日曜の新人戦が終わりコーチ会議と称するチームの飲み会で盛り上がるさなか、尻のポケットがわずかに震えているのに気づく。携帯を抜きフリップを開けば配偶者からのコール。席を外し通話ボタンを押してから20秒後には膝が崩れそうになる自分があった。
配偶者の父の訃報であった。広島の片田舎で教頭昇進を断ってまでいち国語小学校教師として職を全うし、贅沢や華美を嫌い質素な生活を旨とし、また半面、反骨精神豊かで、ユニークとユーモアのセンスを誰よりも好む人であった。巨人を「虚人」、ヤクルトを「夜苦留人」などと勝手に名付け、生涯広島カープを愛した人。棺の中の胸元には赤いカープの帽子を添えた。
翌月曜には朝一でひとり帰郷した配偶者を追い、娘と11ヶ月になるMinamiと共に、横浜から西へと向かう新幹線の車中の人となった.....。
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と、ここまでは、ちょっぴり短編小説風に書いてみた。
そうでもしないと身内の話というのは書きにくく照れくさいものだから。
ここからはまた普通のいつもの少年野球「晴耕雨読」スタイルに戻るのである。
一連の儀式を終え帰ってきました。
また徒然なるままに駄文を書いていく所存であります。
日曜の新人戦はなかなかどうしてブログネタ満載ではあったけれども、時間が経ち旬の時機を逸した感あり。また近いうちに書きたいと思うわけで。なぜならこのブログ、自チームのフレンズ応援ブログでありながらも、宮前区少年野球全体の応援ブログをも標榜(ひょうぼう)しているのだから。
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往復の新幹線の中でのネタはいくつかあるけれど、久しぶりに乗った「のぞみ」の完成度には目をみはるものがあった。座席周りもそうだけれど、特筆は喫煙ルームである。羽田空港の喫煙室は結構広いのに時として煙が飽和状態になることもある。それに比してこの「のぞみ」のそれはなかなかの快適空間であった。ほとんどヤニ臭さがなく、満員でも煙がほとんど目視できないほどクリア。ヤニ臭さよりもオヤジどもの加齢臭のほうが鼻につくかもしれないほどだ。空間デザインもステンレス一辺倒の無機質さがなく、柔らかいテカリ感のあるメリックな粉体塗装。ナニカ近未来の宇宙船の快適なコクピットを彷彿とさせるほどだった。Gマーク=グッドデザイン賞をあげたいくらいのものだ。新しい感性ではある。
この写真のカウンターや駅の階段手摺まわりが斜めに傾斜しているのはナゼか知ってますか?小さなバッグなどを置くと滑り落ちてしまうように敢えて設計されているんである。つまりモノを置けないようにすることで、忘れ物防止と危険防止を兼ね備えているんである。
連結部のデッキに出てみる。
普段見ることのない様々な日本の田園風景を楽しめるのも、新幹線の旅のひとつの楽しみ。ぽつねんとした夜の人家の灯りを見るといつも思うのは、谷崎潤一郎著「陰翳礼讃」(いんえいらいさん)を想起する。「光と陰」日本建築デザインの根本を形成するものの考え方である。
窓外に流れゆく明るい風景を見ていたら、突然窓ガラスが真っ黒になり鏡に豹変。
そこでは変なオジサンが私の目をじっと見つめていた。
ぬぬっ、誰だコイツ!?
トンネルに入って「窓鏡」に映った車内の私の姿であった(^^)
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