨折、続いて筆者が若干イレギュラーだけど年末に人差し指を1/5切り落とし、今年に入ってQのMisaki母が顔の怪我と亜脱臼、そんでまたHimariが中学に行ってから今度は指を骨折、過日Kasaharaさんが足の骨折ときた。それで今回の筆者である。
何かあるに違いない。みんなでお祓いに行こうかとHimari母がメールで書いていた(^-^)

それはともかく。
筆者、長年チームの子どもたちの安全には人知れず気を遣ってきたつもりだ。たぶん誰も知らないだろうけれど。足元にボールが落ちてれば注意指導し、集団で素振りする時も互いの間隔をもっと大きくとるようにとか、幼稚園児らが歩いていると気を配りとか....。
それがこの体たらく。全て自分の責任である。大バカ野郎のオヤジなんである。子どもたちに指導する資格がないではないか。また周囲の大人たちにも余計な心配をかけてしまったし。不可抗力の怪我ならいざ知らず、そうではないところに自己嫌悪に陥っている。

ひと差し指も元には戻らなかった。むくみが取れず変形し関節も僅かしか曲がらないし、痺れも未だに残っているんである。それでも生活に支障はないので頭を切り替えることにした矢先であった。
みなさんも十分気をつけて。ゆるい凡フライならいざしらず、強烈なライナーを素手で捕りに行ってはいけない。そんなバカは筆者だけだろうけど(T-T)
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村

2014年5月17日土曜日

私の背中を見て

先日の稲城市「フィーチャードリームス」戦の写真編集は終わったんである。その勢いで本文突入しちゃうと思いきや、さにあらず、パワーダウンしてなでしこJAPANのTV観戦に浮気してしまう今日の筆者なんであった。目の前の欲望に勝てないのは男子の常である。

筆者知らなかったけれど、センターバックの川村ってなんか魅力的だ。仙台に所属して酒の量販店で働きながらの環境でサッカーをやっているそうだ。大柄で長い髪を振り乱して懸命にプレーする姿は、なんだかいいぞお。女性に対して失礼ながらごく普通並みの容貌だと思うのだけれど、どーゆーわけかオンナを感じさせるナニカを持っているんである。なでしこにはあまり詳しくはないのだけれど、女子と言えども「サッカー」となるとつい、熱中してしまうんである。女子でさえこうなんだから、来月からいよいよ始まるW杯を想像すると、今から心臓がバクドキしちゃうのだ。今年は東京ドームでのパブリックビューイング定員3万人に応募しようかと思っている。因になでしこで好きな選手はこの川村に加え、「おしゃれ番長」ことプレーに華のある川澄と、なんと言ってもチーム全体を統制するキャプテン宮間あやなんである。彼女の闘志と冷静な判断、全体を見渡せる広い視野、正確なパスワークは天下一品なんである。

天下一品と言っても決してドロリ系ラーメンのアレではないということは言うまでもない。因に筆者、濃くてドロンドロンの健康に悪い味噌ラーメンが大好きなんだが、前述のアレは動物臭が鼻につき嫌だ。アレのドロリさ加減は果たしていかがなものだろう。ラーメンの範疇を超えてなんか違う食べ物になっちゃってると思うのは筆者だけだろうか。とろろ蕎麦をつゆ無しで食べているような気分だ。熱烈なファンがいるのは知ってるけれど。

さて、コトバについて書こうと思ったんであった。
日頃からコトバをラジオTVで耳にしたり、自分の仕事やメールやブログでコトバに接したり、新聞、小説、パンフレット、果ては取説に至るまでコトバと対峙する機会は多い。誰でもそうだろうけれどね。でも筆者は琴線に触れるとどうしても気になって仕方なくなる性分なんである。例えば昔から思っているのは....。

「シミレーション」
「シミュレーション」
「シュミレーション」
これって、どれが正しいのだろうか?英訳すればすぐに解決するのは分っているけれど。

「レクレーション」
「レクリエーション」
「リクリエーション」
「リクレーション」
これって、どれが正しいのだろうか?英訳すればすぐに解決するのは分っているけれど。

「ベン・ジョンソン」
「ジョン・ベンソン」
「マイケル・ジャクソン」
「ジャイケル・マクソン」」
これって、どれが正しいのだろうか?さすがにこれは誰でも分っていると思うけれど(^-^)

