2014年10月8日水曜日

月の影は僕らの影

タイトルを読んでピンときた読者諸賢はエライ。
そーなんである、今晩は皆既月食なのだった。まだダ・ヴィンチやコペルニクスやニュートンやニーチェやサルトルが生まれてなかった大昔の原始人は、これを見て怪奇月食だと思ったに違いないんである。

筆者のコンデジNikonP100。コンデジ界では一応ハイエンドユーザー向けなんであるが、こういう光が全てを左右するような写真撮影では、やはり脆弱性を認めざるを得ない。どうしてもこういう時こそ一眼レフが欲しくなる。三脚をベランダに構えて東南の夜空へレンズを向けてみる。月食はまだ始まったばかりだった。いろんなカメラモードで撮ってみちゃう。しかし良い写真を撮るにはコンデジではこれが限界か?

その間にもiPhoneの「有馬LINEフレンズ」のLINEがぴこぴこぴ〜ん♪とひっきりなしに鳴るは鳴るは....。それらを無視しつつ数々試したモードで一番良く出来たのがこれ。「有馬LINEフレンズ」にもトークで写真をアップした。

しかしなんである。このあと風雲急を告げお月さまは暗雲の中へ雲隠れあそばしたのであった。不運としか言いようがない、風雲だけに。
この宮前有馬では、いつの間にか厚く広大な雲が背後から音もなくゆるゆると忍び寄ってきたのであった。まるで夜道を帰る乙女の背後からストーカー野郎が距離を詰めてくるように....。
ピークの最大の食19:54を待たずして、筆者は忸怩たる思いを抱えて体育座りをして頭を抱えてしまったんである。
「くっそー! 俺は聞いてないぞーーーー!」
と、世界の中心で夜空に叫んでも誰も同情してくれないわけで。

さて。
少年野球「晴耕雨読」ブログ的には、この天文現象を、健気な野球少年少女の子どもたちにオリジナル解説したい。

セカンドベースに光り輝く太陽さんが立っています。
ピッチャープレートには僕らが住んでいる地球があります。
ホームベースには今日のヒーロー、お月さんがいます。
周りは真っ暗闇だけれど、太陽さんのおかげでセカンドを見れば明るく輝いています。
それでは振り返ってホームを見てみよう。
いつもは綺麗なお月さまにみるみる影が出てきました。
ピッチャーのうしろにいる太陽。その光を投手の僕らが住む地球がさえぎって、ホームにいる月の輝きを隠してしまったんです。
あの月の影は僕ら自身の影。
ワカリマスカ?....(^-^)
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Qも佳境に入る

宮前単独軍団、連合国軍共に、本戦を前にしていよいよ準備期間は一週間を切ったわけである。川崎市少年野球連盟主催の秋季大会なんであった。各軍団ともに佳境に入り、盤石と自負するチームもあろうけれど、ほとんどは力不足、調整不足を懸念する指導陣が多いのではないだろうか。そうなると、勝負の分かれ目は短期決戦には重要な「集中力」がモノを言うことになるだろうか。

我がQueensも秋季大会に向けて調整は佳境に入っていた。
この日は練習試合と合同練習。関東女子野球の中でもつとに有名な、強豪江戸川区の江戸川ヤンキース。女子野球界を牽引する江戸川区のチームなんである。遠路東京から来ていただいた。

しかし学校行事や東京の大会などが重なり4名の参加となったんである。よって練習試合はQueensから期限付きレンタル移籍を実現させての混成チームとの試合になった。


試合経過は筆者はあまり記憶にない。実際フレンズでもそうだけれど、ファインダーを覗く業務に没頭、一意専心のココロでグランドを徘徊すれば、試合展開などは断片的にしか脳裏に蘇らすことが出来ないのである。
しかし、中でも記憶に残ったことは....。
やはり女子野球は笑顔が楽しいということ。ベンチでMurataヘッドコーチと話した。
「うわっ!これ、こんなプレーしたら男子チームならどやされますよねえ」
Queensにも甘いアイスクリームを供給するコーチ、容赦なく厳しく愛の鞭を振るうコーチ、指導陣の体制は盤石なのであるが(^-^)


スタッフの一期一会、四捨五入、七転八倒、じゃなかった三者三様ならぬ四者四様のノックシーンでのカット。監督Koshimizuさんの写真は二枚コピーしたわけではない。全く違うノックの一打を2枚撮ったもの。にもかかわらず全くブレてない。首の傾き傾斜角、右手を離すタイミング、ノックバットの角度....。

