2013年10月15日火曜日

胸からこみ上げる熱きもの

「走った!」

マスク越しにHimariの視界に1塁ランナーが俊足を飛ばしているのが見えた。
すかさずボールを握りセカンドへの送球....。
一瞬のうちに脳裏をよぎる光景。
自分の悪送球で相手チームのチャンスを広げてしまったこと。
逆に走者を置いての大チャンスに凡打を繰り返し主将として打てなかった自分。
ここは絶対にミスは許されない...。
今日の自分の不甲斐ない邪念を振り払い、無心で思い切ってセカンドへ腕を振った。
伸びやかな放物線を描いた白球はショートYumiのグラブにぴたり吸い込まれた。
試合会場が一瞬の静寂に包まれる。
塁審のコール.....「アウトッ!」

集合!
主審の右手が挙がる。
一瞬ののち1塁側からの大歓声。抱き合って喜ぶ子どもたち。誰彼となく握手する男たち。泣いて抱き合って喜ぶ母たち。「男前なイイ女」Kitamatsu母スコアラーの目に映るスコアブックの文字が滲んでいた。怪我で途中退場し号泣しているMisakiの何倍もの涙を流しているMisaki母。泰然自若のSohma会長のサングラスの奥にも光るものがあり、普段強がりを言っているKasahara代表も「鬼の目にも涙」筆者に至っては涙のプールに溺れそうになった....。

「両チームキャプテン握手!」
「ありがとうございました」
相手チームへ挨拶「礼っ!」すかさず振り返りQueensベンチ方面へ向き直った主将Himariは一気にこみ上げる感涙。
「おぅうぇえん*☀♫♯◉してくらさった◒♣★☂ありやとぉござい♤♪☁〠⏎...うぇい!」
筆者すぐにiPhoneのGoogle翻訳ではなくSiriで翻訳してみた。
「速攻、今の言葉を翻訳してくれいっ」
Siri「ワカリマシタ」
Siri.....(考え中)......Himariサンはこう言イマシタ。
「応援して下さったみなさん、ありがとうございましたっ。礼っ!」.....デス。

まだ優勝したわけでもないのに宮前平のQueensオトナの部室「藍屋」へなだれ込むオヤジども。ほどなくしてK代表へなんとそのHimariからメールが届く。Kasaharaさん、
「静かにしてくれ。今からHimariのメールを読み上げるからみんな聞いてくれ」

『今日は応援ありがとうございました♪
色々とハラハラさせてしまってすいませんでした…(笑)
だけど私にとって今日の試合が一番思いでになった試合でした♪最後の盗塁をさしたのもとっても嬉しかったしいい経験でした♪
私が打てなくても他のメンバーがカバーしてくれたり、勝ったときに皆で嬉し泣きができたこと、この試合で初めて本当のチームワークを覚えた気がします♪
家に帰ってお母さんが笠原さんや相馬会長が泣いてたよと言っていたのを聞いてちょっと嬉しかったです♪笠原さんや相馬会長、そしていつもインターネットを通してお祝いの言葉をくれる豊島さん、このような応援してくれる人がいることで私達Queensが頑張れると思います♪決勝でも皆の満足する試合をしたいと思います♪
監督コーチ、お父さんお母さんがた、もちろん笠原さんや相馬会長、豊島さんが祝勝会で美味しいお酒が飲めるよう、ディズニーランドに行くためにもチーム一丸となって優勝したいと思います!!!!決勝戦でも応援よろしくお願いします♪ ....Himari』
(※原文まま。本人未承諾にて掲載、ゴメンネ。文責筆者)
更に泣いてしまった男たち。これ以上、もう多くは語るまい。

ハートが熱いうちに今晩これだけは書いておきたかった。試合詳報はまた次回に譲りたい。
ところで余談である。
ハートもガタイも大きい連盟会長、Queensを誰よりもこよなく愛するSohmaさん。先日のブログではミニバンの倍の大きさと控えめに書いたけれど、筆者の誤りであった。ここで訂正したい。どんだけ大きいかは会長高見の見物のこの写真が証明してくれるはず(^-^)/

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