他にも言葉について書きたいことは日々山ほどあるんである。「ブログネタ倉庫」とは別個に「コトバ倉庫」というのも頭の中のテラダトランクルームに保管してるんである。
過去の名言や迷言、ドラマのワンシーンのセリフ、天声人語の言葉やCMの話(最近では小栗旬のペプシZEROのCM。あれは唯一無二の絶品CMである)などなど....。

おおー!なでしこはベトナムに勝ったぞ、予定どおりに。
前主将澤が現主将宮間に言った名言「私の背中を見て」
俺も言ってみたいものだ。そんな男になりたい。

「コトバ倉庫」.....しかし悲しいかな、頭にインプットしたとたん10分後には忘れてしまうんである(T_T)
昨日の晩飯も思いだせないのだから無理もないか(^-^)
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村

2014年5月15日木曜日

青い体験

「青い体験」と聞いて、ラウラ・アントネッリやアラン・ドロンやカトリーヌ・ドヌーヴやナタリー・ドロンのあの時代のヨーロッパ映画を想起するご仁は、かなりの映画好きでそれ相応の年齢と推察する。
久々のQueensブログなんである。暇だからブログを書くわけではない。ブログネタ倉庫には、たんまりと在庫が山積みで一昨日もフォークリフトをフル稼働して少年野球「晴耕雨読」へ出荷したばかりである。やっとQueensにたどり着いた。

筆者の記憶によればかつてフレンズには女子選手は7,8名いた。娘もその一人であった。今では高校生になったHarukaもそうだ。HarukaはQueensに入部してその独創的なキャラで記憶に残る選手であった。そして現フレンズのKurumiもまたQに入るかもしれないんである。本人の希望で、或いは父親の洗脳教育でQの体験に行った。パイプ役の筆者は当然の義務であるし、広報担当としての責務でもある。

Koshimizu監督から招集がかかりQの面々に紹介される。これ、大事なことである。
大人でもそうだが、新参者が新しい環境に入った時、何も紹介がないと本人の気持ちはナーバスで浮いた存在になり兼ねないからだ。フレンズでも他のチームでも是非見習いたい。
Qにはいろんな役職分担がある。筆者も「広報部長」の肩書きがあるし、他のチームにはない特異なものとしては「母会最高名誉顧問」の肩書きを持つMochida母や、これは非公式ではあるが「母会最高名誉飲み会参加要員顧問」(註:命名筆者)のSone母とかだ。
その役職のひとつに「育成担当コーチ」というのがある。鷺沼ヤングホークスのコーチも兼任しているYamamotoさんである。監督の命を受けてKurumiのキャッチボールを指導。

大会を間近に控えて実戦的練習に余念がない監督のノック。
QueensHinataのDNAを受け継いだ今年のエースはSunao。武相出身のイケメンの父とモデル的美形の母ゆえに可愛くないわけがない。去年のプレッシャーは払拭し頑張ってほしいものだ。

Kurumi父は今日初めて来たにもかかわらず、いきなり監督から指名されて外野ノッカーをやった。筆者は以前から監督に、Kurumi父=Tomiokaさんがかつてプロを目指した男であることを伝えていたんであった。
しかし当の本人はノックに四苦八苦。野郎相手のノックならお手の物だが、こと小さい女子相手にとなると、加減が分らずどーにも勝手が違ったようだった。
写真を編集していたら、なんだかなあ、ジ・アルフィーの桜井に似てるではないか。
因に彼の眼鏡がサングラス的に色が付いてるのは、昨年眼を患って大金をはたいて作ったものである。決してコワイおじさんではないんである。

練習に参加してるMurataコーチ以下、オヤジたちの個々のショット。
中でもYamaguchiマネージャーの笑顔は相変わらずイイ男ぶりで、Tanaka父の表情は相変わらずのオトボケな楽しい顔なんである。この他にも宮前のチームの男子OBが、いつもたくさん手伝いに来ている光景はQならではである。

筆者渾身の制作によるQueensオリジナルマグネットボードで、戦術やフォーメーションを解説するKoshimizu監督。バント練習にも熱が入る。これがまた皆なかなかにバントが上手いんである。

