2017年7月3日月曜日

強いチームと良いチーム

低学年大会フレンズは、ほぼ同時進行の子ども会大会本大会の部で優勝した、野川レッドパワーズの弟分のレッパなんであった。
スコアラーはOhmoriスコアラー部長の予定であったけれど、筆者急遽第四へ行けることになり、最近スコアラー機会が激減している私はやれる時にやっておこうと思い、試合直前になって久々のペンを握ったんであった。
これがもしいつものようにカメラマンをやっていたら、ブログは延々と文章写真に埋もれてまた神経をすり減らす晩になっちゃうから、実は少しホッとしているわけで。簡単に写真...といってもスコアラーなので、最初と最後の数枚しかない。いっそ「お蔵入り」させて没ネタにしようかとも思ったんであるが、「モッタイナイ」の日本人の美徳を思い出し、小さい記事になるけれどアップしちゃうんである。
集合!.....パシャリ。

試合前の投球練習。マウンドは4年エースK.Kaito。ベンチや応援席のリアルタイムでは分からないことが静止画の写真で判明することが良くある。打席のバッティングフォームもそうだけれど、ピッチングもまたしかり。どうしてこれを指導しないのかと不思議に思うことすらあるが、筆者も写真を撮って初めて気がつくことが多いわけで偉そうなことは言えない。これは以前のブログにも書いたこと。リリースの瞬間左手のグラブが左胸に納まっておらず、地面に着かんばかりに垂れ下がっている。これでは体の芯がブレて真っすぐな球が行かないと思う。野球経験者ではないけれどサッカー経験者なので、つまりスポーツ経験者なので、それくらいは理解出来るんである。サッカーではとかく脚にばかり注目が集まりがちだが、フリーキックなどボールコントロールの際に以外と大事なのは両腕のバランスなんである。
※この記述は自分のチームのフレンズのことなので書ける。ご理解されたし。


一夜明けて今日(日曜)は終日練習であった。打撃練習では久々にレフトの守備につく。選手が十分いるときは球拾いに回りもっと後ろに位置するのだが、今日はたまたまレフトが空いていたんであった。年齢はジジイだが気持ちは42歳、まだまだイケテルと思ったのは十年前。マジで体が言うことを聞かないわけで。もし深夜パソコン相手に不健康なブロガーなどやらずに、28番あたりのコーチを今でもやって、毎週健康的にノックなどしていれば、体の動きは随分違っていたはずだ。ほんの一時期父コーチの頃はユニフォームを着てベンチに座っていたけれど、素人ながらYanagisawa代表などの教えを踏襲し、子どもらにも熱く指導していたが、今は昔、今昔物語。いろんな大人がいろんな事を言えば子どもが混乱するという、大昔から言われている少年野球指導の弊害を鑑みて、今は筆者、ほとんど子らには具体的な指導をすることは控えている。どのチームでもよくある話で。監督にはこう指導された、○○コーチにはこう言われた、○○くんのお父さんにはこうしたほうが良いと言われた、家に帰ればパパが...。じゃあ、ボクどーすればいいの?おそらく皆言ってることはそれぞれの正論なのだろうと思う。しかし一番の被害者は子どもなんである。指導陣が一枚岩で基本の骨格がきちんと形成されていれば、多少そういうことがあっても問題ない。今のフレンズはその点不協和音は全く聞こえてこない。(筆者の知る限りではあるが)
親は指導者に敬意と感謝の気持ちを持ち、指導者は常に奢らず親に対しやはり感謝の気持ちを忘れなければ、ほぼ良いチームになるはずである。強いチームになるかどうかはこれにプラスまた別の要素が加わってくるが、少なくとも「良いチーム」にはなるはずだ。