フレンズで今度レクがあった時は「ノック検定」を遊びでやろうという話がある。
外野の決められたサークルの中に子どもを守らせて、そこへホームからノックを打つ。
10球打って子どもがキャッチ出来た数で一流ノッカーの称号、検定1級、2級、3級とする。国家試験並みの狭き門なんである。因に筆者、一級建築士は持ってないが、一級カッター取り扱い技士、一級ニンゲン鑑定士の免許を持っている。
この検定のミソであり同時に厳しいところは、単にサークルめがけて打てば良いというものではない。サークル内に着弾しても子どもが捕れない場合は不合格なんである。その子の技量に合わせたノッカーの技量が試されるわけだ。
誰だ、こんな面白いアイディアを考案したバカ野郎は?
....筆者である(^-^)....何か?

最後は記念撮影。江戸川ヤンキースさん、ありがとうございました。
※おっと、いけない。ひとつホットな写真を忘れていた。
この日は練習後Queens母手作りの「とん汁」がふるまわれたんである。
Kitamatsu母が声をかけてくれた。
「うまかった〜」
筆者一気食いしちゃったわけで。ごちそうさま(^-^)/

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2014年10月5日日曜日

うろこ雲

このところ日中は仕事が緩やかで、久々に時間をとってわんこの「りん」の散歩がてら、近くの公園へ読書をしに行ったのは金曜の午後だった。

ふと、坂道を振り返るとそこには見事な「うろこ雲」
別名「巻積雲」ともいい、秋の象徴的な雲である。移動性低気圧の台風が多い秋に現れるのも納得がいく。天気の悪くなる予兆でもあるらしい。


公園では西川美和を読んだ。ほんの数ページしか頭に入らず、りんがやたらとクォンクォンなくので、そそくさと家路につく私。
秋の午後のどうでもよい話なんであった。

これは日曜夕方の15分ほどで書いた。今からフレンズ父母会があるので出かけなきゃなんである。
外は台風で大雨降り大会なんであった。
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2014年10月3日金曜日

泣いても笑っても

昨晩「連日連夜」というブログを書いて、その舌の根も乾かぬうちからの連日連夜PART2なんである。日曜夜から今日金曜までの6日間で5個のブログを書くなんて、俺、いったいどうしたものだろうか。たぶん開設以来の快挙かもしれぬ。これでだいぶ在庫が捌けて、ネタ倉庫の見晴らしが良くなった。試合やイベントのネタは鮮度が命なので、理想は当日、最低でも一週間以内、許されるならば10日以内に書かないといけないのである。それ以上過ぎると賞味期限が過ぎ、ともすると消費期限すら終わってしまうんである。ネタの箱を開ける前にくんくん匂いを嗅いだりしちゃって....。
ああ、こんなバカなことを書いてる間にも、4種類のメールとLINEに応答しながらなので、時間は思いのほかぎゅんぎゅん過ぎていくんであった。疾風怒濤のごとく。猫バスが田園を駆け抜けるごとく....。

5年生連合宮前ヤンキースJrである。JrはジュニアであってJRと書いてはいけない。ヤンキースJRでは、なんか国鉄スワローズの新チームみたいじゃんか。
有馬ドームでの練習試合。ヤンキースJrのフレンズ組6人を抜き取って連合チームを編成し、フレンズは従来の5年生全員を組み入れた構成なんであった。
あとで知ったことだが、こういう編成にしたのには監督Hirataさんの深い思慮と愛情があったのである。

フレンズ先発はKyoh。体の線は母親似で入部以来から相変わらず細いのだが、肩が強くなり滅法いい球を投げるようになった。ヤンキースJrはShibataくん。

この日はあらかじめ、フレンズスコアラー部の部長Ohmori父に「スコアラーローテーション」をはずしてくれるように宣言し、筆者はカメラマンでうろちょろしたんである。
普通の試合、たとえ練習試合でも相手ベンチの背後にある、滑り台の上に登ってカメラを構えることは言語道断、空前絶後、相手に失礼との襟を正す気持ちゆえにやったことはない。監督の作戦がまる聞こえになっちゃうからだ。Fの帽子をかぶってる以上は無理なんである。親しいお隣チームヤング戦あたりなら何度かやったこともあるが。
しかし、筆者はブログで連合をも応援しているし、すでにFを少し幽体離脱し、グローバルヴィジョン的な立場で宮前のテリトリーをうろちょろしているので、連合の後ろでカメラを構えても構わないだろう。それで何枚か滑り台からの俯瞰の写真が撮れた。
普段から写真のマンネリ化を嘆いていた私にはちょっと新鮮なアングルでの絵が撮れた。