Queensには伝統の「アイスタイム」がある。かつて昔「ハーゲンダッツとガリガリくん」というブログを書いたこともある。
わらわら子どもたちが群がっている。決して砂浜に打ち上げられた亀をいじめる、村のガキどもではないことだけは明言しておきたい。1箱6個入りで300円的なリーズナブルアイスではないんである。提供元の大蔵省は大抵の場合、Sohma会長かMurataコーチかKasahara代表なんであった。


Kurumiに続き宮前の女子選手、宮前近隣の女の子諸君、是非Queensに入って女の子どうしで楽しく野球しようよ!(^-^)待ってま〜す!
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村

2014年5月13日火曜日

シートノックは全てを物語る

VS富士見台ウルフ戦なんである。前回ブログにも書いたようにここに至るまで、公式練習試合含めて破竹の4連勝なんであった。子どもたちもチームもその上昇機運を手のひらに感じることが出来るくらいの実感があった。

決して悪い意味で言うわけではない。むしろ賛辞と解釈されたい。ウルフはたぶん宮前の他のチームからは「打倒ウルフ」のスローガンを掲げられているはずだ。それだけ毎年その実力を遺憾なく発揮してくれちゃうから、羨望と嫉妬の的にもなっているのであろう。少年野球のプレーの精度は打にしろ守にしてもハンパないわけで。

今までならば「今日はウルフかよ〜」とナーバスになっていたものだが、満を持して気運が盛り上がって臨むウルフ戦。むしろウルフと戦えることが嬉しくもある気分だ。第一公園ドームへ向かう車中、Tagami母号に乗った。彼女もこのところのチームの状態の良さに気を良くしている。車中の会話の中で筆者は言った。
「水を差すようで悪いけど、ウチとウルフではハッキリ言って実力差では雲と泥くらいの差があるよ。過去の対戦では10点20点差での敗戦が当たり前。でも今のウチなら、勝つまではいかないけど、せめて「一泡吹かせる」ことは絶対出来るはずだ」

先発はWのマウンドはImanishiくん、ベンチスタッフでユニフォームを着ているのは彼の父である。後ろから心配そうに息子に視線を送る母もいる。QueensのAyanoは妹。泰然自若とデンと座っているのはご存知名将Ogasawara監督。過日とても素敵なものを拝受した。m(_ _)m。Imanishiくんは安定した制球力が持ち味だ。片足を上げてギリギリまで本塁方向へ体重を傾けてのちに腕を振り抜くことで、ボールに重さを乗せることで、やや小柄ながらも球威を確保している。
フレンズの円陣を組んで雄叫び(+雌1名)を上げる声にも、いつにない気合いを感じたのは、筆者だけではあるまい。


1回表Wの攻撃。3番Hayashiくん、4番Imanishiくんの連打などで3点先取。宮前の他のチーム関係者ならばすでにご存知だろう。この主将Hayashiくん、とんでもない逸材なんであった。打撃も守備も超小学生級で次元が違うのである。他のチームに提言しちゃいたい。右打者打撃の時は三遊間に引っ張ってはいけない。彼の守備範囲はまるでドラゴンボール悟空の瞬間移動のようだった。三遊間というけれど「三」と「遊」のあいだに「間」がなく、普通なら間違いなく外野へ抜けている打球も、ことごとく彼に捕球されちゃうのだ。打っても打球のスピードがハンパない。

普通ならFは先制されたらまたかと下を向く傾向があった。
しかし、この日は違った。
1回裏のF攻撃。Shohgoが綺麗にセンター返し。これだけでもFギャラリーはのっけから大盛り上がりなんである。続くKohkiは四球で出塁し無死1,2塁。3番Ruiは速球でも打ち返せる能力はあるけれど、今後の展開を予測すればベンチの手堅い送りバントの指示は頷けた。見事1死2,3塁。ここで主砲4番Hiro。インローをすくいあげるバッティングはあまり褒められたものではないが、高々と舞い上がった右中間への弾道は大きな弧を描き、俊足強肩のウルフ外野手のグラブの届かぬところへ着弾した。
更に5番5年生Yuiのセカンドゴロの間に追加点で、なんとW相手に3得点、試合を振り出しに戻したんである。見事なベンチ采配とそれに呼応した選手たち。
やっぱり俺の予想は当たったぞ、と冷静にスコアブックを付けながら一人ほくそ笑んだものである。父母たちギャラリーではもう勝ったような大騒ぎであった。