前置きが長くなってしまった。「晴耕雨読」の悪癖のひとつであった。
今日そのレフトの守備位置にいるとショートの守備の4年Kaitoに接近遭遇したんである。
「Kaito。昨日はめっちゃフォアボール多かったなあ」
「はい」
「Teshimaコーチさ、あんまり言わないんだけど、今日はひとつだけ聞いてくれるか?」
「はい、なんですか」
Kaitoは学年のわりに実に会話が流暢で、「自分の言葉」を持っている希少なヤツなんである。大人の会話に十分ついて行ける頭脳を持っている、頭のいい子だ。
「あのさ、写真撮ってるじゃん、俺。そうするとKaitoの投球フォームを見るとさ....」
こうこうこうで、グラブの持ち方を左胸に引き寄せてこう直したほうが四球が少なくなるはずだよ、ということをジェスチャーを交えて循循(じゅんじゅん)と伝えたんであった。
こくんこくんと頷きながら聞いていたKaito。
「はい。パパにもすごくそれ言われていて、良いときは全然良いんだけど、どうしてもクセが直らなくって、ダメな時はダメなんです」
「それをいつも意識して、左手のグラブをな、ちゃんと直すようにしたらさ、もっとストライク入るようになるぞ」
「はい、わかりました」
「おし、がんばれよ」
と言って頭をポンポンしてやった。
ちょっと自分に課した規範を逸脱したが、これくらい基本的なことなら許されるだろう。
因に彼のパパとは、フレンズOBでチームのコーチでもあり、かつては甲子園球児だった熱きフレンズ魂を継承するKakenoくんである。一昨年の全国の時の前監督Satohくんとフレンズで同期だった。
.........
すんごい試合から逸脱しちゃった。簡単にアップしてTSUTAYAのレンタル映画を観ようとほくそ笑んでいたのに、もう、やんなっちゃう。
試合はレッパが圧勝かと思いきや、最終回なんとかフレンズのHideakiが痛烈な左中間ツーベースタイムリー、続く4番Junのタイムリー連打で2点を返したが、結果は6:3の負け。スコアラーやっているので、最後にもしやAnjuにも連打が出るか?という場面では、一旦スコアラー席を放棄し一眼レフを手にし、ベンチから離れてAnjuにシャッターを切った。すかさずまたスコアブックにカウントを記入しまたカメラを持ってベンチの外への繰り返し。

面白かったってゆーか、低学年にしては珍しいのは、犠牲フライが低学年の試合なのにフレンズに2本も出たことなんである。Aチームでもなかなかスコアブックに犠牲フライの△マークを付けることは少ないのに。審判もちゃんとタッチアップを良く見ていた。
強豪相手に負けてしまったけれど、悲壮感は伴わない負けだったように思える。


それにしても今日帰宅後は、都議選と藤井聡太くんのふたつの勝負の日。
面白い日だった。
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2017年6月29日木曜日

He is out!

子ども会大会準決勝のあとは、満を持して頂点を決める決勝戦なんである。決勝に残ったのは今季4度目の決勝進出という花の台フラワーズと、古豪かつ強力打線を擁する野川レッドパワーズ。率いる監督はHF・Satoh、NR・Tsukamotoの両氏。

一旦止んだ雨がまた降り始めるような曇天の中、その熱き戦いは火ぶたを切って落とされたんである。...なんて書いて試合詳報を期待されても困っちゃうんである。フレンズ戦ではないためスコアブックがなく、正確な記述は出来ない。あいまいな記憶で書くときは断り書きを入れる。印象と記憶の記述になるため、もしや間違いがあるかもしれない。その節はゴメンナサイ、訂正のご指摘を賜わりたい。連絡をもらったら早ければ5分以内に、遅くとも24時間以内に訂正します。

決勝戦に相応しく本部のバックネット付近にある記者席には、マスコミ各社のカメラの放列が所狭しと並ぶ。これは芸能人の不祥事や政治家の失言撤回謝罪会見並みの取材陣なんであった。ほれ、なんとなくそんな画に見えるではないか(^-^)
かつての戦友である花フラのNemotoカメラマンも馳せ参じていた。

先発両投手。曇り空で途中雨もあり、筆者のデジイチではうまく撮れず、あまりキレイな写真とは言えない。

1,2回終了しゼロがスコアボードに並び、両軍ともに投手戦の様相を呈して来る。がしかし、3回表NRがやっと1得点、先制したんであった。

更に4回にも1点加点し2:0とする。決勝戦は実力伯仲するため、かなりの確率で点差が小さい接戦となることが多いのが常だ。HFも必死の反撃を試みるもののなかなか得点に至らず。


終盤再びの雨。筆者もその一人だがカメラにタオルをかぶせて写真を撮り続ける取材陣。まるで田舎のゴルフクラブのおばちゃんキャディーの頰っ被りみたいに。


6回にはNRが更に加点し3:0と引き離す。もう時間的にもあとがなくなったHFは重い空気が漂い焦りが見えてくる。

3:0のまま迎えた最終回裏、HFの攻撃。点差からすれば逆転サヨナラも十分可能なスコアだが果たして。ピンチを迎えてたまらずタイムを取りマウンドへ歩み寄るNR監督Tsukamotoさん。この試合は両軍ともにタイムの応酬だった。

その最後の攻撃は怒濤の展開だった。HFが起死回生の攻勢に転じ二死満塁から2得点し猛追、いよいよ緊迫する場面であった。もしや「特別延長」か?走者は1,2塁にいた。一打同点、或いは長打によってはサヨナラかという場面。

