村上春樹の新刊「女のいない男たち」をまだ読んでいる。一気呵成に読了するにはあまりに惜しく、短編集なので一話ずつゆっくり、じっくり時間をかけて読んでいる。春樹ワールドは相変わらず奥が深く、行間に漂う空気感や、普通の作家とは良い意味で微妙にズレている文章感覚が心地よく、言葉の一つひとつが私に親密に寄り添ってくるのを感じることが出来る。どう言えば良いのだろう。文章が心の襞(ひだ)にしみ込んでくる感覚が心地よいのだった。「春の温かい雨が乾いた砂地にしみ込んでいくように」
....これ、春樹ワールドの得意な比喩的表現。「女のいない男たち」の一文から抜粋し、筆者が少しアレンジしちゃったものである。村上春樹の小説世界における、この絶妙かつ唯一無二の春樹的「比喩的表現」だけを集めても、おそらく一冊の本が書けるだろう、間違いなく。もし誰かがそれを出版したら私はすぐに買い求めるだろう、間違いなく。
打合の帰り自由が丘経由バスの車中で、全6編のうち最後の6話目を読む前に今日は本を閉じた。好きな作家の本が佳境に入り、残りページが少なくなると妙な寂寥感にとらわれる。例えて言うなら....。
「一人暮らしの建てつけの悪い窓の隙間から、するりと秋風が忍び入るように」
....これ、「晴耕雨読」的比喩的オリジナル表現なんである(^-^)
さて、時々この少年野球「晴耕雨読」のありがたい読者様からこんな苦言を呈されることがある。「あんだよ〜、Tさん、今日はブログ更新してないじゃん。つまんねえの」って。朝一でアクセスしたにもかかわらず前回のままだったりした時だ。筆者は鉄人でもなければロボコップでもないし、益してや仙豆(せんず)を手にしたスーパーサイヤ人でもないのだ。ブログを書けない時は映画を観てるか、仕事の締め切りに追われてるか、全く気分的にテンションが上がらない時か、「とんねるずのみなさん...」からの「最後から二番目の恋」更に「アメトーーーク」を観てるか、etc....なんである。
それらに加えて6月はもうひとつブログアップ出来ない理由が出来た。
別に極秘裏に進めている話ではないけれど、かと言って筆者は役職に就いている立場でもなく、情報知識は公開出来るほどの確たるものがあるわけでもないので、ここで今つまびらかには出来ないんである。強いて言えば、川崎の女子野球界の、最初の1ページを繰る場面に立ち会っているということだ。そのロゴタイプデザインを引き受け、連夜鉛筆を走らせることになってしまった。だからしてブログがなかなか更新出来ない要因がひとつ増えたわけで。
今月中のプレゼンの前に、鋭意制作中的途中経過ラフをアップしちゃうんである。
普通の仕事ならば言語道断の暴挙であり、会社員ならばクビになるほどの行為である。しかしてすでに決定事項である、新しい組織の起ち上げを内外にアピールすることも私の職務かと思い、あえて公開しちゃうのだった。
関係者以外にはこの「奥歯にものがはさまったような言い方」ははがゆいことに違いない。そのうちババ〜ンと公開する機会が来るはず。たぶん7月末から8月あたりには。
胸のチームロゴのエスキース。ボカシ満載で。
更にキャップのイニシャルロゴマークのデザイン。ガッツリボカシ満載で。
ロゴのエスキースを描いているとふらりと天から「降りてくる」ことがある。大抵は最初のインスピレーションに基づいたものか、逆に迷走したのちに最後に描いたものかどちらかだ。クライアントに採用されるのもこのどちらかになることが多い。
筆者のおすすめ2案をこれまたボカシ入りにて半公開しちゃう。「G」は本塁ベースの五角形からヒントを得たもの。それに.......。
しかし、大抵の場合、既製のロゴを組み合わせるのだが、オリジナルロゴは何かと金がかかる。
本当にこれでいいのだろうか?Kasahara代表、Satoh事務局長いかがなものか。
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