2015年5月28日木曜日

魂神太全心努

高円宮賜杯神奈川県大会は来る5月30日土曜に、等々力硬式球場で行われる。ん、5月30日?何の日だっけかな....。まあ良い、思い出せないということは別に大した日ではないのだろう。それはともかく、奇しくもその日は地元有馬小学校の運動会なのだった。

さあ、どうするか。大昔のフレンズでも似たようなことがあり問題となった記憶がある。今回はよりによって古豪復活の快進撃、怒濤の県大会である。一方6年生は最後の小学運動会。リレー選手に選ばれている子も多数だ。さて子どもたちはどちらを選択するか。言わずもがな、野球であった。子どもはもちろんのことだけれど、最後の運動会をやらせてあげられないという、切ない思いを抱えて苦悶したのはむしろ親たちのほうではないだろうか。県大会出場決定後、緊急父母会を開催した。(筆者は参席してないので詳しいニュアンスは書けない)

苦渋の選択。過日父母3名が学校長へ挨拶とお願いに行った。
1学年2クラスのうち10名が運動会欠席である。校長先生や他の先生も驚いたそうだが、最後はエールを送って容認したそうである。学校関係者さま、申し訳ありませんm(_ _)m

今日運動会の練習も佳境に入ったらしい。Akane母からフレンズLINEに写真がアップされた。

中学高校の体育祭ならよくあるけれど、きょうびの小学生もこんな格好をするらしい。時代は変わったもんだ、なんである。
好きな言葉を選んで背中に思い切り書きなぐる。唯一青のコスチュームは5年生のTakeru。

「ほらほら、文字が見えないからみんな背中向けて〜!」とAkane母が言ったかどうかは筆者の知る由もないが、たぶん言ったような気がする。
こんな思い思いの文字を書いていた。
魂・神・太・全・心・努

筆者の目を引いたのはおそらく「心」と書いたのであろう右から2番目の6年生のBuntaだった。Buntaは6年だがレギュラーではない....。

6年生は10名いる。野球のレギュラーは9名だ。6年8人と4年1人。
9名だけでは大会へ出場出来ない。控え選手がいなくては試合どころか登録すら出来ないのだ。
最後の運動会を振り切って県大会を選んだ6年生。彼らは楽しい運動会を諦めた代わりに一生想い出に残るであろう県大会出場という、素晴らしい夢を掴んだ。
けれど、控え選手の6年二人はどうだろう。
チームのために最後の運動会も捨て、試合出場も叶わないかもしれないのに、フレンズ野球を選んでくれたのだ。

指導者、父母、選手問わず、このことに思いを寄せなければいけない。
そして選手はこの二人のチームメイトのためにも、
魂を込めて全力で努力し、骨太な心を持って臨めば、きっと野球の神様が微笑んでくれるに違いない。

魂・神・太・全・心・努


※このブログアップを深夜フレンズLINEに送ったら、父母たちからコメントが返ってきた。
Nozomi母からはこんな動画が添付されていた。
父母らの思いをよそに、出れない運動会の練習をする健気な子らを見ていると、Nakamuraオヤジじゃなくても、なんだかじんわり涙腺が...。

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