打順は好打順2番、フルカウントから振り抜いた打球は目の覚めるような痛烈な当たり、当たりが強すぎてショートが弾き、持ち主のいないボールは転々と.....。
一塁走者必死に二塁へ突進....。
無情にも塁審のジャッジは「He is out!」ほんのわずかな差でホースプレー成立でスリーアウト。ほどなくして主審の「集合!」のコール。
この一瞬で激戦に終止符が打たれたのであった。
優勝野川レッドパワーズ、準優勝花の台フラワーズ。
両軍の試合後の光景を活写すれば、歓喜に沸くNRとは対照的にHFナインはがっくり肩を落とし何人かの選手は泣いていたのだった。
このあと筆者戦場カメラマンは、グランドのまだ硝煙のくすぶる戦地へ果敢に飛び出し、レッパの帽子投げをスクープすることになったのだった。

※お詫び。
冒頭に記載したとおり、曖昧な記憶はやはり禁物でした。昨晩書いた最後のホースアウトに至るまでの描写に誤記があり、ブログを書いた翌朝(今です)ご連絡があり、訂正させていただきました。上記の赤い※印から※印までの内容は花の台フラワーズさんのHPブログ及びご指摘内容を参考に訂正したものです。
関係者のみなさん(特に選手の子)にお詫びすると同時に、ご指摘いただいた方に深く感謝申し上げます。
尚、試合の詳細は花の台フラワーズさんのHPブログをご覧下さい。左記リンク集に貼ってあります。(スマホの方はWebバージョン画面から)
2017.06.30朝、追記。


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2017年6月27日火曜日

羽ばたけ、飛球

今日はよほど子ども会ブログは留保して、兼ねてよりの懸案であった小説の佳境の続きを執筆しちゃうか迷ったんであったが、筆者が小説を書くためには、何もない無の状況でないと集中出来ないことに気づいたんである。プロの作家ならアラスカの氷原に万年筆と原稿用紙を持ち込んでも、アマゾンの密林にノートパソコンを持参しても書けるに違いないのだが、ド素人のワタクシには集中できるシチュエーションと気分が伴わないと書けないんである。
なので、やっぱし今日も少年野球ブログなんである。

日曜は準決勝2試合と決勝なんであった。フレンズが対するは野川レッドパワーズ。のちに決勝の死闘を制して優勝するわけで。準決勝、決勝と続く日は先発投手を誰にするかで迷うのが監督である。しかし準決を勝たねば次はないというチームは、捨て身でエースを投入するのがセオリーである。強豪レッパ相手にエースを温存出来るはずもないわけで。フレンズもそうであった。
FはShohma、RはSuzukiくんである。



1表Rは3番がスクイズバントを見事に決めてまずは手堅く1点先制す。

このあとFは気が遠くなるほどのゼロ行進が続くのだった。ゼロ行進だけならまだしも、無安打の回を重ねることになる。


連日Fの美人母たちが審判への給水タイム。

その後「真綿で締めるように」確実に点を重ねるR軍団。
終盤まで無安打無得点だったF、5回裏Gakuが起死回生のスリーベースヒットを放ったんであった。ライト方向への打球が功を奏したのだった。これがレフト方向ならシングルか良くてもツーベースだったはず。このところ良い場面で安打を打ち、最近のブログでも彼を褒めたばかりである。試合前にも筆者のブログを読んだGakuのおばあちゃんと、実にしみじみとした良い話を聞かせていただいた。おばあちゃん自身は毎回グランドへ来てくれる、楽しくあけっぴろげな好人物なんである。

続くKunjiのサードへの打球でGakuは本塁へ果敢に突入、やっと1点もぎ取れるかと思いきや、瞬時に5から2へボールは送球され本塁で憤死し、せめてもの1得点の夢はついえたのだった。夢中でシャッターを押し続けた三連続画像がこれ。捕手、走者、審判の三者が見事な画像を提供してくれた。


周知の通りFは6:0の完敗。印象に残った選手はRのショートTanakaくん。彼の守備範囲の広さと俊敏なプレーは賞賛に値する。遊撃手はグランドのどこにでも顔を出すのが遊撃手たる所以(ゆえん)なんである。Fの良い当たりもことごとくTanakaくんの包囲網に一網打尽であった。

準決で敗退したとはいえ、Fがここまで登り詰めたのは筆者的には褒めてやりたい。早春のフリーバッティングでは、外野に飛ばす打球はわずかに数えるほどで情けないと思っていたが、最近は練習でも目を見張るほどの大きな飛球を、何人もの選手がいくつも打つようになった。

但し、これが試合本番にも打てれば言うことないのだが。
普段の練習通りのプレーが出来れば...、と思うのはどこのチームの指導者でも同じ思いであるはずだ。

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