このブログは昨晩写真編集を終えて、今日5日午後のグリーンカップ決勝戦までのあいだ、珍しく日中に書いているんである。ちょっと調子が狂うかもしれない。
5月2日高円宮賜杯川崎大会なんであった。午前に互いにとんでもない試合内容の準決勝を勝ち上がってきたのは、有馬フレンズと富士見台ウルフ。奇しくも決勝は宮前対決となった。連盟的には来年度はここへ宮前から4チームの参加枠を確保出来たことで良かったことに違いない。しかし、フレンズ的にはそれよりも「因縁の対決」なんである。昨年の新人戦決勝では苦杯を舐めさせられ準優勝。今年の宮前春季大会決勝でもウルフの力量に圧倒されて準優勝に甘んじた。そして互いに川崎を勝ち上がりこうしてまた決勝で相まみえることになったのを、「因縁の」と呼ばずしてなんと言うのだろうか。
準決勝でエースを使ったフレンズは決勝では2番手Kyohが登板。Ruiほどの力強さはないものの、制球力が売りの、チームにとっては大事な存在だ。対するウルフ先発投手はShimadaくん。筆者の見方ではあるが、ウルフの投手陣はどれをとってもさほど力の差はなく、誤解を恐れず極端に言えば誰を先発に起用しても良いくらいの優良粒ぞろいなんである。
プレーボール!
1回表W先頭打者Ogasawaraくんが真骨頂を発揮。いきなりの好球必打でレフトオーバーの二塁打で出塁、3番Shirotaniくんのライト前タイムリーで早くも先制する。
しかしその裏FはShohgoも負けじと左中間を破る二塁打を放つと、どかりと打席に立った4番Hajimeが、なんと特大の5万の大観衆が待つレフトスタンドへ突き刺さるツーランホームランで一挙逆転。これが今日の空中戦乱打戦の始まりになろうとは誰が想像しただろうか。
2回にはWは無安打ながらFの失策四球がらみでまたしても逆転し3:2。更に3回にもShirotaniくんが単打で出塁するとWP三盗などでまた1点加点、4:2となる。ミスによる失点が続きFに少し暗雲がたれ込めるのだったが、その裏.....。
ところで大師球場には休日となると自転車で観戦にやってくる近所のオジサンが名物だ。目を細めながら少年たちの熱戦をのんびり観戦するのは、筆者も本当の「晴耕雨読」的生活になったなら、やってみたいことのひとつではある。今日もたくさんの観戦者がいた。中にはネットから首を突っ込みグランドへ身を乗り出して観ている者、更にこともあろうに4人で徒党を組んで外野芝生を闊歩しちゃう輩まで出没しているんであった。
ほれ、これが証拠写真(^-^)
閑話休題。そんなオッサンたちをライトスタンドから見ていた筆者付近へ砲弾が飛んできたのだった。
....暗雲がたれ込めるのだったが、3回その裏.....。なんであった。
その裏3回Fの攻撃。Shohgo出塁のあとの3番眠れる獅子、アジアの大砲Ruiのバットにようやく火がついた。2B2Sからの6球目を強振した打球は高々と宙を舞い上がりライトスタンドへ着弾したのである。歓喜に沸くF軍ベンチ&ギャラリー応援席。
これで起死回生の4:4の同点だ。更に堅守速攻ウルフにしては珍しくエラーが続き、Taichiの安打などで2点を加えて、この回一挙4得点、計4:6とまた再逆転に成功したのだった。
ところがまたしてもWが....。猛打爆発なんである。すかさず下位打線Kimura、Saitoh両打者が連続安打で出塁、トップに返りまたしてもOgasawaraくんがタイムリー二塁打で1点を返すと、クリーンナップに回り一挙5得点でまた逆転。こちらが4点取れば5点を取ってくる、野球の王道を行くウルフなんであった。
4回裏にはエンジンに火がついたYuiとHajimeで1点を返し、ここで計9:7でウルフ。
もはやフレンズもここまでか....と思ったのは例年のことである。
6裏にYuiに打席が回ってきて、またしてもやったのである。主将Ruiがこの日初安打で出塁、しかしすでにツーアウト。F関係者なら心の中で祈ったはずだ「ここでもう一本」なんて。そんなに世の中うまくいくはずはないことはオトナなら分っているけれど。だけどごくまれにではあるけれど、世の中うまく行く時だってあるんである。
Yuiがまたしてもセンターフェンスオーバーの1試合2本目のツーランホームラン。点差のことは忘れて感動の一撃であった。
こんな試合展開になろうとは思ってもみなかった。
12:9の3点差なら最終回まだまだ諦めるには早いぞと奮起したのだが、7回Wは可愛い顔した狼の牙が心臓深くまでずぶりと突き刺さるダメ押しの2点を加えた。
死闘激闘の末、Fに3本のツーランホームランが飛び出したのに、超乱打戦を制し川崎大会優勝カップを手にしたのはまたしてもウルフであった。試合後負けず嫌いの若き監督Satohの目が赤くなっていたことに気づいたが、筆者は声を掛けることを躊躇った。準優勝という嬉しさはかなりあとからやって来るもので、負けた直後は猛烈な悔しさがそれを遥かに凌駕して余りあるものだ。
しかし、フレンズナインは最後まで諦めずによくやった。この経験が絶対次に繋がることを筆者はココロに深く確信した試合であった。大舞台に不慣れな子たちが一戦一戦成長してゆく様を見届けることは、コーチとしての責務であると同時に、最高の喜びでもある。
明日はまた宮前で村山実杯の準決勝、決勝がある。再度絶対リベンジを誓ったのは監督だけではなくフレンズ関係者なら誰しも思ったに違いない。
※午後の試合が迫ってきた。閉会式表彰の模様を伝えるにはもう時間がない。
これからバイクにまたがりグリーンカップ決勝会場有馬ドームへ向かう筆者なんである。村山杯でのブログはまたいずれここで。
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