2022年10月2日日曜日

笑顔と涙の敗戦

川少連大会は土曜開会式後、早速単独の部レッパと花フラが初戦を終え、なんと期待値の高かったあのレッパがサヨナラ負けを喫し、反して花フラは逆にサヨナラ勝ちをおさめたのだった。ダブルサヨナラで明暗を分けた今年の宮前2強なんである。サヨナラ負けほど悔しいものはなく、サヨナラ勝ちほど嬉しいものもないわけで。

さて今日日曜は久々の週末快晴の空の下、多摩川大橋下グランドでの宮前Queens(スマイリーズ)の初戦、VS幸スターガールズ戦であった。以下女子野球大会は数が少ないので、姫たちの全打撃を2枚ずつ活写。Ueshimaコーチの発案で試合に臨む前に隣の御幸球場で5:30集合6:00からアップ打撃練習となった。宮前を出るのは下手すれば真っ暗な4:30過ぎとなり、筆者は信じ難いほどの夜型人間であり、救い難いほどの寝坊助野郎なので、後から単独バスで向かうことにした。少し前ならばSohma前会長の車で重役出勤なのだったが...。御幸と大橋下Gでの母撮影の写真数葉。

新生赤ユニのQ戦士たちが眩しいではないか。先発マウンドは主将Momo、ほか全ナインを。

半(なか)ば予想はしていたものの、相手打線は超強力重量打線。背が大きいだけでなく、確実に球をとらえるミート力も兼ね備え、長打連発被弾し初回2失点。

試合前水面下で「母ビブス問題」勃発。慌てふためきながらもことなきを得た。有馬フレンズありがとサンキューなんである。

コロナ禍を経て日曜休みとなったKoshimizu総監が久しぶりに観戦。Murata代表と顔を揃える。

さてここから姫たちの打席を活写。漏れた写真はお別れ会DVDのためのストック。Sakiがツーベースを放つも無得点。しかし終盤Sakiは大仕事をやってのけるのである。

2回にも幸は2得点し4:0と引き離す。うららかな10月の快晴、Q応援団も大勢駆けつけた。

またかよ...。そう頭をよぎったのは先日のシスターG戦、完封どころか完全試合達成された時の記憶が蘇る。14:0であった。今日も幸SGは3回に10得点し、すでに14:0。あの日の悪夢が蘇る。そんな大人の思惑はお構いなしに笑顔でプレーする姫たち。果たしてそれが良いのか悪いのか、頭が混乱しちゃう昭和のオジサンの俺。

3回裏Qの攻撃は、相手投手がスイッチし四球ののち9番打者Miuがクリーンヒットで出塁し上位へ繋ぐとここからAinaの見事な三塁打、Satsuki、Sakiも続き4連打で一気5得点する展開。Miuはここまで守備でダイビングキャッチなどの好捕も見せて素晴らしい活躍。悪夢の再現は免れてむしろ息を吹き返し盛り上がるQ軍団とベンチ、父母たちなんである。

マウンドはSatsukiからAinaへ。綺麗な軌道から鋭くミットへ収まる速球が武器だ。シスターGへ参戦できなかった忸怩(じくじ)たる思いを払拭(ふっしょく)するようにマウンドで躍動する。

最終回自力に勝る幸はさらに2得点し16得点。16:5とした。しかしなんである。その裏QはまたしてもMiuが単打で出ると四球を挟んでSatsukiのセンター前2点タイムリーで16:7と意地を見せる(意地を見せようとして意地を見せたかどうかは筆者の個人的見解であるが)。

Satsukiが2塁へ進塁し、迎えた打席はQ最強スラッガーのSaki。気が遠くなるほどの何本ものファウルで粘った後、振り抜いたバットは白球に火をつけて高々と青空に舞い上がり、レフトフェンス後方へ着弾。これぞSakiの真骨頂。5年生ながら今年何本目の本塁打だろうか。足し算すれば電卓を要するほどの天文学的数字になっちゃうに違いない。見事なツーランホームランであった。その打撃のワンカットがこれ。男子でもあそこまで飛ばせる選手はそうそう居ない。

出迎えてハグする主将Momoは感涙で頬を濡らしていた。試合結果は残念な数字だけれど、やっと溜飲が下がる思いだった。

14:0から猛追し結果16:9。点差こそあるものの、安打数は幸9本に対しQは8本の長短打。いつの間に近年のフレンズの立役者Maeda夫妻も応援に来ていた。大いに盛り上がるQ応援席。負ければまだ川崎セブンなどあるものの、6年生は事実上の引退。実力差のある相手に頑張りを見せてくれたQナインに拍手を送りたい。

お久しぶりの多摩WFの名物Minobu美人監督。Momoはじめ何人かももらい泣きの姫たち。ホームランボールに記入する総監Koshimizuさん。試合後の点景はいつもの光景だが、この時期の6年生を思えばちょっぴり哀愁が漂うのも事実だ。

ここで終わらないと寝不足必至だが、終わらナイトな「晴耕雨読」。この後Qは第一公園へ練習のため宮前へ帰還。久々のKoshimizuさんの神ノック。バウンド、コース、球速、この3要素の組み合わせの妙が内野ノックの真骨頂だと筆者は思う。他にもQベンチスタッフを活写。連日朝早くからお疲れ様でした。ちなみに本日段階で宮前勢はほぼ壊滅状態。生き残っているのは単独花フラと連合宮前クラブである。(クラブJrはまだ来週から)ぜひ頑張って欲しい。

いつも美人母ばかり撮っているので、他にもQを支えるお父さんたちを活写したけれど誌面の都合で割愛。しかし、いつもマネージャーとしての激務を毎週完璧にこなしてQに貢献しているSuzuki父だけアップしちゃう。陰の功労者である。ことに今日は娘が特大のホームランでこの笑顔であった。

最後のカット。筆者第一から電車で帰宅。帰り際公園の入り口でこんなピンクの子どもの自転車を発見。一瞬見過ごしたがすかさず戻って撮った写真。公園に遊びに来た誰か姉妹の自転車だろーか。寄り添っている姿がなんか、心を和ませてくれたのだった。