宮前連合国軍司令官の一人Hirata提督が兵士の円陣を前に、檄を飛ばす。
「おまえたち、分ってんのかああああ!」
そのあとフレンズから出向でヤンキースJrのコーチをしているItohくんが筆者に言った。
「Hirata監督、だんだん言葉が厳しくなってきたっス」
無理もない、かなりの貧打戦に加えて覇気がないからだったと思う。ボールに対する貪欲さに欠けるとでも言えばいいだろうか。みんな真面目で一生懸命なのだが。対してフレンズとて、恐ろしいくらいの貧打であった。勝負に対する貪欲さに欠けることにおいては引けをとらないFなんである。

Y.Jrのスタッフの面々。事情があり急遽スコアラー席に座ったのは、FのNatsuki母の妹(ん?姉?)のようなフォルコンズTanaka母である。
Kasaharaさんは有馬ドームへ来るやいなや、審判のYamaderaさんをいじり「QBBQ!」のネタでおちょくっていた(^-^)
勝っても負けても、
泣いても笑っても、
両チームとも、
全チームとも、
子どもも大人も、
指導者も父母も、
このチームに入って良かった、
宮前区で野球が出来て良かった、
と、シーズン最後に思えることが出来たら、

.....最高である。
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2014年10月2日木曜日

連日連夜

連休で試合やイベントなどのネタが多いと、一週間内に書くためにはほぼ連夜Macと格闘しちゃうはめになるんである。その間隙を縫って先日Ohmori父に薦められた映画『きみに読む物語』などをTSUTAYADISCUSで借りて観ちゃったりもするものだから、まこと寝不足の習慣は改められないでいるわけで。その野球以外の映画の話なんかも書いてみたいと思うけれど、何しろあとが詰まっているので少年野球を書かないわけにはいかないのだった。もたもたしていると、後ろから押されてしまうのではないかという強迫観念に近いものを感じてしまう。慣れない新宿駅の券売機の前で迷っていると、うしろの行列から舌打ちされて益々焦ってしまう、上京したてのうぶな18歳の少年のように。

おっといけねえ、あじさいリーグVS南菅生ワイルダースなんである(^-^)
さっくりと行くぞ。
この時季は連合チームへ5,6年生がいたりいなかったりで、互いに盤石の体勢とは言えないのであるが、それはそれ、何しろ試合が出来る喜びというものを感じ取って欲しい。
まずはワイルダース軍団から。マウンドはMiyazakiくん。

フレンズの先発はTakuto。

この試合、公式と練習試合と2試合やった。審判はOBで遊びに来ていた有馬中野球部のふたりに塁審を。ファーストはTakuto。誰も気がついてないようだったが、カメラは見ていたんである。物陰からしっかり現場を見ていたのは何も家政婦ばかりとは限らないのだ。
Takutoはチェンジのたびに僅かな時間を惜しみ、校舎の丸い穴で寝そべり休憩をとっていたんである。中学に行っても体型が一向に変わらないワケがわかった気がするわけで。

公式戦の試合はフレンズAyutoのツーベースヒットを足がかりに1点、あとは1安打しか打てず計3得点。対するワイルダースは長短打6本を放ち6点。6:3でのFの負けであった。

どのチームでもありがちなシーンである。審判の大人とその息子のツーショットなるものが実現することって。この試合では主審Nishikawaオヤジと投手Yuuta、二塁塁審のIharaオヤジとショートTaichi。
奇しくもこの二人。これから遠方へ赴任する者と、既に近県へ単身赴任して週末帰って来てる者という、オヤジなんであった。
子どもたち、親に感謝せにゃあかんよ〜(^-^)
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2014年10月1日水曜日

井の中の蛙大海を知るか

実は筆者、3,4日前から風邪っ引きなんである。
鼻はずるずる、くしゃみは5連発を日に3回、風邪薬は飲んでいるものの市販薬の常で一向に効き目はあらわれず、なんだかんだで今日は微熱まで出てきちゃったわけで。このところ仕事のほうが緩い感じなのでまだ気分的には安穏(あんのん)としていられたのであるが、さすがに今日は溜まったブログ倉庫の在庫を捌くには体力が持たず、いっそ昔の映画でも観て早い時間に寝ちゃおうかと思いつつも、ふと今回のコンテナの中身を見れば6年連合の決起会ではないか、ならば一念発起、一気呵成、一触即発、一喜一憂、一朝一夕、一長一短、一知半解、一心不乱、一擲千金、一発逆転のブログを書いちゃおうじゃないのよと思い、Macのキーボードを叩いている今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