ピンチの場面ではなかったかも知れないが、Ogasawara御大がタイムをかけてマウンドに歩み寄る。とうとう監督をマウンドに引っぱり出したぞ。これだけでもちょっぴり嬉しいのであった。Wサイドでの思惑はたぶん違ったろうけれどね。
2番手はWKatohくん、FはRui。

しかしそのあとの展開は推して知るべし。
スコアラーをやっているといろんなことが分る時がある。Wは初回だけはじっくり球を見て好球必打的に打撃を展開していたが、裏に同点に追いつかれると、2回の攻撃からはほぼ初球ストライクでの打撃に切り替えたようだった。Fの勢いを敏感に察知して早めに点差を付けて圧勝的展開に持ち込んでやろうとしたのか、或いは意図した早撃ちだったのかは分らない。ごんごん打たれて加点されてしまった。最終回のマウンドには4年Ogasawaraくんまで登板。
結果は10:3でのコールド。先の記述のように従来ならもっと悲惨な点差で終わったはずなのに、これでもFはかなりの善戦を演じたのだった。

もうひとつ試合前に伏線があった。
シートノック。野手からの返球が悪く捕手が捕球に手間取る、そのあとすかさず三塁への送球のパターン。いつもなら捕手が悪送球して三塁手も連鎖反応でボールを取れずに後味悪くシートを終わるのが良くあるパターンであった。
しかしこの日は捕手のワンバウンド悪送球を三塁手主将Yuusukeがきちんとショーバンで捕球、後ろへ逸らさなかった。
強いチームなら当たり前のことだけれど、Fにとっては試合前のシートでのノーミスですら、今の勢いを実感させられるものなんであった。
こんな些細なことだけれど、はっぱり今日はイケルぞと予感出来た筆者なんである。
持論だけれどシートノックを完璧にこなせるチームは、間違いなく打撃も一級品であることは想像に難くない。
負けても収穫のある負けだったと思いたい。父母たちもベンチも一体となり盛り上がったゲームだった。いつか強豪相手に7:0のビハインドから8:7の逆転劇を演じてみたいものだ。
追う立場から追われる立場へ....。
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村




2014年5月12日月曜日

「禍い転じて福と成す」

「ちっくしょー!やっぱりあの監督、俺たちのことなんか、何もわかってないんじゃねーかっ」「そーだそーだ!いくらなんでも3回で投手交代はねえだろっ」

今晩の(5/11)TBSドラマ「ルーズベルトゲーム」第三話序盤のひとコマである。
突然の投手交代に監督への不信感を募らせる青島製作所野球部ナイン。ところがそんな中、交代させられた当の本人の投手は「いや、監督には監督の考えがあってのことでしょうから....」と。

タネ明かしはすでに観ていた貴兄はご存知だろう。誰よりも早く野球肘を見抜いていた監督は、これ以上投げさせられないと判断した結果、非情の降板を告げたのだった。
そーなんである。ナインの憤懣やるかたなしはもっともの正論だ。
反して指導者の目線と行動も正論である。
ここに軋轢(あつれき)が生まれた原因は、コミュニケーションがなかったことに尽きる。
しかし、いちいち指導者は選手交代の時に、周囲に理由を説明する必要はないし、野球の場合ほんの短い時間でその判断を迫られるわけで、物理的にも難しい。
反してなんの説明もなく、一見理不尽とも思える采配に納得しろというのにも無理がある。頭の上に疑問符がいくつも浮かぶのも頷けるわけで.....。

なぜこんな話を書いたか。
少年野球チーム、いや全国のあらゆるアマチュアスポーツ団体のチーム運営に、昔から連錦とついて回るテーマだからだ。狭義で言えば小学、中学あたりの野球チームにはお馴染みの問題であろう。分かりやすく言えば、このドラマの「監督」を「少年野球のコーチ陣」に、「ナイン」を「保護者」に読み替えてみて欲しい。ドラマと現実を一色単には出来ないことは重々承知の上での比喩だ。