こーゆー余計なプロローグを書いてるから恐ろしく時間がかかる「晴耕雨読」なんであろうか。とっとと本題から入りサックリ流して書けば筆者の寿命もいくぶんかは長くなるのだろうけれど、「武士の一分」ならぬ「少年野球晴耕雨読の本懐」がここにあるやも知れぬ。野球以外のテーマを文章にしたものが好きだとおっしゃって下さる方も少なくないわけで。故バーズ高橋さんやQueensのMurataさん連盟総務部長のNishimuraさんや昔フレンズにいたKさんなどなど。人は100期待されると100以上のことを目指して努力する生きものである、人にもよるけれど。
てなわけで、やっと「武士の一分」ならぬ「ブログの本文」に突入しちゃうのだった。

「川崎市宮前区少年野球連盟」
筆者さほど他県他市他区の少年野球連盟組織のことは詳しくない。しかしこの連盟の組織力は相当のものであろうと勝手に想像し自画自賛する。会長、構成役員や事務局、審判部を始め、正式役職にはないが末席にちんまりとつつましく鎮座ましましている筆者も含めて、ほとんどが子どものいないどこかしらのチームOBオヤジ連中だ。損得勘定抜きのボランティア組織。それでも盤石の挙党態勢(?)なんである。
その連盟がこの時季に結成するのが「連合チーム」。川崎市の各区がシノギを削る秋季大会に参戦するわけで。そのTOPが各チームの精鋭6年生で構成される宮前クラブ。(単独5チームの出場選手を除く)
その決起会が先日挙行された。(........やっと「ブログの本文」にたどり着いた)
司会はWadaマネージャー。会長Sohmaさん、副会長Kasaharaさんの挨拶。

歴戦の名将Matsui監督。過去4戦して優勝3回。子どもの力量には各チーム毎年差があるけれど、それを短期決戦で激戦を勝ち抜くのはやはり監督の成せるワザと言えよう。
29番Soga、28番Tsukamoto、スコアラーKutsuzawaの各氏。今年はサンダースが単独出場でTsudaスコアラーは連合には帯同出来ないらしい。
Kasaharaさんはこういう場ではグラスを持って、オヤジ連中から奥様方のテーブルへ足繁く行脚(あんぎゃ)の旅に出る。臆面もなくさらりとこういうことが出来るのは、一種の才能だと思う。筆者などはブロガーカメラマンとしての遊撃はするが、グラスを持って美女たちの酒池肉林の桃源郷へダイビングする勇気は未だにないわけで(^-^)

ではではお待たせ。宮前クラブの精鋭たちをお披露目。
フレンズでは筆者の権力を行使して有無を言わせず子ども大人の写真を載せるのだが、時としてネットなんぞに無断で写真を載せられることに、アレルギー反応を示す親もいらっしゃると思う。ブログを始めた当初はかなり悩んだものだ。しかし、それを勘案してるとこんなブログは書けないので、本人の不利益が予想されないと判断した限りはばんばん載せちゃうのだ。むしろ子どもは喜び親にも「ありがとう」と感謝されることが大多数なわけで。
これがメンバー14人の宮前クラブ戦士である。
オヤジは離れたところに立ったので写真は子どもと母中心になった。普段なら母の「赤目」などは修正しているのだけれど、今回は無修正、そのまんまである。お許しを。ちなみにフレンズの母たちの写真を載せる際に、希望があれば目尻のシワ一本修正除去するのに、300円徴収している.....わけないか(^-^)



フォルコンズTanaka母、フレンズOhmori母は何やら同じ匂いがしてすぐにお友達になったそうな。類は友を呼ぶ。見た目は....確かに.....おんなじじゃん。
そのテーブルへ行くといきなし「はいはいはい、テッシーも一気飲み〜」と、声がかかる。見れば小さいビアグラスにビール一杯。どおってこたあない、カメラ片手に一気に飲み干した。テキーラでも持ってきやがれってんだ(^-^)
ここにもしっかりKさんが居座っていた。

最後は主将Kippeiくんと副将Hiroの音頭で「勝つぞ〜!」「おおおお〜!」
子どもも父母も指導陣も、一緒の船に乗り合わせひとつの目標に向かって一枚岩となる。これが子どものスポーツ団体の楽しい瞬間だ。
彼らは中学に行って同級生になるかもしれぬ、
同じシニアで汗を流す仲間になるかもしれぬ、
大人たちも大人同士の新しい出会いがあるかもしれぬ。
個々のチームの井戸の底にいては分らない、大海で新しい出会いや経験が出来ることが、連合チームの素晴らしさだと筆者は思うんである。
半面、5年はともかく6年でも連合に行けなかった子も多くいる。フレンズなどは昨年までそんな年の連続だった。仕方のないことだけれど、そういう子やその子の親もいるのだということも我々大人は心の隅に思いを留めておきたいものだ。
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2014年9月30日火曜日

伝説のオレンジ

宮前平小ドームにおけるオレンジボール大会、VS白幡台イーグルスなんである。
ドームに着くと宮崎台バーズのオレンジボーイズの面々が奮戦していた。よく見るとキャッチャーで主将を務めていたのは、故高橋さんの次男Kenta君であった。以前も書いたけれど本当にお兄ちゃんやお父さんによく似ており、そっくりの仕草や立ち姿なんであった。大きな声でチームを牽引し最後の挨拶もしっかりやっていた。

試合開始。本部兼花フラのSaitohさんやSuzukiさん。それに近くで連合練習していたAbeさんやYamamotoさんも覗きにきてくれた。日に焼ける季節でもないのに、ふたりの顔が心無しか赤いのは推して知るべし、多くは語るまいて(^-^)
先発はF、Kurumi。むかし漫画ドカベンで殿馬が「秘打!白鳥の湖」てのがあったと思うけれど、Kurumiの投球は右脚を大きく上げて左脚一本で立つその姿は、「秘技!フラミンゴの湖」なんである。

初回Eの先頭打者の当たりは痛烈な三遊間のゴロ。抜けたかと思ったその瞬間サードFuugaがシングルハンドキャッチ、しかしファーストへの送球は粗いゴロで大きく逸れた....かのように見えたとたん、股を大きく広げたShohがショーバンで見事捕球し間一髪アウト。いきなりのビッグプレーにギャラリーが大きなどよめきのあとの拍手喝采。Aチームなら普通のプレーでも3年以下では奇跡に近いようなものだ。

詳細は割愛なんである。
しかし、ひとつだけ。これまたオレンジならではの伝説が生まれた。
フレンズは本来9人しかいなかったのだが、ムリクリ2人を追加登録したんである。一人はShuuta、一人はつい2,3週間前に入部したばかりの子で、まだ1年生のYohji。つい先日まで幼稚園児だった子である。野球が好きで入ったわけではなく、グランドを見渡すといつも砂遊び組に混在してるくらいだ。
今日はレギュラーの二人が体調不良で参戦出来ず、この二人がひっぱり出されちゃったんである。Yohjiはセカンド。守備についてほどなくすると、あろうことかしゃがみ込んで地面に絵を描きはじめちゃったんであった。ベンチや大人たちが大声で叫び正そうとしても、本人は聞こえて聞こえぬふり、全く動じる事なく黙々と絵を描く手を止めようとしない。その間にもプレーはフツーに続行。トホホ、参った。

伝説はこれで終わりではなかった。Yohjiに打順が回ってきたんである。大人数人がなんとかなだめすかそうが、甘い言葉でおびき寄せようがへっちゃらで、ついに敵前逃亡、どこかへ走り去って雲隠れしたんである。控え選手はおらずお手上げだった。
気転を利かしたNishinakaコーチが本部、審判、相手チームの了承を取り付けて、打者不在で無条件でワンアウトからのスタート続行としてもらった。本来ならその時点で試合終了、Fの負けになる。これもオレンジならではの「大岡裁き」の笑って許してくれた関係者に感謝なんであった。
※一週間後の後日談。筆者がYohji父に「穴があったら入りたかったでしょ?」と訊くと、「自分で穴掘ってでも入りたかったです」とのこと。親は肩身の狭い思いをしたはずだ。筆者が親だったなら、猛烈に穴を掘って掘って、掘り過ぎて、ブラジルまで貫通していたに違いない。しかしYohjiは将来プロ野球選手になるかは疑問だが、岡本太郎ばりの名画伯になっちゃうかもしれない。

試合は拮抗した。4:1のビハインドからFが4点を奪取し4:5の逆転に成功するも、その裏Eも1点返し同点、更に最終回裏にはEがサヨナラゲームにしイーグルスの勝ち。野球レベルや技術面はともかく野球としては立派なゲーム展開であった。
小さな子が野球を好きになる、というオレンジのテーマは十分達成したのではないだろうか。特にサヨナラ勝ちのイーグルスの子たちには。


このあと近くの宮前クラブと富士見台ウルフの練習試合を観に行った。
Hayashiくんの狙いすましたような逆方向へのレフトヒッティングが鮮やかだった。
主審はこの日3試合目だという連盟ベテラン審判部、レッパのYoshikawaさん。
「疲れたよ〜」といいながら、試合後筆者とうまそうに煙草に火をつけた。
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