良く言われることは、チームが強くイケイケの時は誰からも文句が出ないが、その反対の時はふつふつと胸に溜まることが多くなるのがヒトの悲しい性(さが)である。 
キツイ言い方が許されるならば、人道に悖(もと)る行為や言動をする指導者は速攻切ってしかるべきだし、反して利己主義な我が子しか眼中にない、チームの輪を攪乱するような保護者は断罪されてしかるべきだ。
ところが難しいのは、その両者とも立場は違えど目標は同じ「子どものために、強くて楽しく野球をやって欲しい」という同じ願いを持っていることだ。着地点への思いはみな同じなのに、時に温度差が生じてしまうことがあるから、ニンゲンって面白くて、そして難しい。

うまく表現出来ないもどかしさを感じながら、書いてみた。
結局はお互いを信頼し尊重しながら目先の事象に囚われず、コミュニケーションを大切にしてよく話し合うことが肝要....という、お仕着せの手垢の付いたコトバしか思い浮かばない自分の非力さに悶々としてしまう....。

はて。
断じて言うけれどこの話は、全国どこのチームも似たり寄ったり、過去または現在、大なり小なりの経験があろうと思って書いた。うちは幸いそんなことはない....と、一応見え透いた嘘を記述しておきたい。
非力ながら平和的建設的な落しどころを考えて寝付けぬ夜が幾晩かあった。周りの父たちも同じだ。心労でこれ以上、俺のハゲを促進させないでいただきたい(^-^)。話し合って分り合うことで結果はそれほど悪い方向には向いてないと思う。待望の新入部員の子どもたちも増えて保護者たちの輪もしっかりしている。
むしろこれを機に一層の一枚岩になることを期待したい。
「禍い転じて福と成す」
「雨降って地固まる」

全ては子どもを中心に物事を考えてみれば、おのずと先は見えるものだけれど、そう簡単に物事が解決しないのも事実。時に自分の立ち位置を考えてを己を殺すことも必要と思う。これを「フォアザチーム」と言って良いものかどうかは別として。幾人もの父や母やコーチからメール、電話、書簡ももらい、それについて、今の自分に出来ることを考え意見を述べて返信をしたりもした。その熱い思いを汲み取るだけでも、こんなにもみんな一生懸命な気持ちになっていることに私は心を打たれた。そんなチームなんだから絶対悪くなるはずがないと。

はっきり言ってこのところの練習試合、公式戦ともに勝ち負けは別として、近年まれにみる子どもたちの成長を実感している。サポートする保護者たちの盛り上がりも一体となっている。あえて恥部を晒す気になってブログを書いたのは、果たして良いことかなのか悪いことか筆者には分らない。こういうことをブログに書くのは絶対不可侵の領域と自己を戒めていた少年野球「晴耕雨読」的自分であるのに。でも立場は違えど人の熱い思いはみな一緒なのだということを伝えてみたかった。但し、一点だけさすがに「別の論点」からの問題については、ここで書くべきことではないと思い、控えている。

コールド負けしてしまったけれどチームの上昇機運を確かに実感したのは、2014の最強豪先日のVS富士見台ウルフ戦であった。
今晩はそのウルフとの写真を編集して、VSウルフ戦を勢いでブログ書いちゃおうと思ったけれど、冒頭の「ルーズベルト....」を観ているうちに、まさに自分たちのことを反映してると思い、急遽気が変わりそれこそ勢いでこんなことを書いてしまったんである。
正直言ってこの「晴耕雨読」ブログはほぼ、筆者の頭の中では起承転結らしき流れをを計算し文章を書いていることが過半数である。
こうして勢いだけで思いつくまま脈絡なく書くのは久しぶりなんであった。

時系列的にはVSウルフ戦、次に久々のQueens点景ブログ、そして今日の稲城市フューチャードリームス戦の話やら、久々の前監督SotohくんやOBのItohくんなどの話を書いてみたかった。しかしそこまで至るにはもうちょい時間がかかっちゃうんである。

最後にお口直しにこんな画を。Queensの練習風景を切り取った一枚。5月の素敵な陽光の下、第四公園スタジアムで練習の合間に水まきをするYamamotoコーチ。
構図、色彩、コントラスト....どれを取ってもいい画になっている。この時季、なんだかココロの底がほっとする一枚が撮れた気がする。
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村